JPS59506Y2 - 電磁連結装置の磁化防止装置 - Google Patents
電磁連結装置の磁化防止装置Info
- Publication number
- JPS59506Y2 JPS59506Y2 JP1977001837U JP183777U JPS59506Y2 JP S59506 Y2 JPS59506 Y2 JP S59506Y2 JP 1977001837 U JP1977001837 U JP 1977001837U JP 183777 U JP183777 U JP 183777U JP S59506 Y2 JPS59506 Y2 JP S59506Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotating shaft
- bearing
- magnetization
- friction plates
- electromagnetic coupling
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Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、電磁連結装置の軸の磁化防止装置に関する
ものである。
ものである。
すなわち、電磁連結装置は磁束を発生させ、その吸引力
により動力の伝達を行なうものであるが、そのために電
磁連結装置を取付けた軸まで磁化されてしまう。
により動力の伝達を行なうものであるが、そのために電
磁連結装置を取付けた軸まで磁化されてしまう。
これにより上記軸にそう人されたベアリングも当然磁化
される。
される。
従ってギヤなどの摩耗粉が発生した場合、その摩耗粉は
磁化により軸に吸着され、最悪の場合にはベアリングの
摺動面に入り込んで円滑な回転を阻害しロックなどの原
因となる。
磁化により軸に吸着され、最悪の場合にはベアリングの
摺動面に入り込んで円滑な回転を阻害しロックなどの原
因となる。
この考案は斯る不具合を除去するもので、以下、図につ
いて本考案を詳細に説明する。
いて本考案を詳細に説明する。
図において、1は環状の固定子、2はこの固定子1に内
蔵された環状の励磁コイル、3は上記固定子1にベアリ
ング4を介して支承された第1の連結主体であり、外周
部にスプライン3aを有する。
蔵された環状の励磁コイル、3は上記固定子1にベアリ
ング4を介して支承された第1の連結主体であり、外周
部にスプライン3aを有する。
5,6は上記ベアリング4を固定するためのC形止メ輪
、7,8は上記第1の連結主体3に固定されたリング状
の回転子、9はこれらの回転子7.8の間に装着され、
非磁性体からなる磁気しゃ断のためのリングであり、上
記第1の連結主体3、回転子7,8、リング9はそれぞ
れ互いに一体的に固定されている。
、7,8は上記第1の連結主体3に固定されたリング状
の回転子、9はこれらの回転子7.8の間に装着され、
非磁性体からなる磁気しゃ断のためのリングであり、上
記第1の連結主体3、回転子7,8、リング9はそれぞ
れ互いに一体的に固定されている。
10は上記スプライン3aに嵌合したスプライン10a
を有し、軸方向に摺動可能な第1の摩擦板、11はその
円周上数ケ所に凸部11 aを形成してなる環状の第2
の連結主体、12は外周部にその円周上数ケ所設けられ
た凹部12 aを有し、上記凸部11 aと嵌合して軸
方向に摺動可能な第2の摩擦板である。
を有し、軸方向に摺動可能な第1の摩擦板、11はその
円周上数ケ所に凸部11 aを形成してなる環状の第2
の連結主体、12は外周部にその円周上数ケ所設けられ
た凹部12 aを有し、上記凸部11 aと嵌合して軸
方向に摺動可能な第2の摩擦板である。
上記第1の摩擦板10と第2の摩擦板12は、軸方向に
交互に重合されており、上記固定子1の一側に設けられ
ている。
交互に重合されており、上記固定子1の一側に設けられ
ている。
13は上記各摩擦板10.12の反固定子1側に設けら
れた環状のアマチュアでその内周部にスプライン13a
を有し、上記スプライン13 aと嵌合して軸方向に摺
動可能であり、上記励磁コイル2の付勢時に上起各摩擦
板10,12を回転子7,8に圧着させ連結させる。
れた環状のアマチュアでその内周部にスプライン13a
を有し、上記スプライン13 aと嵌合して軸方向に摺
動可能であり、上記励磁コイル2の付勢時に上起各摩擦
板10,12を回転子7,8に圧着させ連結させる。
14は上記アマチュア13の第2の連結主体11側への
移動を阻止するリング、15は上記固定子1に固着され
たホルダ、16はこのホルダと当接するストッパでギヤ
ボックス17に取付けられている。
移動を阻止するリング、15は上記固定子1に固着され
たホルダ、16はこのホルダと当接するストッパでギヤ
ボックス17に取付けられている。
18は上記第2の連結主体11にボルト19により固定
され図示しない負荷又は原動機に連結されるギヤ、20
はベアリング、21はこのベアリング20を固定するた
