JPS5951615B2 - 手編機用キヤリツジ - Google Patents

手編機用キヤリツジ

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JPS5951615B2
JPS5951615B2 JP6150878A JP6150878A JPS5951615B2 JP S5951615 B2 JPS5951615 B2 JP S5951615B2 JP 6150878 A JP6150878 A JP 6150878A JP 6150878 A JP6150878 A JP 6150878A JP S5951615 B2 JPS5951615 B2 JP S5951615B2
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JP
Japan
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knitting
carriage
needle
butt
knitting needles
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JP6150878A
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晃次郎 佐々木
文俊 中村
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
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Publication of JPS5951615B2 publication Critical patent/JPS5951615B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は針床上に摺動可能に装架され、かつ異なる位
置の編針のバットを各別に導入案内する少なくとも2個
のバット通路を備えた手編機用キャリッジに関するもの
である。
この発明の目的は、キャリッジの摺動にともなって前記
各バット通路の内の特定のバット通路に案内される編針
が所定外の選針配列で導入された場合、すなわち、例え
ば1:1の配列のところを1:2の配列で導入されたと
いうような場合、その所定外の選針配列を構成する編針
に関係し、その編針のバットの進行を妨げてキャリッジ
の摺動を阻止する侵入防止部材を備えることにより、例
えば手編機のレース編用補助キャリッジに具体化した場
合には、キャリッジの摺動にともなう編目移転動作時に
、編針の所定外の選針配列に起因して移転編針に懸吊さ
れた編目が落ちるおそれを防止することができ、又編成
用キャリッジに具体化した場合には、キャリッジの摺動
にともなう編成動作時に、編針の所定外の選針配列に起
因して誤った模様編等の編成が行われるのを防止するこ
とができる新規な手編機用キャリッジを提供することに
ある。
以下のこの発明を具体化した手編機の一実施例を第1図
〜第5図に従って説明すると、図面中1は細長い針床で
あって、その長平方向に渡って多数の編針2と櫛歯3と
が交互に等ピッチで列設配置されている。
そして、各編針2のバラl−2aは針床1上面の針溝1
aに沿って前後方向に移動でき、各編針2の前方部分は
、針床1前面の案内溝1bに沿って櫛歯3の上端よりも
上方に移動できるとともに、自身の保有弾力に抗して隣
接する編針上まで横方向へ撓曲移動できるようになって
いる。
4は各編針2の上面前方部に弾接するスポンジゴムであ
って、常には各編針2の前方部分を下方位置に配置する
とともに、前後移動時において各編針2に適宜の抵抗を
付与するようになっている。
5は各編針2の下面はぼ中央部に弾接する押上げばねで
あって、常には各編針2の後方部分を上下二位置の内の
高位置に押上げ配置するようになっている。
6はノックオーバー位置を含んでその後方の休止位置に
移動されている編針2の後端を受けて、その後端を前記
の高位置に支持する上方支持板である。
7は上端縁に編針係止片7aを備えた複数枚の柄板であ
って、第3図において実線で示すようにその係止片7a
が所定の編針2の下方に位置してその編針2の後方部分
を低位置に係止保持する作用位置と、同図において鎖線
で示すように係止片7aが隣り合った編針2の間に位置
して所定の編針2に作用しない不作用位置との間で、列
設編針の半ピッチ分各別に移動できるようになっている
8はカード送り軸(図示しない)の外周に挿入支持され
た模様カードであって、この模様カード8上に設けられ
た信号孔部と無孔部とからなる記録信号に基づいて、第
1図に示すように信号読取り杆9を上下の二位置に選別
配置し、回転カム体10の回転にともなう上方位置の信
号読取り杆9の揺動により、作動杆11を介して所定の
柄板7を作用位置に移動配置するようになっている。
12は針床1の後側両端のスプロケツl−ホイール間に
掛装された無端ベルトであって、針床1上に左右動可能
に装架されたレース編用補助キャリッジ13 (以下こ
の実施例の説明においては単にキャリッジ13という)
の摺動にともなって往復走行され、前記回転カム体10
の回転等を制御するようになっている。
次に、前記キャリッジ13の構成について説明すると、
14はキャリッジの合板で゛あって、第2図に示すよう
にその下面には後方カム体15及び前方カム体16が所
定間隔をおいて横設配置され、キャリッジ13の摺動に
ともない前記後方カム体15の後方の体計バット通路1
7に沿って、編成に関与しない休止位置Aの編針2のバ
ット2aを案内誘導するようになっている。
18は前記後方カム体15と前方カム体16との間にお
いて左右対称的に配置された編針案内カム群であって、
キャリッジ13の摺動にともない編成に関与する稼動位
置の編針2の内、後方の編成準備位置Bにおかれた編目
を承継するための承継編針2のバラ)2aと、前記編成
準備位置Bからベラ抜は位置のやや後方の選別位置Cに
前進選別された編目を移転するための移転編針2のバラ
l−2aとを、前後の二位置に区別しバット通路19.
