JPS596953Y2 - 紙葉類反発防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は紙葉類反発防止装置に係り、特に郵便物処理装
置のための紙葉類反発防止装置に関する。

手操作により郵便物の表面に郵便番号と対応したバーコ
ードをプリントするための、コーテ゛イングテ゛スクと
呼ばれる装置がある。

このコーテ゛イングデスクにおいて、郵便物表面の文字
を読みとるための従来の表示部を第１図イおよび口に示
す。

第１図イおよび口において、フィーダ一部（図示せず）
から供給された郵便物１は、一旦上表示部２で停止した
のち、ダンパー３を開くことによって立位状態で自由落
下して下表示部４に至る。

しかし、下表示部４は平坦な背面部５と搬送用ベルト６
とから構威されるため、自由落下した郵便物はベルト６
で大きく反発して、郵便物が落ちつくまで長時間を要す
る。

そのため郵便物表面の文字が読みに＜＜、落ちつく前に
搬送用ベルト６を駆動させると、郵便物が変形または損
傷してしまう。

落ちつくのを待って搬送用ベルトを駆動させたのでは、
処理速度が著しく低下してしまう。

本考案はこのような事情の下でなされたものであって、
その目的は、紙葉類の反発を効果的に防止し、紙葉類の
変形または損傷なしに短時間に紙葉類を処理することを
可能とする紙葉類反発防止装置を提供することにある。

従って、本考案によると、立体状態で落下した紙葉類の
裏面の少なくとも上端部を支持する背面部と、この背面
部に沿って上方に反発する紙葉類の上端が当たるように
背面部の上方に配設された１つ以上の段部とを具備する
紙葉類反発防止装置が提供される。

以下第２図および第３図を参照して、本発明の実施例に
ついて説明する。

第２図イおよび口に示すコーテ゛イングテ゛スクの表示
部において、下表示部４の背面部５の上方に段部７が形
威されている。

この段部７の高さは、処理される紙葉類の高さの約１１
０％程度が良く、通常は、紙葉類の高さプラス６ないし
７ｃｍである。

コーディングテ゛スクのフィーダ一部から供給される紙
葉類は、一旦上表示部２で停止したのち、ダンパー３を
開くことによって立位状態で自由落下して下表示部４に
至り、搬送用ベルト６で反発する。

しかし、反発した紙葉類の上端は段部７に当たるため、
反発高さは抑制され、紙葉類は短時間で静止して、ベル
ト６により搬送される。

更に、第３図に示すように、紙葉類の大きさに応じて数
種類の異なった高さの段部を設けることも可能である。

その場合、段部に応じて背面の傾斜を変化させることが
好ましい。

即ち、下段に至るほど背面の傾斜はなだらかになる。

以上説明したように、本考案の装置によると、落下した
紙葉類が静止するまでの時間は、従来の装置に比べ約４
０％短縮され、ベルトによる搬送時の損傷率は約９８％
減少した。

このように、本考案の装置は、郵便物等の紙葉類を変形
または損傷せしめることなく、短時間で処理、例えばバ
ーコードをプリントすることを可能とした優れた装置と
言える。

【図面の簡単な説明】

第１図イはコーディングデスクの従来の表示部の正面概
略図、第１図口は第１図イの側断面図、第２図イは本考
案の一実施例を示すコーディングデスクの表示部の正面
概略図、第２図口は第２図イの側断面図、および第３図
は本考案の他の実施例を示すコーテ゛イングデスクの表
示部の側断面図である。 １・・・・・・郵便物、２・・・・・・上表示部、３・
・・・・・ダンパー、４・・・・・・下表示部、５・・
・・・・背面部、６・・・・・・搬送用ベルト、７・・
・・・・段部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 立位状態で落下した紙葉類の裏面の少なくとも上端部を
   支持する背面部と、この背面部に沿って上方に反発する
   紙葉類の上端が当たるように背面部の上方に配設された
   １つ以上の段部とを具備する紙葉類反発防止装置。