JPS5951732B2 - 多重巻コイル - Google Patents
多重巻コイルInfo
- Publication number
- JPS5951732B2 JPS5951732B2 JP14074677A JP14074677A JPS5951732B2 JP S5951732 B2 JPS5951732 B2 JP S5951732B2 JP 14074677 A JP14074677 A JP 14074677A JP 14074677 A JP14074677 A JP 14074677A JP S5951732 B2 JPS5951732 B2 JP S5951732B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- wound
- tape
- coil conductor
- winding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Insulating Of Coils (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は変圧器、リアクトル等に使用される多重巻コイ
ルの製造方法に関するものである。
ルの製造方法に関するものである。
従来、変圧器のコイルのうち多重巻きコイルは第１図に
示すように、内周絶縁物１の上にコイル導体２を多層に
巻回し、各巻回層ごとに層間絶縁物３を挿入し、かつ巻
回層端部にもコイル導体２のズレ防止やコイルの強度向
上のため端部つめ物４を挿入して形成されている。この
様な多重巻コイルはコイル導体２を１層分巻回した後、
層間絶縁物３を巻回挿入し、つづいて端部つめ物４を挿
入する作業を繰り返して多重巻きコイルを形成している
。
示すように、内周絶縁物１の上にコイル導体２を多層に
巻回し、各巻回層ごとに層間絶縁物３を挿入し、かつ巻
回層端部にもコイル導体２のズレ防止やコイルの強度向
上のため端部つめ物４を挿入して形成されている。この
様な多重巻コイルはコイル導体２を１層分巻回した後、
層間絶縁物３を巻回挿入し、つづいて端部つめ物４を挿
入する作業を繰り返して多重巻きコイルを形成している
。
これらの作業は互に独立した作業のため断続的な作業の
繰り返しであるから作業時間が長くなり、自動化を進め
る上で大きな障害となつている。又材料面からは各種の
仕様によつてコイル幅が異なるため、層間絶縁物３も、
それに応じて多種類必要であつた。従つて各種層間絶縁
物３の製作、保管などを一層煩雑に’するばかりでなく
、コイル巻回時幅広のためシワや折り目などが発生して
、コイル周面に巻きぶくれ等が生じやすく、絶縁性の低
下や仕上り寸法のバラツキの原因にもなつていた。また
絶縁特性を向上させるために低気密度紙と高気密度紙、
絶縁紙とフィルム等、異種の絶縁材料を組合わせて用い
る場合には、腰の強さや伸びが異なることから、よりー
層シワや巻きぶれ等が生じやすく、しかも巻付け時にず
れが発生しやすいので修正に時間を要する欠点があつた
。本発明は前述の欠点を除去し、各種幅の絶縁材料を必
要とせず、またコイル巻作業の時間短縮及び自動化がは
がれて絶縁特性のよい多重巻きコイルの製造方法を提供
することを目的とする。
繰り返しであるから作業時間が長くなり、自動化を進め
る上で大きな障害となつている。又材料面からは各種の
仕様によつてコイル幅が異なるため、層間絶縁物３も、
それに応じて多種類必要であつた。従つて各種層間絶縁
物３の製作、保管などを一層煩雑に’するばかりでなく
、コイル巻回時幅広のためシワや折り目などが発生して
、コイル周面に巻きぶくれ等が生じやすく、絶縁性の低
下や仕上り寸法のバラツキの原因にもなつていた。また
絶縁特性を向上させるために低気密度紙と高気密度紙、
絶縁紙とフィルム等、異種の絶縁材料を組合わせて用い
る場合には、腰の強さや伸びが異なることから、よりー
層シワや巻きぶれ等が生じやすく、しかも巻付け時にず
れが発生しやすいので修正に時間を要する欠点があつた
。本発明は前述の欠点を除去し、各種幅の絶縁材料を必
要とせず、またコイル巻作業の時間短縮及び自動化がは
がれて絶縁特性のよい多重巻きコイルの製造方法を提供
することを目的とする。
以下本発明の一実施例を第２図を参照して説明する。ま
ず内周絶縁物１１の上の所定の位置にコイル導体１２の
巻き始め部１２ａと、異種材料の２枚のテープ状絶縁物
１３ａ、１３ｂの巻き始め部１３を重ねと固定する。
ず内周絶縁物１１の上の所定の位置にコイル導体１２の
巻き始め部１２ａと、異種材料の２枚のテープ状絶縁物
１３ａ、１３ｂの巻き始め部１３を重ねと固定する。
そしてコイル導体１２は軸方向の一方向である矢印Ａの
方向に進行する様に巻回され、またテープ状絶縁物１３
ａ、１３ｂは端部つめ物１４ａを形成するため定位置で
積層するように同時に巻回される。テープ状絶縁物１３
ａ、１３ｂが端部つめ物１４ａを形成後はコイル導体の
あとを追つて適当にテープ状絶縁物１３ａ、１３ｂの幅
