JPS5952909B2 - 充てんしたポリ(アリ−ルエ−テル)組成物 - Google Patents

充てんしたポリ(アリ−ルエ−テル)組成物

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JPS5952909B2
JPS5952909B2 JP56028516A JP2851681A JPS5952909B2 JP S5952909 B2 JPS5952909 B2 JP S5952909B2 JP 56028516 A JP56028516 A JP 56028516A JP 2851681 A JP2851681 A JP 2851681A JP S5952909 B2 JPS5952909 B2 JP S5952909B2
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aryl ether
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L71/00Compositions of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリ(アリールエーテル)樹脂、熱可塑性ポ
リアルキレンテレフタレート樹脂および無機質フィラー
を混合した成形用組成物に関する。
ポリ(アリールエーテル)樹脂は、頑丈で硬<高い強度
の熱可塑性樹脂でこれらの特性を−150゜Fから30
0゜F以上の広い温度範囲にわたつて保持している。
この樹脂は、約300゜Fという高い連続5使用温度を
有する。この樹脂は、加水分解に対して安定であり、優
れた機械的電気的特性を有しているので成型して多様な
物品とすることができる。ポリ(アリールエーテル)樹
脂、特にポリスルフオンは、マイクロウエーブ吸収が低
く、耐食品性、広い温度範囲にわたつて頑丈性および硬
度、耐臭気および汚染性、皿の洗滌能力に優れているの
で、成型してマイタロウエーブ調理用品とするのには格
別適している。またこのポリ (アリールエーテル)樹
脂は、マイクロウエーブ調理用品として要求されるどの
ような形態にも容易に成型することができる。無機質を
充てんしたポリ (アリールエーテル)樹脂組成物もま
た成型してマイクロウエーブ調理用品とするのに使用さ
れるが、この組成物は、フイラ一のないポリ (アリー
ルエーテル)樹脂組成物と比較すると、よりコストが低
下することはもちろん、さらに硬度および化学的抵抗が
増加するという有利性を有する。
しかしながら、無機物を充てんしたポリ (アリールエ
ーテル)樹脂の成型条件のもとでは、得られた成型物は
、スプレイ (Splay)として知られる散らし模様
の外観になる傾向を有する。
拡大すると、スプレイは、成型物品を製造する為に樹脂
が流れた方向に、成型物品の表面または表面近くで、多
数の小さい隆起、みぞあるいは伸長した泡として現われ
る。成型物品の通常の検査では、スプレイはフローマー
クで特徴ずけられる粗い織物表面のように現われる。ス
プレイは、成型物品が暗い色のときにもつともめだつ。
スプレイを減少させるか除去しようとして、粘度降下剤
、カツプリング剤、湿気補集剤等を包含した幾多の技術
が試みられてきた。
スプレイを減.少させようとして成型工程を変えること
も試みられた。しかしながら、これらの技術はいずれも
スプレイを組織的に除去するものではない。熱可塑性ポ
リアルキレンテレフタレート樹脂を無機物充てんポリ
(アリールエーテル)樹脂に加.えると、得られた成型
物品のスプレイが減少しあるいは事実上除去されること
が今や見出された。
また無機物充てんポリ (アリールエーテル)樹脂にポ
リアルキレンテレフタレート樹脂を加えると成型性能を
促進し、かかる組成物から得られた成今型物品の強じん
性および耐化学作用性は向上する。米国特許3,742
,087号明細書には、99.9ないし1%の一種また
はそれ以上の芳香族ポリスルホン、および0.1ないし
99%の一種またはそれ以上の熱可塑性ポリエステルと
を包含した熱可塑性ブレンドについて記載している。
これらのブレンドは物理的特性と、ポリスルホン自身よ
りもより良好な流れ特性との好ましい組合せを有すると
言われている。この特許明細書では、ポリエチレンテレ
フタレートを包含するポリエステルの量を変えてポリス
ルホンとブレンドすることを例示している。しかしなが
ら、この特許明細書では、フイラノ一を含んだポリ (
アリールエーテル)樹脂にポリアルキレンテレフタレー
ト樹脂を添加することは記載されてないばかりでなく示
