JPS5948843B2 - 球状黒鉛鋳鉄用黒鉛球状化剤とその製造方法 - Google Patents
球状黒鉛鋳鉄用黒鉛球状化剤とその製造方法Info
- Publication number
- JPS5948843B2 JPS5948843B2 JP20668381A JP20668381A JPS5948843B2 JP S5948843 B2 JPS5948843 B2 JP S5948843B2 JP 20668381 A JP20668381 A JP 20668381A JP 20668381 A JP20668381 A JP 20668381A JP S5948843 B2 JPS5948843 B2 JP S5948843B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- graphite
- less
- cast iron
- ferrosilicon
- metallic inclusions
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、球状黒鉛鋳鉄製造用黒鉛球状化剤およびその
製造方法に関するものである。
製造方法に関するものである。
本発明者は共同発明者と共に特公昭35−8457号に
示すようにS O,02〜0.08%を含有する亜共
晶組成の溶鉄に予めMg0.01〜0.15%を添加し
、次ニCaO0049〜2.85%とceO0001〜
0.15%とを添加して黒鉛を球状化する亜共晶鋳鉄の
製造方法を発明したが、この方法の特徴は予めMgを添
加することによって、次に加えられるCaによる球状黒
鉛化作用を抑制する壊乱元素の影響を緩和する点にある
。
示すようにS O,02〜0.08%を含有する亜共
晶組成の溶鉄に予めMg0.01〜0.15%を添加し
、次ニCaO0049〜2.85%とceO0001〜
0.15%とを添加して黒鉛を球状化する亜共晶鋳鉄の
製造方法を発明したが、この方法の特徴は予めMgを添
加することによって、次に加えられるCaによる球状黒
鉛化作用を抑制する壊乱元素の影響を緩和する点にある
。
また本発明者は特公昭34−855号に示すようにFe
80〜10%、Ca80〜5%を基本成分とし、他にF
eとCaとに共通して強い親和力を有するSi、 AI
、 Mnのうちから選ばれる何れか1種または2種以上
をそれぞれ55〜5%の範囲内で含有し、また必要に応
じてNi 0〜5%を含有するFe−Ca基合金よりな
る鉄鋼精錬剤と前記精錬剤中にさらにCa含有量の17
5以下のアルカリ金属、アルカリ土類金属あるいは希土
類元素を含有する鉄鋼精錬剤を発明したが、これら精錬
剤は鋳鉄の黒鉛球状化剤としても使用することができる
。
80〜10%、Ca80〜5%を基本成分とし、他にF
eとCaとに共通して強い親和力を有するSi、 AI
、 Mnのうちから選ばれる何れか1種または2種以上
をそれぞれ55〜5%の範囲内で含有し、また必要に応
じてNi 0〜5%を含有するFe−Ca基合金よりな
る鉄鋼精錬剤と前記精錬剤中にさらにCa含有量の17
5以下のアルカリ金属、アルカリ土類金属あるいは希土
類元素を含有する鉄鋼精錬剤を発明したが、これら精錬
剤は鋳鉄の黒鉛球状化剤としても使用することができる
。
さらに本発明者は特開昭53−11112号により5i
10〜99.5%、AIo、05〜3%、Ca9Mgノ
うちから選ばれる何れか少なくとも1種4%以下、非金
属介在物0.25%以下を含み、残部実質的にFeより
なり、かつ前記非金属介在物の成分組成がAI□031
〜12.5%、MgO,Caiノ何れか少なくとも1種
3〜60%、FeO5%以下、残部SiO2と不可避的
