JPS5948579B2 - デイジタル処理による単側帯波周波数分割多重方式 - Google Patents

デイジタル処理による単側帯波周波数分割多重方式

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JPS5948579B2
JPS5948579B2 JP1687377A JP1687377A JPS5948579B2 JP S5948579 B2 JPS5948579 B2 JP S5948579B2 JP 1687377 A JP1687377 A JP 1687377A JP 1687377 A JP1687377 A JP 1687377A JP S5948579 B2 JPS5948579 B2 JP S5948579B2
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晃 金政
力男 丸田
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Publication of JPS5948579B2 publication Critical patent/JPS5948579B2/ja
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J1/00Frequency-division multiplex systems
    • H04J1/02Details
    • H04J1/04Frequency-transposition arrangements
    • H04J1/05Frequency-transposition arrangements using digital techniques

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は単測帯波(以下SSBと略称する)周波数分割
多重(以下FDMと略称する)方式、特に所定の帯域幅
を有する所定数のベースバンドチャンネル信号をディジ
タル処理により単測帯波周波数分割信号に変換するため
のディジタル処理による単測帯波周波数分割多重方式に
関する。
所定数のベースバンドチャンネル信号をSSB−FDM
信号に変換するには、従来、アナログ変調器とアナログ
の帯域通過フィルタとが用いられていた。しかしながら
、近年のディジタルIC技術の進歩およびディジタル信
号処理技術の発展に伴なって、ディジタル的にベースバ
ンドチャンネル信号をSSB−FDM信号に変換するこ
とも可能になつてきた。ディジタル処理を行なう場合の
利点は、装置の小型化によび経済化を可能にすること、
装置の製造右よび保守を容易にできることならびに動作
特性の向上を図れること石よびその特性を均Hヒできる
ことにある。この他、見逃し得ない大きな利点として、
急速に拡充発展しつつあるディジタル時分割多重(TD
Mと略称する)通信細見アナログ周波数分割多重通信網
との相互接続を容易にできることが挙げられる。ディジ
タル的にSSB−FDMを得る方法およびFDMとTD
Mとの相互変換を行なう方法には概にいくつかの公知例
がある。例えば、下記文献にはそれらの代表的な例が示
されている。1971年12月発行の刊行物「 IEE
ETRANSACTIONSONCOMMUNICAT
IONTECHNOLOGY、VOL、COM−19、
/I6EI」の第1050頁一第1059頁に所載の論
文゛SyslemsAnalysisofaTDトFD
MTranslator/DigitalA−T一yp
eChannelBank”(文献l)197婢9月発
行の刊行物印行物Π仏NSAC一TIONSONCOM
MUNICATIONS3VOLC−OM−22、魔9
V■)第1199頁−41205頁所載の論文″TDM
−FDMTransmultiplexer:Digi
talPOIyphaseandFET″(文献2)デ
イジタル処理技術を用いる場合、単位時間当りに必要と
される乗算の回数によつてはぼ全体の装置規模、ひいて
は装置価格が決定される。
これは、デイジタル演算中で乗算が最も複雑な処理であ
り、かつデイジタル変調器およびデイジタルフイルタを
溝成する上で乗算が必要不可欠の演算要素となつている
ためである。本発明の目的は、単位時間当りの乗算回数
が少なくてすむ新規なデイジタル処理による単側帯波周
波数分割多重方式を提供することにある。
本発明の他の目的はダイナミツクレンジを有効に利用で
きるようなデイジタル処理による単側帯波周波数分割多
