JPS5953893B2 - 2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノンの製造方法 - Google Patents

2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノンの製造方法

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JPS5953893B2
JPS5953893B2 JP676577A JP676577A JPS5953893B2 JP S5953893 B2 JPS5953893 B2 JP S5953893B2 JP 676577 A JP676577 A JP 676577A JP 676577 A JP676577 A JP 676577A JP S5953893 B2 JPS5953893 B2 JP S5953893B2
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JP
Japan
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oxide
alcohol
hnq
naphthoquinone
sodium
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Expired
Application number
JP676577A
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English (en)
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JPS5392746A (en
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亮 松浦
頼信 山田
和昭 堺
孝三 坂東
常勉 佐藤
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Kawasaki Kasei Chemicals Ltd
Original Assignee
Kawasaki Kasei Chemicals Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、2|3−エポキシー 2|3−ジヒドロー1
、4−ナフトキノン(以下NQ−オキシドと略す)から
2−ヒドロキシー1|4−ナフトキノン(以下2−HN
Qと略す)を製造する新規な方法に関する。
2−HNQは、染顔料の中間体或いは農薬の中間体とし
て有用な化合物である。
従来、NQ−オキシドから2−HNQを製造する方法と
しては、(1)NQ−オキシドを苛性アルカリ水溶液中
で処理する方法、(2)NQ−オキシドとナトリウムア
ルコラード又は(3)NQ−オキシドと苛性ソーダとを
アルコール中で反応させる方法がある。(1)の方法は
合成した生成物中には構造不明な不純物が4〜50%含
有されており、収率が悪く(特公昭46一2977)、
(2)の方法はナトリウムアルコラードが工業的に高価
であり実用的ではなく、(3)の方法は苛性ソーダなど
の劇物を取扱うなどの欠点がある。本発明者らは、NQ
−オキシドを2−HNQにいわゆる異性化する場合にお
いて、前記アルカリ試薬の代りに取扱上安全でしかも反
応を速やかに進める化合物を用いる方法を種々検討した
結果、従来の強アルカリ性化合物とは全く相違した酢酸
ナトリウム、安息香酸カリウムなどの有機酸アルカリ金
属塩を用いてアルコール中でNQ−オキシドが容易に異
性化することを見出し本発明を完成’ した。
本発明は、有機酸のアルカリ金属塩とNQ−オキシドと
をアルコール中で反応させることを特徴とする2−HN
Qの製造方法である。
本発明において、原料であるNQ−オキシドはナ7トキ
ノンを水溶液中で過酸化水素などの酸化剤を作用させる
ことによつて容易に得られる。
本発明において、アルコールはNQ−オキシド及び有機
酸のアルカリ塩を適量溶解し、反応を促進する上で好適
な溶媒である。該アルコールとしては、例えば、メタノ
ール、エタノール、プロパノール又はプタノールなどの
低級アルコールが工業的に入手しやすいので使用される
。通常は、価格の低廉なメタノールが用いられる。本発
明において、有機酸のアルカリ金属塩としてはアルコー
ルに溶解しやすいものを選択することが好ましい。
例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸などの低級脂肪族カ
ルボン酸のナトリウム若しくはカリウム塩又は安息香酸
などの芳香族カルボン酸のナトリウム若しくはカリウム
塩があげられるが、とくに低級脂肪族カルボ7酸塩が好
ましく通常は酢酸ソーダがアルコールによく溶解し、安
価であること及び収率がよいことから使用される。次に
、本発明を実施する一般的方法につぃて説明する。ほぼ