20に沿って案内誘導するようになっている。
21は前記台板14の前方部分に左右対称的に配置され
た編針移動カム群であって、前記両バット通路19.2
0に沿って案内誘導されている承継及び移転編針2の前
方部分を上昇移動させたり横移動させたりして、互いに
隣接する一対の編針2の内の移転編針に懸吊された編目
を承継編針に移転するようになっている。
22は前記編針案内カム群18の両体制に配置された左
右一対のほは゛逆山形状の圧下カムであって、第2図及
び第3図から明らかなように編針案内カム群18及び編
針移動カム群21の協動作用により編目移転が行われ、
前記編成準備位置B付近まで後退誘導された後に後方カ
ム体15の傾斜カム面15aに沿って前方に整列誘導さ
れる編針2のバラ)2aを、この圧下カム22により順
次下方へ一定期間圧下移動させた後に釈放して、各編針
2の後方部分を押圧げばね5の弾性力に抗して一時的に
低位置へ下降させるようになっている。
従って、これらの下降された編針2の内、第3図におい
て実線で示すように作用位置に移動された柄板7の編針
係止片7aと対応するものについてはその係止片7aに
係止されて、キャリッジ13の摺動にともない圧下カム
22の圧下カム22の圧下作用から釈放された後でもそ
の低位置に係止保持され、又、第3図において鎖線で示
すように不作用位置に配置された柄板7の編針係止片7
aと対応するものについてはその係止片7aに係止され
ず、圧下カム22の圧下作用から釈放された後、前記押
上げばね5の弾力性によって直ちに高位置へ復帰移動さ
れる。
23は前記圧力下カム22の両側方に配設された選針カ
ムであって、第2図及び第3図に示すようにそのほぼ中
央部にはV字状に交差する一対の傾斜カム部23a、2
3bが形成され、内側の傾斜カム部23aの下端縁には
前記低位置に係止保持された編針2のバラ)2aをその
まま下方に潜らせて通過させるための切欠部23Cが形
成されている。
24は前記選針カム23の両側方に配置された選別拡大
カムである。
従って、前記キャリッジ13の摺動にともない圧下カム
22及柄板7の協動作用により予め上下二位置に選別さ
れた編針群の内、高位置に配置された編針2のみについ
ては、そのバラ)2aが前記選針カム23の切欠部23
Cを通過することなく、内側の傾斜カム部23aに沿っ
て後方へ選択移動された後にキャリッジ13の下面から
横方向に脱出して、前記編成準備位置Bに選別され、又
低位置に係止保持された編針2については、そのバラ)
2aが前記切欠部23Cから内側の傾斜カム部23aの
下方を潜り抜けて通過した直後において、対応する信号
読取り杆9が回転カム体10の作用から解放されて、柄
板7が作用位置から不作用位置に復帰移動され、その編
針係止片7aが編針2を係止状態から解放するため、そ
の編針2は押上げばね5の弾性力で高位置に復帰され、
そのバラ)2aが外側の傾斜カム部23b及び選別拡大
カム24に沿って前方へ移動された後にキャリッジ13
の下面から横方向に脱出して、前記選別位置Cに選別さ
れる。
前記のようにキャリッジ13の左右一方向への摺動によ
り編成準備位置Bと選別位置Cとに選別された所要範囲
の編針群のバット2aがキャリッジ13の左右他方向へ
の摺動にともなって前記バット通路19.20内に侵入
する際、前記選別位置Cに選別された移転編針2に隣接
する両側の編針が編成準備位置Bに選別された承継編針
2であるという所定の選針配列になっていないと、キャ
リッジ13の他方向摺動にともなう編目移転動作時に、
移転編針2に懸吊された編目が落ちるおそれがある。
この実施例においては、前記のようにキャリッジ13の
摺動にともなって前方のバット通路20に案内される移
転編針2が所定外の選針配列で導入された場合、その所
定外の選針配列を構成する編針2に関係して、その編針
2のバラI・2aの進行を妨げることによりキャリッジ
13の摺動を阻止するようになっている。
以下、その構成を詳細に説明すると、25は前記両選別
拡大カム24の下部において前方のバット通路20に臨
むように、支持ピン26により台板14の下面に正逆回
