JPS5951923B2

JPS5951923B2 - 化粧料

Info

Publication number: JPS5951923B2
Application number: JP53144591A
Authority: JP
Inventors: キヨコ村山
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1978-11-22
Filing date: 1978-11-22
Publication date: 1984-12-17
Also published as: JPS5572106A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は化粧料に関するものであり、特に皮膚に塗布し
て用いる化粧料に係る。

皮膚の生理機能を高揚して健康状態を維持し、小皺を防
き、肌の艶を増して木目を細かくすることは同時に肌を
美しく見せることにもなる。

従来から諸種の化粧料が提供されているが、いずれも十
分な効果を上げていたとは言い難い。

殊に、手に塗布するクリームの類にあっては、例えば洗
剤を使用した後の手荒れを防ぐために塗り込むが、その
クリームを塗る時には既に手荒れは生じているものであ
り、事後の処置では間に合わず、十分な効果は得られな
いのが実情である。

しかしながら、洗剤使用前に塗っておいたとしても、そ
の洗剤によって急速に落ちるので効果はなく、又、洗お
うとする食器にそのクリームが付着してしまうなどの欠
点がある。

又、多くの化粧料は合成原料を含有しているので、皮膚
のデリケートな人、とりわけ女性の中にはアレルギーを
起こす者があり、使用者により適不適がある。

このような不安を解消するため、近年天然資源に対する
関心が高まっているが、資源的に採取の困難等から高価
であったり、中には合成物質と同様に有毒性のものもあ
った。

本発明者は以上の如き実情に鑑みて、肌の荒れを防ぎ、
皺の改善、じみの除去等に絶大な効果を挙げると共に、
水を使っても容易に落らることなく皮膚を防護し、かつ
誰が使用しても決してアレルギーを起こすことのない化
粧料の研究に専心していた。

その結果、梅の果汁を発酵させて造る梅酒には肌荒れの
防止等皮膚の健康、美容に著しい効果があることを知る
に至った。

また、これに鳥類の油を混合すれば皮膚に強固な被膜を
作り、水などを使っても落らないことがわかった。

即ら、青梅の果実は、果肉中に生息する殺菌の働きによ
り、強力な殺菌作用をもら薬用効果がある。

又、皮膚の血液循環を促進し、張りをもたせ艶を与える
。

尚、黄梅も肌の美化については青梅以上の効果があるが
、殺菌作用はない。

更に又、鳥類の油は、従来用途が少なく有効な利用がな
されていなかったが、さらつとして皮膚になじみ易い利
点がある。

これは、実際上皮膚に不快感を与えず、又、手に付けて
も手に触れるものを汚すことのない利点をもち、さらに
塗布後、水や洗剤液を使用しても十分に皮膚を保護する
効果を提供する。

本発明は以上の発見に基くものであって、これを実施す
るために製造方法に沿ってその構成を説明する。

最初に、梅の果実から梅酒を醸造することが必要であり
、これには梅の果実適量を洗浄して水を拭き取り、氷砂
糖と共に浸漬液に浸漬して適当な期間置く。

この要領は梅酒の製造と同様であって、浸漬液としては
焼酎を使用すればよい。

これによって浸漬液中には、梅の果実に含有されている
果汁が抽出され発酵するのであるが、必要に応じさらに
高濃度の浸漬液を得てもよい。

浸漬液から梅の果実と上澄液を取り除いて、他の新しい
梅の果実と、先程の浸漬液よりもアルコール濃度の低い
浸漬液及び氷砂糖を加えて、再び数か月置く。

これを繰り返せば任意の濃度に果汁を発酵させることが
可能である。

ここで、所望により、既に使用した青梅の果肉を除核し
て完全に粉砕して投入する。

そして、十分に攪拌すると全体がやや粘性を帯びた液体
となる。

尚、この梅酒の果肉を加えない場合にも効果には本質的
な相違を生じない。

又、必要ならば清酒を適量混合することができる。

そして、清酒を混ぜたら、数分間全体を加熱するがこの
とき沸騰しないように注意する。

これは青梅に生息する細菌を死滅させないようにするた
めである。

清酒の投入は、梅酒の粘性を低下させてざらつとした感
じにするのに効果があり、同時に殺菌作用が得られるも
のと考えられる。

加熱と清酒の投入とは順序が逆であってもよい。

もし青梅の一部が固体として混じっているならば、ミキ
サー等によって粉砕し、全体として液状を呈するように
混合する。

こうして出来た混合液に、鳥類の油を適宜の量混ぜるこ
とにより、最終製品としての化粧料が完成する。

このとき発泡が起きる。この鳥類の油を採用するのは、
牛、豚等の獣類の油では粘りが強過ぎるためで、鳥類の
油、例えば鶏油の使用によりざらつとした感じが得られ
ることが確認された。