方向にラップしながら矢印Ａの方向に巻回されながら進
行する。コイル導体１２が最終列１２ｈに到着したとき
テープ状絶縁物１３ａ，１３ｂも最終ダ旧２ｈに到着す
るようにテープ状絶縁物の送り速度を選定する。次にコ
イル導体１２が２段目に移り矢印Ａの逆方向に巻回され
る、とき、テープ状絶縁物１３ａ，１３ｂは２段分の端
部つめ物１４ｂを、形成した後、コイル導体１２のあと
を追う。このようにして順次、自動的にコイル導体１２
とテープ状絶縁物１３ａ，１３ｂとで全コイル巻き作業
を実施する。この場合、最初の端部つめ物１４ａ及び最
終段列目の端部つめ物１４ｎの形成は中間部のように２
段分の形成は必要ないので、最初の端部つめ物１４ａを
形成する場合は一段分だけ第２図の破線で示したように
ダミー部１５を並行して巻回処理し、コイル成形後切断
処理する。最終段列の端部つめ物１４ｎはコイル導体１
２を巻回後、導体を切断してから巻回形成してもコイル
導体１２はテープ状絶縁物１３ａ，１３ｂで押えられて
いるためゆるむこともなく十分処理できる。ここでテー
プ状絶縁物１３ａ，１３ｂは変圧器の用途に応じた異種
材料のものを使用する。
方向に進行する様に巻回され、またテープ状絶縁物１３
ａ、１３ｂは端部つめ物１４ａを形成するため定位置で
積層するように同時に巻回される。テープ状絶縁物１３
ａ、１３ｂが端部つめ物１４ａを形成後はコイル導体の
あとを追つて適当にテープ状絶縁物１３ａ、１３ｂの幅
方向にラップしながら矢印Ａの方向に巻回されながら進
行する。コイル導体１２が最終列１２ｈに到着したとき
テープ状絶縁物１３ａ，１３ｂも最終ダ旧２ｈに到着す
るようにテープ状絶縁物の送り速度を選定する。次にコ
イル導体１２が２段目に移り矢印Ａの逆方向に巻回され
る、とき、テープ状絶縁物１３ａ，１３ｂは２段分の端
部つめ物１４ｂを、形成した後、コイル導体１２のあと
を追う。このようにして順次、自動的にコイル導体１２
とテープ状絶縁物１３ａ，１３ｂとで全コイル巻き作業
を実施する。この場合、最初の端部つめ物１４ａ及び最
終段列目の端部つめ物１４ｎの形成は中間部のように２
段分の形成は必要ないので、最初の端部つめ物１４ａを
形成する場合は一段分だけ第２図の破線で示したように
ダミー部１５を並行して巻回処理し、コイル成形後切断
処理する。最終段列の端部つめ物１４ｎはコイル導体１
２を巻回後、導体を切断してから巻回形成してもコイル
導体１２はテープ状絶縁物１３ａ，１３ｂで押えられて
いるためゆるむこともなく十分処理できる。ここでテー
プ状絶縁物１３ａ，１３ｂは変圧器の用途に応じた異種
材料のものを使用する。
例えば、油入変圧器では油の含浸性を良くする目的から
、不織布、ガラスタロス、低気密度紙などの含浸性の良
い絶縁材料を一方に使用し、他方には絶縁性を上げる目
的で高気密度紙やプラスチツタフイルムなどを用いる。
モールド変圧器では耐クラツク性を上げるため、絶縁紙
やプラスチツクフイルムとシリコンゴムや不織布などの
緩衡材の組合せを用いることによつて効果が出る。乾式
変圧器では、ノーメツクス紙とワニス浸透性の良いガラ
ステープを併用すれば絶縁性能のみならず機械力の向上
もできる利点がある。
、不織布、ガラスタロス、低気密度紙などの含浸性の良
い絶縁材料を一方に使用し、他方には絶縁性を上げる目
的で高気密度紙やプラスチツタフイルムなどを用いる。
モールド変圧器では耐クラツク性を上げるため、絶縁紙
やプラスチツクフイルムとシリコンゴムや不織布などの
緩衡材の組合せを用いることによつて効果が出る。乾式
変圧器では、ノーメツクス紙とワニス浸透性の良いガラ
ステープを併用すれば絶縁性能のみならず機械力の向上
もできる利点がある。
このようにすれば、コイル導体１２の巻回を中断するこ
となく、端部つめ物や層間絶縁物を形成できるので、コ
イル巻作業の時間短縮及び自動化が可能となる。
となく、端部つめ物や層間絶縁物を形成できるので、コ
イル巻作業の時間短縮及び自動化が可能となる。
しかも端部つめ物や層間絶縁物はテープ状絶縁物１３ａ
，１３ｂをその軸方向にラツプさせながら巻回して形成
するので、各種の仕様によつてコイル幅が異なつても適
用可能であり、各種幅の層間絶縁物を用意する必要がな
い。またテープ状絶縁物１３ａ，１３ｂを用いているの
で、腰の強さや伸びの異なる異種材料を使用してもコイ
ル導体１２の巻回層上に強く巻付けることができる。従
つてシワや巻きぶれ等の発生が防止できるばかりか、異
種のテープ状絶縁物１３ａ，１３ｂは腰の強さや伸びが
異なつても重ねて巻付ければずれを生じることなく巻付
けることができる。第３図は他の実施例であるが絶縁用
テーブ２３ａとコイル導体２２を固着できるプリプレダ
テープ２３ｂを用いると電磁機械力の強いコイルができ
るばかりでなく端部つめ物も省略できる利点も生ずる。
，１３ｂをその軸方向にラツプさせながら巻回して形成
するので、各種の仕様によつてコイル幅が異なつても適
用可能であり、各種幅の層間絶縁物を用意する必要がな