転可能に支持された左右一対の回転体であって、それら
の周側面には複数個(実施例では4個)の突出片27が
編針2の列設間隔にほは゛関連した間隔で放射状に突出
形成されている。
そして、第4図a、 l)に示すように、前記キャリ
ッジ13の左右一方向への摺動にともなって所定外の選
針配列を構成する2個の隣接配置された移転編針2のバ
ラl−2aが前方のバット通路20に侵入する際、その
バラI・通路20内に突出した1個の突出片27が、前
記2個の移転編針2の内で一方の編針のバラl−2aと
の係合によりバットの進行方向へ移動される移動片27
Aとして機能し、又、前記バット通路20内に突出した
突出片と隣接する1個の突出片27が、前記移動片27
Aと連動しかつ2個の移転編針2の内での他方の編針の
バラ)2aとの係合によりその移動片27Aの移動を停
止させる移動停止片27Bとして機能するようになって
いる。
すなわち、前記各突出片27の回転方向における共通の
一側には第1係合部として機能する第1係合面27aが
それぞれ形成されるとともに、他側には第2及び第3係
合部として機能する第2、第3兼用係合面27bがそれ
ぞれ形成されている。
そして、第4図a、 l)に示すように、前記キャリ
ッジ13の左右一方向への摺動にともなって所定外の選
針配列を構成する2個の隣接配置された移転編針2のバ
ット2aが前方のバット通路20に侵入する際、前記移
転片27Aとして機能する突出片27の第1係合面27
aが、前記2個の移転編針2の内で先行する編針のバラ
)2aと係合して前記回転体25をバットの移動方向へ
回動させその回転体25の回動により前記移動停止片2
7Bとして機能する突出片27の第2、第3兼用係合面
27bが、前記2個の移転編針2の内で後行する編針の
バラ)2aと係合して回転体25の回動を停止させ、前
記第1係合面27aに係合している先行編針2のバラ)
2aの進行を妨げるようになっている。
又、第5図a、 l)に示すように、前記キャリッジ
13の左右他方向への摺動にともなって選別位置Cに選
別された編針2のバット2aがキャリッジ13の下面か
ら脱出する際、前方のバット通路20内に突出した1個
の突出片27の第2、第3兼用係合面27bが、前記の
脱出する各編針2のバラ)2aと係合して回転体25を
前述したバット侵入時とは逆方向に回動させ、その突出
状態にある突出片27の第1係合面27a及び隣接した
1個の突出片27の第2、第3兼用係合面27bを前記
バット通路20から選別拡大カム24の下面に退避させ
て、各編針2のバット2aの進行を許容するようになっ
ている。
前記のように構成された手編機について、次に作用を説
明する。
さて、キャリッジ13を第2図中矢印で示すように左方
向へ摺動させると、編成に関与しない休止位置の編針2
のバット2aは体計バット通路17内に案内誘導され、
予め所定の選針配列で後方の編成準備位置Bと前方の選
別位置Cとに選針された編成に関与する所要範囲の編針
2のバット2aはバラ)・通路19.20内に区別して
導入され、編針案内カム群18及び編針移動カム群21
の協働作用により、前方のバット通路20に案内誘導さ
れる移転編針に懸吊された編目が後方のパフ1〜通路1
9に案内誘導されるキャリッジ摺動方向前方側に隣接す
る承継編針に移転される。
そして、この編目移転動作の終了後に、前記の編成に関
与する編針2のバラ)−2aは後方カム体15の右側の
傾斜カム面15aに沿って圧下カム22の下面に整列誘
導され、その圧下カム22と選針刃ム23との協動作用
により、模様カード8上の記録信号に基づく柄板の移動
にともなって後方の編成準備位置Bと前方の選別位置C
との二位置に選別され、キャリッジ13の下面から右方
に脱出する。
従って、キャリッジ13を左右方向へ往復摺動させるこ
とにより、そのキャリッジの摺動方向前半部において編
目移転動作が行われるとともに、後半部において選針動
作が行われる。
又、前記のように編成準備位置Bと選別位置Cとに選別
された編針2がその後の編成動作にともなう振動等によ
り両位置B、 Cの中間位置等に移動し、使用者がその