不純物よりなる鉄鋼改質用高純度フェロシリコンを開示
した。
10〜99.5%、AIo、05〜3%、Ca9Mgノ
うちから選ばれる何れか少なくとも1種4%以下、非金
属介在物0.25%以下を含み、残部実質的にFeより
なり、かつ前記非金属介在物の成分組成がAI□031
〜12.5%、MgO,Caiノ何れか少なくとも1種
3〜60%、FeO5%以下、残部SiO2と不可避的
不純物よりなる鉄鋼改質用高純度フェロシリコンを開示
した。
このフェロシリコンは鋳鉄黒鉛球状化剤としても使用す
ることができる。
ることができる。
ところで、前記本発明者等の発明によっても判るように
、Mg、 Caはそれぞれ鋳鉄溶湯中の黒鉛を球状化さ
せるのに最も優れた元素であるが、溶湯の重量に対しそ
の使用量は僅少量でよいことと、また特にMg、 Ca
は単体で使用する場合には鋳鉄溶湯と急激な反応を生起
して危険である等の理由から、通常多量のフェロシリコ
ン中に薄めて合金化させて使用されている。
、Mg、 Caはそれぞれ鋳鉄溶湯中の黒鉛を球状化さ
せるのに最も優れた元素であるが、溶湯の重量に対しそ
の使用量は僅少量でよいことと、また特にMg、 Ca
は単体で使用する場合には鋳鉄溶湯と急激な反応を生起
して危険である等の理由から、通常多量のフェロシリコ
ン中に薄めて合金化させて使用されている。
フェロシリコン中に合金化されることの利点はフェロシ
リコンにより増量されて溶湯中により均一に分散され易
くなり、かつフェロシリコンも黒鉛球状化を促進し、ま
たフェロシリコン中のFeの存在により比重がより大と
なり、鋳鉄溶湯深部に黒鉛球状化剤として添加された場
合浮上に時間がかがり溶湯との接触が長くなるばかりで
なく、Mg、 Caの高温における蒸気圧の大きいこと
による爆発的気化をSiと合金させて希薄にしたことに
よって抑制することにより黒鉛球状化歩留を向上させる
ことができる。
リコンにより増量されて溶湯中により均一に分散され易
くなり、かつフェロシリコンも黒鉛球状化を促進し、ま
たフェロシリコン中のFeの存在により比重がより大と
なり、鋳鉄溶湯深部に黒鉛球状化剤として添加された場
合浮上に時間がかがり溶湯との接触が長くなるばかりで
なく、Mg、 Caの高温における蒸気圧の大きいこと
による爆発的気化をSiと合金させて希薄にしたことに
よって抑制することにより黒鉛球状化歩留を向上させる
ことができる。
また希土類元素を金属単体として生産することはコスト
が大となり、一般には希土類元素の珪化物すなわちミツ
シュメタルシリサイドとして生産することがコスト的に
最も低廉であり、また黒鉛球状化剤として最も優れてい
るからである。
が大となり、一般には希土類元素の珪化物すなわちミツ
シュメタルシリサイドとして生産することがコスト的に
最も低廉であり、また黒鉛球状化剤として最も優れてい
るからである。
しかしミツシュメタルシリサイドといえどもそのままを
鋳鉄溶湯に使用する場合僅少量でよいため、・溶湯中に
均一に添加するにはさらに多量のフェロシリコン中に薄
めて合金化して使用される場合が多い。
鋳鉄溶湯に使用する場合僅少量でよいため、・溶湯中に
均一に添加するにはさらに多量のフェロシリコン中に薄
めて合金化して使用される場合が多い。
さて、前述のMg、 Caをフェロシリコン中に合金さ
せて用いた場合、フェロシリコン中に含有される介在物
の量とその成分組成が、鋳鉄溶湯の黒鉛球状化に大きく
影響することを本発明者は先に知見して前記特開昭53
−11112号公報により合金中の金属態元素の成分組
成のほかに非金属介在物の成分組成をもそれぞれ限定し
た鉄鋼改質剤を提供したのである。
せて用いた場合、フェロシリコン中に含有される介在物