唆すらされてない。またこの特許明細書には、スプレイ
の減少したまたは除去された成型物品が、かかる組成物
から製造されることも開示されてない。本発明の成形用
組成物は、ポリ (アリールエーテル)樹脂、熱可塑性
ポリアルキレンテレフタレート樹脂および無機質フイラ
一との混合物を包含せるものである。
ポリアルキレンテレフタレート樹脂は、一般的には約3
ないし約25重量パーセントの量で使用される。
好ましくは、ポリアルキレンテレフタレートは、フイラ
一の量におおよそ等しいかまたはそれ以上で使用される
。ポリ (アリールエーテル)樹脂は、線状の、熱可塑
性ポリアリーレンポリエーテルとして記載することがで
きるが、ここでアリーレン単位は、エーテル、スルホン
またはケトン結合で散在している。
これらの樹脂は、二価フエノールのアルカリ金属複塩と
ジハロベンゼノイドまたはジニトロベンゼノイド化合物
との反応によつて得ることができるが、この化合物の一
方または両方は、アリーレン配置間に、スルホンまたは
ケトン結合、即ち、−SO2−、または−CO−を含ん
でいて、アリーレン単位およびエーテル単位のほかにス
ルホン単位またはケトン単位をポリマー鎖に与えること
ができる。該ポリマーは、次式0−E−0−E″一 (式中、Eは二価フエノールの残基であり、E″はベン
ゼノイド化合物の残基であり、この化合物は、原子価結
合に対するオルソおよびパラ位の少なくとも一か所に不
活性電子求引性基を有している;この両方の残基は、芳
香族炭素原子を通してエーテル酸素と原子価的に結合し
ている。
)で表わされる循環単位を含んだ基本構造を有している
。このような芳香族ポリエーテルは、米国特許第3,2
64,536号明細書に記載のポリアリーレンポリエー
テル樹脂の部類の内に含まれるが、EおよびE″をさら
に詳細に記述し例示するために参照文献として、この特
許明細書の記載をここに加入する。二価のフエノールは
例えば、ジヒドロキシフエニルアルカンのような、弱酸
性の二核フエノール、または2,2−ビス−(4−ヒド
ロキシフエニル)フ冶パン、1,1−ビス(4−ヒドロ
,キシフエニル)2−フエニルエタン、ビス(4ーヒド
ロキシフエニル)メタンのような上記二核フエノールの
咳ハロゲン化誘導体、または各々の芳香族環に1個また
は2個の塩素を含むそれらの塩素化誘導体が好ましい。
これらハロゲン化したビスフエノーリツクアノレカンは
、ハロゲン化していないビスフエノールよりもより酸性
が強く、本工程における反応は遅いものの、貴重な耐炎
性をこれらポリマーに付与する。ゞビスフエノール7と
適切に呼ばれる他の物質もまた大層価値があり、好まし
いものである。これらの物質は、例えば工または非対称
の結合基を有するビスフエノールか、または2個のフエ
ノール核が同一または異つた炭素原子に結合している炭
化水素残基である。このような二核フエノールは次の構
造11υ〜Lll▲XlLl鳳 ′ν1▲ (式中、Arは芳香族基であり好ましくはフエニレン基
、A1およびA2は、同一でも異つていてもよく炭素数
1ないし4のアルキル基、ハロゲン原子、即ち、フツ素
、塩素、臭素、ヨウ素、または炭素数1ないし4のアル
コキシ基のような不活性置換基であり、aおよびbはO
ないし4まで(O及び4を含む)の値を有する整数であ
り、R1は、ジヒドロキシージフエニルにおけるような
芳香族炭素原子間の結合を表わすかまたは、例えば、の
ような基:アルキレン、アルキリデン、シクロアルキレ
ン、シクロアルキリデン、またはハロゲン、アルキル、
アリールなどを置換したアルキレン、アルキリデン;環
状脂肪族基ならびに芳香族基及び両方のAr基に縮合し
た環を包含する二価の基である。
特定の二価の多核フエノールの例としては特に2,2−
ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパン、2,4″−
ジヒドロキシジフエニルメタン、ビス一(2−ヒドロキ
シフエニル)メタン、ビス一(4−ヒドロキシフエニル
)メタン、ビス(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−
3−メトキシフエニル)メタン、1,1−ビス−(4−
ヒドロキシフエニル)エタン、1,2−ビス−(4−ヒ
ドロキシフエニル)エタン、1,1−ビス−(4−ヒド
ロキシ−2−クロロフエニル)エタン、1,1−ビス−
(3−メチル−4−ヒドロキシフエニル)プロパン、1
,3−ビス−(3−メチル−4ヒドロキシフエニル)プ
ロパン、2,2−ビスー(3−フエニル一4−ヒドロキ
シフエニル)プロパン、2,2−ビス−(3−イソプロ