めのC形止メ輪、22は上記ベアリング20を固定する
ためのナツト、23は上記第1の連結主体3に挿入固定
された回転軸で、一端は図示しない原動機、又は負荷に
連結されている。
され図示しない負荷又は原動機に連結されるギヤ、20
はベアリング、21はこのベアリング20を固定するた
めのC形止メ輪、22は上記ベアリング20を固定する
ためのナツト、23は上記第1の連結主体3に挿入固定
された回転軸で、一端は図示しない原動機、又は負荷に
連結されている。
24は上記第1の連結主体3を回転軸23に固定するた
めのナラ1〜.25はベアリング、26はC形止メ輪で
ある。
めのナラ1〜.25はベアリング、26はC形止メ輪で
ある。
27は上記ベアリング25と回転軸23の間に設けられ
た非磁性体のカラー、28は上記ギヤボックス17と回
転軸23の間に形成された微空隙でベアリング25を側
路して設けられている。
た非磁性体のカラー、28は上記ギヤボックス17と回
転軸23の間に形成された微空隙でベアリング25を側
路して設けられている。
次にこの実施例の動作を説明する。
今、図示しない原動機によって回転軸23、第1の連結
主体3が回されている時励磁コイル2を付勢すると図に
破線で示す磁路に磁束Φが発生する。
主体3が回されている時励磁コイル2を付勢すると図に
破線で示す磁路に磁束Φが発生する。
この磁束Φによってアマチュア13は固定子1側に吸引
され、第1、第2の摩擦板10.12は回転子7,8に
圧着され第1、第2の摩擦板10.12が機械的に連結
され駆動側の動力が第2の連結主体11、ギヤ18を介
して被駆動側に伝達される。
され、第1、第2の摩擦板10.12は回転子7,8に
圧着され第1、第2の摩擦板10.12が機械的に連結
され駆動側の動力が第2の連結主体11、ギヤ18を介
して被駆動側に伝達される。
次に励磁コイル2を消勢すると磁束Φがなくなり第1、
第2の摩擦板10.12はバネ作用により連結が解かれ
駆動側からの動力の伝達を断つ。
第2の摩擦板10.12はバネ作用により連結が解かれ
駆動側からの動力の伝達を断つ。
上記一連の動作を繰返すわけであるが、各摩擦板10゜
12の連結時にはスリップ等により相当の摩擦熱を発生
し、摩耗の促進等による動力の伝達効率の低下、または
第1、第2の摩擦板10.12の耐久性の低下等の支障
をきたす。
12の連結時にはスリップ等により相当の摩擦熱を発生
し、摩耗の促進等による動力の伝達効率の低下、または
第1、第2の摩擦板10.12の耐久性の低下等の支障
をきたす。
又各摩擦板10.12の非連結時においても上記第1の
連結主体3は回転し続けるので、ベアリング4の摩耗に
よる焼付及び第1、第2の摩擦板10.12自体が直接
接触しても摩耗を促進する。
連結主体3は回転し続けるので、ベアリング4の摩耗に
よる焼付及び第1、第2の摩擦板10.12自体が直接
接触しても摩耗を促進する。
これらの支障をなくするため、電磁連結装置全体を囲む
ギヤボックス17内に油を供給して、摩擦による摩耗の
促進等を防止している。
ギヤボックス17内に油を供給して、摩擦による摩耗の
促進等を防止している。
このように油は、摩耗により発生した熱を奪い去るとと
もに、摩耗を極力小さくする役目をしている。
もに、摩耗を極力小さくする役目をしている。
ところで励磁コイル2を付勢すれば磁束Φが発生するが
、上記励磁コイル2の中心に磁性体、即ち回転軸23が
そう人されているので、この回転軸23とギヤボックス
17を通る漏洩磁束が流れ回転軸23は磁化される。
、上記励磁コイル2の中心に磁性体、即ち回転軸23が
そう人されているので、この回転軸23とギヤボックス
17を通る漏洩磁束が流れ回転軸23は磁化される。
この磁化によりギヤ18などより発生した鉄粉は、回転
軸23に吸着される。
軸23に吸着される。
この鉄粉は、油をろ化することによりある程度除去され
るものであるが、完全ではない。
るものであるが、完全ではない。
この鉄粉が回転軸23を支持しているベアリング25な
どに付着すると、回転不円滑になり最悪の場合はロック
現象を起こす。
どに付着すると、回転不円滑になり最悪の場合はロック
現象を起こす。
これらを避けるために回転軸23を非磁性体、たとえば
オーステナイト系のステンレス鋼などにすることが考え
られるが非常に高価となること、又熱処理することが不
可能なため、機械的強度が問題となる。
オーステナイト系のステンレス鋼などにすることが考え
られるが非常に高価となること、又熱処理することが不
可能なため、機械的強度が問題となる。
これらのことを避けるため、この考案の実施例はカラー
27および微空隙2Bを設けており、カラー27を設け
ることにより回転軸23を磁化する磁束は、ここでしゃ
断されるために、ベアリング25の磁化は極端に少なく
なる。
27および微空隙2Bを設けており、カラー27を設け
ることにより回転軸23を磁化する磁束は、ここでしゃ
断されるために、ベアリング25の磁化は極端に少なく
なる。