の量とその成分組成が、鋳鉄溶湯の黒鉛球状化に大きく
影響することを本発明者は先に知見して前記特開昭53
−11112号公報により合金中の金属態元素の成分組
成のほかに非金属介在物の成分組成をもそれぞれ限定し
た鉄鋼改質剤を提供したのである。
すなわち上記公報に記載した如くフェロシリコン中に非
金属介在物が含有されると鋳鉄の黒鉛球状化が妨害され
ることが多いので、極力非金属介在物の少ないフェロシ
リコンが要求されている。
金属介在物が含有されると鋳鉄の黒鉛球状化が妨害され
ることが多いので、極力非金属介在物の少ないフェロシ
リコンが要求されている。
このため非金属介在物の少ないフェロシリコンとその製
造方法が提案されており、例えば1969年9月ソビエ
ット連邦共和国で発行された5tal inEngli
shには75%Siフェロシリコン溶湯に鉄鉱石、石灰
石、石英の混合物等を添加して、前記溶湯中の非金属介
在物を前記混合物の溶融した溶滓と接触させることによ
り非金属介在物の少ないフェロシリコンとその製造方法
が記載されている。
造方法が提案されており、例えば1969年9月ソビエ
ット連邦共和国で発行された5tal inEngli
shには75%Siフェロシリコン溶湯に鉄鉱石、石灰
石、石英の混合物等を添加して、前記溶湯中の非金属介
在物を前記混合物の溶融した溶滓と接触させることによ
り非金属介在物の少ないフェロシリコンとその製造方法
が記載されている。
前記5tal in English第897頁には標
準75%フェロシリコン溶湯にアルミニウム除去処理が
施された75%フェロシリコン中の非金属介在物の総量
とその化学組成が下記第1表の如く記載されている。
準75%フェロシリコン溶湯にアルミニウム除去処理が
施された75%フェロシリコン中の非金属介在物の総量
とその化学組成が下記第1表の如く記載されている。
前記第1表より標準の75%フェロシリコンは、1〜3
%のA1と0.8〜1.2%程度の非金属介在物を含有
し、かつ前記非金属介在物は、17〜20.5%程度の
Al2O3と73〜76%程度のSiO2とより主とし
てなるアルミニウム珪酸塩であることが判る。
%のA1と0.8〜1.2%程度の非金属介在物を含有
し、かつ前記非金属介在物は、17〜20.5%程度の
Al2O3と73〜76%程度のSiO2とより主とし
てなるアルミニウム珪酸塩であることが判る。
また前記標準75%フェロシリコンに註に記載の01〜
3およびDによる溶滓処理をそれぞれ施すことにより、
AIの含有量は、例えば試料りについては、2.63%
より0.14%という非常に少ない値にまで減少し、か
つ非金属介在物の総量は、1.19%より0.224%
に減少していることが判る。
3およびDによる溶滓処理をそれぞれ施すことにより、
AIの含有量は、例えば試料りについては、2.63%
より0.14%という非常に少ない値にまで減少し、か
つ非金属介在物の総量は、1.19%より0.224%
に減少していることが判る。
しかしながら01〜3、あるいはDによる溶滓処理をそ
れぞれフェロシリコン溶湯に施しても、非金属介在物の
総量はそれぞれの処理に応じて、減少はするにも拘らず
、処理後のフェロシリコン中に残存する非金属介在物中
のアルミニウム珪酸塩の成分組成は大きくは変化せず、
例えばD処理した場合には、処理前のAl20320.
4%が処理後は15.4%と僅かに減少するに過ぎない
ことが判る。
れぞれフェロシリコン溶湯に施しても、非金属介在物の
総量はそれぞれの処理に応じて、減少はするにも拘らず
、処理後のフェロシリコン中に残存する非金属介在物中
のアルミニウム珪酸塩の成分組成は大きくは変化せず、
例えばD処理した場合には、処理前のAl20320.
