JPS5946674B2

JPS5946674B2 - 加圧浮上沈澱槽

Info

Publication number: JPS5946674B2
Application number: JP57021915A
Authority: JP
Inventors: 和致矢倉; 聰一郎湊; 哲滋矢倉
Original assignee: MURAKAWA KEIICHIRO; SHINOHARA YOSHIJI
Current assignee: MURAKAWA KEIICHIRO; SHINOHARA YOSHIJI
Priority date: 1982-02-12
Filing date: 1982-02-12
Publication date: 1984-11-14
Also published as: WO1983002768A1; JPS58139780A; KR840003583A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は加圧浮上沈澱槽に関し、汚物、例えば油、ＢＯ
Ｄ、ＣＯＤ、ＳＳや溶融物（塩分、色素等）が混入した
汚水から汚物を分離排除し、水を浄化するための加圧浮
上沈澱槽にかかる。

例えば船舶などに設置され、油が混入したエンジン冷却
水から油分を排除して水を浄化させるための分離槽は、
限られた量の軟水を循環浄化しながら使用しなければな
らない。

このため、水を捨てないで油のみが排除でき、しかも効
率のよう分離能力を持つ分離槽が要求される。

併しながら、従来の分離層は単に槽上部に溜った油（以
下汚物という）を汚物排送管により電磁弁を介して排出
するようにしていた。

しかも１分離槽のカバーは平坦頂面をなし、槽内圧力に
よって上ずみの汚物が排出される際、前記排送管が接続
される付近の汚物のみ力、−おし出され、それにつれて
、水までも一緒に排出される危険性があった。

特に、船９傾きにつれて分離槽が傾いた時、本面が排送
管の開口部まで来る現象が発生し、水が排出され易かっ
た。

本発明は上煕欠点を除き、汚物の分離性能を高め、しか
も水が浮上分離された汚物と共に排出することのない加
圧浮上沈澱槽を提供することを目的とする。

以下本発明の一実施例を図面にもとづいて説明する。

図において、加圧浮上沈澱槽は、外形が鉛直円筒状をな
す第１筒１０、第２筒２０、第３筒３０、第４筒４０と
、前記第１筒１０へ連結された気泡混合水導入管５０と
、前記第２筒２０の上部に接続された汚物導出管６０、
下部に接続された沈設物排出管７０とを有する。

第１筒１０は有底の円筒状をなし、底壁に汚水人口１１
となる汚水供給管が接続され、捷だ、下部側壁には上向
開口する気泡混合水導入管５０が貫挿されている。

第１筒１０の頂部は開放され汚水出口１２となる。

第２筒２０は前記第１筒１０に対して同心に、隙間ピー
ス２０ａを介して外被され、上下端が開放されて夫々、
浮遊汚物出口２１、流体出口２２となっている。

また、第２筒２０はその下部が前記第１筒と同心に配置
され、上部は前記第１筒１０の上方において段２３ａを
介して大径部２３とされ、前記浮遊汚物出口２１の上端
には汚物導出管６０が接続される。

第３筒３０は前記第２筒に対し同心に間隔を残して外被
され、その上端の流体出口３１は前記大径部２３の周壁
下方に位置する。

第３筒の上端から外方へフランジ３２が設けられる。

第３筒３０の底壁３３中夫に前記第１筒１０が貫通され
る。

第３筒３０の下部は汚物沈澱室３０ａとされ、その底壁
３３に汚物出口３３ｂを開口された開閉弁付の沈設物排
出管７０が接続される。

更に、第３筒３０に対し同心に間隔を残して第４筒４０
が外被される。

第４筒４０の側壁４１、頂壁４２、底壁４３は、加圧浮
上沈澱槽本体Ａ１の外側壁を兼ねる。

第４筒４０内の下半部には、受台４４上に活性炭等の濾
過層４０ａが設けられているそして、その下方には下
面に多数の細孔を有する環状の集水管８０を経て清浄水
導出管８１が接続される。

なお、８２は前記集水管８０の他方側に接続された逆洗
用水供給管、８３は第４筒頂壁４２に設けられた逆洗用
水排出管である。

汚物導出管６０は前記第セ筒２０の上端に接続されて、
加圧浮上沈澱槽本体Ａ１の頂部に固定される。

そして下から上へ順に第２筒上端と同径の直円筒部６１
、上狭縮径された円錐第１縮径部６２及び径違してエル
ボ状の第２縮径部６３からなる。

第２縮径部６３の先端には間欠自動開閉される電磁弁（
図示省略）が接続され、前記汚物導出管６０内に溜った
汚物を間欠的に排出する構造となっている。

汚物導出管６０の下部円筒部６１の側方には上下に第１
第２油検出器９０ａ、９０ｂが設けられている。

次に作動態様を説明する。

フロック化された汚物が混入された水はポンプ圧力を加
えられて汚水人口１１から第１筒１０内に送られるが、
第１筒内には同時に気泡混合水導管５０を経て微粒気泡
が混合された水が送入される。