い。またテープ状絶縁物１３ａ，１３ｂを用いているの
で、腰の強さや伸びの異なる異種材料を使用してもコイ
ル導体１２の巻回層上に強く巻付けることができる。従
つてシワや巻きぶれ等の発生が防止できるばかりか、異
種のテープ状絶縁物１３ａ，１３ｂは腰の強さや伸びが
異なつても重ねて巻付ければずれを生じることなく巻付
けることができる。第３図は他の実施例であるが絶縁用
テーブ２３ａとコイル導体２２を固着できるプリプレダ
テープ２３ｂを用いると電磁機械力の強いコイルができ
るばかりでなく端部つめ物も省略できる利点も生ずる。
なお、以上の実施例は異種材料の２枚のテープ状絶縁物
を使用した場合であるが、これに限定されるものではな
く２枚以上の組合せでも各種用途に応じたが得られるこ
とはいうまでもない以上説明のように、本発明はコイル
導体の巻回工程中に、異種材料の複数枚のテープ状絶縁
物を重ねてその幅方向にラツプさせながら巻回して層間
絶縁物を形成するので、仕様の異なるコイルに対し、絶
縁材料に種々の幅のものを用いる必要がなくしかもコイ
ル巻作業の時間短縮及び自動化がはかれて絶縁特性のよ
い多重巻コイルの製造方法を提供できる。
を使用した場合であるが、これに限定されるものではな
く２枚以上の組合せでも各種用途に応じたが得られるこ
とはいうまでもない以上説明のように、本発明はコイル
導体の巻回工程中に、異種材料の複数枚のテープ状絶縁
物を重ねてその幅方向にラツプさせながら巻回して層間
絶縁物を形成するので、仕様の異なるコイルに対し、絶
縁材料に種々の幅のものを用いる必要がなくしかもコイ
ル巻作業の時間短縮及び自動化がはかれて絶縁特性のよ
い多重巻コイルの製造方法を提供できる。
第１図は従来の多重巻コイルの断面図、第２図は本発明
に多重巻コイルの一実施例の断面図、第３図は本発明の
実施例を示す断面図である。 １，１１・・・・・・内周絶縁物、２，１２，２２・・
・・・・コイル導体、３・・・・・・層間絶縁物、１３
，２３・・・・・・テープ状絶縁物、４，１４・・・・
・・端部つめ物、１５・・・・・・ダミー部。
に多重巻コイルの一実施例の断面図、第３図は本発明の
実施例を示す断面図である。 １，１１・・・・・・内周絶縁物、２，１２，２２・・
・・・・コイル導体、３・・・・・・層間絶縁物、１３
，２３・・・・・・テープ状絶縁物、４，１４・・・・
・・端部つめ物、１５・・・・・・ダミー部。
Claims (1)
- １ コイル導体を多層に巻回し、かつ巻回層層間に層間
絶縁物を介在させた多重巻コイルにおいて、コイル導体
を巻回して前記巻回層を形成する工程と同時に、異種材
料の複数枚のテープ状絶縁物を重ねてその幅方向にラッ
プさせながら巻回して前記層間絶縁物を形成する工程を
行なうことを特徴とする多重巻コイルの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14074677A JPS5951732B2 (ja) | 1977-11-25 | 1977-11-25 | 多重巻コイル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14074677A JPS5951732B2 (ja) | 1977-11-25 | 1977-11-25 | 多重巻コイル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5473269A JPS5473269A (en) | 1979-06-12 |
| JPS5951732B2 true JPS5951732B2 (ja) | 1984-12-15 |
Family
ID=15275754
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14074677A Expired JPS5951732B2 (ja) | 1977-11-25 | 1977-11-25 | 多重巻コイル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5951732B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5887316U (ja) * | 1981-12-09 | 1983-06-14 | 三菱電機株式会社 | 乾式変圧器のコイル芯型構造 |
| JPS58108727A (ja) * | 1981-12-22 | 1983-06-28 | Mitsubishi Electric Corp | 油入電気機器用絶縁コイル |
-
1977
- 1977-11-25 JP JP14074677A patent/JPS5951732B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5473269A (en) | 1979-06-12 |
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