JPS5949364B2 - 固定支承 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明を＼橋梁、高架とくにモルレール桁に用いられて
好適なる固定支承に関するものである。

一般にモルレール桁をζ道路、鉄道などの橋梁、高架に
比らべて桁幅が狭いためモルシール桁用の支承として（
ζ車輛から受ける遠心力あるいは風荷重などによって桁
に加わる鉛直、水平荷重および転倒モーメントによる上
揚力を支持でき、かつ桁そのものを軌道として使用する
関係から桁の上下、前後左右位置あるいは傾きを取付は
時に容易に調整し得る構造であることなどが要求される
。

また、一般の道路、鉄道橋と同様にモルレール桁におい
ても桁の温度変化による伸縮および傾きなどの変位に対
処するため、特定の橋脚に桁の傾きなどの変位に対処す
る機能をもたせた固定支承な、そして他の橋脚には固定
支承の機能に加えて桁の伸縮を許容する可動支承を配す
る構成が採られている。

本発明＆ζ とくに上記要求を満足した固定支承を得る
ことを目的とするものである。

すなわち、橋桁などの上部構造に固定される上沓は内部
に橋軸直角方向に貫通する中空部と外周面の下面に橋軸
方向に沿う突起と該突起を挾んで橋軸直角方向に設けら
れピンを備えており、該上沓の中空部には連接棒が両端
をそれぞれ該中空部より突出させて配されており、橋脚
などの下部構造に固定されるベッドプレートは方形状を
なし、それぞれの側面に相対向してテーパー面をもった
切り欠き部を備えており、該上沓とベッドプレートとの
間に＆東上面に凸曲面部と該凸曲面部に形成された橋軸
方向に沿う凹溝と該凸溝な挾んで橋軸直角方向に設けら
れた保合孔な備え、下面に橋軸ならびに橋軸直方向にそ
れぞれ相対向する凸部と該橋軸あるいは橋軸直角方向側
の面から該凸部を挾んでそれぞれ傾斜面を反対方向に向
けて形成されたテーパー溝を備えたベアリングブロック
が該凹溝を前記上沓の突起に、該保合孔を該上沓のピン
にそれぞれ嵌合させ、該凸部を前記を前記ベッドプレー
トの切り欠き部に嵌装させて配されているとともに該テ
ーパー溝には調整片が挿入され、該切り欠き部と凸部と
の間には該凸部を挾んで係止片が挿入されており、前記
連接棒は下部構造に固定された固定部材に連結されてい
ることを特徴とする固定支承を提供するものである。

以下、本発明の実施例を図面において詳細に説明する。

図において、Ｇは橋桁などの上部構造、Ｂは橋脚などの
下部構造、Ｃは該上下部構造Ｇ、Ｂ間に配された固定支
承である。

１は固定支承Ｃの上沓で、該上沓１には内部に橋軸直角
方向に貫通する中空部２が、外周面の下面に橋軸方向に
沿う突起３を挾んで橋軸直角方向にピン４が設げられて
おり、該上沓１は上面においてアンカーボルト５．５に
よって上部構造Ｇに固定される。

１は上沓の中空部２０両端に嵌合された円筒状の支持部
材である。

７は上沓の中空部２に嵌合された支持部材６に支持され
た連接棒で、該連接棒７はその両端に螺子部８が設けら
れ、カリその長さは上沓１の橋軸直角方向の両端より該
螺子部８が突出するように該上沓１の該方向の長さより
長く形成されている。

９は固定支承Ｃのベッドプレートで、該ベッドグレード
９は方形状をなし、それぞれの側面中央部には相対向す
るテーパー面１０．１０を備えた切り欠き部１１．，１
１が形成されており、該ベッドプレート９はアンカーボ
ルト１２．１２によって下部構造Ｇに固定される。

１３は固定支承Ｃのベアリングブロックで、該ベアリン
グブロック１３は上面に凸曲面部１６と該凸曲面部１６
に橋軸方向に沿って形成された凹溝１４と該凹溝１４を
挾んで橋軸直角方向に前記上沓１の下面に設けられたピ
ン４のピン径よりも大きい径をもって形成された保合孔
１５を有し、下面に橋軸ならびに橋軸直角方向にそれぞ
れ相対向する凸部１７．１７と該橋軸方向側の面から該
凸部１７．１７を挾んで傾斜面をそれぞれ反対方向に向
けて形成されたテーパー溝１８．１８を有している。

