JPS596901Y2 - 線爆溶射の線材保持装置 - Google Patents

線爆溶射の線材保持装置

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JPS596901Y2
JPS596901Y2 JP3518077U JP3518077U JPS596901Y2 JP S596901 Y2 JPS596901 Y2 JP S596901Y2 JP 3518077 U JP3518077 U JP 3518077U JP 3518077 U JP3518077 U JP 3518077U JP S596901 Y2 JPS596901 Y2 JP S596901Y2
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JP
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wire
electrode
electrodes
spraying
holding device
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JP3518077U
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JPS53130225U (ja
Inventor
秋男 田中
瑞郎 枝村
敦史 塩見
享志 梶川
Original Assignee
川崎重工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は線爆溶射用線材を電極に保持させるための装置
に関する。
従来では、エンジンのシリンダ内壁に溶射層を形戒する
ためにあたり、シリンダをその中心線が鉛直方向に一致
するように位置させ、シリンダの上下に電極をそれぞれ
設け、これらの電極に線材をシリンダの前記中心線に一
致するように立掛けた後、電極間に衝撃大電流を流して
線爆溶射を行なっていた。
この先行技術では、線材を電極に立掛けて保持するもの
であるので、線材を迅速に供給することができるけれど
も、線材がシリンダの中心線に正確に一致し難く、シた
がって溶射層が均一な厚さで形威されにくかった。
本考案は、このような問題点に鑑みてなされたものであ
って、線材を電極の所定個所に確実に保持する装置を提
供することを目的とする。
第1図は本考案の一実施例の線材保持装置を示す。
機台1に立設された支柱2には、被溶射物たとえば、エ
ンジンのシリンダ3を縦に載置し得るワーク支持台4と
、その上下において電極5,6を保持する電極保持部材
7,8とが取付けられる。
ワーク支持台4および電極5,6には、単一の鉛直線上
に線材挿通孔9,10.11がそれぞれ穿設される。
これらの線材挿通孔9,10.11に線材12を上方か
ら緩挿させるために、上方に拡開した朝顔の形状をした
線状案内具13が電極5の上方に設けられる。
朝顔状線材案内具13には線材供給装置14から線爆溶
射の各回毎に線材12が1本ずつ投入される。
線材案内具13から落下する線材12は、線材挿通7L
9,10.11を緩挿し、電極6の下方に水平に設けら
れた電気絶縁性材料から威る可動受板15によって線材
12の下端が受けられる。
可動受板15はエアシリンダ16によって電極6の線材
挿通孔11の真下から外れた位置に変位されることがで
きる。
電極保持部材7,8は、ライン17.18を介して高電
圧電源19に接続され、こうして電極5,6間には線爆
溶射のための衝撃大電流が与えられる。
第2図は電極5の縦断面を示し、第3図はその平面を示
す。
電極5は直円筒状であり、電極保持部材7によって水平
に保持される。
電極5の途中にはその軸線に直交する軸線を有する円形
の前記線材挿通孔9が鉛直方向に貫通して設けられる。
電極5の一方端の外周は円錐状の先細テーパ面20に形
威され、この先細テーパ面20に適合する円錐状の内窄
りテーパ面21が電極保持部材7の先端内周に形威され
る。
したがって電極5は電極保持部材7に着脱が可能であり
、電極5がたび重なる線爆溶射によって熱変形などした
ときにはその電極5のみを取替えることができるととも
に、円錐状テーパ面20.21の嵌今によって電極5を
その軸線まわりに回動して線材挿通孔9が正確に鉛直方
向に貫通するように調整することができる。
圧縮空気源22(第1図参照)からの圧縮空気は、スト
ップ弁23および管路24を介して導かれ、第2図示の
電極保持部材7に設けられた接続端25から通路26に
導入される。
電極5において、線材挿通孔9よりも第2図の右側の部
分すなわち圧縮空気の上手側の部分は、線材挿通孔9を
緩挿している線材12に圧縮空気を噴射するノズル部2
9として働き、また線材挿通孔9よりも第2図の左側の
部分すなわち圧縮空気の下手側の部分は、ノズル部29
からの空気を大気放散する排気孔30として働く。
電極5の内径にしたがって排気孔30の内径は、線材1
2よりも大径であり、そのため通路26を経てノズル部
29から、線材挿通孔9に緩挿された線材12に向って
、噴射された圧縮空気は線材12によって遮ぎられるこ
となく排気孔30に円滑に流れ込み、したがって乱流が
生ぜず、線材12が安定に保持されることになる。
線材挿通孔9は、線材12を囲繞し、水平断面が円形で
あり、したがって線材保持面31が排気孔30に向って
彎曲して集束する形状を威している。
そのためノズル部29からの圧縮空気によって線材12
は線材挿通孔9の第2図の左側(排気孔30側)の内周
面すなわち線材保持面31に接触保持される。
もう1つの電極6および電極保持部材8も同様に構威さ
れ、圧縮空気はストップ弁23から管路32を経て導か
れる。
線材12が、圧縮空気によって電極5,6に保持されて
いるとき被溶射物たるシノンダ3の軸線上にあるように
、電極5,6は配置される。
線爆溶射を行なう場合には、予め、ストップ弁23を遮
断しておき高電圧電源19を不能動化しておくとともに
、シリンダ16によって受板15を線材挿通孔11の真
下に延在させておく。
線材供給装置14から単一の線材12が線材案内具13
