JPS5961454A - 冷却羽根付かご形回転子の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、回転電機に用いられる冷却羽根伺かご形回転
子の製造方法の改良に関する。

〔発明の技術的背景〕

従来の冷却羽根付かご形回転子の製造方法としては、予
じめスロット及び中心孔を設けた電気鉄板を所定の位置
に合せて密閉構造の金型内へ積層し、スロット部分と、
各スロット導体とを積層鉄板の両端部で連結する短絡環
と、この短絡環の端面に突出する冷却羽根へと導電性溶
融金属を流し込み、この導電性溶融金属を凝固させるこ
とによシ、スロット導体と、短絡環と、冷却羽根とを積
層鉄板と共に一体形成する方法がある。

＠１図は上記製造方法によ、！ｌｌｌ製造された冷却羽
根例かご形回転子の一例を示す図であシ、１はスロット
１ａおよび中心孔１ｂを有する電気鉄板を多数板積層し
た積層鉄板である。２は上記電気鉄板１のスロットｌａ
内に挿入されているスロット導体である。３Ａ、３Ｂは
、上記スロット導体２の両端を夫々短絡し、且つ前記電
気鉄板１の両端を挾持する短絡環である。４は上記短絡
環３に、３Ｂの各端面に突設された冷却羽根である。こ
のような構成では、第１図からも明らかなように、スロ
ット導体２、短絡環３ｆｉ、、３Ｂ、冷却羽根４は、導
電性金属にょシ一体形成されている。

〔背景技術の問題点〕

上記構成の従来の冷却羽根刊かご形回転子の製造方法に
は次のような問題点があった。

即ち、スロット導体２、短絡環３Ａ、３Ｂ、冷却羽根４
を例えばダイキャスト法により一体成形することを考え
る。この場合は金型が密閉構造であるため、ガスを取シ
込みやすく、導電性金属が溶融状態から凝固状態になる
と、スロット導体２、或いは短絡環３Ａ、３Ｂさらには
、冷却羽根４に空孔が生じることがある。スロット導体
２に空孔が生じると、空孔の無い場合と比較して電気抵
抗が増大し、電動機としての特性が低下してしまう問題
があった。この問題を除去するためには空孔が生じない
ようにスロ。

トａ体２の形状等について種々配慮する必要があった。

また、冷却羽根４を形成する金型の構造が複雑であるだ
め、コスト高になる難点があった〇 一方、電動機としては、省エネルギーの観点から、規定
の外形寸法において、電気的特性及び熱的特性に優れた
ものが要求されている。この要求に答えるだめに、かご
形回転子におけるスロット導体２の金属密度を高くして
電気抵抗を減少する手法がとられている。その−例とし
て鋳込み用の溶融金属よシも４電件の優れた金属を予じ
めスロット１ａに挿入しておいて成形する手法がある。

しかしこの手法は作業性が悪くコスト高となる難点があ
る。このだめ金属密度を向上させる鋳造法とし°ＣＦｉ
、一般に加圧鋳造あるいは溶湯鋳造法が採用されている
。

これらの鋳造法において使用される金型は、溶融金属の
高圧力に対して十分耐え得ることが必要であるため、大
型かつ複雑な金型を必要とする。しだがって特に、短絡
環部３に、３Ｂに設ける冷却羽根部４の羽根形状に合せ
た金型を製作する場合には、金型の構造が一層複雑化し
、製作時間及び費用が多大にならざるを倚ず経済的でな
かった。

〔発明の目的〕

本発明は上記事情に基づいてなされたもので、電気的特
性及び熱的特性の優れた冷却羽根付回転子を、低価格且
つ作業容易に製作可能とし得る冷却羽根付かご形回転子
の製造方法を提供することを目的とする。

〔発明の概要〕

本発明は上記目的を達成するために、スロット及び中心
孔を設けた積層鉄心と、この積層鉄心ノスロ、ト内に設
けられるスロット導体、このスロット導体の両端を夫々
短絡する短絡環と、この短絡環の端面に設けられる冷却
羽根とからなる冷却羽根付かご形回転子の製造方法にお
いて、予じめ所定形状に形成された羽根部材の一端部位
を、上記短絡環および上記スロット導体の成形時におい
て上記短絡環の端面に鋳込むようにして製造することを
特徴としている。

〔発明の実施例〕

以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。第２
図乃至第４図は本発明による冷却羽根付かご形回転子の
製造方法の一実施例を説明するだめの図であυ、第２図
は製造された冷却羽根部かご形回転子を示す斜視図、第
３図は第２図におけるＡ　−Ａ’力方向見た断面図、第
４図は第２図に示す一部分を製造する際の金型構成図で
ある。

第２図において、５は冷却羽根で６Ｄ、これは長尺材を
所定の寸法に切断した短棚状の羽根用部材の基端を短絡
環６Ａ、６Ｂの各端面に、この短絡環６Ａ、６Ｂの成形
時において埋設固定した冷却羽根である。７は一対の短
絡環６Ａ。