なお、このテーパー溝１８．１８は橋軸角方向向側の面
から該凸部を挾んで傾斜面をそれぞれ反対方向に向けて
形成されたテーパー溝でもよい。

該ベアリングブロック１３は該凹溝１４に前記上沓１の
突起３を、該係合孔１５に該上沓のピン４をそれぞれ嵌
合させ、該凸部１７を前記ベッドプレート９の切り欠き
部１１に嵌装させて、上沓１とベッドプレート９との間
に配される。

１９．１９はベッドプレート９にベアリングブロック１
３を固定する係止片で、該係止片１９゜１９は一方の面
にテーパー面２０．２０を有しており、前記ベッドプレ
ート９の切り欠き部１１と該切り欠き部１１に嵌装され
たベアリングブロック１３の凸部１７との間に該テーパ
ー面２０を該切り欠き部１１のテーパー面１０と合致さ
せて挿入し、該ベアリングブロック１３の凸部１７を挾
持固定するものである。

該係止片１９は上記固定機能に加えて、支承設置時に該
係止片１９のテーパ二面２０と切り欠き部１１のテーパ
ー面１０との嵌合状態の調整により、上部構造Ｇの前後
左右方向（橋軸および橋軸直角方向）の位置調整を行な
う機能を併せ持っている。

２１．２１は調整片で、該調整片２１．２１は一面に凸
曲面テーパー２２が設けられており、該凸曲面テーパー
２２をベアリングブロックのテーパー溝１８．１８のテ
ーパー面に合致させ、かつ他面をベッドブレード９の上
面に当接して該テーパー溝ｉｓ、ｉａに配され、該ベア
リングブロック１３の高低の調整、換言すれば上部構造
Ｇの高さ調整を行なうものである。

２３．２３は上沓１に配される保持片２４と下部構造Ｂ
に配される固定片２５と該保持片２４と固定片２５を連
結する連結片２６より構成された固定部材である。

保持片２４は一端に上沓の連接棒７が嵌合する軸受材２
７を有する嵌合孔２８が他端に螺子部２９が設けられて
いる。

固定片２５は両端に螺子部３０・ ３０’が設けられた
棒状体よりなり、カリその一端螺子部３０′には凸曲面
部３１を有する座金３２と凹曲面部３３を有する座金３
４と該固定片２５を下部構造Ｂに固定する板状の座金３
５が配されている。

連結片２６は内面に螺子部３６が設けられだ円筒状に形
成され、保持片２４と固定片２５のそれぞれの螺子部２
９．３０に該螺子部３６を螺着して一体に連絡するもの
である。

３７は一端に開口部を有する保護筒で、該保護筒３７は
固定片２５を囲繞し、かつその開口部を下部構造Ｂの上
面と同一面にして該下部構造Ｂに配され、下部構造Ｂ内
で該固定片２５を保護するとともに傾きによる橋軸方向
の動きを許容するものである。

３８は連結片２６の外周に配さべ保護筒３７の開口部を
覆うカバーである。

本発明の固定支承ｃ＋−３ベッドプレート９を下部構造
Ｂに固定し、該ベッドプレート９にベアリングブロック
１３をその下面に設けたテーパー溝１８．１８に調整片
２１．２１を挿入し、凸部１７゜１７を該ベッドプレー
ト９の切り欠き部１１．１１に嵌装させるとともに該凸
部１７と切り欠き部１１との間に該凸部１７を挾んで係
止片１９．１９を挟入して配置する。

該ベアリングブロック１３上には上部構造Ｇに固定され
た上沓１をその下面に設けた突起３を該ベアリングブロ
ック１３の上面凸曲面部に形成された凹溝１４に、ピン
４を該凹溝１４を挾んで橋軸直角方向に形成された係合
孔１５にそれぞれ嵌合させるとともに該上沓下面を該凸
曲面部１６に当接させて配置する。

上沓中空部２に両端を該中空部より突出させて配された
連接棒７の突出端に固定部材２３の保持片２４をその嵌
合孔２８をもって嵌合し、該連接棒７の螺子部８にナツ
トを螺着して該保持片２４を連接棒７に係止させる。