、水不存下のメタノール等のアルコールに原料NQ−オ
キシドの約1〜1.5倍モル通常は1〜1.2倍モルO
酢酸ソーダ等の有機酸塩を溶解し、その溶液に、アルコ
ールに対して】〜(9)重量%に相当する微粉状の原料
NQ−オキシドを攪拌下に加える。1重量%以下では希
薄オぎて実用的でTsく、30重量%以上では攪拌効果
あるいは収率上好ましくない。
とくに、好ましぃのは5〜20重量%である。反応温度
は通常は50〜】00℃又はメタノール若しくはエタノ
ールの還流温度で行なう。反応時間は、アルコール、有
機酸のアルカリ金属塩又は反応温度の選択によつて多少
異なるが、通常は1時間から5時間である。反応過程に
おいて一般的にNQ−オキシドを添加後十数分でいつた
ん透明になり、まもなく2一HNQのアルカリ塩が晶出
し、反応終了時は懸濁液が得られる。該懸濁液から2−
HNQを取得するには、該懸濁液を鉱酸等で酸性にして
2−HNQを晶出させP過等で分離、乾燥して高収率で
製品2−HNQを得ることもできるが、該懸濁液をP別
して得られる2−HNQのアルカリ金属塩を水又はアル
カリ水溶液に溶解し、r過した水溶液を酸性にすること
によつて、純度の良い2−HNQを得ることもできる。
次に、実施例によつて本発明を詳細に説明する。
実施例 1還流冷却器及び攪拌機を備えたフラスコに、
メタノール30i及び酢酸ナトリウム1.5fを入れ、
よく攪拌し均一溶液とした。
次いで、NQ−オキシド3.0fを加え、還流下に3時
間反応させた。
NQ−オキシド添加後、しばらくして黒褐色の均一溶液
が生ずるがすぐに黒褐色の懸濁液に変つた。得られた黒
褐色の懸濁液を冷却し、酢酸ナトリウムに対して過剰の
塩酸を加えて約30分間攪拌し、結晶をf別した。該結
晶をよく水洗したのち乾燥し、生成物2.9fを得た。
収率は97モル%であつた。該生成物の融点は193℃
であり、赤外線吸収スペクトル分析により2−HNQで
あることを確認した。また、上記方法において、メタノ
ールの代りにエタノールを用いても同様な結果が得られ
た。
実施例 2実施例1と同様に反応して得られた2−HN
Qのナトリウム塩の懸濁液を冷却し、r別した。
得られた黒褐色の結晶を200wL!,の水に溶解し、
それを▲過して不溶分を除去したのち、▲液を塩酸酵性
にし、橙色の沈澱を生成させた。該沈澱をr過し、よく
水洗、乾燥して橙色の生成物2.5fを得た。収率は8
3.9モル%であつた。該生成物の融点は198℃であ
り、赤外線吸収スペクトル分析により2−HNQである
ことを確認した。なお、ガスクロマト分析により不純物
を調べたが、不純物は検出されず2−HOQのみb噛出
された。実施例 3, 還流冷却器及び攪拌機を備えたフラスコに、イソプロパ
ノール40WLt及び酢酸ナトリウム1.0fを入れ、
よく攪拌し均一溶液とした。
次いで、NQ−オキシド2.0fを加え、75℃で3時
間反応させた。得られた懸濁液を冷却し、酢酸ナトリウ
ムに対して過剰の塩酸を加えて約30分間攪拌し、結晶
を▲別した。該結晶をよく水洗したのち乾燥し、2−H
NQl.8fIを得た。該生成物の融点は、190℃。
収率は65モル%であつた。前記実施例】又は2と同様
にして、2−HNQであることを確認した。実施例 4 還流冷却器及び攪拌器を備えたフラスコにメタノール3
0iと安息香酸カリウム(3水塩)1.59を加えよく
攪拌し、得られた均一溶液にNQオキシド1.0fを加
えて3時間還流した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 有機酸のアルカリ金属塩と2,3−エポキシ−2,
    3−ジヒドロ−1,4−ナフトキノンとをアルコール中
    で反応させることを特徴とする2−ヒドロキシ−1,4
    −ナフトキノンの製造方法。 2 有機酸が低級脂肪族カルボン酸又は芳香族カルボン
    酸である特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 アルカリ金属塩がナトリウム若しくはカリウム塩で
    ある特許請求の範囲第1項又は第2項記載の方法。 4 アルコールが低級脂肪族アルコールである特許請求
    の範囲第1項、第2項又は第3項記載の方法。 5 低級脂肪族アルコールがメタノール、エタノール又
    はプロパノールである特許請求の範囲第4項記載の方法
JP676577A 1977-01-26 1977-01-26 2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノンの製造方法 Expired JPS5953893B2 (ja)

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JPS5392746A JPS5392746A (en) 1978-08-15
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