ピル−4ーヒドロキシフエニル)プロパン、2,2−ビ
ス−(2−イソプロピル−4−ヒドロキシフエニル)プ
ロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシナフチル)−
プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフエニル)
ペンタン、3,3−ビス−(4−ヒドロキシフエニル)
ペンタン、2,2一ビス一(4−ヒドロキシフエニル)
ヘプタン、ビス一(4−ヒドロキシフエニル)フエニル
メタン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフエニル)一
1−フエニループロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロ
キシフエニル)1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオ
ロプロパン等のようなビス一(ヒドロキシフエニノレ)
アノレカン類;ビス一(4−ヒドロキシフエニル)スル
ホン、2,4″−ジヒドロキシジフエニルスルホン、5
−クロロ−2,4″−ジヒドロキシジフエニルスルホン
、5′−クロロ−4,4″−ジヒドロキシジフエニルス
ルホン等のようなジ(ヒドロキシフエニル)スルホン類
;ビス−(4−ヒドロキシフエニル)エーテル、4,3
″− 4,2″− 2,2″−、2,3″−の各ジヒド
ロキシジフエニルエーテル類、4,4″−ジヒドロキシ
−2,6−ジメチルジフエニルエーテル、ビス一(4−
ヒドロキシ−3−イソブチルフエニル)エーテル、ビス
一(4−ヒドロキシ−3−イソプロピルフエニル)エー
テル、ビス一(4−ヒドロキシ−3−クロロフエニル)
エーテル、ビス一(4−ヒドロキシ−3−フルオロフエ
ニル)エーテル、ビス一(4−ヒドロキシ−3−プロム
フエニル)エーテル、ビス一(4−ヒドロキシナフチル
)エーテル、ビス一(4−ヒドロキシ−3一クロロナフ
チル)エーテル、4,4″−ジヒドロキシ−3,6−ジ
メトキシジフエニルエーテルのようなジ(ヒドロキシフ
エニル)エーテルを包含する。
Eの用語はゝ二価フエノールの残基7として定義されて
ここでは使用しているが、もちろん二個の芳香族ヒドロ
キシ基を除いた後の二価フエノール残基をいう。
かくして容易に明らかなようにこれらポリアリーレンポ
リエーテルは、芳香族エーテル酸素原子を通して結合し
ている二価フエノール残基とベンゼノイド化合物の残基
との循環基を有している。任意のジハロベンゼノイドま
たはジニトロベンゼノイド化合物またはそれらの混合物
が本発明で使用可能であり、この化合物またはこれら化
合物は、ベンゼン環に結合して2個のハロゲンまたはニ
トロ一基を有しており、このベンゼン環には該ハロゲン
またはニトロ一基に対するオルソおよびパラの少くとも
1つの位置に電子吸引性基を有している。
ジハロベンゼノイドまたはジニトロベンゼノイド化合物
は、ハロゲンまたはニトロ一基が同じベンゼノイド環に
結合している単核でもよいし、これらが異つたベンゼノ
イドに結合している多核であつてもよい。但し、ベンゼ
ノイド核のオルソまたはパラ位に活性化された電子吸引
性基があることが必要である。フツ素置換および塩素置
換ベンゼノイド反応物が好ましい;速い反応性にはフツ
素化合物がそして経済性では塩素原子である。フツ素置
換ベンゼノイド化合物は、特に縮合反応系に痕跡の水が
存在するときに、もつとも好ましい。しかしながら、最
良の結果を得るにはこの水の含有量は約1%以下に好ま
しくは0.5以下に保持されるべきである。任意の電子
吸引性基もこれら化合物において活性化基として用いる
ことができる。
もちろん反応条件のもとでは不活性であるべきであるが
その構造は臨界的ではない。4,4″−ジクロロジフエ
ニルスルホンおよび4,4″−ジフルオロジフエニルス
ルホンにおけるように2個のハロゲン置換またはニトロ
置換したベンゼノイド核に結合しているスルホン基(−
S−)・ような強力な活性化基が好ましい。
しかし以下に述べる他の強力な吸引性基も同様に容易に
使用することができる。より強力な電子吸引性基は反応
を最も速くするので好ましい。
環が、同じベンゼノイド核上にハロゲンやニトロ基のよ
うな電子供与性基を含まないことがさらに好ましい;し
かしながら化合物の核上、または残基中に他の基が存在
することはかまわない。好ましくは、ベンゼノイド核上
のすべての置換基は、水素(電子吸引性ゼロ)か、また
は陽性シグマ値を有する他の基のいずれかである〔J.
