JPS5951584B2 - 沸騰冷却装置の冷媒組成物 - Google Patents
沸騰冷却装置の冷媒組成物Info
- Publication number
- JPS5951584B2 JPS5951584B2 JP52072503A JP7250377A JPS5951584B2 JP S5951584 B2 JPS5951584 B2 JP S5951584B2 JP 52072503 A JP52072503 A JP 52072503A JP 7250377 A JP7250377 A JP 7250377A JP S5951584 B2 JPS5951584 B2 JP S5951584B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boiling
- refrigerant
- refrigerant composition
- composition
- evaporative cooling
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は発熱体の熱を吸収して沸騰することにより該発
熱体を冷却する沸騰冷却装置用の新規な冷媒組成物に関
する。
熱体を冷却する沸騰冷却装置用の新規な冷媒組成物に関
する。
冷却を要する発熱体としては、たとえば整流器、変圧器
、送電線などがある。
、送電線などがある。
これら発熱体の冷却には、電流密度を大きくするために
冷媒を沸騰させ、その蒸発潜熱により効率よ<冷却する
ところの沸騰冷却装置が用いられている。従来の沸騰冷
却装置用冷媒としては電気的性質、化学的安定性、不燃
性、低毒性などの点においてすぐれているところから一
般に1、1、2ートリクロロトリフルオロエタン (C
CI、F一″CCIF。
冷媒を沸騰させ、その蒸発潜熱により効率よ<冷却する
ところの沸騰冷却装置が用いられている。従来の沸騰冷
却装置用冷媒としては電気的性質、化学的安定性、不燃
性、低毒性などの点においてすぐれているところから一
般に1、1、2ートリクロロトリフルオロエタン (C
CI、F一″CCIF。
、以下R−113という)が使用されている。このR−
113は大気圧下における沸点が47.6℃であるが、
夏季の外気温は35〜40℃にもなることを考慮すれば
、冷媒の沸点と外気温との差があまりとれないため充分
な冷却性能がえられがたい。このため充分な冷却性能を
うるには、高圧力下で作動させるが、凝縮器が大型にす
る必要がある。しかるに本発明者らは沸騰冷却装置の従
来の冷媒の欠点を解消すべく種々研究を重ねた結果、′
1、1、2、2−テトラクロロジフルオロエタンと1
、2−ジブロモヘキサフルオロプロパンとの混合物は7
2〜93℃という高い温度範囲の沸点を有し、これを用
いると大気圧下においても充分な冷却性能が容易にえら
れることを見出し、本発明を7完成するにいたつた。
113は大気圧下における沸点が47.6℃であるが、
夏季の外気温は35〜40℃にもなることを考慮すれば
、冷媒の沸点と外気温との差があまりとれないため充分
な冷却性能がえられがたい。このため充分な冷却性能を
うるには、高圧力下で作動させるが、凝縮器が大型にす
る必要がある。しかるに本発明者らは沸騰冷却装置の従
来の冷媒の欠点を解消すべく種々研究を重ねた結果、′
1、1、2、2−テトラクロロジフルオロエタンと1
、2−ジブロモヘキサフルオロプロパンとの混合物は7
2〜93℃という高い温度範囲の沸点を有し、これを用
いると大気圧下においても充分な冷却性能が容易にえら
れることを見出し、本発明を7完成するにいたつた。
すなわち本発明は1、1、2、2−テトラクロロジフル
オロエタンと1、2−ジブロモヘキサフルオロ゛7’O
パンとからなることを特徴とする沸騰冷却装置の冷媒組
成物に関する。
オロエタンと1、2−ジブロモヘキサフルオロ゛7’O
パンとからなることを特徴とする沸騰冷却装置の冷媒組
成物に関する。
ク 一般に整流器や変圧器などの主要部分の許容温度は
百数拾度付近にあり、夏季の外気温(35〜40℃)を
基準として沸騰冷却装置の冷却温度を考えたばあい、冷
媒の沸点が65〜95℃の範囲にあるものが好ましい。
百数拾度付近にあり、夏季の外気温(35〜40℃)を
基準として沸騰冷却装置の冷却温度を考えたばあい、冷
媒の沸点が65〜95℃の範囲にあるものが好ましい。
一方冬季の外気温(0〜−20℃以5下)を考慮すれば
、かかる温度においても凝固しないものが必要である。
かかる点から沸騰冷却装置の冷媒としては四季を通じて
用いることができるように沸点が65〜95℃でかつ凝
固点がO℃以下のものが理想的である。しかし一般に市
販されているフロン系冷媒の中には前述のR−113も
含めて前記沸点範囲および凝固点範囲を満足せしめるも
のが存在しない。しかるに本発明の1,1,2,2ニテ
トラクロロジフルオロエタン(CCl2F−CCl2F
、以下R−112という)と1,2−ジブロモヘキサフ
ルオロプロパン(CF3−CBrF−CF2Br、以下
R−216B2という)とからなる冷媒組成物はあらゆ
る組成範囲において72〜93℃の範囲の沸点を示し、
かつ広い組成範囲においてO℃以下の凝固点を示す。
、かかる温度においても凝固しないものが必要である。
かかる点から沸騰冷却装置の冷媒としては四季を通じて
用いることができるように沸点が65〜95℃でかつ凝
固点がO℃以下のものが理想的である。しかし一般に市
販されているフロン系冷媒の中には前述のR−113も
含めて前記沸点範囲および凝固点範囲を満足せしめるも
のが存在しない。しかるに本発明の1,1,2,2ニテ
トラクロロジフルオロエタン(CCl2F−CCl2F
、以下R−112という)と1,2−ジブロモヘキサフ
ルオロプロパン(CF3−CBrF−CF2Br、以下
R−216B2という)とからなる冷媒組成物はあらゆ
る組成範囲において72〜93℃の範囲の沸点を示し、
かつ広い組成範囲においてO℃以下の凝固点を示す。
第1図にR−112とR−216B2の混合物について
組成比と沸点との関係、第2図に組成比と凝固点との関
係を示す。なおR−112とR−216B2の各物性値
はつぎのとおりである。沸点 凝固点 比重(25℃)