4%が処理後は15.4%と僅かに減少するに過ぎない
ことが判る。
この場合、処理前後のSiO2はそれぞれ73.6%、
78.0%となっている。
78.0%となっている。
すなわち、従来の非金属介在物を減少させた高純度フェ
ロシリコンにあっては、例えば、前記5talに記載の
如く、その中のAI含有量は、0.14%であり、かつ
非金属介在物の総量は、0、224%と、それぞれ非常
に少量ではあるが、前記非金属介在物は、AI□031
5%以上からなるアルミニウム珪酸塩を主成分としてい
ることが明らかである。
ロシリコンにあっては、例えば、前記5talに記載の
如く、その中のAI含有量は、0.14%であり、かつ
非金属介在物の総量は、0、224%と、それぞれ非常
に少量ではあるが、前記非金属介在物は、AI□031
5%以上からなるアルミニウム珪酸塩を主成分としてい
ることが明らかである。
しかしながら、上記5tal記載の高純度フェロシリコ
ンを使用して球状黒鉛鋳鉄を製造する場合には、このフ
ェロシリコンに含まれる非金属介在物中のアルミニウム
珪酸塩が多いため黒鉛の球状化が不完全となることもあ
る。
ンを使用して球状黒鉛鋳鉄を製造する場合には、このフ
ェロシリコンに含まれる非金属介在物中のアルミニウム
珪酸塩が多いため黒鉛の球状化が不完全となることもあ
る。
本発明は、従来知られた鋳鉄の黒鉛球状化剤の有する欠
点を除去、改善した新規な球状黒鉛鋳鉄用黒鉛球状化剤
とその製造方法を提供することを目的とし、黒鉛球状化
を壊乱する金属態元素と共に非金属介在物の含有量なら
びに成分組成を限定した球状黒鉛鋳鉄用黒鉛球状化剤、
すなわちSi20〜60%、AIo、01〜2%、Mg
4〜16%、Ca5%以下、非金属介在物0.25%以
下を含み、残部実質的にFeよりなり、かつ前記非金属
介在物はA120315%以下、MgO,CaOノうち
から選ハレる少なくとも1種1〜60%、Fe05%以
下を含み、残部SiO2および不可避的不純物とよりな
り、MgO−Al2O3系のスピネル型非金属介在物が
極少であることを特徴とする球状化黒鉛鋳鉄用黒鉛球状
化剤とその製造方法を提供することによって前記目的を
達成することができる。
点を除去、改善した新規な球状黒鉛鋳鉄用黒鉛球状化剤
とその製造方法を提供することを目的とし、黒鉛球状化
を壊乱する金属態元素と共に非金属介在物の含有量なら
びに成分組成を限定した球状黒鉛鋳鉄用黒鉛球状化剤、
すなわちSi20〜60%、AIo、01〜2%、Mg
4〜16%、Ca5%以下、非金属介在物0.25%以
下を含み、残部実質的にFeよりなり、かつ前記非金属
介在物はA120315%以下、MgO,CaOノうち
から選ハレる少なくとも1種1〜60%、Fe05%以
下を含み、残部SiO2および不可避的不純物とよりな
り、MgO−Al2O3系のスピネル型非金属介在物が
極少であることを特徴とする球状化黒鉛鋳鉄用黒鉛球状
化剤とその製造方法を提供することによって前記目的を
達成することができる。
次に本発明において成分組成を一限定する理由を説明す
る。
る。
本発明において、Siは20%より少ないと合金成分と
して、添加するのに、経済的でなく、一方Siが60%
より多いものは、その製造コストが高く使用に不経済で
あるので、Siは20〜60%の範囲内にする必要があ
り、40〜50%の範囲内で最も好適に使用することが
できる。
して、添加するのに、経済的でなく、一方Siが60%
より多いものは、その製造コストが高く使用に不経済で
あるので、Siは20〜60%の範囲内にする必要があ
り、40〜50%の範囲内で最も好適に使用することが
できる。
本発明においてAIは0.01%より少ないものは、工
業的に安価に製造することが困難であり、一方2%より
多いものは、黒鉛球状化を阻害するのでAtは、0.0
1%〜2%の範囲内にする必要がある。
業的に安価に製造することが困難であり、一方2%より
多いものは、黒鉛球状化を阻害するのでAtは、0.0
1%〜2%の範囲内にする必要がある。
本発明においてMgは4%より少ないと、球状化剤の添
加量が多すぎて溶湯温度が低下するばかりでなく不経済
であり、一方16%より多いと製造が困難となりコスト
か゛嵩むのでMgは4〜16%の範囲内にする必要があ
る。
加量が多すぎて溶湯温度が低下するばかりでなく不経済
であり、一方16%より多いと製造が困難となりコスト
か゛嵩むのでMgは4〜16%の範囲内にする必要があ
る。
本発明において非金属介在物の含有量が0.25%より
多いと黒鉛球状化が阻害され、0.25%以下にする必
要がある。
多いと黒鉛球状化が阻害され、0.25%以下にする必
要がある。
非金属介在物のAl2O3が15%より多いと同様に黒
鉛球状化が阻害されるのでAl2O3は15%以下にす
る必要がある。
鉛球状化が阻害されるのでAl2O3は15%以下にす
る必要がある。
本発明において非金属介在物中MgO,CaOのうちか
ら選ばれる何れか少なくとも1種が1%より少ない黒鉛
球状化剤は製造が困難であり、一方60%より多くする
必要がないので、非金属介在物中のMgO,CaOのう
ちから選ばれる何れか少なくとも1種は1〜60%の範
囲内にする必要がある。
ら選ばれる何れか少なくとも1種が1%より少ない黒鉛