このような油を得るには、鳥の脂を細かく刻んで６０〜
８０℃位で加熱すればよい。

鳥類の油の量は、所望により調整すればよい。

〔実施例〕

青梅２ｋｇ、氷砂糖１ｋｇを浸漬液としての３５度の焼
酎１．８１に浸漬し、１力月保存した。

その後青梅を取り出して、上澄液約１．８１を除いた。

当初の焼酎は１．８１に過ぎないが、青梅の浸漬により
浸漬液の総量は増加するので、容器の底には青梅果汁の
発酵の進んだ浸漬液が少量残るのである。

残りの浸漬液に、黄梅３ｋｇ、氷砂糖１ｋｙと２５度の
焼酎１．８１１を加えて２〜３か月保存した。

そして黄梅を取り出して、最初に使用した青梅を再び入
れ、２５′度の焼酎３６０ＣＣ及び氷砂糖５００ｇを加
えて、約２か月置いた。

以上の混合液に、全体に占める体積がｌ／４位になるよ
うに、先に使用した青梅を除核して果肉を投入して、低
温度で加熱する。

それに際して予め青梅と同量（体積比）の清酒を添加し
た。

加熱後、ミキサーにかけて青梅の粒が液中に溶は込むよ
うに粉砕、攪拌した。

この混合液１に対して１ないし３の体積の鶏油を投入し
、十分に攪拌した。

かくして完成した化粧料は、鶏油のため、やや粘性のあ
る黄色い液体である。

〔使用方法〕

食器類を洗浄する場合などに、従来は洗剤使用後にクリ
ームを塗布していたが、本発明に係る化；糖料は事前に
塗るのが特徴である。

即ら、まず手に化粧料を塗布して、その後で洗剤、水を
使用すると効果的であって、そのような洗浄作業によっ
ても化粧料は落らずに手を保護し、又、食器等に付着す
ることもない。

尚、早目に塗っておいて過剰分を洗い落とすと好適であ
る。

本発明に係る化粧料は以上のようであるから、以下の如
き特有の利益を呈する。

（イ）梅の果汁を発酵させて造った梅酒を有効成分とし
て含有するので、この化粧料を塗布した手などの局部の
皮膚に対し、皺の改善、肌荒れの防止、艶の増加等、健
康上美容上着しい効果がある。

本発明者による実験によって皮膚に張りを与えて、弛ん
だ皮膚を引き締める効果も兼ね備えるので、生気に満ら
た若々しい肌が実現されることが明らかにされた。

化粧料中の砂糖は肌の木目を細かくすることに寄与して
いる。

（ロ）皮膚に極めて吸収され易く、鳥油によって堅固な
被膜が作られる。

通常、洗剤の原液に手を浸すと、赤く腫れて痛みを感じ
、又は皮膚が著しく荒れるなどの症状を生じるが、本発
明に係る化粧料を事前に塗布しておくと、このような現
象は全く起きないことが実験によって確認された。

又、長芋を手に擦り付けたときには激しい痒みを生じる
が、この化粧料を塗布しておくと完全にこれが防止され
る。

（／→ 鳥の油を使用しているので、べとつかず爽快感
がある。

不必要に付は過ぎた場合にも、水によって洗い落とされ
てしまい、皮膚を保護するに必要な分だけが吸収された
状態で残る。

従って、食器等に手を触れても、従来のクリームの如く
指紋が付着することがない。

に）原料は安価で入手し易く、製造も容易なので特別な
設備を必要としない。

（羽さらには、本発明の化粧料を数分間１００℃以上
の温度で加熱すると、頭髪用の化粧料が得られる。

これは頭髪に艶を与え、抜は手の防止に著効がある。

〔試験例〕

本実施例に係る化粧料を用いて得られた試験結果を以下
に示す。

試験は手荒れのひどい主婦、職人の方等３４才から５０
才までの男女１５名に本実施例の化粧料を約１ケ月（４
週間）使用してもらい行った。

なお、使用方法は、就寝前と仕事を始める前に手に付け
るという使用方法をとった。

また、手荒れのひどい主婦１０人に本化粧料を手に付け
て洗剤を使って素手で食器類を洗ってもらったところ、
全員がこれまでのような痛みが生じなかった。

Claims

【特許請求の範囲】

１梅の果実酒に鳥類の油を添加攪拌し、かつ完全に粉
砕した青梅の果肉を混合して成ることを特徴とする化粧
料。