JPS5946359B2 - エレクトロクロミツク表示装置を用いた腕時計 - Google Patents

エレクトロクロミツク表示装置を用いた腕時計

Info

Publication number
JPS5946359B2
JPS5946359B2 JP51153806A JP15380676A JPS5946359B2 JP S5946359 B2 JPS5946359 B2 JP S5946359B2 JP 51153806 A JP51153806 A JP 51153806A JP 15380676 A JP15380676 A JP 15380676A JP S5946359 B2 JPS5946359 B2 JP S5946359B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
ecd
counter
segment
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP51153806A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5377562A (en
Inventor
耕三 矢野
宏 中内
久 上出
富夫 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP51153806A priority Critical patent/JPS5946359B2/ja
Publication of JPS5377562A publication Critical patent/JPS5377562A/ja
Publication of JPS5946359B2 publication Critical patent/JPS5946359B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04GELECTRONIC TIME-PIECES
    • G04G9/00Visual time or date indication means
    • G04G9/0023Visual time or date indication means by light valves in general
    • G04G9/0029Details
    • G04G9/0047Details electrical, e.g. selection or application of the operating voltage

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は少なくとも一方が透明な2枚の基板と、該基板
の互いに対向する面上に設けた少なくとも一方は透明な
電極と、該電極に接触した状態で電圧もしくは電流によ
り可逆的に光吸収特性の変化する物質(いわゆるエレク
トロクロミック物質、以下EC物質と略す。
)からなる表示装置(いわゆるエレクトロクロミックデ
ィスプレイ、以下ECDと略す)を用いた電子式時計の
表示方法に関するものである。ECDを、駆動する場合
の電流は現用の腕時計用電池の許容電流よりも大きく、
そのため頻繁に電池交換をしなければならないが、本発
明はECDの形状及び駆動を改良することによつて現用
の腕時計用電池を用いて実用に供し得るようにするもの
である。
本発明に用いられるECDには溶液中のEC物質に電気
化学的、酸化還元反応を行なわせ、反応物質を電極面上
に沈着させるもの、あるいは電極上に設けられた固体の
EC物質に反応を行なわせるもの等がある。
前者の例としては、EC物質としてヘプチルビオロゲン
ジブロマイドを用い、これを支持電解質としての臭化カ
リウムと共に水を溶解したものを用いる系がある。
(C、J、Shoot−et−al・″Appl・Ph
ys、Lett″0.64(1973))この系を利用
したECDセルの構造の1例を第1図に示す。図中1は
基板、2は表示電極、3は対向電極、4は参照電極、5
はスペーサー、6はEC物質の溶液である。
この系では表示電極をある一定の電位よりも卑な適当な
電位に保つて次のような反応を行なわせ、赤紫色の着色
層を得る。A2++e−妥=A+ (無色) A++X−=AX↓ (赤紫色) この状態で表示電極を1駆動回路から電気的に切り離し
ておけば着色層は数時間乃至数日間保持される。
一方前記着色状態の表示電極を前記一定電位よりも一定