球状化剤は製造が困難であり、一方60%より多くする
必要がないので、非金属介在物中のMgO,CaOのう
ちから選ばれる何れか少なくとも1種は1〜60%の範
囲内にする必要がある。
本発明においてFeOは5%より多いと黒鉛球状化が阻
害されるので5%以下にする必要がある。
害されるので5%以下にする必要がある。
次に本発明の黒鉛球状化剤の製造方法について説明する
。
。
通常のフェロシリコン溶湯中の非金属介在物を必要によ
り既知の方法によりできるだけ除去した後、その溶湯中
にCaまたはCa合金を添加して非金属介在物の含有量
を0.25%以下にし、次いでその溶湯中にMgまたは
Mg合金を添加することにより5i20〜60%、AI
o、01〜2%、Mg4〜16%、Ca5%以下、非金
属介在物0.25%以下を含み、残部実質的にFeより
なり、かつ前記非金属介在物はAl20315%以下、
MgO,CaOノうちから選ばれる何れか少なくとも1
種1〜60%、Fe05%以下を含み残部SiO2およ
び不可避的不純物とよりなり、MgO−Al2O3系の
スピネル型非金属介在物が極少である球状黒鉛鋳鉄用黒
鉛球状化剤を製造することができる。
り既知の方法によりできるだけ除去した後、その溶湯中
にCaまたはCa合金を添加して非金属介在物の含有量
を0.25%以下にし、次いでその溶湯中にMgまたは
Mg合金を添加することにより5i20〜60%、AI
o、01〜2%、Mg4〜16%、Ca5%以下、非金
属介在物0.25%以下を含み、残部実質的にFeより
なり、かつ前記非金属介在物はAl20315%以下、
MgO,CaOノうちから選ばれる何れか少なくとも1
種1〜60%、Fe05%以下を含み残部SiO2およ
び不可避的不純物とよりなり、MgO−Al2O3系の
スピネル型非金属介在物が極少である球状黒鉛鋳鉄用黒
鉛球状化剤を製造することができる。
本発明によれば、通常市販のフェロシリコンを既知の方
法、例えば前記5tal 1969年9月に記載された
方法で鉄鉱石、石灰石、石英の混合物を用いて取鍋中で
、あるいは珪酸塩−石灰石溶滓を用いて酸性炉中で精錬
して溶湯中の非金属介在物の大部分を除去した後、Ca
あるいはCa合金を添加して溶湯中の非金属介在物の含
有量を0.25%以下にする必要がある。
法、例えば前記5tal 1969年9月に記載された
方法で鉄鉱石、石灰石、石英の混合物を用いて取鍋中で
、あるいは珪酸塩−石灰石溶滓を用いて酸性炉中で精錬
して溶湯中の非金属介在物の大部分を除去した後、Ca
あるいはCa合金を添加して溶湯中の非金属介在物の含
有量を0.25%以下にする必要がある。
従来市販のフェロシリコン溶湯中に、あるいは非金属介
在物を常法により大部分除去したフェロシリコン溶湯中
にMgまたはMg合金を添加した後CaまたはCa合金
を添加するか、もしくはMgまたはMg合金と共にCa
またはCa合金を添加して、溶湯中のMgおよびCaを
所定含有量としている。
在物を常法により大部分除去したフェロシリコン溶湯中
にMgまたはMg合金を添加した後CaまたはCa合金
を添加するか、もしくはMgまたはMg合金と共にCa
またはCa合金を添加して、溶湯中のMgおよびCaを
所定含有量としている。
しかしながら、上記従来方法(前記特開昭53−111
12号の製造方法を含む。
12号の製造方法を含む。
)によればMgを添加することによってMgO−Al2
O3系のスピネル型非金属介在物が生成されて、これが
黒鉛の球状化を妨害していることを本発明者は新規に知
見した。
O3系のスピネル型非金属介在物が生成されて、これが
黒鉛の球状化を妨害していることを本発明者は新規に知
見した。
さらに、前記スピネル型介在物をCaにより還元するこ
とは容易ではないことをも知見した。
とは容易ではないことをも知見した。
よって本発明によれば、Mgの添加以前に先ずCaを溶
湯中に添加して、A1□03をCaによって下記反応式
の如<AIに還元する。
湯中に添加して、A1□03をCaによって下記反応式
の如<AIに還元する。
Al2O3+ 3Ca = 3CaO+2AIかくして
溶湯中のAl2O3は極度に減少する。
溶湯中のAl2O3は極度に減少する。
このような溶湯中にMgあるいはMg合金を添加するこ
とにより初めて非金属介在物の極めて少ない、就中Mg
O−Al2O3系のスピネル型非金属介在物が極少の黒
鉛球状化剤を製造することができ、本発明の製造方法を
完成したのである。
とにより初めて非金属介在物の極めて少ない、就中Mg
O−Al2O3系のスピネル型非金属介在物が極少の黒
鉛球状化剤を製造することができ、本発明の製造方法を
完成したのである。
本発明の黒鉛球状化剤において、Caの1部を同じく黒
鉛球状化能を有するCa以外のアルカリ土類金属Baお
よびまたはSrをもって代替することができる。
鉛球状化能を有するCa以外のアルカリ土類金属Baお
よびまたはSrをもって代替することができる。
次に本発明を実施例について説明する。
実施例 1
珪石で裏付した5屯エル一式電気孤光炉に用いて市販の
JI32号フェロシリコンと鋼層を配合して溶解して溶
湯に2トンを溶製し、生石灰と珪石とを投入してCaO
/SiO2比0.8の溶滓で精錬した。
JI32号フェロシリコンと鋼層を配合して溶解して溶
湯に2トンを溶製し、生石灰と珪石とを投入してCaO