中間位置の編針2を誤って他方の位置B又はCに移動さ
せた場合、所定の選針配列が乱れて選別位置Cの移転編
針が2個以上並ふ゛ことがある。
このように所定外の選針配列で2個以上隣接配置された
移転編針2のバラ1〜2aが、第4図aに示すようにキ
ャリッジ13の摺動にともなって前方のバット通路20
に侵入すると、その隣接配置された移転編針2の内で先
行する編針のバット2aが、前記バット通路20に突出
した移動片27Aとして機能する回転体25外周の突出
片27の第1係合面27aと係合して、回転体25が時
計方向に若干回動される。
その回動により前記移動片27Aの一側近傍において移
動停止片27Bとして機能する突出片27の第2、第3
兼用係合面27bが、第4図すに示すように前記の隣接
配置された移転編針2の内で後行する編針のバラ)2a
と係合して、前記回転体25の時計方向への回動が停止
される。
従って、前記移動片27Aとして機能する突出片27の
第1係合面27Hに係合している先行編針2のバラ)2
aの進行が妨げられるとともに、キャリッジ13の摺動
も阻止され、前記所定外の選針配列で2個以上隣接配置
された移転編針2のバット2aがバラ1へ通路20内に
導入されることはなく、編目移転動作時にその先行する
、移転編針に懸吊された編目が落ちるおそれを確実に防
止することができる。
そして前記のようにキャリッジ13の摺動が阻止された
場合には、キャリッジ13を摺動方向と反対側へ移動さ
せる等の操作により、前記所定外の選針配列を構成する
隣接配置された編針2のバラ)2a上方を開放し、誤っ
た選針配列の編針2を手動操作にて正規の位置に移動さ
せ、その後キャリッジ13を再び摺動させれば、前述し
たように編成に関与する各編針2のバット2aがバラI
・通路19,20内に導入されて、編目移転動作及び選
針動作が行われる。
なお、この実施例において、キャリッジ13の台板14
の下面に、突出片27を備えた回転体25の選別拡大カ
ム24とともに上下動可能に装着して、下方の作用位置
と上方の不作用位置とに切換配置できるように構成すれ
ば、前記のように所定外の選針配列に起因してキャリッ
ジ13の摺動が阻止された場合、前記回転体25を選別
拡大カム24とともに下方の作用位置から上方の不作用
位置に移動させて、前記突出片27と編針2のバラ1−
2aとの係合を解放し、その後誤った選針配列の編針2
を正規の位置に移動させればよく、その操作が一層容易
になる。
一方、前記キャリッジ13の摺動にともなう編針2のバ
ラl〜2aの侵入時において、移転編針が所定の選針配
列を構成している場合には、各移転編針2のバラ)2a
がバラI・通路20に突出している突出片27の第1係
合面27aに係合して、回転体25がその突出片27の
突出ピッチ分ずつ時計方向に回動されるため、各移転編
針2のバラ)2aの進行及びキャリッジ13の摺動が阻
止されることはない。
又、キャリッジ13を前記の場合とは逆に右方向へ摺動
させた場合において、圧下カム22及び選針カム23の
協働作用により前方の選別位置Cに選別された編針2の
バット2aがキャリッジ13の下面から左方に脱出する
際、その編針2のバット2aが第5図aから明らかなよ
うに、バット通路20に突出した1個の突出片27の第
2、第3兼用係合面27bに係合して、回転体25が前
記の場合とは逆に反時計方向へ回動される。
その回動により前記の突出状態にあった突出片27の第
1係合面27a及び隣接した1個の突出片27の第2、
第3兼用係合面27bが前記バット通路20から選別拡
大カム24の下面に退避し、各編針2のバット2aの進
行が許容される。
従って、キャリッジ13の摺動後半部において選別位置
Cに選別された編針2のバット2aがキャリッジ13の
下面から外方に脱出する場合には、その選別位置Cの編
針2のバット2aが2個以上並んでいたとしても、その
進行を妨げられることはなく、キャリッジ13を円滑に
摺動させることができる。
次に、この発明の第二実施例を第6図〜第8図に従って
説明すると、この実施例においては、所定外の選針配列
を構成する編針2のバラ)2aの侵入を妨げるための侵
