JPS5952722B2 - 温水ボイラ用遠隔制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、温水ボイラにおいて遠隔制御器から熱源機へ
の信号伝達用配線を必要としない遠隔制御装置を提供す
るものである。

第１図に従来の温水ボイラとして、熱源機から放熱器へ
温水を供給循環させて暖房を行う暖房器の構成を示す。

１が熱源機本体である。

ガスは、パイプ３から供給され、元締用電磁弁４、温度
制御用電磁弁５を介してバーナ７で燃焼する。

６は種火バーナである。

１２は熱交換器であり、暖房水戻り管９の水を加熱し、
ポンプ１０を介して暖房水行き管８から各放熱器へ熱を
供給する。

１１は暖房水温度検知用センサである。

燃焼制御器２は元締用電磁弁４を制御して種火バーナの
点火消火制御を行うとともに、センサ１１の信号により
温度制御用電磁弁５を制御して暖房水温度を一定に制御
する。

１３は電源スィッチである。

一方、１４は放熱器本体であり、暖房水は放熱フィン１
７で放熱する。

１８は送風ファンであり、制御器１６によって制御され
る。

１５は電源スィッチである。

以上の従来方式では、全室において暖房の必要が無くな
り、各室のスイッチ全てが切れても、熱源機はポンプの
運転、燃焼制御をやめず、配管による放熱ロス分の熱供
給を行い、エネルギーの無駄が生じる。

これを防ぐ方式として、各放熱器の電源スィッチの並列
接続によってどの放熱器が動作しても熱源機の燃焼制御
・ポンプ運転を行うものがあったが、各放熱器から熱源
機へ配線を行う必要があり、工事を複雑なものにしてい
た。

本発明は上記欠点を改善し、工事の簡易化を図ったもの
である。

第２図に本発明の構成を示す。

従来と異る点は、放熱器の配管に超音波発信手段１９を
取り付け、スイッチ１５を投入すると遠隔制御器１６′
は送風ファン１８を回転させると同時に素子１９を介し
て超音波を発生させるものである。

金属配管および配管中の水は超音波の良導体であるため
、配管を介して熱源機へ伝えることができる。

熱源機側には超音波受信手段２０が設けられ、超音波を
受信すると制御手段２によって燃焼制御・ポンプ運転が
開始されるものである。

第３図に遠隔放熱器側およ′び熱源器側制御器の具体的
な構成例を示す。

１４が放熱器側である。

１５が放熱開始用スイツチであり、これを閉じると商用
電源２］が送風ファン１８に印加され、放熱を行う。

同時に１−ランス２２、整流用ダイオード２３、平滑用
コンテ゛ンザ２４によって直流電源が得られる。

３０は発４放用オペアンプであり、電源が印加すると、
周辺回路素子とともに発振を開始し、コンデンサ３４を
介して超音波発振手段１９から超音波を発生させる。

オペアンプ３０の発振動作を以下に説明す−る。

電源が印加されると抵抗２５を介してコンデンサ２６が
充電を開始し、その電位が抵抗３１゜２７で得られる基
準電位より高くなった瞬間、オペアンプ３０の出力がロ
ーになり、コンデ゛ンサ２６の電荷は抵抗２８とダイオ
ード２９を介して放電を開始する。

この時、抵抗２７と並列に抵抗３２とダイオード３３の
直列回路が接続されるので基準電位が下がる。

コンデンサ２６の電位が前記基準電位より下がるとオペ
アンプ３０の出力がＨｉになり、前記状態をくり返して
発振するものである。

配管を介して伝わる超音波は、熱源機１側の超音波受信
手段２０によって受信され、オペアンプ３７で増巾され
る。

抵抗３５，３６は基準電位を与えるものである。

その交流分はトランス３８によって伝達され、ダイオー
ド３９、コンテ゛ンサ４０によって整流・積分される。

超音波の受信によってコンデンサ４０の電位が上昇し、
抵抗４１゜４２で得られる基準電位より上昇するとオペ
アンプ４３の出力がローになり、リレー４４をオンする
。

（熱源機側の電源スィッチ１３は閉じている。

）すると、その接点４５が閉じて制御手段２が動作を開
始するど同時に接点４９も閉じ、循環用ポンプ１０も運
転を開始する。

熱源機側の電源は、商用電源５０をトランス４８を介し
てダイオード４７で整流し、コンテ゛ンサ４６で平滑し
て得られる。

放熱器は複数あり、別の放熱器が動作を開始しても、そ
れに設置された超音波発信素子５１によって受信手段２
０に超音波が伝達される。

なお、上記実施例の温水ボイラとして、熱源機から遠隔
の放熱器−・＼温水を供給循環させて暖房を行う装置を
用いて説明したが、給湯器の場合であっても遠隔の給湯
栓近傍に設けた遠隔制御器から熱源機を制御する必要が
あるときには、この発明は有効であり、上記実施例に限
定されるものではない。

以上のように本発明によれば、遠隔制御器から熱源機を
制ｉ卸する信号を、従来がら在る温水配管もしくは前記
温水配管中の水に超音波を伝達して行うため、信号伝達
専用の配線および配線工事が不要になる特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の温水ボイラの構成図、第２図は本発明の
一実施例における温水ボイラ用遠隔制御装置の構成図、
第３図は同装置の回路図である。 １・・・・・・熱源器本体、２・・・・・・制御手段、
７・・曲バーナ、１２・・・・・・熱交換器、１４・・
・・・・放熱器、１６′・・・・・・遠隔制御器、１８
・・・・・・送風ファン、１９・・・・・・超音波発信
手段、２０・・・・・・超音波受信手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 温水を供給する熱源機と、前記熱源機の遠隔制御器
   と、前記遠隔制御側に設けられた温水配管もしくは前記
   温水配管中の水を介して超音波を伝達させる超音波発生
   手段と、前記熱源機側に設けられ前記超音波を受信する
   超音波受信手段と、同じく前記熱源機側に設けられ前記
   超音波受信手段からの信号によって前記熱源機の制御を
   行う制御手段とを有する温水ボイラ用遠隔制御装置。