/SiO2比0.8の溶滓で精錬した。
次いで特許858399号の鉄被覆カルシウムクラッド
線材を1550°で2%添加後、15分間炉内で放置沈
静を行い、カルシウムによりAl2O3を充分に還元を
行った。
線材を1550°で2%添加後、15分間炉内で放置沈
静を行い、カルシウムによりAl2O3を充分に還元を
行った。
次いで予熱したマグネシウム裏付した2トンの取鍋に移
注した。
注した。
次いで金属マグネシウム約10%を添加した。
このようにして得たマグネシウム・カルシウム合金の化
学分析値は次の通りであった。
学分析値は次の通りであった。
この合金を1.0%溶鉄に1460°〜1480℃で添
加した。
加した。
球状黒鉛鋳鉄組成はC3,41%、Si2.49%、S
〈0.008%、抗張カフ7、7kg/iJ、3.8部
伸であった。
〈0.008%、抗張カフ7、7kg/iJ、3.8部
伸であった。
以上本発明の黒鉛球状化剤は従来のものに比し、極めて
優れていることが判る。
優れていることが判る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 I Si20〜60%、AIo、01〜2%、Mg4
〜16%、Ca5%以下、非金属介在物0.25%以下
を含み、残部実質的にFeよりなり、かつ前記非金属介
在物はAl20315%以下、MgO,CaOのうちか
ら選ばれる何れか少なくとも1種1〜60%、FeO5
%以下を含み残部SiO2および不可避的不純物とより
なり、MgO−Al2O3系のスピネル型非金属・介在
物が極少であることを特徴とする球状黒鉛鋳鉄用黒鉛球
状化剤。 2、特許請求の範囲第1項記載の黒鉛球状化剤において
、Ca、 Mgの1部をCa、 Mg以外のアルカリ土
類金属で代替してなる黒鉛球状化剤。 3 通常のフェロシリコン溶湯中の非金属介在物をでき
るだけ除去した後、その溶湯中にCaまたはCa合金を
添加して非金属介在物中のAl2O3をできるだけAI
に還元し、次いでこ゛の溶湯中にMgまたはMg合金を
添加し、Si20〜60%、AIo、01〜2%、Mg
4〜16%、Ca 5%以下、非金属介在物0.25%
以下を含み、残部実質的にFeよりなり、かつ前記非金
属介在物はA1□0315%以下、MgO,CaOのう
ちから選ばれる何れか少なくとも1種1〜60%、Fe
05%以下を含み残部SiO2および不可避的不純物と
よりなり、MgO−Al2O3系のスピネル型非金属介
在物が極少である球状黒鉛化剤を得ることを特徴とする
球状黒鉛鋳鉄用黒鉛球状化剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20668381A JPS5948843B2 (ja) | 1981-12-21 | 1981-12-21 | 球状黒鉛鋳鉄用黒鉛球状化剤とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20668381A JPS5948843B2 (ja) | 1981-12-21 | 1981-12-21 | 球状黒鉛鋳鉄用黒鉛球状化剤とその製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53163529A Division JPS5948842B2 (ja) | 1978-12-28 | 1978-12-28 | 球状黒鉛鋳鉄用黒鉛球状化剤とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57126907A JPS57126907A (en) | 1982-08-06 |
JPS5948843B2 true JPS5948843B2 (ja) | 1984-11-29 |
Family
ID=16527376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20668381A Expired JPS5948843B2 (ja) | 1981-12-21 | 1981-12-21 | 球状黒鉛鋳鉄用黒鉛球状化剤とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5948843B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63116340U (ja) * | 1987-01-23 | 1988-07-27 | ||
JPH0528182B2 (ja) * | 1985-10-30 | 1993-04-23 | Seikosha Kk | |
JPH0717485Y2 (ja) * | 1990-07-06 | 1995-04-26 | 日立工機株式会社 | ハンマ機構部 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61284308A (ja) * | 1985-06-07 | 1986-12-15 | Toko Sangyo Kk | レ−ル穿孔機 |
WO2002079093A1 (fr) * | 2001-03-30 | 2002-10-10 | Hatsuichi Matsumoto | Minerai artificiel et materiau de revetement ou bloc refractaire contenant le minerai artificiel |
