JPS5947091B2 - 防波堤用コンクリ−トブロック成型型枠工法および装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、と（に海または湖水等に建造される防波堤
を構成するブロックを成形する防波堤用コンクリートブ
ロック成型型枠工法および装置に関するものである。

防波堤を施工する場合、最近では現場等の地上面におい
て予めブロックを成形し、このブロックを順次水中に埋
め連設して防波堤を建造する方法が採用されている。

しかるにこのブロックはその大きさが特大であるため、
型枠作業に非常に手間を要し、と（に−琳成型の場合に
はコンクリートの流動不良あるいは脱型、型枠の移動、
成形品の移動運搬等に多（の問題点を有していた。

この発明は前記事情に鑑み開発されたもので、簡単かつ
迅速に施工をおこなうことができ、しかも不良品のない
強固なブロックを成型することのできる型枠工法を提供
することを目的とする。

以下、図示した実施の態様に基いて説明すると、この発
明は第１図に示すように断面台形角筒状の中空ブロック
Ａを製作するもので、製作ヤードはブロック埋設個所に
近い場所を選び、この場所を地盤整地した後、クラッシ
ャーを投入転圧し、さらに底版設置川砂を投入して製作
ヤードを形成する。

この製作ヤードにおける底版製作に際しては、先ず最初
の工程として底版製作をおこなう。

底版型枠は長方形状の底板の中央に長さ方向に二個所、
ブロックＡの透孔２を形成するための円筒状突起３を設
けてなり、四囲の縁枠内に鉄筋篭４を設置し、さらに長
さ方向の二側縁のそれぞれにブロックの前、後壁を連設
するための鉄筋５を所定の傾斜に立上げる。

しかる後、コンクリートを打設し、コンクリート硬化後
、脱型し底版６ａを成型し、ブロック埋設に便利な位置
に設置する。

次いで脱型した底版型枠１を使用して底版６ｂを成型す
る。

そして前記底版６ａの小口部分に隣り合せて移動設置す
る。

このようにして底版６ ｃ ｓ６ｄ・・・・・・を成型
し、順次小口同士が隣り合うよう直線上に並列する。

なお、以上のように成型した底版６を順次移動して直線
状に並列する方法の他、予め所要数の底版型枠１を直線
状に並列して同時にコンクリートを打設して底版６の成
型をおこなう場合もある。

所要数、直線状に底版６を設置した後、本体内型枠７の
組立てをおこなう。

同時に他の場所にて鉄筋篭８を製作する。

本体内型枠７０組立ては第５図に示すように底版６上に
、ジヤツキ９を設置した台座１０を滑動し５るよう載置
し、ジヤツキ９上に垂直部材１１を直立し、この垂直部
材１１に水平部材１２、斜部材１３及び垂直部材１４等
を配設して内側補強材を形成し、さらにこれら補強材補
強されて所定の斜度を有して脚部材１５゜１６と天端用
水平部材１７を台形状に組立て、以上のように外側を台
形状に設けた骨組を所定数長さ方向に平行に配設し、骨
組間を母屋部材１８で連結する。

そして脚部材１５．１６に前、後側壁用の内型枠パネル
２１．２２を、また天端用水平部材１７には天端用の型
枠パネル２３を母屋部材１８を介して貼付して本体内型
枠１を製作する。

この場合、前、後側壁用の内型枠パネル２１，２２の下
端には、成型したブロックへの前、後側壁のそれぞれの
下端にバンプを形成するためにバンプ部成型用型枠パネ
ル１９を内側方向に回転自在にピン２０にて取付ける。

また天端用の型枠パネル２３の中央部には成型したブロ
ックＡの天端に透孔２４が形成されるよう円筒状の突起
２５が設けである。

次いで本体内型枠７０表面に鉄筋篭８を配設し、コンク
リート打継ぎ面には接着剤を塗布し、さらにブロックの
前、後側壁に透水孔２６を穿設せしめるために前、後側
壁用の内型枠パネル２１゜２２のそれぞれに中空円筒体
３２を左右に並列してボルト等で取付ける。

しかる後、第６図に示すように本体内型枠１の前、後側
壁用内型枠パネル２１．２２に所定間隔を有して前側壁
用外型枠２７及び後側壁用外型枠２８を配設する。

この前側壁用外型枠２１０表面は、ブロックの前側壁に
デフレクタ−２９を突設せしめるために角柱台状の中空
突起３０がその上半部に千鳥状に並列突設されている。

なお、実施例においては前側壁は後側壁に比較して傾斜
を緩く形成する。

以上の方法により底版６の上面に本体型枠を設置した後
、前後側壁及び天端部の型枠内にコンクリートを打設す
る。

そしてコンクリート硬化後、脱型をおこなう。

脱型に際しては、先ず前後側壁用型枠２７゜２８を吊り
上げてコンクリート面より取り外す。

しかる後、本体内型枠Ｉの脱型をおこなう。

本体内型枠７の脱型に際しては先ず前後側壁用内型枠パ
ネル２１．２２の下端においてピン２０により内側に回
転自在に取付けた・・ンテ部成型用型枠１９を内側に回
転折曲する。

