JPS5946749B2 - 振動遮断型ハンドル装置 - Google Patents

振動遮断型ハンドル装置

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JPS5946749B2
JPS5946749B2 JP5829181A JP5829181A JPS5946749B2 JP S5946749 B2 JPS5946749 B2 JP S5946749B2 JP 5829181 A JP5829181 A JP 5829181A JP 5829181 A JP5829181 A JP 5829181A JP S5946749 B2 JPS5946749 B2 JP S5946749B2
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vibration
spring
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mass body
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一登 背戸
誠 南舘
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は振動遮断型ノ・ンドル装置に係り、特に手持電
気グラインダ、電気ドリル、チェーンソー等の手持式振
動工具に生ずる振動がそのハンドル部に伝達されるのを
充分に遮断できると共に、これら振動工具の操作性を向
上し得る振動遮断型ハンドル装置に関する。
従来、電気ドリル、チェーンソー等の手持式振動工具の
ハンドルの防振対策としては、主に振動工具の振動源と
ハンドルとの間に防振ゴムを介設し、防振ゴムにより振
動を絶縁するという方法が採用されている。
しかしながら、防振ゴムを用いた場合には、振動速度に
比例する力がノ・ンドルに伝達されてしまい、白ろう病
などの労働災害を引き起こす有害振動を遮断することは
困難である。
更に、防振ゴムのような弾性部材を用いると、ハンドル
の操作が柔らかくなってしまい、この種振動工具に対し
て適確な操作ができず、また作業上、危険を伴うなどの
問題がある。
本発明は以上のような従来の問題点を有効に解決すべく
創案されたものであり、本発明の目的は、ハンドル部を
形成する握り部材が実質上剛体的に振動体に連結される
にも拘わらず、有害振動をほぼ遮断し得、しかも極めて
軽量に作製できる振動゛遮断−・・ンドル装置を提供す
ることにある。
本発明は、ばねと重りとから成る多自由度振動系が励振
された際に、1個または複数個の振動の節、すなわち、
振幅がOまたは極小となる点が存在することに着目し、
振動の節にハンドルの握り中心を位置させるよ□うに構
成して本発明を完成するに至ったものである。
本発明は、従来の防振ノ・ンドルの原理と異なる新しい
原理に基づいて案出されたものであるので、本発明の実
施例に先立ち、この発明の原理を、従来の防振理論と比
較しつつ説明する。
第1図は従来の防振方法の原理図である。
図中、1は振幅U’%周波数ωで振動する振動体であり
、振動体1と質量Mのハンドル2との間には、ばね定数
に′のばね3と減衰係数Cのダンパ4とが並列に介設さ
れている。
ここで、ばね3とダンパ4とは防振ゴムに相当するもの
である。
振動体1が撮動すると、この振動は、ばね3゜ダンパ4
を介してハンドル2に伝達されハンドル2は加振される
このときのハンドル2の振幅をK′とするならば、振幅
比X/U′の周波数特性は概略第2図の如くなる。
X’/U’が1より小さければ振動体1の振動は減衰さ
れてハンドル2に伝達されたこととなる。
従ってこの防振方法が有効な周波数領域は、ハンドル2
の固有振動数限定される。
逆に言えば、この防振方法によってを小さくするには、
K′を小さくするか、またはM′を大きくする必要があ
り、K′を小さくするとハンドル2の振動体1に対する
操作が柔らかくなってしまい、M′を大きくすればハン
ドル20重量が重くなってしまうことになる。
このように上記従来の防振ハンドルにおいては、有効に
防振し得る周波数領域を低周波数まで拡大させることと
、ハンドルの軽量化及びその操作性の向上とは相反して
しまい、防振効果が高く、操作性に優れ且つ軽量な防振
ハンドルを作り出すことは、このような防振方法では本
質的に不可能であることがわかる。
次に、本発明の防振作用の原理を第3図乃至第5図に基
づいて説明する。
第3図には本発明に係る装置と同等な振動系が示されて
いる。
この振動系は、図中矢印で示す方向(上下方向)に振動
する振動体5に連結され振動方向に直交する方向(水平
方向)に張り出されたばね6と、その先端に取り付けら
れた重り7と、この重り7から上記ばね6の延長上に張
り出されたばね8と、その先端に取り付けられた重り9
とからなっている。
ばね6,8の上下方向のばね定数はそれぞれに、にであ
り、また重り7.9の質量はそれぞれ、M、mであると
する。
(なお、厳密には各重りがばねに及ぼす曲げモーメント
効果が存在するが、原理設問を簡明にするために、以下
ではこれを省略している。
)振動体5の型動変位Uをu=UsinωLとし、ばね
8上の任意の点における振動変位Xをx=X s i
