JPS5949277B2 - 溶断,溶接加熱用燃料ガス - Google Patents
溶断,溶接加熱用燃料ガスInfo
- Publication number
- JPS5949277B2 JPS5949277B2 JP18146181A JP18146181A JPS5949277B2 JP S5949277 B2 JPS5949277 B2 JP S5949277B2 JP 18146181 A JP18146181 A JP 18146181A JP 18146181 A JP18146181 A JP 18146181A JP S5949277 B2 JPS5949277 B2 JP S5949277B2
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- JP
- Japan
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- gas
- fuel gas
- volume
- mixed
- welding heating
- Prior art date
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- Expired
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- Feeding And Controlling Fuel (AREA)
- Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は溶断、溶接加熱用燃料ガスに係り、特に金属の
溶断、溶接、加熱加工等に用いるのに好適な改良された
溶断、溶接加熱用燃料ガスに関するものである。
溶断、溶接、加熱加工等に用いるのに好適な改良された
溶断、溶接加熱用燃料ガスに関するものである。
2従来、金属の溶断、溶接、加熱加工用に用いられる
溶断、溶接加熱用燃料ガスには、例えば水素ガスのみを
用いたとき、この水素ガスによる酸水素炎は青色の外部
火炎に囲まれた短かい無光輝の火炎心より構成されてい
るために、火炎心が肉眼30によつては殆んど目視でき
ないのでその火炎の調節が極めて困難であるとともに、
水素ガスそのものは空気との混合により著しく爆発し易
い危険性があるという欠点があつた。
溶断、溶接加熱用燃料ガスには、例えば水素ガスのみを
用いたとき、この水素ガスによる酸水素炎は青色の外部
火炎に囲まれた短かい無光輝の火炎心より構成されてい
るために、火炎心が肉眼30によつては殆んど目視でき
ないのでその火炎の調節が極めて困難であるとともに、
水素ガスそのものは空気との混合により著しく爆発し易
い危険性があるという欠点があつた。
本発明は上述のような欠点を除去するために発明された
ものであり、容量割合で約1%乃至20%のメタンガス
または天然ガスと、容量割合で約99%乃至80%の水
素ガスとの混合ガスに、添加剤としてエチル・メルカプ
タン、チオフェン、イソプロピルメルカプタン等の有機
硫黄化合物を容量割合で約0.1%以上混和せしめてな
る。
ものであり、容量割合で約1%乃至20%のメタンガス
または天然ガスと、容量割合で約99%乃至80%の水
素ガスとの混合ガスに、添加剤としてエチル・メルカプ
タン、チオフェン、イソプロピルメルカプタン等の有機
硫黄化合物を容量割合で約0.1%以上混和せしめてな
る。
燃料ガスは火炎における白錐を明瞭に現出させて火炎の
調節を容易に行なわしめ得るとともに、極めて安全性に
富んだ溶断、溶接加熱用燃料ガスを提供することを目的
とする。以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明する
。
調節を容易に行なわしめ得るとともに、極めて安全性に
富んだ溶断、溶接加熱用燃料ガスを提供することを目的
とする。以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明する
。
本発明の溶断、溶接加熱用燃料ガスは、水素ガスに対し
てメタンガスまたは天然ガスをある所定量の範囲で混合
してなる混合ガスであり、その容量割合での配分量を、
約1%乃至20%のメタンガスと約99%乃至80%の
水素ガスとの混合ガスとするとともに、この混合ガスに
添付剤としてエチル・メルカプタン、チオフェン、イソ
プロピルメルカプタン等の有機硫黄化合物を容量割合で
約0.1%以上混和せしめてなる構成の混合ガスとした
ものである。これは、本発明者が各種の試験研究の結果
、上記のような容量割合の混合ガスが溶断、溶接加熱用
燃料ガスとして最適の特性を有するものであることを初
めて見い出したものである。一般に公表されている水素
一メタンー空気系の混合ガスの爆発範囲は図面に示すよ
うな範囲を有しており、その実験的データとして、空気
中における水素一メタン混合ガスの爆発範囲に対する各
種の数値例が下記の表の通りに明示されている。ところ
が、例えば本発明の一実施例である容量割合が水素ガス
94%、メタンガス6%の混合ガスでの爆発範囲は、上
限界が約60%、下限界が約4%であり、他の実施例で
ある容量割合が水素ガス8070,メタンガス2070
の混合ガスでの爆≧発範囲は、上限界が約41.5%、
下限界が約4%となることが、実験的に確認されており