重方式を提供することにある。本発明の別の目的は、小
形かつ安価で製造および保守の容易なデイジタル処理に
よる単側帯波周波数分割多重方式を提供することにある
。本発明のさらに別の目的は、TDM信号からFDM信
号への変換を容易にするデイジタル処理による単側帯波
周波数分割多重万式を提供することにある。
本発明のデイジタル処理による単側帯域周波数分割多重
方式は、所定数(以下Nチヤンネルとする)のベースバ
ンドチヤンネル信号をナイキストのサンプリング定理を
満たすような周波数Fs(Fsの単位はヘルツとし、以
後単位は省略する)でサンプリングしたNチヤンネルの
実サンプリ値系列を入力とし、前記Nチヤンネルの実サ
ンプル値系列を(後に定義する)サンプリング周波数F
sで動作する通過帯域0〜Fs/2の複素フイルタに入
力した後、その複素出力をN点オフセツト離散逆フーリ
エ変換器(以下10DETと略称する)に入力し、前記
10DFT0:)N個の複素出力信号をサンプリング周
波数Fsで動作するN組のサブフイルタ群からなるポリ
フエーズ回路に通し、前記ポリフエーズ回路の複素出力
の内、実数部のみを抽出し、時分割多重することによつ
てSSB−FDM信号を得ることを特徴とする。次に、
図面を参照して本発明のデイジタル処理による単側帯波
周波数分割多重方式の原理?よび構成について詳細に説
明する。第1図は本発明の単側帯波周波数分割多重方式
の原理を説明するための図である。
参照英字Aは、帯域幅Fs/2を有するベースバンドチ
ヤンネル信号の周波数スペクトルを模疑的に示したもの
である。
このベースバンドチヤンネル信号を周波数Fsでサンプ
リングすると、サンプル値系列の周波数スペクトルは、
参照英字Bのようになり、周波数Fsで繰り返す周期構
造を有するようになる。本方式によるSSB−FDM方
式をTDMからFDMへの変換の目的で用いるときは.
TDM信号はサンプル値系列であるから、最初から参照
英字Bのスペクトルを有する信号として入力されること
になる。参照英字を周波数Fs/2の搬送波によつて変
調すると、変調後のスプクトルは参照英字Cのように笥
波数Fs/2だけシフトした形になる。
サンプリング周波数Fsのサンプリング値系列を周波数
Fs/2の搬送波で変調することは、単にサンプル値系
列の符号(正負の極性)をlサンプル?きに反転してや
ることにすぎない。nは時間を示すインデツクスとすれ
ば、この操作は数学的には(−1)nを乗することに等
しい。本発明では、N個のチヤンネルに対応したN個の
ベースバンドチヤンネル信号(以後、単にNチヤンネル
のベースバンドチヤンネル信号という)のSSB−FD
MlC?いて、多重化後のサンプリング周波数はN−F
sに設定される。
但し.Nチヤンネルのベースバンドチヤンネル信号は必
ずしも実際に多重化されるべき信号のみから成るとは限
らない。すなわち2Nチヤンネルを含ませてもよい。例
えば、実際に60チヤンネルのベースバンドチヤンネル
信号をある規定された帯域に、SSB−FDMにする場
合に、入力が0であるような適当な個数のダミーチヤン
ネルを作り、N=64とかN=72とかの値のNにする
こともあり得る。このようにすることによつて、多重化
信号のサンプリング周波数の設定に自由度をもたせるこ
とができる。第1図に戻り、N=4の場合を例1こ本方
式の原理を説明しよう。
第1図D,E,F?よびGはそれぞれ帯域幅Fs/2を
有するサンプリング周彼数N−Fsで動作する複素デイ
ジタル帯域フイルタの周波数特性を模疑的に示している
。以後、フイルタの帯域幅とは、その帯域幅の外で1ま
十分な減衰を与え得るという意味で用いる。例えば、通
過域最高周波数が1.7KHz、阻止域最低周波数が2
.0KHzで設計されたフイルタを帯域幅2KHzのフ
イルタと呼ぶ。第1のフイルタH。は中心周波数Fs/
4を有し、第2のフイルタはH1は中心周波数(5・F
s)/4を有し、一般に、第(Kf−l)番目のフイル
タHKは(4K+l)・Fs/4の中心周波数を有する
ものとする。複素フイルタの周波数特住は、実フイルタ
のようにサンプリング周帯数の1/2を対称点とする対
称構造をもたないが、サンプリング周波数毎に繰り返す
周期構造は有する。複素デイジタルについては1968
年9月に発行された刊行物「IEEETRANSACT
IONAUDIOANDELECTR−0AC0UST
ICS,V0L.AU−16,/F63」の第315頁
より第320頁に所載の論文゛TheDesignan
dApplicatOnsOfDigitalFilt