n(ωL+ψ)とすれば(ψは位相角)、これらの振幅
比X/Uは周波数ωの関数として次式で表わされる。
ただし、 である。
また、αは、第3図に示すように、重り9からの距離を
重り7と重り9との間の距離で規格化した距離であり、
αの範囲はO〈αく1となる。
上式において、Ω。
、ω0はそれぞれ重り7,9の固有振動数を、μは重り
7と重り9との質量比m/Mである。
を振動体5の励振周波数ωに一致させれば(1)式の分
子は零となり、ばね8上の1点(図中、B点)における
振幅Xを零にすることができ、B点には振動の節が形成
されることになる。
第5図には、ω=ωdにおけるこの振動系の振動形態の
一例が概略的に描かれている。
(1)式の周波数特性の概要は第4図の実線に示すよう
になり、ωdをほぼその中心として広い周波数領域Aに
わたってX/Uが1以下となることがわかる。
本発明は、この振動の節にハンドルの握り中心を一致さ
せるものである。
一方、従来の動的吸振器においては、重り7がハンドル
であり、 ”、 ((,1)式においてα=1)、重り
7に補助的に動的吸振器としてのばね8、重り9を付加
するもので、Ωζω 、μ(1に諸量を選定して重り7
を振動体5の振動から遮断しようとするものである。
しかしながら、この場合X/U〈1なる周波数領域が狭
く、しかも、振動体5の励振周波数ωがω。
から少し変動してしまうと防振効果が著しく低下してし
まう。
また、これを防(すなわちmを大きくすれば)ハンドル
全体が重くなってしまうという欠点を有する。
本発明は、上記、従来の動的吸振器の概念を越えて進展
させたもので、その特色はO〈α〈1゜斑〉ω。
1μm1に、つまりM−m、K>kに選定することにあ
る。
このように選定すると、第4図に示すように、X/Uの
ωd近傍の変化は緩慢なものとなり、しかもAで表わさ
れた領域が広くなるので、たとえ振動体5の励振周波数
ωにωdからかなりの変動があっても充分にその振動を
遮断することができる。
またM=mであるからハンドルを軽量化でき、更に、K
の値も大きくとれるので重り7を剛体的に振動体5に連
結できることになる。
次に、以上の原理に基づいてこれを具体化した本発明の
好適一実施例を第6図に従って述べる。
図において、10は、上下方向に振動する振動工具のケ
ーシング等の振動源たる振動体であり、振動体10にそ
の一端が埋め込まれ溶接されて堅固に連結されると共に
、他端の自由端を水平方向に張り出して第1の片持はり
形ばね11が設けられている。
このばね11の先端には円柱状の第1の質量体12が設
けられ、さらに、この質量体12から上記ばね11の延
長線上になるように伸張させて第2の片持はり形ばね1
3が設げられている。
第2の片持はり形ばね13の先端には円筒状の第2の質
量体14が設けられ、質量体14はばね13に沿ってス
ライド可能に構成されている。
また、第1の質量体12から延出され、第2の片持はり
形ばね13及び第2の質量体14から離間しつつ、これ
らを覆う有底筒体状の握り部材15が設げられている。
次に本実施例の作用について述べる。
振動体10が振動すると、その振動は第1の片持はり形
ばね11を介して第1の質量体12に伝達され質量体1
2が振動する。
さらに、第1の質量体12の振動は、第2の片持はり形
ばね13を介して第2の質量体14に伝達されて質量体
14が振動する。
また第1の質量体12の振動は握り部材15へも伝達さ
れる。
ところで、本実施例では、第1の片持はり形ばね11の
上下方向のばね定数は、第2の片持はり形ばね13のそ
れよりも相当に大きく形成されており、第1の質量体1
2は振動体10に実質上剛体的に連結されているとみな
せる。
また、第1の質量体12の質量と第2の質量体14の質
量とは、はぼ等しく設定され、握り部材15の質量はそ
れらより可成り軽量に作製されている。
従って、本実施例を上記第3図の振動系と比較すると、
本実施例の片持はり形ばね11.13は上記ばね6゜8
に、また本実施例の質量体12.14は上記重り7.9
にほぼ相当することがわかる。
従って、第2の片持はり形ばね13上のある点には、第
3図のB点に相当する振動の節が形成され、軽量に作製
された握り部材15中央部の握り中心15aか、はぼこ
の振動の節と一致することとなり、上述した原理的な説
明からも明らかなように、握り部材15の握り中心15
aには振動体10からの振動は、はとんど遮断されるこ
とになる。
更に、第1の質量体12と第2の質量体14との質量は
ほぼ等しくてよいため、本発明に係るハンドル装置は極
めて軽量に作製できる。
また、第2の質量体14を第2の片持はり形ばね13に
沿ってスライドさせることにより、振動の節の位置を調
整することができる。
なお、上記実施例において、握り部材15の形状は第2
の質量体14が振動しても接触ないし価突しないように
離間されていればよく、適宜箇所に開口部を設けてもよ
い。
また、第1の片持はり形ばね11と振動体10あるいは
第1の質量体12との連結部等の連結手段としては溶接
に限らず、ねじ止め等でも勿論よい。
また尚、第2の片持はり形ばね13及び握り部材15は
振動体10に対して水平な平面上に屈曲させて形成して
もよい。
具体的な実症例として、試作した本発明のハンドルを市
販されている2種類の手持電気グライダに取り付けて実
