JPS596764Y2 - 洗浄器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洗浄器具に係り、筒内に前後動及びシーソー回
動できるように配設した中軸の両端部に、回動固定し得
るように軸を取り付け、これらの軸のうち一方には洗浄
部材を他方には駆動源を配しておくことにより、例えば
運動靴、壜等を手軽にかつ隅々まで効率よく綺麗に洗う
ことのできる洗浄器具を提供することを目的とする。

例えば子供用運動靴等を洗うには、タワシのようなもの
で擦って汚れを洗い落としたり、又は洗濯機の中に入れ
、洗濯機を駆動させて洗ったりしている。

しかし、洗濯機では、靴の外表面しか綺麗にできず、内
側奥深い部分等の汚れは落ちていない。

又、靴の踵部分の汚れ等も充分には落ちていない。

そこで、運動靴等を洗うには、実際にはタワシのような
ものを用いなけれは゛、その汚れを充分綺麗に落とすこ
とができないのであるが、子供用の運動靴等は小さいの
でタワシを握った手等を充分中まで入れることができず
、綺麗に洗えない。

そこで、棒の先にタワシを取り付けたようなものを用い
れば、運動靴の内部の奥深い部分を綺麗に洗うことはで
きるが、靴の踵部分は反対に棒の部分が邪魔になり、こ
のような物では充分でない 本考案は上記欠点を除去し、運動靴、壜等を隅々まで簡
単で綺麗に作業能率よく洗うことができるようにしたも
のであり、以下その実施例について説明する。

第１図及び第２図は、本考案に係る洗浄器具の実施例の
説明図である。

同図中、１は手軽に把持することのできる位の径の大き
さである中空状の筒であり、この筒１の内壁のほぼ中央
部の位置にはピン２が植設されている。

３は筒１内に配された軸であり、この軸３のほぼ中央部
付近には軸方向に長孔４が形戊されており、ピン２が長
孔４を貫通している。

５はスポンジ又はタワシのような汚部に当てて摺動し汚
れを落とす為の洗浄部材であり、この洗浄部材５は先端
軸６の先端部分を覆うようにして取り付けられている。

先端軸６の後部は軸３の先端部に回動固定し得るように
取り付けられてあり、例えば回動軸７をネジ構造のよう
にしておき、締め付けたり又はゆるめることによって両
者を固定したり又は回動できるようにすることができ、
あるいは軸３と先端軸６の接合面に、例えば３０’、４
５゜、６０゜、９０’といったような所定角度毎に数個
の凹部とこの凹部に嵌合する突起部を１個形威しておき
、先端軸６を回動して凹部に突起部が掛合した際に充分
大きな力が加わらない限り先端軸６が回動せず固定して
いるような構造にしていてもよい。

８は後端軸であり、この後端軸８の先端部が軸３の後端
部に回動固定し得るように取り付けられてあり、この後
端軸８には例えばソレノイドのような駆動装置９が配さ
れていて、この駆動装置９によって後端軸８は矢印ａ方
向に運動できるようになっている。

尚、１０．１１は、先端軸６、後端軸８をカバーしてい
る筒であり、これらの筒も先端軸及び後端軸の回動に際
しては回動し得るように、筒１に連結されている。

上記のように構或された洗浄器具を用いて、例えば運動
靴の内部の汚れを落とすには、運動靴の内部の奥深い部
分の場合には、洗浄器具を第１図の如く１本の真直な棒
状にしておき、又は先端軸の部分のみを所定角度折曲回
動して固定しておき、洗浄部材を押し込み、駆動装置を
働かせると、後端軸８及び軸３は軸方向に前後動し、こ
れにつれて洗浄部材５も前後動するので、汚部に洗浄部
材を当てておけば汚れを落とすことができる。

又、運動靴の踵部分を洗う場合には、洗浄器具を第２図
の如く折曲回動して固定しておき、洗浄部材を踵部分に
当てて駆動装置を働かせると、後端軸８は軸方向に前後
動するが、軸３はこれにつれてピン２を支点として矢印
ｂ方向にシーソー運動するようになり、このシーソー運
動につれて先端軸６は軸方向に前後動するようになって
、洗浄部材によって踵部分を綺麗にすることができ、そ
の際洗浄器具は一状又は「１状に折曲されているので洗
浄器具の把持部が作業に際して全く邪魔にならず、その
作業能率は優れたものとなる。

尚、運動以外のものでも、例えば三角フラスコのような
場合でも洗浄器具の軸を適宜な形に回動固定しておけば
、底面でも側面でも綺麗に洗うことができる。

尚、ピンと長孔は、上記実施例ではピンを筒に、長孔を
軸に形或しているが、これは逆でもよく、又長孔でなく
長溝のようなものでもよい。

又、洗浄部材は先端軸に固定されているが、これは交換
可能にしておくことにより、洗浄部材を取り換えれば、
１個のもので多種類のものに適用でき、又洗浄部材が摩
耗してしまった場合にも便利なものとなる。

上述の如く、本考案に係る洗浄器具は、筒内に前後動及
びシーソー回動できるように配設した中軸の一端部に、
先端に洗浄部材を設けた先軸の後部を回動固定し得るよ
うに取り付けると共に、中軸の他端部に、駆動源に連結
した後軸の先部を回動固定し得るように取り付けたので
、このような洗浄器具を用いれば、例えば運動靴や壜等
のあらゆる部分を隅々まで綺麗に洗うことができるよう
になり、しかも洗浄作業は手軽で面倒でなく、汚部に洗
浄部材を押し当てているのみでよく、その作業能率は優
れたものである等の特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、本考案に係る洗浄器具の実施例の
説明図である。 １・・・・・・筒、２・・・・・・ピン、３・・・・・
・軸、４・・・・・・長孔、５・・・・・・洗浄部材、
６・・・・・・先端軸、８・・・・・・後端軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒内に前後動及びシーソー回動できるように配設した中
   軸の一端部に、先端に洗浄部材を設けた先軸の後部を回
   動固定し得るように取り付けると共に、中軸の他端部に
   、駆動源に連結した後軸の先部を回動固定し得るように
   取り付けたことを特徴とする洗浄器具。