JPS5947854B2 - デンリヨクヨウシヤダンキ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は圧縮ガス吹付けによってしゃ断アークの長さを
増大させる電力用しゃ断器に関するものである。

このようなしゃ断器は、実公昭４１−１５４５５から周
知であるが、この場合一方が可動開閉片で、他方が固定
開閉片で、他方が固定開閉片で始まるアーク案内軌条が
互にほぼ直角に走行し、これらの間に消弧板が平坦状に
配列されている。

また、しゃ断器は磁気的に操作され、アーク吹付けはし
や断過程において予め緊張されたばねで一諸に加圧され
るベローズで行われる。

しかし、このしゃ断器では比較的低い電圧に対してのみ
有効であり、特に所期の限流作用を得ることができない
。

ドイツ特許出願公告公報（ＤＴ−ＡＳ） 第１１１６７６９号によって、直角な隔壁により分割さ
れた消弧室を持ったしゃ断器に於いて、しゃ断アークを
空気流とアークがその間を走る案内軌条とによって延ば
すことは既知であるが、この場合はアーク長を増大させ
つつ若しくはアーク電圧を高めつつ軌条に沿って移動さ
る、扇形にひろがった空気流が用いられている。

更に、ドイツ特許公報（ＤＴ−ＰＳ）第 ９２６１４６号によって、アーク勾配を上昇させる装置
が知られ、この場合アークが安定した螺線状に人工的に
成形される。

結局は例えばドイツ特許公開公報（ＤＴ−Ｏ８）第１５
４００８２号から明かなように、密閉された高圧しゃ断
器では動作気圧が１００乃至２００気圧の相応する電力
しゃ断器を用いることも既に知られている。

これらのしゃ新方式はしかしながら著しい電流制限作用
をもった高電圧及び超高電圧の圧縮ガスしゃ断器には適
用することは出来ない。

本発明の課題は大きな限流作用を備えたより高電圧のし
ゃ断を可能にする電力用しゃ断器を提供することに在る
。

第１図〜第６図は発明の実施例を示している。

これらの図には互に対応する部分を同一の記号で表しで
ある。

第１図に於いては１で以って圧縮空気源を示してあり、
これは制御バルブ２を通り、導管３を経てしゃ断器の中
間タンク４に接続される。

作用線６で示すようにバルブ２は制御器５から指令され
ている。

作用線９又は１０で示すように、同時に、制御器５は７
で示した高圧直列断路器または開閉駆動装置８からも指
令される。

駆動装置８はリンク装置１１と絶縁棒１２を通して可動
開閉片１３と結合されている。

この可動開閉片はその釣り鐘形の下部のところで摺動接
触子１４を仲介として接触片１５を包含している。

この接触片１５はボルト１６によって下部フランジ１７
と電気的に接続される。

可動開閉片１３は上部にパツキン１３ａを備え、これが
上部フランジ１８に設けられた座部と協働する。

フランジ１８には接触子１９が設けられ、その中の１９
ａは最後の開放接触片として形成されている。

第１図の位置では接触子１９は開閉片１３と接触してい
る。

矢印の示すように、電流は閉じられた断路器７、フラン
ジ１８、接触子１９．１３、摺動接触子１４、接触片１
５及びボルト１６を介して下部フランジ１７に導かれる
。

その際、リング装置１１が駆動装置８によって圧入位置
に保たれているので、例えば１５０気圧に充填された中
間タンク４は、その下方が可動開閉片頂部のバッキング
１３ａによって閉じられている。

その際、室２０は圧力零である。

その構造の説明は第３図及び第６図により行う。

消弧室２０は主に絶縁物から出来ている。

該室はその上部リング空間２１を有しており、その空間
はある位置で隔壁２２によって分けられている。

該室の下部には多数の絶縁孔２３が設けられて、流出側
で例えば外気に連通している。

室２０の内壁又は外壁にはその上部にアークの走行用軌
条２４と２５とが、その軌条の互に向き合った面が金属
的に露出のままになっている。

軌条の形状は互に逆巻方向のほぼ半ピツチのねじ山経路
になっている。

軌条２４と２５の上部端は最後に開（接触子１９ａ（第
１図９の極めて近い所に設けである。

その下部端は、隔壁２２ （第３図）の前においてリン
グ空間２１へ突出しているブレード２４ａもしくは２５
ａに変化している。

軌条２５は、第３図に示すように、その下部端でボルト
１６即ちフランジ１７に電気的に接続されている。

第６図はアークの消滅の直前のある瞬間における室２０
内の電流の走行を矢印で示している。

まず電流は上方で軌条２４に入り、２４ａを通ってアー
クＬになって絶縁孔２３の中に侵入しつつ電極２５ａに
到達し、そしてボルト１６、フランジ１７（第１図）を
通して外部に導かれる。