F−Bunnett著Chem.Rev.49273(
1951)およびQuaIt.Rev.,l2,l(1
958)参照。またTaft著、StericEffe
ctsinOrganicChemistrylJOh
nWlley& SOns(1956),13章;Ch
em.Rev.,53,222;JACS,74,3l
2O;およびJACS,75!,4231をも参照〕。
該活性化基は、基本的には次の二種である:(a)同一
環上の1個またはそれ以上のハロゲン基またはニトロ基
を活性化する一価基、例えば、もう一方のニトロ基また
はハロゲン基、フエニルスルホンまたはアルキルスルホ
ン、シアノ、トリフルオロメチル、ニトロソ、およびピ
リジンに在るようなヘテロ窒素。(b)二つの異なる環
上のハロゲンの置換を活性化しうる二価基、例λば、ス
ルホン基−S−;力IIーボニル基−c−;ビニレン基
−C−C−=;スインオキシド−p− (式中、R2は
炭化水素基である)、およびエチリデン基X1−C−X
ll(式中、X1は水素、またはハロゲンである)なら
びに核内に在る活性化基であり、この活性化基は、例え
ばジフルオロベンゾキノン、1,41、1,5−または
1,8−ジフルオロアントラキノン等の場合のように同
じ環上のニトロ官能基の如くハロゲンを活性化しうるも
のである。
もし望むならば、ジハロベンゼノイド化合物Sまたはジ
ニトロベンゼノイド化合物の二種またはそれ以上の混合
物でポリマーを製造することができる。
したがつて、ポリマー構造中のベンゼノイド化合物のE
″残基は、同一でも異つていてもよい。ここで用いられ
ているように、 ゞベンゼノイド化合物の残基7である
として定義されたE″は、ベンゼノイド核上のハロゲン
原子またはニトロ基を除去した後の化合物の芳香族残基
またはベンゼノイド残基をさしていることも理解される
本発明のポリアリーレンポリエーテルは、当業界で良く
知られている方法で製造することができるが、例えば実
質的に無水の状態で特定の液状有機スルホキシドまたは
スルホン溶剤の存在下二価フエノールのアルカリ金属複
塩とジハロベンゼノイド化合物との実質的に等モルの一
段反応である。
触媒はこの反応では必要ではないが、これら溶剤が反応
を促進して高分子量製品に容易にすることができるので
、これまではポリホルムアルデヒドおよびポリカーボネ
ートのような製品に限定されていた用途に対して有用な
高分子量芳香族エーテル製品を充分に確実に得るのに必
要な臨界器具(CriticaltOOl)が提供され
るようになつた。該ポリマーは、二段法でも製造するこ
とができ、この方法では、二価フエノールは、まず最初
の反応溶剤中で、アルカリ金属、アルカリ金属水素化物
、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属アルコキシドま
たはアルカリ金属アルキル化合物との反応により、その
場でアルカリ金属塩に転換される。好ましくは、アルカ
リ金属水酸化物が用いられる。実質的な無水状態を確実
にするために、存在する、または生成した水を除去した
後、二価フエノールのジアルカリ金属塩をおよそ化学量
論量のジハロベンゼノイド化合物またはジニトロベンゼ
ノイド化合物と混合して反応させる。該重合反応は、高
められた温度で有機スルホキシド溶剤またはスルホン溶
剤の液相中で進行する。
本発明のポリアリーレンポリエーテルの好ましい形態は
、不活性置換基で置換された誘導体を包含する下記四種
の二価多核フエノールを用いて製造されたものである。
(式中、R3基は、各々独立に、水素、低級アルキル、
低級アリールおよびそれらのハロゲン置換された基を表
わし、これらの基は同一でも異つていてもよい);〜1
1:?i〜口?I=′ およびそれらの置換された誘導体。
本発明では、上記と同じ目的を達成する為に二種または
それ以上の異種の二価フエノールの混合物を用いてもよ
い。
したがつてこの場合ポリマー構造中の−E一残基は、実
際上、同一または異つた芳香族残基であることができる
。該高分子ポリマーを確保する為に、系は実質的に無水
状態でなければならず、好ましくま反応混合物中、水は
0.5重量パーセント以下である。
該ポリ (アリールエーテル)は、個々のポリエーテル
により適当な溶剤中で適当な温度で測定すると、例えば
メチレンクロリド中25℃で測定すると、約0.4から