値以上貴なる電位に保つと逆方向の反応が起り、着色層
は消去される。後者の例としては、WO3をはじめとす
る遷移金属酸化物の膜を電解液と共に用いる系がある。
(B.W.Faughnan.et.al.″RCAR
eview″36.177(1975))この系を利用
したECDセルの構造の1例を第2図に示す。
図に於て、7はEC物質膜、8は電解液である。他は同
じである。この系の電位に対する挙動は前述の例と同様
であり、青色の着色が得られる。
着色機構は次のように説明されている。WO3+XM+
+Xe−#Mx+WO3ex(透明)
(青色)M+:H+,Li+,Na+,K+Et
cWO3は真空蒸着もしくはスパツタ一によつて得られ
る無定形のものが適している。
膜厚は1μm前後が適当である。第1図、第2図に於る
参照電極4は表示電極2の電位を検出する為の電極で参
照電極と表示電極との電位差が一定幅になるように第3
図のような回路で駆動する。
表示に必要な電流は対向電極3から流す。あるいは、表
示電極と対向電極との間に直接駆動電圧を印加してもよ
い(第4図参照)。ECDセルを各種の機器に組み込む
場合は12枚の基板、各電極を共に透明な材料で構成し
背景に反射板9を置く(第5図参照)。
透明基板、透明電極としてはそれぞれガラス、プラスチ
ツクおよびIn2O3,TiO2,AU等の薄膜が使用
できる。2後側の基板上に不活性金属01えばAu.P
t.Pd)の表示電極2,7を設け、前面側の透明基板
上に透明な対向電極3及び必要に応じて参照電極4を設
ける(第6図参照)。
3透明な前面基板上に透明な表示電極を設け、セル中に
多孔質の光反射物質層(例えば済紙やセラミツク)を設
けるか、あるいは電解液中10に適当な色の化学的に安
定な顔料(例えば白色のものとして、TlO2,BaS
O4)を分散させる(第7図参照)。
が考えられる。
2,3の方法によれば、光源からの光が2回着色層を通
り、目に入るので、同じ着色物質の量ではよいコントラ
スト比が得られる。
以上ECDの動作原理、及び構造を簡単に述べたが次に
ECDの特徴を列挙する。(1)視角が非常に広い。
(2) コントラストが良好で視角に依らない。
(3)低電圧で駆動できる。(数ボルト以下)(4)電
圧を除去した後も数時間乃至,数臥着色状態が持続する
。(メモリー作用)(5)着色濃度は流した電荷量によ
つて一義的に決まり、消費エネルギーは表示面積及び着
色一消色のサイクル数に比例する。
以上のような特徴を持つECDはその低電圧,駆動特性
を活かした、電池駆動による携帯用電子機器の表示装置
への応用に注目されている。
さて、本発明はECDの特徴の中でも特にそのメモリー
効果を積極的に利用し、1駆動に要する平均電力の低減
を目指すものである。
以下その妥当性を前述のWO3を利用したECDを例に
とつて述べるが必ずしもこれに限定されるものではない
。ここでECDを、例えば第8図に示す7個の表示要素
(セグメント)より成る数字表示装置として用いる場合
の1駆動回路を第10図に示す。ここまで(例えば第3
図、第4図)においては説明の一般性のために2電源方
式で述べたが、本発明においては、目的が携帯用時計で
ある事から、1電源方式にする必要がある(理由は電池
の項で後述する)、その1駆動回路の簡単な説明図を第
10図に示す。
セグメントは簡単のためにS,,S2,S3の3ケにし
て動作を簡単に説明する。セグメントの着色状態をオン
、脱色状態をオフとする。セグメントS,のみをオンに
する時はスイツチSWOを+V側に倒しスイツチSWl
をオンにする。この時スイツチSW2はオフに保つ。セ
グメントS1が充分着色した時スイツチSWlをオフに
すればセグメントS1は着色状態を保持する。次にセグ
メントS1をオフする時にはスイツチSWOを一側に倒
しスイツチSWlをオンにする。セグメントS,が充分
に消色した時点でスイツチSWlをオフにする。セグメ
ントS2,S3のみをオンオフする時も同様な方法でス
イツチSWO,SW2及びスイツチSWO,SW3を操
作すればよい事になる。ところで、現在電子式腕時計用
の電源としてはボタン型の水銀電池、酸化銀電池、ある
いはリチウム電池が用いられている。そこでその代表例
を表1に示す〇表1に示した通りWO3−ECDの駆動
電圧は2Vであり、なお、電流値も最大60〜70mA
/mlのピーク値を持つているので、効率よく昇圧回路
を構成する事は不可能であると考えられる。
このために水銀あるいは酸化銀電池は2ケ直列に使用す