CN109371198A (zh) * | 2018-11-12 | 2019-02-22 | 山西永益铸管股份有限公司 | 一种利用废钢铁生产球墨铸铁管的方法 |
-
1981
- 1981-12-21 JP JP20668381A patent/JPS5948843B2/ja not_active Expired
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0528182B2 (ja) * | 1985-10-30 | 1993-04-23 | Seikosha Kk | |
JPS63116340U (ja) * | 1987-01-23 | 1988-07-27 | ||
JPH0717485Y2 (ja) * | 1990-07-06 | 1995-04-26 | 日立工機株式会社 | ハンマ機構部 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57126907A (en) | 1982-08-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4035892A (en) | Composite calcium clad material for treating molten metals | |
US3591367A (en) | Additive agent for ferrous alloys | |
US4268305A (en) | Process for treating liquid steel intended in particular for manufacturing machine wire | |
US4698095A (en) | Composite calcium clads for treating molten iron | |
JPS5948843B2 (ja) | 球状黒鉛鋳鉄用黒鉛球状化剤とその製造方法 | |
CA1079072A (en) | Arc steelmaking | |
EP0090654B1 (en) | Alloy and process for producing ductile and compacted graphite cast irons | |
EP0041953B1 (en) | Production of vermicular graphite cast iron | |
US2569146A (en) | Metallurgical addition agent | |
US3421887A (en) | Process for producing a magnesium-containing spherical graphite cast iron having little dross present | |
US4643768A (en) | Inoculant alloy based on ferrosilicon or silicon and process for its preparation | |
CN115572783A (zh) | 含钡复合球化剂及其制备方法 | |
US3328164A (en) | Prealloy for the treatment of iron and steel melts | |
CA1042237A (en) | Grey cast iron | |
US1835925A (en) | Smelting process | |
US2760859A (en) | Metallurgical flux compositions | |
US4581203A (en) | Process for the manufacture of ferrosilicon or silicon alloys containing strontium | |
JPS5948842B2 (ja) | 球状黒鉛鋳鉄用黒鉛球状化剤とその製造方法 | |
US3210183A (en) | Method of manufacturing nodular graphite-cast steel and-cast iron having excellent castability | |
US1820998A (en) | Smelting of ores | |
US2683663A (en) | Stainless steel and method of production | |
US3306737A (en) | Magnesium and rare earth metal containing prealloy for the treatment of iron and steel melts | |
JPS591766B2 (ja) | 球状黒鉛鋳鉄接種用合金 | |
RU2208648C2 (ru) | Модификатор для модифицирования чугуна | |
US2653867A (en) | Reduction of metal oxides |