約1.5までの換算粘度を有する。好ましいポリ (ア
リールエーテル)は、次式くり返し単位を有する:ポリ
アルキレンテレフタレート樹脂は、次の一般式のくり返
し単位を有する高分子量ポリ (1,4−アルキレンテ
レフタレート)を含む任意の樹脂でありうる。
(式中、nは1ないし50の数である)。
ポリ(1,4−アルキレンテレフタレート樹脂は、それ
らの混合物を含有してもよいし、コポリエステル、即ち
、少量、例えば、約0.5から約2重量%までを含む、
脂肪族または他の芳香族ジカルボン酸および/または他
の脂肪族ジオールまたは脂肪族ポリオールとから誘導さ
れたくり返し単位のエステルを含有していてもよい。該
コポリエステル中に存在しうるくり返し単位のなかには
、脂肪族ジカルボン酸、例えば、約50までの炭素数を
有する酸で、脂環式、直鎖および枝分れ鎖の酸、例えば
、アジピン酸、シクロヘキサンジ酢酸、二量化Cl6−
18不飽和酸(炭素原子32ないし36個を有する)、
三量化したこのような酸等を包含する酸から誘導される
ものがある。該コポリエステル中のくり返し単位のなか
には、芳香族ジカルボン酸、例えば、イソフタール酸等
のような約36個までの炭素原子を有する酸から誘導さ
れたわずかの量のものも存在してもよい。該コポリエス
テルを包含するポリアルキレンテレフタレート樹脂は、
例えば、米国特許第2,465,319号明細書および
第3,047,539号明細書によつて教示され技術を
包含する当業者に良く知られた技術によつて製造するこ
とができる。
該ポリアルキレンテレフタレートは、0−クロロフエノ
ール中25℃で測定したとき、約0.2から約1.2ま
での固有粘度、好ましくは、グラムあたり約0.8デシ
リツトルよりも大きい値を有する。好ましいポリアルキ
レンテレフタレートは、ポリ (エチレンテレフタレー
ト)およびポリ (ブチレンテレフタレート)である。
ここで使用するのに適したフイラ一は、珪灰石、炭酸カ
ルシウム、長石等、あるいはそれらの混合物である。
もちろん、本発明の組成物には他の添加物も包含されう
ることは、当業者には自明のことである。
これらの添加物には、可塑剤、顔料、難燃剤、特に熱安
定剤、紫外線安定剤、加工助剤等が含まれる。本発明の
組成物は、任意の通常の混合方法によつて製造される。
例えば、一つの好ましい方法は、ポリ (アリールエー
テル)樹脂、フイラ一およびポリアルキレンテレフタレ
ート樹脂を粉状または粒状で押出機中で混合し、該混合
物をストランドに押出し、該ストランドをペレツトに切
断し、次いで該ペレツトを成型して所望の成型物品とす
ることより成る。実施例 以下の実施例は、本発明の実施の特定な説明をするため
になされるものでありいかなる態様においても、本発明
の範囲を限定するものではない。
対照Aクロロホルム中(25℃において100m1中ポ
リマー0.2g)で測定して換算粘度0.59を有する
、次式:を有するポリ (アリールエーテル)89部、
微粒状の珪灰石10部および酸化鉄とカーボンブラツク
とを含んだ褐色顔料組成物1部をブレンドし、次いで炉
中約135〜149℃(約275〜300゜F.)で1
6時間乾燥した。
これらの物質を単軸1インチ押出機中約288℃(約5
50゜F.)で配合した。得られたコンパウンドをペレ
ツト化した。該ペレツトを炉中約135〜149℃(約
275〜300゜F.)で乾燥した。該ペレツトを温度
約316℃(600゜F.)、圧力13,000〜15
,000psiで射出成型し試料とした。成型物品は実
質的量のスプレイを示した。対照B 珪灰石の代りに炭酸カルシウムフイラ一を使用した以外
は、対照Aの手順を正確にくり返した。
1得られた成型物品は、実質的量のスプレイを示した。
実施例 1 対照Aに記載したポリ (アリールエーテル)79部、
微粒状化した珪灰石10部、酸化鉄とカーボンブラツク
とを含んだ褐色の顔料組成物1部および固有粘度1.0
4(0−クロロフエノール中25℃で測定)を有するポ
リ (エチレンテレフタレート10部とを配合しペレツ
トとしそしてこのペレツトを対照Aに記載したように射
出成型し試験試料とした。
得られた成型物は実質上スプレイがなく、光沢のある均
一な外観を有していた。
実施例 2 珪灰石の代りに炭酸カルシウムフイラ一を使用した以外
は実施例1の手順を正確にくり返した。
得られた成型物は実質上スプレイがなかつた。実施例