入防止部材の構成が前述した第一実施例と相違している
すなわち、この実施例では支持ピン30により選別拡大
カム24の下面に回転体31がそれぞれ正逆回転可能に
支持され、前記支持ピン30の下端に設けられた規制突
片30aと前記回転体31に形成された規制溝31aと
の係合により、その回転体31の回動範囲が規制される
ようになっている。
又、各回転体31の周側面には第1係合部32a及び第
3係合部32bを有する移動片32が突出形成されると
ともに、その移動片32に対して編針2の列設間隔にほ
は゛関連した間隔をおいて、第2係合部33aを有する
移動停止片33が突出形成されている。
そして、前記回転体31と選別拡大カム24との間には
引張ばね34がそれぞれ掛装され、常には前記移動片3
2の先端が前方のバット通路20内に突出するように、
回転体31を第6図及び′第7図aに示す中立位置に保
持するようになっている。
従って、この実施例においてキャリッジ13の一方向摺
動にともない編成準備位置Bと選別位置Cとに選別され
た編針2のバラl−2aがバット通路19,20に侵入
する際、その選別位置Cにある移転編針2が所定外の選
針配列で隣接配置されていると、第7図aから明らかな
ように先行する移転編針2のバット2aが前記移動片3
2の第1係合部32aに係合して、回転体31が時計方
向に若干回動され、その回動により第7図すに示すよう
に移動停止片33の第2係合部33aが後行する移転編
針2のバット2aに係合して、前記回転体31の回動が
停止される。
それにより、前述して第一実施例の場合と同様に、移動
片32の第1係合部32aに係合している先行編針2の
バラ)2aの進行が妨げられるとともに、キャリッジ1
3の摺動も阻止される。
一方、前記編針2のバラ)2aの侵入時において移転編
針が所定の選針配列を構成している場合には、第7図C
に示すように各移転編針2のバラ1−23が移動片32
の第1係合部32aに係合して回転体31が時計方向に
大きく回動されるため、各移転編針2のバラ1〜2aの
進行及びキャリッジ13の摺動が阻止されることはない
又、キャリッジ13の他方向摺動にともない前方の選別
位置Cに選別された編針2のバラ1−2aがキャリッジ
下面から脱出する際には、第8図に示すようにその編針
2のバット2aが移動片32の第3係合部32bに係合
して、回転体31が反時計方向に大きく回動され、移動
片32の第1係合部32a及び移動停止片33aの第2
係合部33aがバット通路20から選別拡大カム24の
下面に退避して、各編針2のバット2aの進行が許容さ
れる。
従って、この実施例においても編針2のバラt−23の
脱出時に、選別位置Cの編針のバットが2個以上並んで
いたとしても、その進行を妨げられることはなく、キャ
リッジ13を円滑に摺動させることがでる。
次に、この発明の第三実施例を第9図及び第10図に従
って説明すると、この実施例においては侵入防止部材の
構成が前述した第一、第二実施例と相違している。
すなわち、この実施例では前方のバラ1−通路20に臨
むように選別拡大カム24の前面に左右各一対の感知ス
イッチ40.41が編針20列設間隔にほば゛関連した
間隔でそれぞれ配設され、前記バット通路20内に誘導
される選別位置Cの編針2のバラ)2aを感知して閉成
されるようになっている。
又、前記選別拡大カム24と対応する前方カム体16の
後面には電磁石42がそれぞれ埋設配置され、その可動
鉄心が編針2のバラ)2aの進行を妨げるための停止部
材42aを構成していて、電磁石42が励磁された時、
その停止部材42aが前記一対の感知スイッチ40.4
1の内側において前方カム体16の後面からバット通路
20内へ突出するようになっている。
そして、前記両感知スイッチ40.41と電磁石42と
は第10図に示すようにキャリッジ13上に設けられた
電池43に対して直列に接続され、両感知スイッチ40
.41が同時に閉成された時にのみ、磁石42が励磁さ
れるようになっている。
従って、この実施例においてキャリッジ13の一方向摺
動にともない編針2のバラ)2aがパフ1〜通路19.
