JPS595390Y2 - 物品収納ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ケース本体の側面開口を覆う蓋体の裏面に物
品支持部を設け、蓋体の開閉に伴ない物品が出没してそ
の取出し使用及び収納を容易に行なえるようにした物品
収納ケースに関し、その特徴とするところは、蓋体を開
くと同時に蓋体の下部がケース本体の奥を入り込むよう
にして、蓋体の開閉スペースを節約できるようにした点
にある。

以下本考案の一実施例を図に基いて説明する。

物品収納ケース１は縦に細長い箱状のケース本体２を有
する。

ケース本体２の一側面は開口３となっている。

４は開口３から本体２に挿入される蓋体で、開口３とほ
ぼ同面積の表面板５と、表面板５の下端から裏面側へ直
角に突出し、蓋体全体を略り字形状とする底板６と、表
面板５の両側から底板６と同方向に突出した一対の側面
板７とを有する。

表面板５の上部には手掛部８が形設される。また表面板
５の裏面には物品支持部９が設けられる。

実施例では表面板５の裏面に突出した棚板１０の上部が
物品支持部９となっており、ここに電気掃除機本体のよ
うな物品１１が載置される。

１２は物品支持部９の上限をなす物品移動規制板である
。

而して蓋体４は、一対の第一リンク１３により、丁度ブ
ランコの如く揺動自在に吊下支持される。

第一リンク１３はケース本体２の内側面上部と蓋体４の
側面板７下部とを連結し、この連結軸１４．１５は開口
３に近接した位置に設けられている。

また蓋体４は一対の第二リンク１６によってもケース本
体２に連結される。

第二リンク１６は第一ノンタよりずっと短かく、一方の
連結軸１７は側面板７の下部後端に装着され、他方の連
結軸１８はそれより少し前寄りの位置でケース本体２の
内側面に装着されている。

第３図に見られるように第一リンク１３の揺動平面と第
二リンク１６の揺動平面は左右にずらし、また連結軸１
７は連結車１５より下沓りに設けて１．蓋体４の揺動時
、連結軸も含め第一リンク１３と第二リンク１６とぶつ
かり合うことのないようにしである。

次に作用を説明する。

第１図のように蓋体４が垂直になった状態では蓋体４の
重心は連結軸１４より後方、図においては左方にあり、
蓋体４はその下端が開口３の下縁部１９に当接すること
により安定している。

物品１１を取出す時には手掛部８に手を掛けて蓋体４の
上部を手前に引く。

蓋体４が前に傾くと第一リンク１３及び第二リンク１６
の揺動により蓋体４の下部がケース本体２の中−＼引入
れられ、且つ蓋体４は次第に水平に倒れ、最終的には第
２図に示すような状態で安定する。

物品１１はこの状態で出し入れできる。

物品支持部９に物品１１を載置して蓋体４を起こせば再
び第１図の収納状態に戻るものである。

以上のように本考案では、裏面に物品支持部を有する蓋
体をケース本体の側面開口に開閉自在に組合わせるに際
し、蓋体の下部両側とケース本体上部両側とを連結する
一対の第一リンクにより蓋体を吊下支持し、更に蓋体と
ケース本体の別個所を一対の第二リンクで連結し、これ
ら第−及び第二リンクにより蓋体の揺動姿勢を制御して
、蓋体上部を手前に引いた時、蓋体が倒れると共にその
下部がケース本体内に引入れられるようにしたものであ
り、蓋体上部がケース本体外に突出する度合が小さいか
らそれだけ狭いスペースでの使用が可能になり、またリ
ンクで吊下支持しているので、移動ストロークが大きい
にもかかわらず蓋体を静かに開閉できるという効果を奏
するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案物品収納ケースの一実施例を示し、第１図及
び第２図は物品収納状態及び物品出し入れ状態を示す断
面図、第３図は第１図のＩＩＩ −ＩＩＩ線に沿い切断
した断面図である。 １・・・・・・物品収納ケース、２・・・・・・ケース
本体、３・・・・・・開口、４・・・・・・蓋体、９・
・・・・・物品支持部、１３・・・・・・第一リンク、
１６・・・・・・第二リンク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 側面に開口を有するケース本体と、前記開口に開閉自在
   に組合わせられ、裏面には物品支持部を有する蓋体と、
   前記蓋体の下部両側とケース本体の上部両側とを連結し
   て蓋体を揺動自在に吊下支持する一対の第１リンクと、
   蓋体とケース本体とを前記第一リンクとは別の個所で連
   結して蓋体上部を手前に引いた時前記第−リンクと協働
   して蓋体下部をケース本体内へ引入れる一対の第二リン
   クとを備えた物品収納ケース。