3対照Aに記載されたポリ (アリールエーテル)83
部、微粒子化された珪灰石10部、酸化鉄とカーボンブ
ラツクとを含む褐色顔料組成物1部、実施例1に記載の
ポリ (エチレンテレフタレート)6部とを配合しペレ
ツト化し、対照Aに記載したようにこのペレツトを射出
成型し試験試料とした。
得られた成型物は、いくらかスプレイが見られたものの
耐スプレイ性を示した。実施例 4 対照Aに記載のポリ (アリールエーテル)84.5部
、微粒子化した珪灰石10部、酸化鉄とカーボンブラツ
クとを含む褐色顔料組成物1部、および実施例1に記載
のポリ (エチレンテレフタレート)4.5部とを配合
しペレツト化しそして対照Aに記載したようにこのペレ
ツトを射出成型し試験試料とした。
′ 得られた成型物は若千のスプレイの形跡を示した。
実施例 5 対照Aに記載のポリ (アリールエーテル)68部、微
粒子化した珪灰石16部、酸化鉄とカーボンブラツクと
を含む褐色顔料組成物1部、実施例1に記載したポリ
(エチレンテレフタレート)15部とを配合しペレツト
化し、対照Aに記載したようにこのペレツトを射出成型
し試験試料とした。
この成型物は、実質上スプレイがなかつた。実施例 6
対照Aに記載のポリ (アリールエーテル)72部、微
粒子化した珪灰石15部、酸化鉄とカーボンブラツクと
を含む褐色顔料組成物1部および実施例1に記載のポリ
(エチレンテレフタレート)12部とを配合しペレツ
ト化しそして対照Aに記載のようにこのペレツトを射出
成型し試験試料とした。
得られた成型物は、実質上スプレイがなかつた。
実施例 7 対照Aに記載のポリ (アリールエーテル)75.5部
、微粒子化した珪灰石15部、酸化鉄とカーボンブラツ
クとを含む褐色顔料組成物1部および実施例1に記載の
ポリ (エチレンテレフタレート)8.5部とを配合し
ペレツト化しそして対照Aに記載したようにペレツトを
射出成型して試,験試料とした。
得られた成型物は若干のスプレイの形跡を示した。
実施例 8 対照Aに記載のポリ (アリールエーテル)82部、微
粒子化した珪灰石6部、酸化鉄とカーボンブラツクとを
含む褐色顔料組成物1部、および固有粘度0.59(0
−クロロフエノール中25℃で測定)を有するポリ (
エチレンテレフタレート)11部とを配合しペレツト化
しそして対照Aに記載したようにこのペレツトを射出成
型し試験試料とした。
得られた成型物は、実質上スプレイがなかつた。
実施例 9 対照Aに記載のポリ (アリールエーテル)82部、微
粒子化した珪灰石6部、酸化鉄とカーボンブラツクとを
含む褐色顔料組成物1部および固有粘度1.15(クロ
ロフエノール中25℃で測定)を有するポリ (ブチレ
ンテレフタレート)11部とを配合しペレツト化しそし
て対照Aに記載したようにこのペレツトを射出成型し試
験試料とした。
得られた成型物は、実質上スプレイがなかつた。
実施例 10 対照Aに記載のポリ (アリールエーテル)83部、微
粒子化した珪灰石5部、酸化鉄とカーボンブラツクとを
含む褐色顔料組成物1部および実施例1に記載のポリ
(エチレンテレフタレート)11部とを16時間オーブ
ン中約149℃(約300゜F.)で乾燥した。
これら素材を次に21/2インチツインースクリユウ押
出機中約288℃(約550゜F.)で配合した。
得られたコンパウンドをペレツト化した。
このペレツトを、湿り気を取り除いたホツパードライヤ
一中約135℃(約275゜F.)で約4時間乾燥した
。シチユウナベ、盛り皿や焼リング(ベークリング)の
ようないくつかの調理用具を乾燥したコンパウンドから
温度約316℃(約600゜F)で圧力約18,000
PSiで射出成型した。
得られた成型物は、スプレイがなく光沢のある均一な外
観を有していた。
実施例 11 対照Aに記載のポリ (アリールエーテル)82部、微
粒子化した珪灰石6部、酸化鉄とカーボンブラツクとを
含む褐色顔料組成物1部および実施例1に記載のポリ
(エチレンテレフタレート)11部とを、予備乾燥しな
いで、21/2インチツインースクリユ一押出機中約5
50゜Fで配合した。
その結果得られたコンパウンドをペレツト化した。この
ペレツトを3ないし4時間浅い盆に入れてオーブンのな
かで約163℃(約325゜F.)で乾燥した。乾燥し
たコンパウンドから温度約316℃(600゜F.)圧