20に侵入する際、第9図aに示すように選別位置Cの
移転編針が所定外の選針配列で隣接配置されていると、
第9図すに示すようにその隣接配置された編針2のバラ
)2aにより両感知スイッチ40.41が同時に閉成さ
れ、電磁石42が励磁されて停止部材42aがバット通
路20内に突出する。
それにより、先行する編針2のバット2aが前記停止部
材42aに係合してその進行が妨げられ、キャリッジ1
3の摺動も阻止される。
一方、前記編針2のバラ)2aの侵入時において移転編
針が所定の選針配列を構成している場合には、その編針
2のバット2aにより感知スイッチ40.41が各別に
閉成されるため、電磁石42は励磁されず、各移転編針
2のバット2aの進行及びキャリッジ13の摺動が阻止
されることはない。
又、キャリッジ13の他方向摺動にともない前方の選別
位置Cに選別された編針2のバット2aがキャリッジ下
面から脱出する際には、各編針2のバラ)−2aが電磁
石42の停止部材42aの後方を通過した後に感知スイ
ッチ40.41を閉成するため、その編針2のバラ1〜
2aが2個以上並んでいたとしても、その進行が妨げら
れることはなく、キャリッジ13を円滑に摺動させるこ
とができる。
次に、この発明の第四実施例を第11図及び第12図に
従って説明すると、この実施例は本発明を編成用キャリ
ッジに具体化したものである。
以下、その構成を説明すると、編成用キャリッジ50
(以下この実施例の説明においては単にキャリッジ50
という)の台板51下面には前方カム体52及び後方カ
ム体53が横設配置され、後方カム体53の後方に体計
バット通路54が形成さI’tている。
前記前方カム体52と後方カム体53との間には多数の
カムからなる編成カム群55が左右対称的に配置され、
その編成カム群55により編成に関与する稼動位置の編
針2のバット2aを各別に誘導するための前方バット通
路56及び後方バット通路57が形成され、キャリッジ
50の摺動にともなって編成に関与する編針2のバラ)
2aが前記両バット通路56.57に導入され、編針2
のフックに対する前後二位置の給糸口58.59からの
給糸にともなって二色同時編込みの編成が行われたり、
その他タック編み等の編成が行われるようになっている
前記編成カム群55の両側方には圧下カム60及び選針
カム61がそれぞれ配設され、前記第一実施例と同様に
編成動作の終了後、編成に関与する編針2のバラ)2a
がこの圧下カム60と選針カム61との協働作用により
、模様カード上の記録信号に基づく柄板の移動にともな
って前後の二位置に選別され、キャリッジ50の下面か
ら脱出するようになっている。
又、前記後方カム体53の両端前方部には前後一対の導
入カム体62,63がそれぞれ横設配置され、キャリッ
ジ50の摺動時において前方位置に選別されている編針
2のバット2aをこの導入カム体62.63間を通って
前記前方バット通路56内へ導くようになっている。
そして、この実施例においては、前記導入カム体62.