蒸発潜 熱 R−11292.8℃ +26℃ 1.63437ca
1/GR−216B272℃ −95℃ 2.1692
1ca1/g第1図から明らかなごとく、本発明の冷媒
組成物はR−112とR−216B2との組成比を任意
に変えることにより沸点を72〜93℃の範囲で任意に
変えることができる。
組成比と沸点との関係、第2図に組成比と凝固点との関
係を示す。なおR−112とR−216B2の各物性値
はつぎのとおりである。沸点 凝固点 比重(25℃)
蒸発潜 熱 R−11292.8℃ +26℃ 1.63437ca
1/GR−216B272℃ −95℃ 2.1692
1ca1/g第1図から明らかなごとく、本発明の冷媒
組成物はR−112とR−216B2との組成比を任意
に変えることにより沸点を72〜93℃の範囲で任意に
変えることができる。
したがつて発熱体の許容温度と冷却性能をともに考慮し
て冷却温度を設定できるので有利である。なお本発明の
冷媒組成物においては、第2表から明らかなごとく、7
2容量%以下のR−112と28容量%以上のR−21
6B2とからなるものがO℃以下の凝固点を示す点から
とくに好ましい。
て冷却温度を設定できるので有利である。なお本発明の
冷媒組成物においては、第2表から明らかなごとく、7
2容量%以下のR−112と28容量%以上のR−21
6B2とからなるものがO℃以下の凝固点を示す点から
とくに好ましい。
なお、R−216B2単独でもR−113にくらべて高
沸点であるという特徴を有しており、沸騰冷却装置用冷
媒として使用することができる。さらに、本発明の冷媒
組成物は広い組成範囲にわたつて発熱部分の冷却性能す
なわち沸騰熱伝達率(Kcal/M2・Hr・℃)が大
きくかつほぼ一定であるとという特徴を有する。
沸点であるという特徴を有しており、沸騰冷却装置用冷
媒として使用することができる。さらに、本発明の冷媒
組成物は広い組成範囲にわたつて発熱部分の冷却性能す
なわち沸騰熱伝達率(Kcal/M2・Hr・℃)が大
きくかつほぼ一定であるとという特徴を有する。
第3図に組成比と沸騰熱伝達率(Kcal/m・・Hr
・℃)との関係を示す。以上のごとく、本発明の冷媒組
成物は年間を通して充分な冷却性能がえられかつ発熱体
の許容温度と冷却性能をともに考慮して冷却温度を設定
できるものであり、産業界に貢献するところきわめて大
である。
・℃)との関係を示す。以上のごとく、本発明の冷媒組
成物は年間を通して充分な冷却性能がえられかつ発熱体
の許容温度と冷却性能をともに考慮して冷却温度を設定
できるものであり、産業界に貢献するところきわめて大
である。
第1図は本発明の冷媒組成物の組成比と沸点との関係を
示すグラフ、第2図は組成比と凝固点との関係を示すグ
ラフ、第3図は組成比と沸騰熱伝達率との関係を示すグ
ラフである。
示すグラフ、第2図は組成比と凝固点との関係を示すグ
ラフ、第3図は組成比と沸騰熱伝達率との関係を示すグ
ラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 1,1,2,2−テトラクロロジフルオロエタンと
1,2−ジブロモヘキサフルオロプロパンとからなるこ
とを特徴とする沸騰冷却装置の冷媒組成物。 2 1〜72容量%の1,1,2,2−テトラクロロジ
フルオロエタンと99〜28容量%の1,2−ジブロモ
ヘキサフルオロプロパンとからなる特許請求の範囲第1
項記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52072503A JPS5951584B2 (ja) | 1977-06-17 | 1977-06-17 | 沸騰冷却装置の冷媒組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52072503A JPS5951584B2 (ja) | 1977-06-17 | 1977-06-17 | 沸騰冷却装置の冷媒組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS547657A JPS547657A (en) | 1979-01-20 |
JPS5951584B2 true JPS5951584B2 (ja) | 1984-12-14 |
Family
ID=13491199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52072503A Expired JPS5951584B2 (ja) | 1977-06-17 | 1977-06-17 | 沸騰冷却装置の冷媒組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5951584B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5674599A (en) * | 1979-11-26 | 1981-06-20 | Toshiba Corp | Heat energy exchanging system |
EP0394993A1 (en) * | 1989-04-27 | 1990-10-31 | Daikin Industries, Limited | Working fluids |
EP0456508A3 (en) | 1990-05-11 | 1993-01-20 | Fujitsu Limited | Immersion cooling coolant and electronic device using this coolant |
DE4233531A1 (de) * | 1992-10-06 | 1994-04-07 | Hoechst Ag | Perfluorisohexen als Kühl- und Isoliermedium |
-
1977
- 1977-06-17 JP JP52072503A patent/JPS5951584B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS547657A (en) | 1979-01-20 |
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