JPS5949033B2 - 柔軟性のある加工品の案内装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、加工品の端部に引っ掛り、レール上を移動す
るように案内され、且つ引張り力の作用を受ける保持装
置を有する柔軟性のある加工品の案内装置に関する。

この種の案内装置は、好ましくは編物機械と一緒に用い
られており、ドイツ国実用新案公報第７４３８０３４号
に記載されている。

この案内装置の保持装置は通常二つの裁断部からなる加
工品が交互に引っ掛かる保持部材から構成され、その保
持部材はそれぞれ引張り力としての機能を果す重りの作
用を受ける。

それぞれ加工品力”５１つ掛けられる保持部材は引き綱
を介して保持部材に結合された重りを引き深部から上方
に持ち上げる。

保持部材が加工品から離れると重りは再び落下し、保持
部材は始めの位置に戻されるので、裁縫位置に運ばれる
加工品は保持部材に結合される。

重りは上述の保持部材を介して通常の搬送装置で移動さ
れる加工品にわずかな制動効果を及ぼし、それにより加
工品はその移動路から側部に偏ることが防止される。

この場合、保持部材は、はしを合わせて並べた加工品の
結合すべき部分を保持し、縫い合わせた半完成品あるい
は完成品が申し分のない縫い目を有するようにする。

このように重りの作用を受ける保持部材は、通常のレー
ルに沿って運ばれた裁縫物を案内する裁縫部の手と同じ
機能を果し、この場合保持部材は裁縫部の縁をそろえて
保持し、できるだけわずかな弱い引っばり効果を及ぼす
。

従って、重りは加工品の送りの場合は弱く制動を及ぼす
たけにし、その引張り力は比較的小さくするように設計
し、例えば５０グラムぐらいの大きさにする。

しかしこのような比較的小さな引張り力でも、たとえば
非常に薄い材料のようなある加工品の場合にはまだ大き
すぎるので、不都合な過剰力が作用し、例えば長手の折
り目のところで欠陥が発生するようになることがわかっ
た。

したがって多くの利用目的の場合、加工品の送りの期間
は有効な引張り力をほぼ零に減少するようにするのが好
ましい。

これは、たとえば重りを変えることにより達成できるが
、裁縫すべき加工品の材質に応じて選ぶ必要がある。

このまわりくどい方法では加工品の送り中引張り力を種
々の条件に合わせなければならない。

しかもこの引張り力は送り期間中作用しなければならな
いのみならず、保持部材をその出発点に戻す力ともなら
なければならない。

したがって、単に保持部材の口重および発生する摩擦抵
抗力に打ち勝つだけではなく、保持部材をできるだけ早
くその出発点に戻さなければならない。

とりわけ、この要請は、ドイツ国実用新案第７４３８０
３４号に記載された実施例と異なり、簡単な案内装置に
一つだけの保持装置が設けられている場合にあてはまる
。

今日の裁縫機械は大きな裁縫速度をもつので対応して裁
縫物も速く供給しなければならず、その供給に必要な保
持装置の復帰が緩まんになることを、防止しなければな
らない。

そのほかこのような加工品保持部材を利用した裁縫物供
給装置を有する裁縫装置は、加工品の裁縫位置を合わせ
て配置させる仕事にほぼ限定される補助的な力を介して
の操作のため複雑になる。

さらに自動化された裁縫装置を効率よく作動させる場合
に普通知られているように、この操作はいわゆる重複す
る作業過程において高速裁縫速度に対応して速い度合で
発生する。

したがって保持部材はできるだけ速く戻さなければなら
ない。

したがって本発明の目的は、引張り力を一方では比較的
大きな値にして保持装置がその出発点にできるだけ早く
復帰するようにし、また他方では引張り力が前進する加
工品に作用する場合は小さな値に減少するように、上述
した案内装置の保持装置に常に作用する引張り力を調節
することにある。

この本発明の目的は特許請求の範囲に記載された構成要
件により達成される。

本装置の好適な実施列も特許請求の範囲に記載されてい
る。

添付図面は本発明の実施例の概略図を示す。

図面において保持面１００．１０１を有する保持部材１
０が図示されており、その保持部材は裁縫位置Ｎと取付
位置Ａとの間を往復運動するように駆動されることを除
き、ドイツ国実用新案第７４３８０３４号に図示され記
載された裁断部用保持部材にほぼ対応する。

図から理解できるように、保持部材１０は保持面１００
．１０１が開放した準備完了位置か、あるいは図示して
ないが二つの裁断部からなる加工品を締付けることによ
り保持面１００．１０１が閉じる保持位置を取る。

ドイツ国実用新案第７４３８０３４号の第６図に示した
ように保持部材が降下した位置をとる必要はない。

図示したように、保持部材１０は出発位置である取付は
位置Ａにあるときは開放している。

保持部材１０は位置Ａにおいて加工品を保持したあと後
方の縁における締付けにより自動的にあるいは手動で閉
じられる。

加工品は搬送装置１により裁縫位置に移動され、この場
合保持部材も搬送される。

保持装置１０は公知の構造をもつ裁縫機械が設けられた
裁縫位置Ｎすなわち右の端部位置において保持部材は開
放し、加工品を解放し、新たな加工品を取り付けるため
、取付位置Ａへの帰路をとり、その後この作業過程を繰
り返す。