、このように本発明の燃料ガスによれば、爆発範囲は従
来例の水素ガスのみによる空気との混合ガスの爆発範囲
である上限界が約7470、下限界が約4%の 5もの
に比べて著しく縮小化され、この結果取扱上の安全性が
一段と増大されることになる。ここで、爆発範囲の上記
上限界が40%以下になると、例えば溶断作業時での燃
料ガスの着火がしにくくなり、かつ、予熱速度が低下す
る傾向があつて好ましくないことが実証されている。し
かして、本発明においては上記容量割合の燃料ガスは、
無色、無臭で空気より軽いガスであるために漏洩し易く
、このため、検出し難い性質を有するガスであるから、
上記燃料ガスに着臭剤を添加することにより溶断、溶接
加熱用燃料ガスとしての使用効率を高めるとともに、ガ
ス漏洩の迅速な発見ができるようにしたものである。
てメタンガスまたは天然ガスをある所定量の範囲で混合
してなる混合ガスであり、その容量割合での配分量を、
約1%乃至20%のメタンガスと約99%乃至80%の
水素ガスとの混合ガスとするとともに、この混合ガスに
添付剤としてエチル・メルカプタン、チオフェン、イソ
プロピルメルカプタン等の有機硫黄化合物を容量割合で
約0.1%以上混和せしめてなる構成の混合ガスとした
ものである。これは、本発明者が各種の試験研究の結果
、上記のような容量割合の混合ガスが溶断、溶接加熱用
燃料ガスとして最適の特性を有するものであることを初
めて見い出したものである。一般に公表されている水素
一メタンー空気系の混合ガスの爆発範囲は図面に示すよ
うな範囲を有しており、その実験的データとして、空気
中における水素一メタン混合ガスの爆発範囲に対する各
種の数値例が下記の表の通りに明示されている。ところ
が、例えば本発明の一実施例である容量割合が水素ガス
94%、メタンガス6%の混合ガスでの爆発範囲は、上
限界が約60%、下限界が約4%であり、他の実施例で
ある容量割合が水素ガス8070,メタンガス2070
の混合ガスでの爆≧発範囲は、上限界が約41.5%、
下限界が約4%となることが、実験的に確認されており
、このように本発明の燃料ガスによれば、爆発範囲は従
来例の水素ガスのみによる空気との混合ガスの爆発範囲
である上限界が約7470、下限界が約4%の 5もの
に比べて著しく縮小化され、この結果取扱上の安全性が
一段と増大されることになる。ここで、爆発範囲の上記
上限界が40%以下になると、例えば溶断作業時での燃
料ガスの着火がしにくくなり、かつ、予熱速度が低下す
る傾向があつて好ましくないことが実証されている。し
かして、本発明においては上記容量割合の燃料ガスは、
無色、無臭で空気より軽いガスであるために漏洩し易く
、このため、検出し難い性質を有するガスであるから、
上記燃料ガスに着臭剤を添加することにより溶断、溶接
加熱用燃料ガスとしての使用効率を高めるとともに、ガ
ス漏洩の迅速な発見ができるようにしたものである。
そして、上記着臭剤をなす添加剤には、例えばエチル・
メルカプタン、チオフエン、イソプロピルメルカプタン
等の有機硫黄化合物を用い、その添加量は容量割合で約
0.1%以上を混合させると十分に有効的な特性を呈す
ることが実験的に確められており、また、上記着臭剤は
上記容量割合の燃料ガスに対して極めて良く混ざり合う
性質を有することも見出されている。しかして、本発明
に係る溶断、溶接加熱用燃料ガスを実際に金属の溶断に
使用した場合、この燃料ガスと酸素との混合ガスによる
爆発範囲の上限界は、容量割合でメタンガス約6%、水
素ガス約94%のとき約90.9%であり、また、容量
割合でメタンガス約20%、水素ガス約80%のとき約
84%を呈するので、本発明の燃料ガスによれば上述の
金属の溶断作業を連続的に良好に行ない得るものである
。
メルカプタン、チオフエン、イソプロピルメルカプタン
等の有機硫黄化合物を用い、その添加量は容量割合で約
0.1%以上を混合させると十分に有効的な特性を呈す
ることが実験的に確められており、また、上記着臭剤は
上記容量割合の燃料ガスに対して極めて良く混ざり合う
性質を有することも見出されている。しかして、本発明
に係る溶断、溶接加熱用燃料ガスを実際に金属の溶断に
使用した場合、この燃料ガスと酸素との混合ガスによる
爆発範囲の上限界は、容量割合でメタンガス約6%、水
素ガス約94%のとき約90.9%であり、また、容量
割合でメタンガス約20%、水素ガス約80%のとき約
84%を呈するので、本発明の燃料ガスによれば上述の
金属の溶断作業を連続的に良好に行ない得るものである
。
さらに、本発明の燃料ガスで、例えば容量割合が約67
0のメタンガスと、約94%の水素ガスからなる構成の
混合ガスでは、その火炎に極めて明瞭な白錐を生成する
ものであるが、メタンガスの容量割合が約1%以下に低
下すると、火炎の白錐は薄く見にくくなつて実用に供し
難くなる。
0のメタンガスと、約94%の水素ガスからなる構成の
混合ガスでは、その火炎に極めて明瞭な白錐を生成する
ものであるが、メタンガスの容量割合が約1%以下に低
下すると、火炎の白錐は薄く見にくくなつて実用に供し
難くなる。
例えばメタンガスを容量割合で約0.5%を含んだ水素
ガスとの混合ガスでは、周囲が暗い場所においては僅か
に目視することができるも、直射日光や明るい照明の存
在する場所では殆んど目視できなくなるものである。以