る必要がある。この事を考慮して表2にあげた例の電池
の直径は水銀と酸化銀電池の場合は11.6mmφであ
る。電子式腕時計の電池の交換時期を1年間最高1度で
あると仮定し、許容電流値をもとめる。
WO3ECDは書込及び消去の動作を行う事によりエネ
ルギーを消費するから電流は間歇的に消費される事にな
るがそれを1秒間あたりに平均して流れるものとして計
算する。電池として酸化銀電池(UCC−屋357)を
用いると、1秒間平均21.7μAの電流まで許容でき
る事になる。以下この値をMAA・357と称する。さ
てここで本発明に用いられるWO3・ECDの電気光学
諸特性を表2に示す。
表2で示したデータは、我々が試作したECDセルの基
本特性であり、実用化されたものでは無い。
しかしながら上記諸特性に関しては、実用のものもほぼ
変化ないものと考えられる。現在市販されている液晶表
示の電子時計の表示文字の大きさは例えばオリエント時
計製LCクウオーツは縦4.2龍、横2.7mm1セグ
メント幅0.6m77!であり、第8図に示す7セグメ
ント構造であり、1セグメント当りの面積はほぼ0.0
1c11であり、ほとんどの会社の表示がほぼ同じ大き
さであるから、この文字サイズを用いて以下にECD表
示の電子時計を考える。
第8図に示した日の字型7セグメントのパターンを用い
て、O〜9の数字を表示する場合に、1数字につき平均
5セグメントを使用するので1桁の書込一消去のサイク
ルにつき、0.7mcの電荷量が必要になる。
ここでこのパターンで秒表示を行うと1秒間あたりの平
均電流は0.7n1Aという事)になる。先程示したよ
うに酸化銀電池(UCC一黒357)を用いた場合の最
大許容電流MAA・357は、21.7μAであるから
、32.3倍の電流が秒表示の1位の桁のみの表示で消
費される事になる。そこでECD特有のメモリー特性(
着色状態が無消費電力で維持できる。
)を活用して消費電力の低減を図る事ができる。上に述
べたものは、表示をあらためる場合、現在表示にある数
字を全部消去してあらためて新数字を表示する場合であ
る。
本発明は電子時計に関するものであるから、数字の移り
変わりは予測できる。そこで表示をあらためる場合に、
その時点で表示してある数字のセグメントのうち次の表
示に利用できるものは、メモリー特性を利用して、保持
しておき次の表示に利用する方法である本件発明者等に
よる特願昭50−152354(「表示装置の駆動方法
」)。例えば第8図のセグメント配置の例に於いて、「
2」を表示している状態(A,b,g,e,dの各セグ
メントが着色)から「3」を表示している状態(A,b
,c,d,gの各セグメントが着色)に書き換える場合
、eセグメントのみ消去し、cセグメントを書込み、他
のA,b,d,gの各セグメントはメモリー特性を利用
する。
次にこの方法における具体的実施法を以下に述べる。第
11図における信号a−gはO〜9の数字に対応する7
セグメントの着消色状態を矩形波で示す。ここで矩形波
のハイで示される期間は対応しているセグメントが着色
している事を意味し、ロウで示される期間は、同様に対
応しているセグメントが消色している事を意味する。ま
た信号AO〜GOは第11図におけるセグメントスウイ
ツチ、例えばC−MOsアナログスウイツチで実現した
場合の、該スウイツチのコントロール信号であり先程述
べた場合と同様矩形波において、ハイの場合にはセグメ
ントスウイツチを0N1ロウの場合には0FFにする。
さらに第11図に於いて、或るセグメントが消色状態か
ら着色状態へと変化する場合と、逆に着色状態から消色
状態へと変化する場合に於いて、タイミングをずらして
あるが、この事はSWOに依る印加電圧極性切り換に同
期させるためである。なおAO〜GOにおけるコントロ
ール信号の波形は、順序回路により簡単に実現し得る事
は自明である。以下この方法を部分消去法と称する。
該部分消去法を用いて時計における秒表示を行つた場合
の消費電荷量を求める。第11図より解るとうり数字が
Oから9を経過して0に帰える10秒間に30ケのコン
トロール信号が必要である。すなわち30セグメントを
書込あるいは消去を行う事になる。一方前述の方法であ
れば、50セグメントを書込及び消去を行う事になる。
すなわち消費電荷量が700t)低減され、平均消費電
流が0.21mAにまで低下する。
しかしながら、まだ先述のMAA357に対し10倍程
度の平均電流で小型の電池で長時間1駆動する事はでき