63間に侵入する前方位置の編針2のバラ)−2aが、
所定の選針配列(例えば、2本おきに2本の編針のバッ
トが隣接配置された選針配列)を構成していない時、そ
の編針2のバット2aの進行を妨げてキャリッジ50の
摺動を阻止するようになっている。
すなわち、前記後方導入カム体63の前面にはその前方
のバット通路に臨むように、編針2のバラ)2aを感知
するための3個で一組となった感知スイッチ群64.6
5が配置され、外側の感知スイッチ群64の各スイッチ
64a、64b、64Cはそれぞれ常開型となって編針
2の列設間隔にほは゛関連した間隔で配置され、内側の
感知スイッチ群65の各スイッチ65a、65b、65
Cは常閉型、常開型、常閉型となっていて同じく編針2
の列設間隔にほは゛関連した間隔で配置されている。
又、前記前方導入カム体62の後面には一対の電磁石6
6.67がそれぞれ埋設配置され、それらの可動鉄心が
編針2のバラ1−2aの進行を妨げるための停止部材6
6a、67a、 を構成していて、電磁石66.67
が励磁された時、その停止部材66a、67aが前記感
知スイッチ群64.65の内側において前方導入カム体
62の後面からバラI・通路内へ突出するようになって
いる。
そして、前記雨感知スイッチ群64,65の各スイッチ
64a〜64C,65a−65Cと両電磁石66.67
とは第12図に示すようにキャリッジ50上に設けられ
た電池68に対してそれぞれ直列に接続され、外側の感
知スイッチ群64の各スイッチ648〜64Cが同時に
閉成された時にのみ外側の電磁石66が励磁されるとと
もに、内側の感知スイッチ群65における中央のスイッ
チ65Cが閉成された時にのみ内側の電磁石67が励磁
されるようになっている。
従ってこの実施例においてキャリッジ50の一方向摺動
にともない、前方位置に選針されている編針2のバラ)
2aが両導入カム体62.63間のバット通路に侵入す
る際、その編針2のバット2aが2本おきに2本ずつ隣
接配置された所定の選針配列を構成せず、例えば3本以
上隣接配置された所定外の選針配列になっていると、そ
れらの編針2のバラ)−2aにより外側の感知スイッチ
群64の各スイッチ643〜64Cか゛同時に閉成され
、外側の電磁石66、が励磁されてその停止部材66a
が前記導入カム体62.63間のバット通路内に突出す
る。
それにより、3本の編針2の内で先行する編針のバット
2aが前記停止部材66aに係合してその進行が妨げら
れ、キャリッジ50の摺動も阻止されるため、誤った模
様編等の編成が行われるのを確実に防止することができ
る。
なお、この誤った選針配列の訂正は、周知のようにキャ
リッジを浮上させるか、カム群を上方不作用位置に移動
させる等しておくことにより容易に実施でき、又後述す
るように、前記導入カム体62.63をキャリッジ50
の側部に着脱式等のユニツI・構成として装着しておく
ことにより、これまた容易に実施できるものである。
又、前記前方位置の編針2のバラ)−2aが1本のみ独
立した状態で所定外の選針配列を構成している場合には
、その編針2のバラ)2Hにより内側の感知スイッチ群
、65における中央のスイッチ65bが閉成され、内側
の電磁石67が励磁されてその停止部材67aがバット
通路内に突出する。
それにより、前記編針2のバット2aが停止部材67a
に係合してその進行が妨げられ、前記の場合と同様にキ
ャリッジ50の摺動も阻止される。
一方、前記キャリッジ50の一方摺動にともなって両導
入カム体62.63間のバット通路内に侵入する編針2
のバラ)2aが、2本おきに2本ずつ隣接配置された所
定の選針配列となっている場合には、その編針2のバッ
ト2aにより雨感知スイッチ群64.65の各スイッチ
648〜64c、55a〜65Cが各別に開閉動作され
ることはあっても、両スイッチ群における3個のスイッ
チが同時に閉成状態になることはなく、両電磁石66.