erswhthCOmplexCOefFicicie
nts’’(文献3)に詳しく述べられている。また、
デイジタルフイルター般については、1969年に米国
のMCGraw−Hill社発行の刊行物「 Digi
talPrOcessingOfSignals」(文
献4)に詳述されている。
今、第0チヤンネルのベースバンドチヤンネル信号のサ
ンプル値系列(以後単に第0チヤンネルと略称する)を
H,に、第1チヤンネルをH1に、第2チヤンネルをH
2に、第3チヤンネルをMN−1(=H3に人力するも
のとする。(この場合、第N/2番目以上のチヤンネル
に対して予め前述の(−1)nの乗算操作を施してから
入力するものとする)。N個の複素帯域フイルタの各出
力を加算すれば、加算出力は、第1図Hのようなスペク
トルを有する信号となる。この加算出力は、複素信号で
あるが、その実数部のスペクトル.Nは第1図Iのよう
になる。
これは0かb−2・ Fsの帯域にNチヤンネルのベー
スバンドチヤンネル信号をSSB−FDMしたものをサ
ンプリング周波数N−Fsでサンプリングしたときのサ
ンプル値系列のスペクトルに他ならない。したがつて、
アナログの低域フイルタによつて0〜一 ・ Fs2の
みを取り出せば、第1図Jに示すようなアナログFDM
信号が得られる。また、通過帯域一・fsを有するアナ
ログの帯域フイルタを用いれば、第1図Kに示すように
前記帯域一 ・ Fs−N ・fsに多重化されたFD
M信号を得ることができる。このようにFDMされた段
階でチヤンネル番号順にスペクトルが並んでいないが、
別段何の不都合もなく、必要ならば、入力前にチヤンネ
ルの並べ換えも可能である。第1図Jの場合、各チヤン
ネルのスペクトルの向きはベースバンドスペクトルの向
きに等しく、第1図Kの場合は、スペクトル反転が生じ
ている。用途ないしは適用分野によつては第1図Jおよ
びKとその逆のスペクトル配置が望ましい場合もあり得
る。この場合には、前述の(−l)nの乗算操作を先と
は逆にN/2未満の番号のチヤンネルに対してのみに施
せばよい。な石、第1図Iのようなスペクトルを有する
信号から、第1図J石よびKのようなスペクトルを有す
る信号を得ることは極めて急唆なしや断特性を有するア
ナログフイルタが必要となつて実際的でないが.フイル
タのしみ断領域にあたる部分をダミーチヤンネルとすれ
ば、この問題は容易に解決できる。
すなわち、第1図Jの例では、第2チヤンネルをダミー
、第1図Kの例では、第0チヤンネルおよび第2チヤン
ネルをそれぞれダミーとすればよい。本発明は基本的に
はこのようなプロセスによつてSSB−FDM信号を得
ることを目的とするがこのための演算操作が以下に数式
を挙げて説明するように極めて能率的に行なえる。
準備として、まず前記複素フイルタHKをZ伝達関数H
k(nと表わし、Hk(nが実低域フイルタから導ける
ことを示す。
ここに多重化信号のサンプリング周期に1/(N −
Fs)=T/Nとする,とき、Zは、Z=Exp(J2
πFT/N)として定義される。Z−1は1サンプルの
遅延を示す演算子(オペレータ)となる。従つて、ベー
スバンドチヤンネルの1サンプルの遅延はz− Nと表
わせる。帯域輪口を有する複素帯域フイルタHk(nは
、帯域幅口 を有する実低域フイルタGV)と考え、こ
れを周波数シフトとして作ることができる。
すなわち、Hk(ηの中心周波数は前述したように(
4k+1)・ Fs/4であるから、前記フイルタ,G
CZ,)に(4k+1フ・ Fs/4の周波数シフトを
施せば、となる。
次に、第1図で説明したように、フイルタHk2)はサ
ンプリング周波数N−Fsで動作しているにもかかわら
ず、入力はサンプリング周波数Fsでしか与えられない
ことに着目してみる。
このような場合には、Hk(ηはサンプリング周波数F
sで動作するN組のフイルタに分解して実現することが
できる。第2図はこのような分野が可能なことを説明す
るための図である。
実フイルタから複素フイルタへの拡張は容易に可能であ
るから、まず先に定義した実低域フイルタG(Z)につ
いて考える。第2図Aは、実低域フイルタG(8)を示
すプロツク図であり、参照数字1はサンプリング周波数
Fsの入力信号端子、参照数字3はサンプリング周波数
N−Fsの出力が現われる出力端子右よび参照数字2は
伝達関数G(8)を有するデイジタルフイルタをそれぞ
れ示している。今、端子1にインパルスを与えたときの
端子3の出力(インパルス応答)は、第2図Cのように
なるものと仮定する。二つの構成の異なるフイルタに?