６Ｂ間を電気的に接続したスロット導体である。

また８は予じめスロット８ａと中心孔８ｂとが形成され
た複数の鉄板からなる積層鉄板である。

なお短絡環６Ａ、６Ｂとスロット導体７とは導電性溶融
金属にて一体注形される。

次に上記冷却羽根付かご形回転子を製造する際の手順を
説明する。例えば、第４図に示すように、ガス抜き孔９
ａが設けられた羽根部合せ型９にて、上述した冷却羽根
５を挟着する。上記積層鉄板８の外形寸法に対応したキ
ャピテイ部を有した鉄板部合せ型ｌＯには上記積層鉄板
８が設置される。

上記のように冷却羽根５と、積層鉄板８とを、羽根部合
せ型９及び鉄板部合せ型１０にて第４図に示す如く所定
の状態に設置する。そして導電性溶融金属を鋳込みスロ
ット導体７と短絡環６Ａ、６Ｂとを一体注型するととも
に、冷却羽根５０基端部は、上記短絡環６１．６Ｂの端
面に埋設される。

次に本実施例の作用について述べる。即ち、冷却羽根５
は予じめ所定の形状に形成された羽根用部材を用いてい
るので、短絡環６’Ａ　、　６　Ｂの端部位には複雑な
形状の突起部が存在しない・このため溶融金属の鋳込み
圧力を金型のキャビティ部の全面で受けることになる。

従って鋳込み圧力の部分集中がないので金型の損耗が少
なくて済み、金型の長寿命が図れる。また金型は、構成
が簡単であるので、金型を製作する際の切削加工が容易
となシ、製作時間の短縮およびコスト低減を図ることが
できる。

更に導電性溶融金属を鋳込む際に発生するガスは、ガス
抜き孔９ａから排出させ得るので、スロット導体７等に
は気泡が発生しない。これによりスロット導体７等の電
気抵抗は増大することかない。

また導電性溶融金属は加圧して鋳込むことによシ、スロ
ット導体７の金属密度は増大し、もって電気抵抗を小さ
くすることができる。更に金属密度が増大すると、冷却
羽根５は、短絡環６１．６Ｂに強力に固着される。

本発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば
、第５図に示すように冷却羽根１ノとしては、短絡環６
Ａ、６Ｂに埋設され固着される基端部に凹状の切欠部を
形成したものでもよい。この場合は短絡環６１．６Ｂへ
の冷却羽根１ノの密着強度を大きくし、電動機運転中に
おける冷却羽根１１の倒れに対する機械的強度を増大さ
せるようにしてもよい。また上記凹状の切欠部の代わり
に突起部を設けるようにしてもよく、その形状は種々変
形して実施できる。

更に第６図に示すように短絡環７２Ａ、１２Ｂとして、
端面上の冷却羽根５が形成されない部位に凸状部１３を
形成しておき、回転子の動バランスを取るとき、この凸
状部１３を切削してバランスを取ることを可能とし、従
来のようにバランスウェイトを別途取り付ける作業を省
くようにしてもよい。このようにすれば、回転子のバラ
ンス調整作業が簡素化される。

〔発明の効果〕

以上述べた本発明によれば、予め加工された羽根用部材
を短絡環の成形時において上記短絡環の端面に対し基端
部を埋設固定するようにして冷却羽根を構成するように
したので、電気的特性及び熱的特性の優れた冷却羽根伺
かご形回転子を、低価格且つ作業容易に製作可能とし得
る冷却羽根付かご形回転子の製造方法が提供できる。

【図面の簡単な説明】 第１図は従来の冷却羽根付かご形回転子の製造方法によ
って製造された冷却羽根付かご形回転子を示す斜視図、
第２図は本発明による冷却羽根付かご形回転子の製造方
法の一実施例によ本願の他の実施例を説明するための図
である。 １ａ・・スロット、１ｂ・・・中心孔、１・・・積層鉄
板、２・・・スロット導体、３Ａ、３Ｂ・・・短絡環、
４・・・冷却羽根、５・・・冷却羽根、６ｆｉ、、６Ｂ
・・・短絡環、７・・・スロット導体、８ａ・・・スロ
７）、８ｂ・・・中心孔、８・・・積層鉄板、９ａ・・
・ガス抜き孔、９・・・羽根部合せ型、１０・・・鉄板
部合せ型、１１・・・冷却羽根、１２Ａ、１２Ｂ・・・
短絡環、１３・・・凸状部。 出願人代理人　　弁理士　鈴　江　武　彦第４図　　　
第５図 ９９ａ　　９ 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 予じめ所定形状に形成された羽根部材の一端部位を、短
   絡環およびスロット導体の成形時において上記短絡環の
   端面に鋳込むようにしたことを特徴とする冷却羽根付か
   ご形回転子の製造方法。