67が消磁状態に維持されて、各編針2のバラ)2Hの
進行及びキャリッジ50の摺動が許容される。
なお、この発明は前述した各実施例の構成に限定される
ものではなく、例えば、所定外の選針配列を構成する編
針バットの侵入を妨げるための侵入防止部材を取付板等
の下面に配設してユニット構成とし、そのユニットをキ
ャリッジの左右両側端に着脱可能若しくは上方回動可能
に装着し、侵入防止部材の作用でキャリッジの摺動が阻
止された時、前記ユニットをキャリッジの両端から取外
し若しくは上方に回動させて、所定外の選針配列を構成
する編針を手動操作にて正規の位置に移動させるように
構成したり、前記侵入防止部材等の構成を、この発明の
趣旨から逸脱しない範囲で任意に変更して具体化したり
することも可能である。
以上詳述したようにこの発明は針床上に摺動可能に装架
され、かつ異なる位置の編針のバラ1〜を各別に導入案
内する少なくとも2個のバット通路を備えたキャリッジ
に於いて前記キャリッジの摺動にともなって前記各バッ
ト通路の内の特定のバット通路に案内される編針が所定
外の選針配列で導入された場合、その所定外の選針配列
を構成する編針に関係してその編針のバットの進行を妨
げることによりキャリッジの摺動を阻止する侵入防止部
材を備えたことにより、例えば手編機のレース用補助キ
ャリッジに具体化した場合には、キャリッジの摺動にと
もなう編目移転動作時に、編針の所定外の選針配列に起
因して移転編針に懸吊された編目が落ちるおそれを確実
に防止することができ、又、編成用キャリッジに具体化
した場合には、キャリッジの摺動にともなう編成動作時
に、編針の所定外の選針配列に起因して誤った模様等の
編成が行われるのを確実に防止することができる優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す手編機の要部縦断面
図、第2図はそのキャリッジの底面図、第3図はキャリ
ッジ下面の圧下カムと編針及び柄板との関係を示す部分
正断面図、第4図a、 l)及び第5図a、 l)
は侵入防止部材の作用を説明するためのキャリッジの部
分拡大底面図、第6図はこの発明の第二実施例を示すキ
ャリッジの部分底面図、第7図a、 l)、 c及
び第8図は同じく侵入防止部材の作用を説明するために
一部を破断して示すキャリッジの部分拡大底面図、第9
図a、 l)はこの発明の第三実施例を示すもので、
侵入防止部材の作用を説明するために一部を破断したキ
ャリッジの部分底面図、第10図は同じく侵入防止部材
を構成する感知スイッチと電磁石との接続状態を示す回
路図、第11図はこの発明の第四実施例を示すもので、
キャリッジの一部を破断した部分底面図、第12図は同
じく侵入防止部材を構成する感知スイッチ群と電磁石と
の接続状態を示す回路図である。 針床1、編針2、ノくット2a、キャリッジ13、バッ
ト通路19,20、回転体25、突出片27、移動片2
7A、移動停止片27B、回転体31、移動片32、移
動停止片33、感知スイッチ40.41.電磁石42、
キャリッジ50、バット通路56,57、感知スイッチ
群64,65、電磁石66.67゜

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 針床上に摺動可能に装架され、かつ異なる位置の編
    針のバットを各別に導入案内する少なくとも2個のバッ
    ト通路を備えたキャリッジに於いて、前記キャリッジの
    摺動にともなって前記各バット通路の内の特定のバット
    通路に案内される編針が所定外の選針配列で導入された
    場合、その所定外の選針配列を構成する編針に関係して
    その編針のバットの進行を妨げることによりキャリッジ
    の摺動を阻止する侵入防止部材を備えたことを特徴とす
    る手編機用キャリッジ。 2 前記侵入防止部材を、前記所定外の選針配列を構成
    する成る編針のバットとの係合によって移動される移動
    片と、その移動片と連動しかつ前記所定外の選針配列を
    構成する他の編針のバットとの係合によって前記移動片
    の移動を停止させる移動停止片とから構成し、前記移動
    片の停止によってこれと係合している前記成る編針のバ
    ットの進行を妨げるようにしたことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項に記載手編機用キャリッジ。 3 前記移動片及び前記停止片を、−軸線の周りに回転
    可能な回転体上に設けたことを特徴とする特許請求の範
    囲第2項に記載の手編機用キャリッジ。 4 前記侵入防止部材を、前記所定外の選針配列を構成
    する編針を感知するスイッチと、そのスイッチが感知し
    た時にそのスイッチを含む回路によって駆動され、かつ
    前記所定外の選針配列を構成する編針のバットに係合し
    てそのバットの進行を妨げる電動停止部材とから構成し
    たことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の手編
    機用キャリッジ。
JP6150878A 1978-05-22 1978-05-22 手編機用キヤリツジ Expired JPS5951615B2 (ja)

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JPS54151656A JPS54151656A (en) 1979-11-29
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