に投入されると、線材案内具13はその投入された線材
12を鉛直方向に整え、線材挿通孔9,10.11に導
き、線材12の下端は受板15によって支承されて線材
12は第1図示の状態となる。
次にストップ弁23を開いて圧縮空気を管路24 ,3
2に送り込むと、線材12は電極5,6の線材保持面3
1(第2図、第3図参照)に当接される。
この状態において、シリンダ16の操作によって受板1
5を線材挿通孔11の下方から除去する。
このとき線材12は落下せず、圧縮空気によって線材保
持面31に保持されたままである。
そこで、電源19からライン17.18を介して衝撃大
電流を電極5.6に与えて線爆溶射を行なう。
線爆溶射が完了した後、ストップ弁23を閉じるととも
に、電源19を遮断し、シリンダ16を操作して受板1
5を線材挿通孔11の真下に位置し、次回の線爆溶射を
同様な工程に従って行なう。
線爆溶射時に上述のようにシリンダ16を操作して受板
15を線材挿通孔11の真下から一旦外す理由は、(a
)飛散する溶融金属微粒子が受板15の上表面に付着す
ることを防ぎ、それによって電源19からの大電流の一
部がその付着金属を介して漏洩し電極5,6間に印加さ
れる電圧が低下しないようにするためであり、また(b
)線材12が電極5,6の線材保持面31に正確かつ容
易に変位することができるようにするためである。
第4図は本考案の他の実施例の平面図であり、第5図は
第4図の切断面線V−■から見た断面を示す。
円板状の電極33は、回動軸34に固定され、たとえば
円周角90゜毎に4つの線材保持面35を有し、線材1
2よりも大径の排気孔36が電極33の半径方向に延び
て穿設され、その排気孔36に連通して厚さ方向に排気
口37が穿設される。
ノズル38からは圧縮空気が線材保持面35に向って噴
射される。
このような電極33とノズル38との組合せが被溶射物
の上下に夫々設けられる。
この実施例では、線材12を保持している或る線材保持
面35がたび重なる線爆溶射によって熱変形してきたと
きには、電極33を90’だけ回動軸34のまわりに回
動して、新たな他の線材保持面35を使用することがで
きて便宜がよい。
第6図は線材供給装置14の縦断面図を示す。
ホツパ40内には複数の線材12を水平に貯蔵し、この
ホッパ40の底に穿設した供給口41から、線材12を
円筒体42の外周に刻条した水平溝43に一本ずつ嵌ま
り込ませる。
押え板44は、ホツパ40に固着され、円筒体42の外
方をその回転方向(矢符45)に沿って部分的に覆う。
円筒体42が矢符45方向に回動するに従って押え板4
4から外れた線材12は、水平溝43から離脱して線材
案内具13に落下する。
電極5,6.33は導電性と耐熱性に優れ、機械加工の
容易な金属などで製作されることが好ましく、たとえば
銅、モリブデン、タングステンもしくはそれらの合金で
あってもよく、または炭素であってもよい。
圧縮空気の代りに、他の安価に入手可能な圧縮気体であ
ってもよく、たとえば窒素、アルゴンまたは炭酸ガスで
あってもよい。
上述の実施例では、保持すべき線材の軸線は、排気孔3
0 .36の軸線と直交していたけれども、必ずしも直
交することを要するものではなく、交差していればよい
以上のように本考案によれば、線材を圧縮気体によって
電極の線材保持面に当接させるものであるので、線材が
電極に確実に接触して電気的導通が行なわれ、しかも線
材の正確な位置決め保持が達成され、したがって予期す
るとおりの溶射層を容易に形或することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の正面図、第2図は第1図示
の電極5の縦断面図、第3図は第1図示の電極5の平面
図、第4図は本考案に従う他の実施例の一部を示す平面
図、第5図は第4図のV−■線視断面図である。 第6図は線材供給装置14の′断面図である。 1・・・・・・機台、2・・・・・・支柱、3・・・・
・・シリンダ、4・・・・・・ワーク支持台、5,6.
33・・・・・・電極、7,8・・・・・・電極保持部
材、9,10.11・・・・・・線材挿通孔、12・・
・・・・線材、13・・・・・・線材案内具、14・・
・・・・線材供給装置、15・・・・・・受板、16・
・・・・・エアシリンダ、19・・・・・・高電圧電源
、22・・・・・・圧縮空気源、29・・・・・・ノズ
ル部、30 .36・・・・・・排気孔、31,35・
・・・・・線材保持面、34・・・・・・回動軸、37
・・・・・・排気口、38・・・・・・ノズル。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)線材の両端を上下に配設された一対の電極によっ
    て保持し、その電極に高電圧電源を接続して成る線爆溶
    射の線材保持装置において、前記電極には、保持すべき
    前記線材の軸線と交わる方向に貫通して前記線材よりも
    大径の排気孔が穿設され、その排気孔に向って集束する
    形状で前記線材を少なくとも部分的に囲繞する線材保持
    面が形或され、その線材保持面に向けて前記排気孔に流
    入する方向に気体を噴射するノズル手段が設けられるこ
    とを特徴とする線爆溶射の線材保持装置。
  2. (2)前記電極が筒状に形或され、その途中に線材挿通
    孔が電極軸線に直角に穿設され、その電極の一方端が圧
    縮気体源に接続され、前記電極の他方端が開放されてい
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の線爆溶射の線材保持装置。
JP3518077U 1977-03-22 1977-03-22 線爆溶射の線材保持装置 Expired JPS596901Y2 (ja)

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JPS53130225U JPS53130225U (ja) 1978-10-16
JPS596901Y2 true JPS596901Y2 (ja) 1984-03-02

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