第２図はしゃ断器の開かれた状態を示している。

その際、開閉片１３は下限位置にある。バッキング１３
ａは開かれて中間タンク４は無圧力になっている。

バルブ２は閉じられ、断路器７は開かれている。

しゃ断器を再び第１図の動作位（閉じた位置）にするに
は駆動装置８が閉じるやいなやバルブ２が中間タンク４
の圧縮空気を満たすために開き、断路器７が閉じられる
。

第４図及び第５図は、閉じた状態（第４図）及び消弧途
中（第５図）のある瞬間におけるしゃ断器（断路器７を
除（、）を通る電流走行路を示す。

開閉片１３゜１９が開（と、アークＬは中間タンク４か
ら放出された高気圧の少な（とも１５０気圧の圧縮空気
の作用のものとで第６図に示された状態になる。

アークは先ず開閉部材１３，１９ａが開（とその足を軌
条２４と２５へ移し、これらはその足を下方へとプレー
）２４ａ、２５ａへ案内する。

そしてアークは第６図に示されたように絶縁孔２３の中
に吹込まれてアーケード形に変形される。

その際アーク電圧が太き（増加することによって減流作
用及び消滅が達成される。

断路器７は消アーク後必要な電圧間隔を保つ。

以上、本発明によれば高価な開閉駆動装置を要すること
なく、開閉片が非常に高速に分離されそしてアークが非
常に高速に延び、勢よく吹付けられて冷却され、これに
より、高速に高いアーク電圧が発生して、所期の減流作
用が得られる。

さらに、大巾に省スペース化され得る構成となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は閉じた状態におけるしゃ断器の断面の一部、第
２図は同じく開らかれた状態、第３図は第１図のＡ−Ａ
線に沿った平面断面図、第４図〜第５図はしゃ断器の投
入と消弧位置における電流走行路の略図、第６図は消弧
室の一円部の見取図、１・・・圧縮空気源、２・・・制
御パルプ、３・・・導管、４・・・中間タンク、５・・
・制御器、６・・・作用線、７・・・断路器、８・・・
開閉駆動装置、９・・・作用線、１０・・・作用線、１
１・・・リンク装置、１２・・・絶縁棒、１３・・・可
動開閉片、１３ａ・・・パツキン、１４・・・摺動接触
子、１５・・・接触片、１６・・・ボルト、１７・・・
フランジ、１８・・・フランジ、１９・・・開閉片、１
９ａ・・・接触子・・・、２０・・・消弧室、２１・・
・リング空間、２２、隔壁、２３・・・絶縁孔、２４・
・・軌条、２４ａ・・・プレート、２５・・・軌条、２
５ａ・・・プレート。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 第１の電気端子に結合していて最後に開放される固
   定開閉片と、第２の電気端子に結合している可動開閉片
   とを備え、さらに実質上絶縁材から成る室中に、前記最
   後に開放される固定開閉片から開始する第１のアーク走
   行用軌条と、・前記可動開閉片に沿って前記最後に開放
   される固定開閉片の近くから開始する第２のアーク走行
   用軌条と、そして投入状態にあって少なくとも１回のし
   ゃ所動作用ガスの充填された中間タンクと、を備工た電
   力用しゃ断器において、 （ａ） 投入位置にある前記可動開閉片１３によって
   閉鎖された前記中間タンク４は、高圧ガスが圧入されて
   いて、該可動開閉片のしゃ断動作に応じて室２０の側 に開放されること、 （ｂ） 前記室２０は、隔壁２２で分割されていてそ
   の一端が前記両開閉片１３，１９０接触位置に属するリ
   ング空間２１を形成するとと、 （ｃ） 第１のアーク走行軌条２４が、前記リング空
   間２１の外側制限面に沿ってほぼ半ピツチのねじ山状と
   なるように、前記隔壁２２の前記両開閉片の接触位置か
   ら離れた側の端部へ延びていること、 （ｄ） 第２のアーク走行軌条２５が、前記リング空
   間２１の内側制限面に沿って、前記第１のアーク走行軌
   条２４と逆向きのほぼ半ピツチのねじ山状となるように
   、前記隔壁２２の前記両開閉片の接触位置から離れた側
   の端部へ延びていて、前記両アーク走行軌条２４．２５
   の端部が前記隔壁２２を挾んで対峙し、かつ該第２のア
   ーク走行軌条２５の同端部が第２の電気端子１７に導電
   的に接続されること、 （ｅ） 前記リング空間２１の前記両開閉片の接触位
   置から離れた側の端部に、前記リング空間の周囲にわた
   って分割された多数の絶縁孔２３が配設され、しゃ断動
   作の際の前記中間タンク４からの高圧ガスが、前記リン
   グ空間を経、かつ前記絶縁孔２３を通して排出されるこ
   と、 を特徴とする電力用しゃ断器。