ない。ところが、民生用の電子時計において、通常は時
、分の表示だけで充分であり、秒表示は特殊な場合、例
えば動作の確認簡単な測定(脈拍:ラツプタイム等)調
時の際等に例外的に使用されるにすぎず、常時秒表示は
必要ないと考えられる。
そこで時分表示のみの場合の消費電力を前述のMAA3
57と比較する。前述の部分消去法であれば、メモリー
特性の為10分間に先程と同様2.1mc/Vのエネル
ギーのみで良い事になる。すなわち600秒間で2.1
mcI谷であるから3.5μAの1秒間当りの平均消費
電流という事になる。これは分表示の1位の桁のみであ
り、10位の桁ではその1/10で時間の位の桁ではそ
の丁百τで時間の10位ではその。。00となり、これ
を全部加えると3.9μA程度となる。
メモリー時間が無限大として話を進めたが、通常1時間
程度経過すると隣接するセグメントが、書込まれたばか
りであると 〜3%程度の反射率の差が生じてくる。
この差は目視で確認できるため1時間に1回程度リフレ
ツシユ(全セグメントを消去し、新たに書き込む)する
必要がある。この消費電力は平均5セグメント3桁を1
時間に1回書込み一消去する。よつて0.15c−11
を1時間に1度0N−0FFする事になる。この消費電
流は2.1mc電荷量が1時間に必要なのであるから1
秒間平均0.58μAである。だから4桁の表示で時分
の表示を行い、1時間に1回リフレツシユすればその時
表示部で消費される電流は4.5μAと見積もられる。
ここまでは表示部のみによる消費電流を考えてきたが、
電子時計には他に論理回路部と表示部の駆動回路による
消費電流も考慮する必要がある。
この回路部は1チツプLSI(集積回路)により構成で
きる事は知られている。ECDを表示部に用いる電子時
計用のLSIは市販されていないが該回路をC−MOS
ICあるいはI2L−1Cにて構成できる事は自明であ
る。これらのLSIの消費電流は3μA程度と見積もら
れる。以上を考え合わせると、ECDを表示素子とする
時、分表示の基本型電子時計の全消費電流は1秒間平均
7.5μAという事になる。
先述した酸化銀電池(UCC一屋357)2個使用した
場合最底1年間連続して流す事のできる電流MAA35
7は21.7μAであつたので14.2μAの電流をま
だ流せる事になる。そこでこの余剰の電流容量を用いて
、このECD表示電子時計に種々の機能を付加できる。
現在市販の時計の多くの比率のものが秒針付であり消費
者は秒針付に慣れている。
しかしながら通常の秒における表示は、該時計の動作の
確認、あるいは調時、特殊な機会における測定(ストツ
プウオツチ機能)等に限定され、通常は秒表示あるいは
秒動作は必要ないと考えられる。一般に行われているよ
うに第12図において16なるドツト2ケ(計0.01
d)を毎秒点滅させると140μA1秒当りの平均電流
を要する。
そこでこのドツトはリフレツシユ信号と同時に0N,0
FFさせ常時点灯させておく。この時の1秒平均の消費
電流は、0.04μAである。
そこで第12図において12に示した三角形のドツト(
0.0043cd)を10秒毎に0N,0FFし通常、
動作を表示する。
この時の秒平均の消費電流は6μAである。さらにこの
点滅の位置により、第12図のごとくに曜日を前面基板
に印刷しておき曜日を表示する。さらに手動スウイツチ
により、第12図において14に示す2つのデイジツト
で秒表示を行う。このデイジツトの大きさは例えば縦3
.2mm1横2.117x1幅0.5詣程度で時分表示
のものより小さいものを用いる。これの面積は0.00
6(Cd/Segment)であるから1位の桁で22
.7μAlO位の桁で2.3μA(前に述べた部分消去
法を用いる)で計25μAである。これを1回当り1分
間、1日平均10回用いるとすると、1秒当りの平均電
流は0.17μAである。この2桁の表示は、通常は日
付を表示しており、腕時計の外側の龍頭型スイツチによ
つて秒表示に切換えられる。そして15に示す2桁のデ
イジツトで月を表示する。この月、日の表示においては
、1時間に1回のリフレツシユの時のみの電流を考慮す
ればいい。平均5セグメント3桁を1時間に1回0N−
0FFする。よつて0.09cfi1を1時間に1回0
N,0FFする。この1秒当りの消費電流は1.26m
cの電荷量が1時間に1回必要なのであるから1秒間平
均0.35μAである。これで月日の表示ができる。こ
こで用いたECD表示素子は液晶表示素子と同様受光素