いて両者のインパルス応答が全く等しくなるように構成
できれば、両者の伝達関数は等しく、数学的には全く等
価なフイルタとして取り扱うことができる。第2図Bに
?いて、参照数字21,22,23?よび24はサンプ
リング周波数Fsで動作するN個(今の場合N=4)の
フイルタである。
これらのフイルタの伝達関数をG1(ZN)と表わすこ
とにする。フイルタGi(ZN)は{GZ)・Z1}の
インパルス応答を周波数Fsでサンプリングした値をイ
ンパルス応答とするようなフイルタとして規定できる。
すなわち、GO(ZN),G1(ZN)G2(ZN)お
よびG,(NN)のインパルス応答はそれぞれ第2図D
,E,F,およびGに示すように第2図Cに示すインパ
ルス応答をiだけ進めたものをサンプリングした値とな
つている。逆に、第2図D,E,FおよびGに示すイン
パルス応答から第2図Cのインパルス応答を得るには第
2図Dのインパルス応答を幕準に第2図Eのインパルス
応答を1サンプル遅らせ、第2図Fのインパルス応答を
2サンプル遅らせ、第2図Gのインパルス応答を3サン
プル遅らせてこれらを合成すればよい。第2図Bの参照
数字35はこのような時分割多重を行なうTDM回路で
ある。この操作を含めて第2図Bの端子1から端子3ま
での伝達関数を一般的に表わせば、第2図AおよびBは
結局6同一のインパルス応答を有することになるから、
が成立する。
複素帯域フイルタHk(Zについても、この式(2)に
示すような分解ができる。
複素帯域フイルタHk(8)は式(1)によつて実低域
フイルタG(8)と関係づけられているから、式(1)
に司2)を代入することによつてHk2)はと表わされ
る。
式(3)に?いて、Gi(−JZN)は式(2)によつ
て定義されたサンプリング周波数Fsで動作する実低域
フイルタGi(ZN)の伝達関数におけるZNの代りに
−JZNを代入することによつて伝達関数が定義される
。サンプリング周波数Fsの複素帯域フイルタであつて
、その中心周波数はFs/4に等しい。ここで、Gi(
ZN)、従つてGi(−JZN)の性質について考えて
みる。Gi(ZN)Cインペル不応答は{Gl)・Zi
}のインパルス応答を周波数Fsでサンプリングしたも
のに等しいから.GZ)がFs/2以下の帯域のみを通
す低域フイルタであればGi(ZN)の帯域内振幅特性
は全てのiについて等しい。また、Gi(ZN)/GO
(ZN)の帯域内位相特性は、Exp(J拙)なる直線
位相特性を有する。このようにGi(ZN)は全てのi
について振幅特性は等しく、位相特性のみがiに比例し
た傾きをもつ直線位相特性を有する。
このことは,複素フイルタHi(−JZN)についても
言える。Gi(−JZNはGi(ZN)の周波数0の点
がFs/4で移動したにすぎない。このような性質から
、Gi(−JZN)の複素帯域フイルタバンクをポリフ
エーズ( POLYP−HASE)回路と呼ぶことにな
る。
第kチヤンネルのベースバンドチヤンネル信号のサンプ
ル値系列をXk(NT)とし、そのZ変 ・換をXk(
ZN)、第1図Hに示した複素FDM信号のサンプル値
系列をy(NT/N)、そのZ変換をYV)とすれば、
y(NT/N)はk = 0 〜(N−l)に対し、X
k(NT)をフイルタHkを通してその出力を加算した
ものであるから、が成立する。
式(4)に石けるHkl)に式(3)を代入すれば、が
得られる。
次にポリフエーズ回路の構成要素である複素帯域フイル
タについて詳しく説明する。
まず、サンプリング周波数N−FsのフイルタGV)の
ための帯域内特性および帯域外減衰量に対する規格が与
えられたあと、その規格を満たすようなフイルタG匈が