癩した振動実験の結果を第7図及び第8図に示す。
この試作されたハンドルは、上記実施例において、第1
の片持はり形ばね11に直径6mmのピアノ線(その有
効長さ10朋)を、第2の片持はり形ばね13に直径4
.5mrncrvピアノ線(その有効長さ60mm)を
用い、且つ第1及び第2の質量体12.14の質量をも
とに100gとして作製したものである。
第7図には、手持電気グラインダとして、商品名東芝製
DG−1258型、第8図には商品名ミタケ製AG−1
8OAを採用した例が示され、それら手持電気グライン
ダに従来の標準のバンドルと本発明のバンドルとを取り
付けたときに伝達される振動の加速度信号がそれぞれ示
されている。
実験条件としては、すべて空転時に測定したもので、ま
た測定点はバンドル先端より10cm内側の点であり、
第7図a、第8図aにはバンドルの左右動方向の加速度
振動を、また第7図b、第8図すにはバンドルの上下動
方向の加速度振動が示されている。
第7図、第8図中、横軸は時間、縦軸は加速度であり、
Gは重力加速度である。
どちらの場合にも、図示するように本発明のバンドルに
よる顕著な振動遮断効果が見られ、上下動方向、左右動
方向のどちらに対しても本発明のバンドルによって加速
度振幅が115程度に軽減されていることがわかる。
以上の説明から明らかなように本発明によればバンドル
部たる握り部材が実質上剛体的に手持式振動工具等の振
動体に連結されるにも拘わらず、白ろう病などを引き起
こす有害振動をほぼ完全に遮断でき、さらに振動体の振
動数に変動があってもかなりの範囲てわたって振動遮断
効果があり、しかも軽量且つ小型に作製できる等の優れ
た効果も発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の防振方法に係る振動モデルを示す図、第
2図は第1図の振動モデルにおいて、振動体の振幅とバ
ンドルの振幅との振幅比の周波数特性を示すグラフ、第
3図は本発明に係る装置の振動系とほぼ等価な振動系を
示す図、第4図は第3図の振動系において、振動体の振
幅とばね8上の1点における振幅との振幅比の周波数特
性を示すグラフ、第5図は第3図の振動系において、振
動体の周波数がω−ωdのときの振動形態の一例を示す
図、第6図は本発明に係る装置の一実施例を示す概略縦
断面図、第7図、第8図は市販の2種類の手持電気グラ
インダに本発明のバンドルと従来の標準のバンドルとを
それぞれ取り付けたときにバンドルに伝達される振動加
速度を示すグラフである。 図中、10は振動体、11は第1の片持はり形ばね、1
2は第1の質量体、13は第2の片持はり形ばね、14
は第2の質量体、15は握り部材である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 振動体に連結され振動体の振動方向に対して直交す
    る方向に延出された第1の片持はり形ばねと、該片持は
    り形ばねの先端部に設けられた第1の質量体と、該質量
    体に連結され上記振動体の振動方向に対して直交する方
    向に延出された第20片持はり形ばねと、該第2の片持
    はり形ばねの先端部に設けられた第2の質量体と、上記
    第1の質量体から延出され上記第20片持はり形ばねと
    離間しつつこれを覆うように設けられた握り部材とを有
    し、上記第1の片持はり形ばねの上記振動体の振動方向
    に対するばね定数を上記第2の片持はり形ばねのそれよ
    りも大きく設定し、且つ上記第1の質量体と第2の質量
    体との質量をほぼ等しく設定したことを特徴とする振動
    遮断型ハンドル装置。
JP5829181A 1980-06-22 1981-04-17 振動遮断型ハンドル装置 Expired JPS5946749B2 (ja)

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JP5829181A JPS5946749B2 (ja) 1981-04-17 1981-04-17 振動遮断型ハンドル装置
AU71909/81A AU7190981A (en) 1980-06-22 1981-06-17 Vibration isolation type handle device
SE8103865A SE8103865L (sv) 1980-06-22 1981-06-18 Med vibrationsdempning arbetande handtagsanordning
DE19813124229 DE3124229A1 (de) 1980-06-22 1981-06-20 "handgriffvorrichtung vom vibrationsisolationstyp"
GB8119222A GB2080919B (en) 1980-06-22 1981-06-22 Vibration damping handle

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JPS57173480A JPS57173480A (en) 1982-10-25
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