保持部材１０は、たとえばＵ字形に折れ曲っな薄い金属
部を有し、その自由端が図面において図平面から突出す
る案内レール２において図示しないローラー上を移動す
る。

保持部材１０は継ぎ目のなし弓１張りロープ３に結合さ
れ、そのロープ３は案内レール２の下方部の両端に軸支
されたプリー４．５を介して移動する。

このロープ３の駆動は、ノズル７を介して空圧により駆
動される公知の構造でプリー５と同軸のタービン６を介
して行われる。

側面図のほか下面図でＤＲの回転方向をもつうに示した
タービン６は通常の方法で実施され且つ軸支される羽根
車であり、図面において下方の案内羽根受はリングとそ
れと協働する上方の圧力羽根受はリングから構成される
。

圧力羽根受けの個々の羽根はそれぞれ隣接する羽根とと
もにノズル７から流出する空圧用の、直角に折れ曲っな
溝を形成し、それによりプリー５は反時計方向に回転し
、保持部材１０には常に取付位置Ａの方向に引張力が働
く。

すでに説明したように保持部材１０が加工品を保持する
と、加工品を移動させる搬送装置１は、この引張り力に
打ち勝つようになり、加工品にはその送りに沿って加工
品にある緊張を与える弱い単なる制動力がかかるだけの
ようになる。

保持部材１０が加工品を離すと引張り力が再び保持部材
１０に作用するようになる。

図面では記号として図示したノズル７は公知の４／２通
路弁１３を介して磁気制御を受け、その場合空圧源１１
．たとえば通常の裁縫室にある空圧源からくる空圧は、
それ自体公知の無段階に調節可能で加工品の材質に応じ
て調節される絞り弁１２を経て案内される。

裁縫位置Ｎに向って移動される加工品によりもっていか
れる保持部材１０はこのようにして引張り力の影響を受
け、引張り力は必要な場合はぼ零にすることができる。

通路弁１３は保持部材１０の図示した位置では電流は流
れていない。

記号的に図示したバネにより弁は対応する位置に保持さ
れるので、弁１２を介して導かれる実線図示の空圧接続
によりノズル７にはそれに対応して減少した空圧が供給
される。

保持部材１０が裁縫位置Ｎの領域に達すると、保持部材
１０は、たとえばリード接点スイッチで且つ保持部材１
０と共に移動する磁石（図示せず）に応答する電気スイ
ッチ１４の作用領域にくる。

スイッチ１４は単極性で「閉成器」として形成され、従
って通常は開放しているが、保持部材が裁縫位置Ｎの領
域に入ると短時間閉成される。

それにより通路弁１３の磁石コイルは励起され、直流電
源１５により電流が供給される回路が閉じる。

また電源１５は裁縫装置が駆動されるのと同じ電源線か
ら変成器／整流器ユニットに電力を供給する。

励起後逸路弁１３は切り換えられ、その後は空気圧は絞
り弁１２を通過することなくバイパス路１６を経て直接
ノズル７に送られるので、タービンはなお同じ回転方向
に全回転数で回転し、保持部材は最高速度で裁縫位置Ｎ
がら取付位置Ａに戻される。

すでに述べたように、スイッチ１４は自動復帰するいわ
ゆる閉成器として形成されているので、保持部材１０の
復帰運動を始めたあとは単極性のスイッチの接点対は再
び開くようになる。

通路弁１３は再び始めに述べた位置に切り換り、新らし
い作業周期が始まる。

加工品送りの間引張り力を比較的少さな値にするのに他
の技術的方法、たとえば電気制御モーターによる方法が
可能であるが、本発明では同じ消費量では圧力媒体のみ
がほぼ「零」になる小さな値に制御することができる。

当業者にはそのような駆動に対する他の技術方法も自明
であり引張り力を制御する他の実施例も可能である。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明による案内装置の実施例を示す概略図
である。 ２・・・案内レール、３・・・引張りロープ、６・・・
タービン、７・・・ノズル、１０・・・保持部材、１１
・・・空圧源、１２・・・絞り弁、１３・・・通路弁、
１４・・・電気スイッチ。 Ｎ・・・裁縫位置、Ａ・・・取付位置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 織物材料の複数個の裁断片からなり且つ縫製作業中
   に縫製個所に沿って移動せしめられる柔軟性のある加工
   品の移動が加工品の局所のみを捕捉する搬送装置により
   行われ、軌道中に変位するように案内することができ且
   つ加工品の最終端部の範囲内に締めつけることができる
   保持部材を実質的に備え、前記保持部材に復帰力が作用
   するようになっている柔軟性のある加工品の案内装置に
   おいて、前記保持部材１０に異なる値の作動圧力を有す
   る圧縮空気の流れにより駆動されて連続して作用する復
   帰力を発生させるためのタービン６が設けられ、前記保
   持部材１０が取付は位置Ａから裁縫位置Ｎまで移動する
   間前記タービン６により低い作動圧力の圧縮空気の流れ
   が作用し、一方前記保持部材１０が裁縫位置Ｎから取付
   は位置Ａに移動する間前記タービン６により高い作動圧
   力の圧縮空気の流れが作用することを特徴とする、柔軟
   性のある加工品の案内装置。 ２ 前記タービン６がノズル７からの圧縮空気により駆
   動され、前記ノズル７が無限可変絞り弁１２を介して圧
   縮空気供給源１１に接続され、さらに前記絞り弁１２を
   橋絡するバイパス路１６が設けられていることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の柔軟性のある加工品の
   案内装置。 ３ 前記ノズル７を絞り弁１２を介して前記圧縮空気供
   給源１１に接続するかまたはバイパス路１６を介して直
   接に前記圧縮空気供給源１１に接続する空気通路弁１３
   が設けられ、前記空気通路弁１３が自動リセット装置を
   有するスイッチ１４により励磁可能な電磁石により切換
   え可能であり、前記スイッチ１４が前記保持部材１０に
   より作動可能であることを特徴とする特許請求の範囲第
   ２項記載の柔軟性のある加工品の案内装置。