設計される。
ここで団ηは、サンプリング周波数Fsで設計された帯
域幅Fs/4を有する実低域フイルタD(ZN)と、こ
のD(ZN)の高調波を減衰させるようにサンプリング
周波数N−Fsで設計された補間フイルタEV)との縦
続接続で構成されると仮定すれば、GV)は次式のよう
に表わされる。ここでGCZ,)を式(4)のように分
解すれば、が得られる。
式(8)から明らかなように、ポリフエーズ回路の中で
D(ZN)は共通項として括り出すことができるので、
以後の説明ではN個のサブフイルタEi(ZN)をポリ
フエーズ回路と見すことにする。式(8)を用いればH
k凶は、 と表わされる。
式(9)を式(4)に代入すれば、式(5),(6ゆ代
わりに、が得られる。
ここで、式圓が離散フーリエ逆変換式と類似しているこ
とから、この演算をオフセツト離散フーリエ逆変換(
IODFT)と定義する。離散フーリエ逆変換は、フー
リエスペクトルXkから時系列Aiを求めるものである
のに対し、式(1”はそのような意味を有している訳で
はない。式(Lljに対しフーリエ逆変換なる言葉を用
いたのは単に演算の類似性によるものであることを付け
加えておく。式Ql,lll)およびQOにもとづいて
第3図に示すように本発明のデイジタル処理による単側
帯波周波数分割多重万式の第一の実施例を得ることがで
きる。
第3図において、参照数字31,32,33・・・石よ
び3NはNチヤンネルのベースバンドチヤンネル信号を
周波数Fsでサンプリングしたときのサンプリング値系
列Xk(NT)の入力端子および参照数字30は、SS
B−FDM信号を周波数N′Fsでサンプリングしたと
きのサンプル値系列、すなわち、y(NT/N)の実数
部Yreal,(NTOべ)の出力端子である。
参照数字300は入力サンプル値系列Xk(NT)に対
し必要に応じ前述の(−1)nの乗算操作を行なう前処
理回路である。
以下、前処理回路の出力をあらためてXk(NT)と表
わすこj とにする。ここで参照数字321,322,
323,・・・石よび32Nは、帯域幅Fs/2を有す
る複素フイルタD(JZN)を示しているが、入力信号
Xk(NT)は実信号であるから、入力端子の内虚数0
部の人力端子には0が入力される。
さらに、参照数字310は前に定義したN点IODFT
計算回路である。IODFT計算回路はN個の複素入力
端子WO,Wl,・・・,WN−1とN個の複素出力端
子(AO,Al,・・・An−1)を有する。照数字3
31,332,333,・・・および33Nはそれぞれ
先に定義した. N.NサブフイルタE。
(−JZ)E,(−JZ),E2(−JZN),・・・
およびEN−1(−JZN)であり、全体でポリフエー
ズ回路を成す。各サブフイルタEi(−JZN)の複素
出力のうち実数部のみが用いられる。参照数字390は
時分割多重(TDM)回路である。第3図に示す実施例
の方式によつて式(5)および(6)が演算され、SS
B−FDM信号が得られる。
すなわち、前処理回路300においてk>I−もしくは
kく暑なるチヤンネルに対し、(−1)nの乗算操作を
行なつたのちのベースバンドチヤンネル信号Xk(ZN
)が帯域幅Fs/2を有する複素フイルタD(−』ZN
)の実数部に与えられる。さらに.D(JZN)の複素
出力信号Wk(ZN)の複素出力信号Wk(ZN)は、
10DFT計算回路の入力端子W。
,Nl・・・?よびWN−1に与えられる。IODFτ
汁算回路では、1=0〜(N−1)について式(自)の
計算を行ない。その複素出力を出力端子A。,A,・・
・およびAN−1に伊給すんIODFTの計算はT=1
/Fsの時間内にN点分行なえばよい。10DFT計算