子であるため夜間等周囲光が暗い時には表示が確認でき
ないという欠点は、補助照面手段を用いる事により解消
できる。
この照明方法は第9図に示すごとくECDセルを構成し
ている透明基板の端面に対向して設けた白熱ランプ11
の照明光を入射させる。この照明ランプ11の0N,0
FFは、時計の外側に設けた龍頭型スイツチ(図示しな
い)にて行う。白熱電球として例えば日電バリアン社製
ミクロンランプタイプB(定格電圧1.55V電流6〜
8rnA光束4〜51m)を用いれば、秒当りの平均消
費電流は実灯時が8mAであるから1回2秒間、1日1
01回とすれば1.9μAとなる。以上述べてきた如く
、常時、時、分、月、日、曜日、を表示し10秒毎にド
ツトが点滅し、手動スウイツチにより秒の表示(これは
調時、あるいはストツプウオツチとして使用する)ある
いは夜間あるいは暗い周囲下に補助照明を行うECD表
示時計の1秒当りの全平均消費電流は、16.0μAで
ある。
前述したとうり酸化銀電池(UCC一屋357)を用い
ると1年間にわたつて1秒平均21.7μAの電流を流
す事ができる。従つて、本発明の例として用いたECD
表示電子時計は1年と4力月動作できる事になる。第1
3図に、表2に示したECDの駆動時の電流一時間特性
を示す。
第13図より解るとうりECDは、特に消去時に最大1
CTL当り60〜70mA程度の電流が流れる。第12
図に示す全セグメント書込時にリフレツシユ信号がはい
ると最大0.4C:TLが0N・0FFされる事になる
ので、最大24〜28mAの電流が流れる事になる。
ところが表1にあげた電子時計用電池において、例えば
H−C1(松下電器製・水銀電池)においては、許容最
大電流は5rnAであり、他のものについて正確なデー
タは無いがほぼこの程度である。だから最大0.07〜
0.08dが同時に消去できるだけであり、全セグメン
トを0FFすれば電池の内部抵抗の為に規定の電圧がと
れず誤動作の原因となる。そこでかかる欠点を解決する
ために、0.07d以下を1単位としてリフレツシユ信
号を入れる。すなわち6桁の表示のうち1桁ずつリフレ
ツシユ信号を入れる事により全回路を流れる電流を最大
、5mA以下にする。以上の考案により、初めてECD
表示の電子時計が可能になり効果は大である。以下に具
体的実施例をあげる。
く実施例 1〉 市販のソーダガラス製の基板上に透明導電膜としてIn
2O3Ec物質としてWO3を電子ビーム蒸着法により
、それぞれ3000人、5000人の厚さに順次蒸着し
た。
次にフオトエツチング法により表示電極のパターンニン
グを行なつた。(第8図、第12図を参照)使用したフ
オトレジストはAZ−119A1現像液AZ3O3A(
以上Shipley社製)であり、WO3のエツチング
はフオトレジストの現像液で現像と同時に行ない、In
2O3のエツチングはFeCl3−HCI混合液(42
′Be−FeCl3水溶液2部、12N−HCI水溶液
1部)で行なつた。表示に不要な電極りード部はエポキ
シ樹脂(R−2401/HC−11、ソマール工業製)
で被覆した。対向電極にはガラス基板上に塗布した黒鉛
ペースト(エブリオーム#30日本黒鉛製)を使用した
。厚さ1muのガラス製スペーサーを介して前記2種の
基板を貼合せて第2図のようなECDセルを構成した。
電解液としてγ・ブチロラクトンにLiClO4を1,
0m01/lの割合で溶解した電解液100及びそれに
白色の背景を与えるTiO2(石原産業製タイベークC
R・50)20v01(f)になるごとく混合、練り合
せてペースト状にしたものを前記ECDセルに注入した
。このECDセルを第3図に示す定電位駆動回路で、1
n203の参照電極に対して表示電極を078〜1.0
V卑の電位に保てば200msec以内にコントラスト
比5:1以上の良好な表示が得られた。ここでのコント
ラスト比とは着色状態と非着色状態との590nmの単
色光の反射率の比である。この時に流れた電荷量は表示
電極面積1d当り7mcであつた。また参照電極と表示
電極との電位差を逆転すると同程度の時間内にもとの非
着色状態に復帰した。また第4図に示す5駆動方法で表
示電極2と対向電極3の間に±2.0〜2,5Vの電圧
を印加しても同等の結果が得られた。上記ECDセルを
電子時計として前述の部分消去方式により駆動した。第
14図に本発明を実施した場合のプロツクダイヤグラム
の一例を示す。
第14図に於いて各々の記号で示されたプロツクは次の
