JPS5948514B2 - 電気コネクタの固定装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 この発明は電気コネクタ、より詳細に述べれば回路基板
と組み合せ関係にこの種コネクタを維持するための配列
装置に関する。

集積回路基板、とくに大規模集積回路基板のようなプリ
ント基板をコネクタ内の一連の端子に圧着接続する装置
に関連する。

プリント基板から突出するリード線を具備することのな
い、たとえば集積回路基板、大規模集積回路基板あるい
はプリント基板などの回路基板はその回路の特性を測定
する場合、またはその回路を他のプリント板の回路に電
気的に接続する場合には、コネクタが必要である。

このコネクタは一般に絶縁体製のベース部材から成り、
その周縁に沿つて、回路基板の周縁に設けられた複数個
の端子箔板に対応する位置にそれぞれコクタトが設けら
れている。

これらコンタクトは弾性の頭部を具備し、その他端はベ
ース部材を貫通して外方にリード部材として突出し、他
の回路基板の接続用開口またはソケツトに１よんだ付け
される。従来、集積回路基板をコネクタに装着するには
、一般に中央に開口を有するカバー部材を使用する。

すなわちカバー部材とコネクタのベース部材との間に集
積回路基板をサンドイツチ状にはさんで、回路基板の端
子箔板が対応するコネクタのコンタクトと接触するよう
にし、カバー部材とベース部材とをねじ付のピンで締め
付け、カバー部材によつて回蕗基板の爾子箔板をベース
部材の１コンタクトに圧着するようにしている。しかし
ながら、この方法では締付け用ピンとピンとの中間部を
最大とするたわみがカバー部材とベース部材に発生し、
回路基板の端子箔板とコンタクトとの接触圧が均等でな
く、電気的接続が不安定になるという不利益がある。

以上のようなカバー部材とベース部材とのたわみは、回
路基板の端子箔板の数が増加するに従つてはなはだしく
なる。

そしてこれを回避するためには、カバー部材の厚さを厚
くしたり、あるいはカバー部材に補強手段を講する必要
がある。しかしこれらは組立体の構造を大型化して望ま
しくない〜 さらにまた、締付け用のピンの数を多くすると、カバー
部材と回路基板とベース部材との組立て作業が面倒にな
ると共に、余分にスペースを必要とする。

したがつて、この発明の目的は特に集積回路基板とコネ
タタのベース部材とをその周縁において圧着支持するよ
うにした装置を提供することにある。

この発明のさらに目的とするところは、カバー部材を必
要とすることなく集積回路基板とベース部材とを的確に
支持する装置を提供することにある。

また、この発明の目的は着脱が極めて簡単に行える上記
装置を提供することにある。

この発明の目的はまた集積回路基板とコネクタのベース
部材とを弾性端子のばね圧力によりそらせることなく機
械的に締め付ける装置を提供することにある。

この発明の上記その他の諸目的を添付図面に関連して詳
細に説明する。

第１図と第２図はこの発明の装置の一実施態様を示す図
面で、図中の符号２は一般に長方形の集積回路基板を示
している。

基板２の周縁には複数個の端子箔板４が配列されている
。コネクタ要素を一般的に符号１０で示す。要素１０は
集積回路基板２を載置する絶縁体製の長方形の枠部材１
２で、その中央に長四辺形の開口１４を具備する。コネ
クタには枠部材１゛２の周縁部１６に沿つて一連の間隔
をとつた２列の開口１８が設けて゜ある。この開口は一
連のコンタクト要素２０を受け入れるもので、そのうち
の若干が図面に示されている。コンタクト要素２０の各
々は比較的薄い金属の単一片から構成してあり、その一
端は集積回路基板２の端子箔板４と接触する湾曲した弾
性ターミナル２２にしてあり、他端２４はコネクタの枠
部材１２より外方に突出して回路基板２６の回路配線（
図面には示していない）にはんだ付けして接続される。

第３図ないし第５図はこの発明によるコネクタの固定装
置のコネクタの端部の形状とロツク部材のフツク部との
形状を示す略図である。

コネクタ１０には枠部材１２の周縁部１６に沿つて細溝
３０が設けてある。

細溝３０は間隔をとつて複数個の橋部３２で分断されて
いる。換言すれば、複数個の細溝３０ａ，３０ｂ，３０
ｃ，３０ｄ第３図が形成されている。橋部３２の底面は
第３図ないし第５図に示すような切欠き部３４を具備す
る。切欠き部３４はロツク部材３６と協同するものであ
る。ロツク部材Ｊ６は突出縁部゛３７を有し、図面（Ｊ
示すように横画面が逆Ｌ字状をした細長い部材で、コネ
クタ１０の細溝３０ａｄのそれぞれにゆるく嵌装するこ
とができるＬ字形のフツク部３８を具備する。集積回路
基板２の端子箔板４がコネクタ１０のコンタクト要素２
０と接触するように回路基板２をコネクタ１０に載置し
てからロツク部材３６の゛Ｌ字形のフツク部３８を細溝
３０に挿入すると、ロツク部材３６の突出縁部３７が回
路基板２の表面に接触する。