回路から得られを出力Ai(ZN)は次にサブフイルタ
Ei(−JZN)331,332,・・・?よび33N
に与えられ、式(代)の内のゝEi(−JzN)・Ai
(ZN)が計算される。
この演算結果に対してTDM回路390において、Z−
1なる遅延を与えた後加算すれば、式(代)の計算が完
了し、複素FDM信号y(NT/N)が得られる。ここ
で必要なのはy(NT/N)の実数3部Yreal(N
T/N)のみであるから、複素フイルタ331,332
,333,・・・右よび33Nの出力実数部のみを取り
出してTDMすればよい。前処理回路300は単に入力
サンプル値に対し(−1)nを乗するのみであるから、
入力サップ3ル値が2の補数で表示されている場合には
62の補給回路を?き、1サンプル毎に2の補数回路を
動作させたり、その動作を禁止したりしてやるだけでよ
い。入力サンプル値が極性・絶対値表示されている場合
は、さらに簡単で極性ビツトをlサ41ンプルおきに反
転してやればよい。10DF1計算回路は式(自)を計
算すればよく、乗算回路と、加算回路とによつて構成で
きるが、Nが素数の積に展開できるときは、周波数の間
引きまたは時間の間引きと呼ばれる操作を用いたFFT
(FastFOurierTransfOrm)として
知られる演算手法を用いることによつて乗算量を著しく
減少させることができる。
FFTについては多くの文献があるが、例えば前記文献
4にはその詳細な説明がなされており、その適用は谷易
である。また、式(自)を変形してリ とすれば、Ai(ZN)は、通常の離散フーリエ逆変換
(IDFT)の計算結果にkに依存せずiに2π固有の
位相オフセツト分Eji−1を乗じることにより求めら
れることがわかる。
第4図はオフセツト離散フーリエ逆変換の計算をこのよ
うに2段階に分けた場合の本発明の第二の実施例であり
、参照数字3100はIDFT計算回路、参照数字31
01,3102,31032π・・・?よび310Nは
e八Niを乗する位相オフセツト回路である。
他の構成要素は、第3図の対応したものと同一の構成を
有する。な右、位相オフセツト回路3101,3102
,3103,・・・および310Nはサブフイルタ33
1,332,333,・・・・・・および33Nの後に
配置しても原理的に同一の結果が得られることは言うま
でもない。次に、帯域幅Fs/2を有する複素フイルタ
D(−JZN)とポリフエーズ回路の構成要素であるN
個のサブフイルタEi(−JZN)について詳しく説明
する。まず、フイルタD(ZN)は、前述のようにサン
プリング周波数Fsで設計した帯域暢?を有する実低域
フイルタであり、帯域輻Fs/2を有する複素フイルタ
D(−JZN)は、D(ZN)において、ZNの代わり
&ζ−1ZNを代入すれば得られる。
次に、複素フイルタD(−JZN)の実現方法について
述べる。
一般に、再帰型デイジタルフイルタは2次式の積として
表わすことができる。例えば次のような伝達関数をもつ
実フイルタを考える。墨&1 式(41)で表わされる実フイルタは第5図Aの回路―
7+〒口V4SPt啼 、 警 1 − ノI ―
轡 J 乙5において、参照数字50
は入力端子、参照数字52は加算悪、参照数字54およ
び55はlサンプルの遅延回路、参照数字56,57,
58および59はそれぞれ−B,,B2,Al石よびA
2を乗する係数乗算回路および参照数字51は出力端子
をそれぞれ示している。
実フイルタFZ)において、Zを−JZに石きかえた複
素フイルタF(−JZ)は、となり、第5図Bの如き回
路で実現できる。
第5図BIC石いて、参照数字500および501はそ