尚、カラー27はベアリング25とギヤボックス17と
の間に設けてもよい。
の間に設けてもよい。
また、さらに上記微空隙28を設けると、磁束は上記微
空隙28を通るためにベアリング25の磁化は少なくな
る。
空隙28を通るためにベアリング25の磁化は少なくな
る。
尚、微空隙を回転軸23の軸方向端面とギヤボックス1
7間にも設けるとさらに効果があるものである。
7間にも設けるとさらに効果があるものである。
実験によれば、カラー27を設けることにより磁化度合
は1/2以下となりさらに微空隙28を設けると115
以下になる。
は1/2以下となりさらに微空隙28を設けると115
以下になる。
このようにすれば、ベアリング25の磁化を相当なくす
ることができ、そのれめベアリング25がロックするこ
ともなく円滑に回転で゛きるもので゛ある。
ることができ、そのれめベアリング25がロックするこ
ともなく円滑に回転で゛きるもので゛ある。
尚、以上は電磁クラッチ装置についてのみ述べたが、一
方を固定して制動装置として応用しても同様の作用効果
を奏し得るのは当然である。
方を固定して制動装置として応用しても同様の作用効果
を奏し得るのは当然である。
またギヤボックス17は回転軸23を支持する他の任意
のブラケットであれば同等の効果がある。
のブラケットであれば同等の効果がある。
以上のように本考案装置によれば、ベアリングの受部に
非磁性体のカラーを使用したので、回転軸の磁化を相当
なくすることができ鉄粉の付着などをなくして、ベアリ
ングのロックを防止し、寿命を延ばすことができる。
非磁性体のカラーを使用したので、回転軸の磁化を相当
なくすることができ鉄粉の付着などをなくして、ベアリ
ングのロックを防止し、寿命を延ばすことができる。
図は、この考案の一実施例を示す部分断面図である。
図中1は固定子、2は励磁コイル、3は第1の連結主体
、4はベアリング、10は第1の摩擦板、11は第2の
連結主体、12は第2の摩擦板、13はアマチュア、1
7はギヤボックス、23は回転軸、25はベアリング、 27はカラー、 2Bは微空隙である。
、4はベアリング、10は第1の摩擦板、11は第2の
連結主体、12は第2の摩擦板、13はアマチュア、1
7はギヤボックス、23は回転軸、25はベアリング、 27はカラー、 2Bは微空隙である。
Claims (1)
- 各々異なる連結主体に連結した一対の摩擦板、上記各摩
擦板をアマチュアにより圧着させて伝達トルクを発生さ
せる励磁コイル、上記連結主体の一方に固着された回転
軸、この回転軸をベアリングを介して支承するブラケッ
トを備えたものにおいて、上記ベアリングと上記回転軸
又はブラケットとの間に非磁性のカラーを挿入し、且つ
上記回転軸の軸方向又は径方向端面と上記ブラケット間
に微少空隙を設けたことを特徴とする電磁連結装置の磁
化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1977001837U JPS59506Y2 (ja) | 1977-01-10 | 1977-01-10 | 電磁連結装置の磁化防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1977001837U JPS59506Y2 (ja) | 1977-01-10 | 1977-01-10 | 電磁連結装置の磁化防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5397255U JPS5397255U (ja) | 1978-08-07 |
JPS59506Y2 true JPS59506Y2 (ja) | 1984-01-09 |
Family
ID=28688876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1977001837U Expired JPS59506Y2 (ja) | 1977-01-10 | 1977-01-10 | 電磁連結装置の磁化防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59506Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4841141A (ja) * | 1971-09-29 | 1973-06-16 |
-
1977
- 1977-01-10 JP JP1977001837U patent/JPS59506Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4841141A (ja) * | 1971-09-29 | 1973-06-16 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5397255U (ja) | 1978-08-07 |
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