従って、第１筒内の汚物に気泡が付着して汚物の浮力が
増大され、大径部２３を経て汚物導出管６０に蓄積され
る。

そして、前記汚物が除去された残りの水は第２筒２０を
上から下へ下降し、残留する汚物の重いものは汚物沈澱
室３０ａに沈積される。

水は更に進んで第３筒３０を下から上へ通過し第４筒４
０に入る。

第４筒４０に進んだ水は濾過層４０ａを通って浄化され
、下部に設けられた集水管８０に集水され、清浄水導出
管８１より流出する。

汚物導出管６０の直円筒部６１、第１縮径部６２および
第２縮径部６３内に浮上集積されている汚物は、第２縮
径部６３の先端に設けられた電磁弁（図示せず）が間欠
開放されると水圧によりおし出される。

この際、汚物導出管６０は小径でしかも、汚物の導出方
向に沿って更に小径となるよう縮径されているため、汚
物導出管６０から汚物と一緒に水が導出されることはな
い。

このことは加圧浮上沈澱槽Ａが船に載せられたとき船の
揺れに従って成る程度傾いた場合でも適用される。

第１油検出器９０ａは、汚物導出管６０内に汚物が充満
し、該汚物のため水面が圧し下げられ、水と汚物との界
面が前記油量検出器９０ａの位置まで下ったことを感知
して汚物導出管６０の電磁弁を開放させる役目をする。

また、第２油検出器９０ｂは界面が該器の設置高さまで
下ったとき、前記電磁弁の開放を制御するのに役立つ。

このようにして界面は常時、前記第１、第２油検出器９
０ａ、９０ｂの設置位置との間の高さに維持される。

第４筒４０内の濾過層４０ａ形成部材の洗浄に際し逆洗
用水供給管８２から水が注入され、逆洗用水排出管８３
より排出される。

これら両管は常時には閉止されている。

沈殿物排出管７０は汚物沈澱室３０ａ内に溜った沈澱物
を排出する際に開放される。

上記実施例において、第１筒１０の上端が汚物導出管６
０の下部円筒部６１内に位置されてもよい。

捷だ、汚物導出管６０は少なくとも一部分に上狭縮径部
を持っていればよく、第２縮径部６３はテーパ付でなく
、同径エルボであってもよい。

本発明は以上の如く構成されるため、構造がコンパクト
であり、導出汚物中に水が導入することがなく節水でき
、そのうえ、気泡混合水導入管の作用により汚物が効率
よく浮上されやすいフロックとなって汚物の分離排除効
率が高い。

また、使用中加圧浮上沈澱槽が傾くことがあっても水が
汚水と一緒に排出されることがない。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示す縦断面図である。Ａ・・・加圧浮上沈澱槽、Ａ１・・・槽本体、１０・・
・第１筒、１１・・・汚水入口、２０・・・第２筒、２
３・・・大径部、３０・・・第３筒、３０ａ・・・汚物
沈澱室、４０・・・第４筒、４０ａ・・・ｐ渦層、５０
・・・気泡混合水導入管、６０・・・汚物導出管、６１
・・・第１縮径部、６２・・・第２縮径部、７０・・・
沈殿物排出管、８０・・・集水管、８１・・・清浄水導
出管、８２・・・逆洗用水供給管、８３・・・逆洗用水
排出管。

Claims

【特許請求の範囲】１下端に汚水入口、上端に汚水出口をもつ鉛直第１筒
と、該第１筒に対し同心に間隔を残して外被され下端が
流体出口、上端が浮遊汚物出口となった第２筒と、該第
２筒の上端に接続されて少なくとも一部分に上狭縮径部
を持つ汚物導出管と、前記第１筒の下部に接続された気
泡混合水導入管とを含むことを特徴とする加圧浮上沈澱
槽。２下端に汚水入口、上端に汚水出口をもつ鉛直第１筒
と、該第１筒に対し同心に間隔を残して外被され下端が
流体出口、上端が浮遊汚物出口となった第２筒と、該第
２筒の上端に接続されて少なくとも一部分に上狭縮径部
を持つ汚物導出管と、前記第１筒の下部に接続された気
泡混合水導入管と、前記第２筒に対し同心に間隔を残し
て外被され、下部が沈澱室とされ、上端が流体出口とさ
れた第３筒と、該第３筒に対し同心に間隔を残して外被
された筒側壁の上端に前記第２筒との間で頂壁が固定さ
れ、該筒側壁の下端に前記第３筒との間で底壁が固定さ
れ、下部に浄水出口を持つ２第４筒と、前記第３、第４
筒の間隔内に濾過層が充填されたことを特徴とする加圧
浮上沈澱槽。