れぞれ実数部入力端子および虚数部入力端子、参照数字
520,530,521および531は加算器、参照数
字540,550,541および551はlサンプルの
遅延回路、560,5?0,580,590,561,
5T1,581および591はそれぞれB,,B2,−
A1−A2,Bl,−B2,Al石よび− A2を乗す
る係数乗算回路および参照数字510石よび511はそ
れぞれ実数部出力端子石よび虚数物出力端子を表わして
いる。次に、ポリフエーズ回路の構成要素であるN個の
サブフイルタEi(−JZN)について詳しく説明する
。前に述べたように、フイルタE(nは、D(ZN)の
高調波を減衰させるマルチストツプバンドのフイルタで
あるから、非再帰型デイジタルフイルタで容易に設計で
きる。
E区)が次式で表わされると仮定する。El}−A。
+ AIZ−1+ A2Z− 2+・・・ AMZ−
Mae式Qeより分解されたフイルタEi(ZN)は、
次式のように表わされる。但し、M=P−Nとする。(
ただし、M.Pは共に整数である。)ぞれ実数部入力端
子石よび虚数部入力端子、参照数字630石よび631
はそれぞれMサンプル分のタツプ付遅延回路、参照数字
6410,6411,6420,6421,6430,
6431,6440,6441,・・・・・・,64−
,64− ,64p0石よp −10p−l11 び64p1は係数乗算回路、参照数字650石よび65
1は加算器石よび参照数字620および621はそれぞ
れ実数部出力端子わよび虚数部出力端子を示す。
第6図に示す回路において、実数部もしくは虚数部の出
力のみが必要なときには、係数乗算回路の個数は半分で
よい。ポリフエーズ回路中のN個のフイルタが並列に動
作している場合のTDM回路390は極めて容易に構成
できるので、特別の説明を要しない。
ポリフエーズ中の各フイルタが実際にはたぜ1個のフイ
ルタからなるハードウエアの多重使用によつて実現され
ている場合もあり得る。この場合にはフイルタ出力その
ものが時分割多重されて石り、ポリフエーズ回路の出力
にハードウエアとしてのTDM回路を接続する必要はな
くなる。但し、この場合には、ポリフエーズ回路への入
力もしくはオフセツト離散フーリエ逆変換器への入力あ
るいは、ベースバンドチヤンネル自体の段階でTDM回
路が働いていることになる。実際、ベースバンドチヤン
ネル信号自体がTDMされていれば、オフセツト離散フ
ーリエ逆変換器およびポリフエーズ回路をN多重の速度
で動作されるだけでよいことになる。上述のように、デ
イジタル処理では、N個のデイジタフイルタとは必ずし
もN個のハードウエアフイルタであるとは限らない。
実際には、1個のハードウエアフイルタがN個のフイル
タの役目を果すことが多い。本発明のN個のフイルタに
はこのような多重使用によつて実現されている場合も含
まれるものとする。以上のように、本発明の単側帯波周
波数分割多重方式は、Nチヤンネルの周波数Fsの実サ
ンプル値系列を帯域幅Fs/2を有する複素フイルタD
(−JZN)に入力した後その複素出力をN点オフセツ
ト離散逆フーリエ変換器( IODFT)lこ加え、こ
のIODFTのN個の複素出力をN個複素帯域フイルタ
からなるポリフエーズ回路に加え、このポリフエーズ回
路の複素出力の内実数部のみを時分割多重することによ
つてSSB−FDM信号の周波数N−Fsの実サンプル
値系列を得ることを特徴としている。
このように、べ=スバンドチヤンネル盾号をSSB−F
DM信号に変換するのに、本発明では、ポリフエーズ回
路を単に6非再帰型デイジタルフイルタで構成すること
ができるので、文献(2)に示されるようなフイルタ設