上、詳述したように、本発明に係る溶断、溶接加熱用燃
料ガスによれば、特に金属の溶断作業における燃料ガス
として使用した場合、その火炎の白錐を明瞭に目視でき
るように生成し得るので火炎の調節を極めて容易、かつ
、確実に行なうことが可能となり、これにより溶断作業
を良好に継続して行なうことができる特長があるととも
に、燃料ガスとしての爆発範囲を極力縮小化させ得て、
安全性の高い取扱い易い燃料ガスとすることができる等
の優れた効果を奏するものである。
ガスとの混合ガスでは、周囲が暗い場所においては僅か
に目視することができるも、直射日光や明るい照明の存
在する場所では殆んど目視できなくなるものである。以
上、詳述したように、本発明に係る溶断、溶接加熱用燃
料ガスによれば、特に金属の溶断作業における燃料ガス
として使用した場合、その火炎の白錐を明瞭に目視でき
るように生成し得るので火炎の調節を極めて容易、かつ
、確実に行なうことが可能となり、これにより溶断作業
を良好に継続して行なうことができる特長があるととも
に、燃料ガスとしての爆発範囲を極力縮小化させ得て、
安全性の高い取扱い易い燃料ガスとすることができる等
の優れた効果を奏するものである。
図面は水素一メタン一空気系の混合ガスの爆発範囲を示
す図形図である。
す図形図である。
Claims (1)
- 1 容量割合で約1%乃至20%のメタンガス又は天然
ガスと、容量割合で約99%乃至80%の水素ガスとの
混合ガスに、添加剤としてエチル・メルカプタン、チオ
フェン、イソプロピルメルカプタン等の有機硫黄化合物
を容量割合で約0.1%以上混和せしめてなることを特
徴とした溶断、溶接加熱用燃料ガス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18146181A JPS5949277B2 (ja) | 1981-11-12 | 1981-11-12 | 溶断,溶接加熱用燃料ガス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18146181A JPS5949277B2 (ja) | 1981-11-12 | 1981-11-12 | 溶断,溶接加熱用燃料ガス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5883093A JPS5883093A (ja) | 1983-05-18 |
JPS5949277B2 true JPS5949277B2 (ja) | 1984-12-01 |
Family
ID=16101156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18146181A Expired JPS5949277B2 (ja) | 1981-11-12 | 1981-11-12 | 溶断,溶接加熱用燃料ガス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5949277B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2645622B1 (fr) * | 1989-04-10 | 1994-02-04 | Air Liquide | Procede de distribution d'hydrogene avec mesure de securite |
JP2007070640A (ja) * | 2006-10-30 | 2007-03-22 | Air Water Inc | 溶断又はロウ付けに適した燃焼ガス及びその製造方法 |
JP5040932B2 (ja) * | 2009-01-19 | 2012-10-03 | トヨタ自動車株式会社 | 電気自動車 |
US8733543B2 (en) | 2011-05-12 | 2014-05-27 | Pro-Cyl, Llc | Environmentally friendly fuel gas within a refillable and non-corrosive gas cylinder |
CN111356553A (zh) * | 2017-11-17 | 2020-06-30 | 普莱克斯技术有限公司 | 氧燃料气体混合物及其使用方法 |
DE102021005905A1 (de) | 2021-11-30 | 2023-06-01 | Messer Se & Co. Kgaa | Verfahren zur autogenen Bearbeitung von Metallen |
DE102022118585A1 (de) * | 2022-07-25 | 2024-01-25 | Messer Cutting Systems Gmbh | Verfahren zur autogenen Bearbeitung von Metallen |
-
1981
- 1981-11-12 JP JP18146181A patent/JPS5949277B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5883093A (ja) | 1983-05-18 |
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