力約13,000〜15,000PSiで射出成型して
試験試料を得た。
得られた成型した試験試料はスプレイがなく光沢のある
均一な外観を有していた。
上記各実施例は、無機質を充てんしたポリ(アリールエ
ーテル)組成物を成型すると、得られた成型物が実質的
量のスプレイを示すことを明らかにしている(対照Aお
よびB)。
実施例1,2,5,6,8,9,10および11は、本
発明に従つて、ポリ (エチレンテレフタレート)かま
たはポリ (ブチレンテレフタレート)〔実施例9〕か
のいずれかが、無機質を充てんしたポリ (アリールニ
ーテル)組成物に添加されると、得られた成型物にはス
プレイが存在しないか、あるいは実質上存しないという
ことを示している。これらの実施例では、添加したポリ
(エチレンテレフタレート)またはポリ (ブチレン
テレフタレート)樹脂は、フイラ一の量に等しいか、或
はそれよりも多い。実施例3,4および7は、ポリ (
エチレンテレフタレート)が、フイラ一の量よりも実質
的に少ない量で、無機質を充てんしたポリ (アリール
エーテル)組成物に加えられると、得られた成型物には
いくらかのスプレーインクが明らかに存在するが、この
スプレイは、ポリ (アルキレンテレフタレート)を加
えなかつた場合に得られた成型物よりも少ないことを示
している。実施例10は、スプレイのない調理用具が本
発明の組成物から成型できることを証明している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式: −O−E−O−E′− (式中、Eは二価フェノールの残基であり、E′は不活
    性電子求引性基を有するベンゼノイド化合物の残基であ
    る)により表わされるくり返し単位より成るポリ(アリ
    ールエーテル)樹脂65ないし85重量部と;式:▲数
    式、化学式、表等があります▼(式中、nは1ないし5
    0の数である)により表わされるくり返し単位より成る
    熱可塑性ポリアルキレンテレフタレート樹脂5ないし1
    5重量部と;珪灰石、炭酸カルシウム、長石及びそれら
    の混合物より成る群から選択される無機質フィラー5な
    いし20重量部と;の混合物を包含することを特徴とす
    る成形用組成物。 2 ポリ(アリールエーテル)が次式: ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるくり返し単位を有することを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の組成物。 3 ポリ(アリールエーテル)が次式: ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるくり返し単位を有することを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の組成物。 4 ポリアルキレンテレフタレートがポリ(エチレンテ
    レフタレート)であることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載の組成物。 5 ポリアルキレンテレフタレートが、ポリ(ブチレン
    テレフタレート)であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の組成物。
JP56028516A 1980-03-04 1981-03-02 充てんしたポリ(アリ−ルエ−テル)組成物 Expired JPS5952909B2 (ja)

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JPS56136842A JPS56136842A (en) 1981-10-26
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EP0036959A1 (en) 1981-10-07
EP0036959B1 (en) 1985-11-21
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ATE16608T1 (de) 1985-12-15

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