ことを示す。イはタイムベースを含む秒カウンターを示
し、その出力は1秒周期、デユーテイ1/2である。口
は10進のカウンターで10秒カウンターである。ハは
10秒カウンターロの出力の1つであり曜日表示を10
秒毎に点滅させる信号である。二は口の出力を入力とす
る6進カウンターで分カウンターである。この出力が1
分周期である。ホは60進のカウンターよりなる10分
カウンターであり、その出力は〃分〃表示信号である。
へは12進カウンターよりなる時カウンターであり、そ
の出力は〃時〃表示信号である。卜は2進カウンターで
あり、その出力周期は24時間となる。チは7進カウン
ターであり、その出力は曜日表示信号である。リは1ケ
月の周期を持つ信号を出力とするカウンタ=であり、そ
の出力はI日付〃表示信号である。ヌは12進カウンタ
ーであり、その出力は〃月〃表示信号である。ル,オ,
ワ,力,ソ,ツは各々のカウンター出力をそれに対応す
るセグメントスイツチの制御信号に変換する交換器であ
る。変換器力,ソ,ツの端子Refはリフレツシユ信号
入力を受ける。リフレツシユ信号は10分カウンターホ
の出力から導かれており、即ち1時間毎に1回入つて来
る。リフレツシユの方法の一例としては、着・消色に拘
らず一度総てのセグメントに消色電圧を加え、その後に
着色させるべきセグメントを改めて着色させる。という
方法が考えられる。ネはリフレツシユ信号を同時に入れ
ない、という本発明(スタガ・リフレツシユメント、T
hestaggeredrefreshrnent)を
実現するためのプロツクであり、このプロツクにより力
,ソ,ツにはオのリフレツシユ時とは時期的にずれた時
点で、また力,ソ,ツ各々のリフレツシユも時期的にず
らせて行なう。
ヨは10進カウンター。夕は10進カウンター。ヨ,夕
の二つにより99秒までのストツプウオツチ用のカウン
ターを構成する。レは第12図の14で示した2デイジ
ツトの表示信号の選択信号であり、選択される3つの信
号は前述の説明の如く、りの日付信号口,ハの秒表示信
号、ヨ,夕のストツプウオツチ信号である。ソ,ッはレ
の出力を第12図の2デイジツト14のセグメントスイ
ツチの制御信号に変換する変換器である。ナはアンド・
ゲート。ラはストツプ・ウオツチ機能を開始及び終了さ
せるための信号ラインであり、この信号は手動スイツチ
により行なつてもよい。この信号がハイのとき1秒周期
の信号がヨへ送り込まれる。ムは第12図の2デイジツ
ト14の表示信号を選択するための信号ラインであり、
例えば1つのスイツチによりムがハイになる毎に表示す
る信号を変えて行くようにすることが考えられる。この
方法に依れば4つ目のパルスでもとの表示になる。ウは
0.5秒毎に印加電圧極性を反転させるためのインバー
タ。ヰはランプを一定時間点灯させるためのワン・シヨ
ツト・マルチ。ノはヰを動作させるためのトリガ・スウ
イツチ。Sはセグメント電極、1は各セグメントに直列
に接続されているアナログスイツチ。A−Fは各々対応
する変換器からの制御信号を受けるアナログスイツチ1
の制御端子群である。なお制御信号はウのインバータの
反転と同期させてセグメントの着・消色を行なうことは
もちろんである。ここで、エレクトロクロミツク表示素
子を用いた携帯用電子式デイジタルウオツチの利点及び
特徴をLED(発光ダイオード)表示あるいはLCD(
液晶)表示の腕時計と対応させて述べ、本発明の効果の
説明とする。
現在市販のLED表示腕時計は、LED表示素子の消費
電力が比較的大であり、常時表示を行う事ができないと
いう欠点を、手動スウイツチにより所望の機会のみ表示
を行う事により補助しているが、かかる解決法は、時刻
を確認したい機会において常に両方の手が自由でなけれ
ばならないという制約が一般的に満足せられるという前
提により成立して0るが、この前提は人間学的に考えて
無理があると考えられ、さらにLED表示は、能動型で
あるため明るい環境、例えば太陽の下においてはほとん
ど認識できないという欠点を有している。
以上の事を考え合わせるとLED表示腕時計の将来に渡
つた市場性は非常に乏しいと考えられる。
一方、低消費電力の面で最後の表示素子とまで称せられ
ているLCD(T−N液晶表示素子)を表示素子とする
腕時計は、消費電力の面で、現在市販のボタン型電池を
用いて十全に常時表示が可能であるが、偏光板を用いな
ければならないという構造上の問題より、表示に使う有
効光量が少く、この事により表示力篭くなるという欠点