ついで、ベアリングブロック１３のテーパー溝１８．１
８と該テーパー溝１８．１８に挿入した調整片２１．２
１の嵌合状態の調整、すなわち調整片２１．２１の凸曲
面テーパー２２とテーパー溝１８との当接位置を変える
ことによって上部構造Ｇの高さを調整し、ベットプレー
ト９の切り欠き部１１と該切り欠き部１１に嵌装された
ベアリングブロック１３の凸部１７との間に該凸部１７
を挾んで挿入した係止片１９のテーパー面２０と該切り
欠き部１１のテーパー面１０のいずれかの当接位置を変
えることによって、上部構造Ｇの前後左右方向の位置調
整を行なう。

調整後、ベアリングブロック１３の凸部１７をベッドプ
レート９の切り欠き部１１に係止片１９．１９で密に挾
持し、該ベアリングブロック１３をベッドプレート９上
に固定する。

しかる後、上部構造Ｇの浮き上りを防止するため、下部
構造Ｂに固定した固定部材２３の固定片２５と連接棒７
に係止された保持片２４を連結片２６で螺着緊締するこ
とによって固定支承Ｃが構成される。

斯く構成された固定支承Ｃ（ζ支承設置時の上部構造Ｇ
の高さならびに前後左右方向の調整が容易にできるとと
もに該上部構造Ｇに作用する荷重ならびに上部構造Ｇの
浮き上りも支持できるものである。

上部構造Ｇの傾きなどの変位番ζ上沓１の下面に設けら
れたピン４と該ピン４が嵌合するベアリングブロック１
３に形成された係合孔１５との隙間の範囲内で該上沓１
の下面とベアリングブロック１３の凸曲面部１６の摺動
で許容され、上部構造Ｇの伸縮に対しては上記ピン４と
係合孔１５との嵌合により拘束される。

なお、上述した変位が生じた場合、上沓１と下部構造Ｂ
を連結した固定部材２３＆ｉ、該固定部材２３の固定片
２５の一端に配された凸曲面部３１を有する座金３２と
凹曲面部３３を有する座金詞の凹凸曲面部の摺接で当該
変位に追従する。

本発明は上述の構成よりなり、上部構造の高さならびに
前後左右位置を容易に調整できるとともに、該上部構造
に作用する荷重ならびに浮き上りを支持でき、施工性が
同上するなど多大な効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図にζ固定支承の配置を示す説明図、第２図をζ本
発明の固定支承を示す一部縦断正面図、第３図をζ第２
図におけるＡ−Ａ線断面図、第４図（ζ第２図における
Ｄ−Ｄ線断面図、第５図（ζその一部縦断側面図、第６
図は本発明の固定支承の上沓、ベアリングブロック、ベ
ッドプレート、調整片および係止片の形状を示す斜視図
である。 １・・・上沓、２・・・中空部、３・・・突起、４・・
・ピン、７・・・連接棒、９・・・ベッドプレート、１
０・・・テーパー面、１１・・・切り欠き部、１３・・
・ベアリングブロック、１４・・・凹溝、１５・・・係
合子ｔ、、１６・・・凸曲面部、１７・・・凸部、１８
・・・テーパー溝、１９・・・係止片、２１・・・調整
片、２３・・・固定部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 橋桁などの上部構造に固定される上沓は内部に橋軸
   直角方向に貫通する中空部と外周面の下面に橋軸方向に
   沿う突起と該突起を挾んで橋軸直角方向に設けられたピ
   ンを備えており、該上沓の中空部には連接棒が両端をそ
   れぞれ該中空部より突出させて配されており、橋脚など
   の下部構造に固定されるベッドフートは方形状をなし、
   それぞれの側面に相対向してテーパー面をもったり切り
   欠き部を備えており、該上沓とベッドフ−トとの間にを
   ζ上面に凸曲面部と該凸曲面部に形成された橋軸方向に
   沿う凹溝と該凹溝を挾んで橋軸直角方向に設けられた係
   合孔を備え、下面に橋軸ならびに橋軸直角方向にそれぞ
   れ相対向する凸部と該橋軸あるいは橋軸直角方向側の面
   から該凸部を挾んでそれぞれ傾斜面を反対方向に向けて
   形成されたテーパー溝を備えたベアリングブロックが該
   凹溝を前記上沓の突起に、該保合孔を該上沓のピンにそ
   れぞれ嵌合させ、該凸部を前記ベッドプレートの切り欠
   き部に嵌装させて配されているとともに該テーパー溝に
   は調整片が挿入され、該切り欠き部と凸部との間には該
   凸部を挾んで係止片が挟入されており、前記連接棒は下
   部構造に固定された固定部材に連結されていることを特
   徴とする固定支承。