そしてジヤツキダウンを行なえば本体内型枠Ｉはその側
壁部下端がより内側に折曲されたので、型枠全体が下が
りコンクリート面より剥離し、脱型作業を終えブロック
を成型する。

次いでジヤツキ９を載設している台座１０を直列、隣り
合せた底版６上に引き出し、この台座に載設した本体内
型枠Ｉ全体を底版６に設置する。

そして前記同様に鉄筋篭８、外型枠２７ 、２８を組立
てコンクリートを打設し、硬化抜脱型をおこない、脱型
した本体内型枠Ｉをさらに直列、隣り合せた底版６上に
設置する。

以上の作業を繰り返し順次おこない、直列状に第１０図
に示すブロックを成型するものである。

なお成型されたブロックは第１１図に示すように基礎捨
石の上に載置し透孔２４よりコンクリート等の中詰材料
を打設して水中に固定する。

そして順次ブロックを設置後、現場において天端に舗装
をおこない、場合によっては側縁にパラペット３１を設
ける。

以上、この発明は防波堤を構成するブロックの成型にお
いて先ず底版な成型しこの底版な直線状に配列し、次い
で本体型枠を底版上に設置し、成型後、脱型した内型枠
を順次隣り合せた底版上に設置して成型をおこなうので
型枠の移動は僅かであり、本体内型枠を引き出すだけな
ので運搬に要する手間が省け、直線状に移動するので作
業を円滑におこなうことができる。

又底版と本体を分けてコンクリートの打設をおこなうの
でコンクリートの流動が有好で、一体成型のように流動
不要の恐れがない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施の態様を示したもので、第１図は
成型されたブロックの斜視図、第２図乃至第１０図は施
工順序を示し、第２図は底版の成型時の縦断面図、第３
図は成型された底版の正面図、第４図は底版な直線状に
配列した平面図、第５図は本体内型枠の組立て状態の正
面図、第６図は本体内外型および鉄筋篭を組立てた状態
の縦断面図、第７図はコンクリート打設の縦断面図、第
８図は本体外型枠の脱型時の正面図、第９図は本体内型
枠の脱型時の正面図、第１０図は成型されたブロックの
正面図であり、第１１図はブロックを水中に設置した状
態の縦断面図である。 １・・・・・・底版型枠、２・・・・・・透孔、３・・
・・・・突起、４・・・・・・鉄筋篭、５・・・・・・
鉄筋、６・・・・・・底版、７・・−・・・本体内型枠
、８・・・・・・鉄筋篭、９・・・・・・ジヤツキ、１
０・・・・・・台座、１１・・・・・・垂直部材、１２
・・・・・・水平部材、１３・・・・・・斜部材、１４
・・・・・・垂直部材、１５，１６・・・・・・脚部材
、１７・・・・・・天端用水平部材、１８・・・・・・
母屋部材、１９・・・・・・・・ンチ部成型用型枠、２
０・・・・・・ピン、２１・・・・・・前側壁用内型枠
パネル、２２・・・・・・後側壁用内型枠パネル、２３
・・・・・・天端用型枠、２４・・・・・・透孔、２５
・・・・・・突起、２６・・・・・・透水子Ｌ２７・・
・・・・前側壁用外型枠、２８・・・・・・後側壁用外
型枠、２９・・・・・・デフレクタ−１３０・・・・・
・中空突起、３１・・・・・・パラペット、３２・・・
・・・中空円筒体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 断面、中空、角筒形状の防波堤用コンクリートブロ
   ックの成型において、先ず底版を成形し、この底版をそ
   の小口部分が隣り合うよう直線状に配列し、次いで端部
   に配置した底版上に本体内型枠、鉄筋及び本体外型枠を
   設置し、コンクリート打設後、本体内型枠をブロック内
   側において下方向に剥離して脱型し、成型されたブロッ
   ク内側から底版上を滑動して引出し隣り合せた床版上に
   設置し、同様に鉄筋及び本体外型枠を設置しコンクリー
   トを打設しブロックを成型し、以上の操作を順次繰り返
   し、直線上にブロックを配列して成型することを特徴と
   する防波堤用コンクリートブロック成型型枠工法。 ２ 成型された底版上にジヤツキに設置した台座を載置
   し、ジヤツキ上に補強材を介して断面中空角筒状に前、
   後側壁用型枠パネル及び天端用型枠パネルからなる本体
   内型枠を設置し、この本体内型枠の表面に鉄筋篭及び本
   体外型を設置してなることを特徴とする防波堤用コンク
   リートブロック成型型枠装置。 ３ 本体内型枠はジヤツキに連結した垂直部材と、この
   垂直部材に取付けた水平部材、斜材、天端用水平部材及
   び脚部材からなる補強材に支持され、その天端用水平部
   材に天端用型枠パネルを、又脚部材には前、後側壁用型
   枠パネルをそれぞれ貼着してなる特許請求の範囲第２項
   記載の防波堤用コンクリートブロック成型型枠装置。 ４ 本体内型枠は中空台形角筒状に形成され、この本体
   内型枠に間隔を有して平行に本体外型枠を配設してなる
   ことを特徴とする特許請求の範囲第３項記載の防波堤用
   コンクリートブロック成型型枠装置。