そこでロツク部材３６を図面において矢印Ａ方向に摺動
すれば、ロツク部材３６のＬ字形のフツ７部３８がコン
タクト要素２０の橋部３２の底部の切欠き部３４と掛合
して、基板２をコネクタ１０に的確に固定することがで
きる。一コネクタの橋部の形状とロツク部材のフツク部
の形状はロツク部材をコネクタの細溝内に挿入して長手
方向に摺動することにより、コネクタの橋部にロツク部
材のフツク部が掛合して、両者間の基板の縁部がロツク
部材の突出縁部により完全に圧着されるように適当に設
計することができる。コネクタ１０には、回路基板２を
的確に載置するために、枠部材１２の各コーナに案内用
ブ起屑部４０を設けることが好ましい。また、ロツク部
材３６を細溝３０内において矢印Ａ方向に摺動するため
に、特別の工具４２を使用することができる。

この工具４２は第６図に示すように、ピン４４で枢着さ
れ、ばＨ４６で互いに開放するようにしたハンドル部４
８と、常時は互に接近し、ハンドル４８を握り締めるこ
とによつて開放する先端部５０とを具備して成る。この
工具４２の先端部５０をコネクタ１０の一方の端部の案
内用突起肩部４０とコネクタの細溝３０に挿入されたロ
ツク部材３６の端部との間に挿入し、ハンドル４８を握
れば、先端部５０の開放に従つて、ロツク部材゛３６を
細溝３０に’沿つて矢印Ａ方向に摺動し、ロツク部材の
フツク部３８をコネクタ橋部の切欠き部３４と掛合させ
、コネクタに載置された基板２をコネクタに的確に固定
することができる。また基板２をコネクタ１０から取外
す場合には、工具４２の先端をコネクタ１０の他方の端
部に於て、案内用突起肩部４０とロツク部材３６の端部
との間に挿入して操作することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の装置の一実施態様の一部を切欠いた
斜視図、第２図は第１図の線１１−１１に沿う断面図、
第３図、第４図および第５図はロツク部材のフツク部と
コネクタの橋部とを示す部分断面図、第６図はこの発明
のロツク部材の着脱に使用する工具の略図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 集積回路基板の周縁に近接して設けられた端子箔板
   を他の回路基板の導体要素に接続するための電気コネク
   タと、前記コネクタを前記集積回路基板に結合するロッ
   ク部材との組み合せにおいて、前記コネクタを剛絶縁体
   製の単一の枠部材で、その中央に前記集積回路基板を載
   置するための開口を有し、枠部材の周縁に近接して集積
   回路基板の端子箔板に該当する位置に複数個のコンタク
   ト要素が配置され、これらコンタクト要素の各々は一端
   が弾性頭部に形成してあり、他端は他の回路基板の前記
   導体要素に接続するように前記枠部材より外方に突出し
   、前記枠部材の各周縁には前記コンタクト要素の各列の
   外側に近接して細溝が設けてあり、前記細溝は間隔をと
   つて複数個の橋部で分断され、前記ロック部材は前記集
   積回路基板の周縁と掛合する突出縁部と前記複数個の橋
   部と掛合する複数個のフック部とを具備し、前記集積回
   路基板を前記コネクタの前記枠部材内に配し、前記ロッ
   ク部材を前記細溝に挿入して前記突出縁部の下面を前記
   集積回路基板の上面に接触させて前記細溝に沿つて摺動
   することによつて前記フック部の各々が該当橋部の底面
   と掛合して前記コネクタと前記集積回路基板とを前記突
   出縁部と前記フック部との間に把持し、前記枠部材と前
   記集積回路基板とに何等の歪みを発生させることなく結
   合する電気コネクタの固定装置。 ２ 前記コンタクト要素を金属製の薄葉片から構成し、
   前記要素の他方の端部を他方の回路基板の前記導体要素
   にはんだ付けしたものとする特許請求の範囲第１項に記
   載の電気コネクタの固定装置。 ３ 前記コネクタの枠部材の各コーナに前記集積回路基
   板を的確に載置する案内用突起肩部を設けた特許請求の
   範囲第１項に記載の電気コネクタの固定装置。