計手順の繁雑さもなく、その実現回路も極めて簡単にな
る。
また、本発明の方式を用いれば、帯域幅 Fs/2を有する複素フイルタD(−JZN)の入力は
、ベースバンド信号を考えればよいので、上記複素フイ
ルタD(−JZN)の演算において生じる丸め雑音に対
するS/NがFDM信号を入力として考える場合よりも
大きくなりダイナミツクレンジを有効に利用することが
できる。
さらに、本発明の方式を用いれば、従来から公知の方式
に比べて、最も少ない単位時間当りの乗算量でSSB−
FDM信号を得ることが可能で、このため、装置の小形
化旧よび低価格化が図れる。
次に、この発明の方式に?ける単位時間当りの乗算量を
具体的に説明する。このため、60チヤンネルのベース
バンドチヤンネル信号を8〜248KHzの帯域にSS
B−FDMすることを考える。60チヤンネルのは号に
4チヤンネルのダミーチヤンネルを加え、N=64とす
る。
ベースバンドチヤンネル信号は300〜3400Hzの
電話帯域を想定し、周波数Fs=8KHzでサンプリン
グされているとする。この場合6第4図の実施例の構成
を用いるとともに、64点1DFTは基数2のFETの
算法を適用して計算する。また、帯域幅Fs/2を有す
る複素フイルタとしては次数M=8を考え第5図Bの回
路により構成され、ポリフエーズ回路としては、4タツ
プの非再帰型フイルタを考え、第6図のように構成され
るものとしよう。
さらに、第6図の虚数部出力に関連する係数算器は不要
であるから除いて考える。このような条件下で、帯域幅
Fs/2を有する複素フイルタ、64点1DFT.位相
オフセツト回路?よびポリフエーズ回路の8KHz当り
に必要な実数乗算回路を求めると、それぞれ回数は15
36図5332回、256回?よび256回となる。l
秒当りの合計必要乗算回数は19,040×106回/
秒と計算される。
これは前記文献(2)記載の方式の乗算回数19,39
2×104回/秒よりも小さい値となつている。
【図面の簡単な説明】
第1図A−K!ま本発明の原理を説明するための図、第
2図A,B,C−Gは本発明を説明するための図.第3
図は本発明の第一の実施例を示す図、第4図は本発明の
他の実施例を示す図、第5図A,Bは本発明に用いられ
る帯域幅Fs/2を有する複素フイルタを説明するため
の図?よび第6図はポリフエーズ回路のサブフイルタを
説明するための図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 任意の数のダミーのベースバンドチャンネルを含む
    N個のベースバンドチャンネル信号をサンプリング周波
    数fsでサンプリングしたときの実サンプル値系列が入
    力として供給され帯域幅fs/2を有し前記サンプリン
    グ周波数fsで動作するN個の複数帯域フィルタで構成
    される第1のフィルタ群と、この第1のフィルタ群の複
    素出力が入力されN個の複素サンプル値系列を出力する
    オフセット離散フーリエ処理回路と、前記第1の複素帯
    域フィルタ群の高調波を減衰させるような特性を有し、
    かつサンプリング周波数N・fsで動作する複素フィル
    タを分解して得られたサンプリング周波数fsで動作す
    るN個の複素フィルタで構成された第2のフィルタ群と
    、この第2のフィルタ群の出力を前記サンプリング周波
    数N・fsの時分割多重信号として出力する手段とから
    構成されたことを特徴とするディジタル処理による単側
    帯波周波数分割多重方式。
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