あるいは理論的に表示視野角が狭いという欠点を有して
いる。いいかえれば表示品位が悪いといつたフアツシヨ
ンの一部として語られている腕時計用の表示としては致
命的なる弱点を有している。本発明に因るECD表示素
子は、表示品位が悪いといつたかかる液晶表示素子の弱
点を総べて解決するもので、前述した通り原理的に、人
間が慣れ親しんだ吸収型の表示であるため、非常に良い
表示品位を提供する。
ところが、該表示素子は消費電力が比較的高く(しかし
LEDと比すと数段低消費電力ではあるが)、携帯用腕
時計用の表示素子としては種々の問題を有していた。本
発明は、特に月、日等の長時間単位の表示を含む腕時計
にあつて、そのリフレツシユ(書きあらため)動作にお
ける消費電流の増大化を防止して、回路動作に何ら支障
のないようにしたものであり、月日等の長時間単位の表
示を含む有用な腕時計が提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は異なるタイプのECDセルの構造の断
面図、1・・・・・・基板、2・・・・・・表示電極、
3・・・・・・対向電極、4・・・・・・参照電極、5
・・・・・・スペーサー、6・・・・・・EC物質の溶
液、7・・・・・・EC物質膜、8・・・・・・電解液
。 第3図、第4図はECDの駆動回路図、第5図乃至第7
図はECDの観測モードを示す断面図、9・・・・・・
反射板、10・・・一・・電解液中に顔料を分散させた
もの、第8図は日の字型セグメントの例の平面図、第9
図はECDセルの照明法の一例を示す断面図、11・・
・・・・半透明の光散乱板、12・・・・・・白熱電球
(第10図はECDの駆動回路図、第11図は部分消去
法による1駆動の動作を説明するタイムチヤート。 第12図は本発明の一実施例の腕時計の表示パターンを
示す平面図、12・・・・・・三角ドツト、13・・・
・・・時分表示、14・・・・・田と秒表示、15・・
・・・明表示、16・・・・・・ドツト、17・・・・
・・曜日表示マーク。 第13図は時間と電流密度の関係を示す図、第14図は
本発明の一実施例の駆動回路図、イ・・・・・・カウン
ター(タイムベースを含む)、口・・・・・・10進カ
ウンター、ハ・・・・・・曜日表示用信号を10秒毎に
点滅させる信号、二・・・・・・6進カウンター(出力
周期:1分間)、ホ・・・・・・60進カウンター(出
力:分表示信号)、へ・・・・・・12進カウンター(
出力:時表示信号)、卜・・・・・2進カウンター(出
力周期:24時間)、チ・・・・・・7進カウンター(
出力:曜日表示信号)、リ・・・・・・1力月周期カウ
ンタ一(出力:日付表示信号)、ヌ・・・・・・12進
カウンター(出力:月表示信号)、ル,オ,ワ,力,ソ
,ツ・・・・・・変換器(カウンター出力→セグメント
スウイツチの制御信号)、ネ・・・・・スタガ・リフレ
ツシユ用プロツク、ヨ,夕・・・・・・10進カウンタ
ー(ストツプウオツチ用)、レ・・・・・選択信号(日
付あるいは秒表示及びストツプウオツチ)、ソ,ツ・・
・・・・変換器(レの出力→セグメントスウイツチの制
御信号)、ナ・・・・・・アンドゲート、ラ・・・・・
・ストツプウオツチ用信号ライン、ム・・・・・旧付及
び秒表示用選択用信号ライン、ウ・・・・・・印加電圧
極性反転用インバーター、Sl,S2,S3・・・・・
・セグメント、Sw,SWl,SW2,SW3・・・・
・・セグメントに直列されているアナログスウイツチ、
SWO・・・・・・印加電圧極性変換スウイツチ、B・
・・・・・電源、Ref・・・・・・リフレツシユ信号
入力、A,B,C,D,E,F,G・・・・・・アナロ
グスウイツチの制御端子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 少なくとも月.日等の長時間単位を含む時刻を表示
    する複数個のディジットからなるエレクトロクロミック
    表示装置を用いた腕時計において、一定時間毎に時期的
    にずらせた複数のリフレツシユ(書きあらため)信号を
    発生する手段と上記複数個のディジットのそれぞれ駆動
    回路に対応して、上記各時期的にずらせたリフレッシュ
    信号の一つを供給する手段とを備えてなることを特徴と
    するエレクトロクロミツク表示装置を用いた腕時計。
JP51153806A 1976-12-20 1976-12-20 エレクトロクロミツク表示装置を用いた腕時計 Expired JPS5946359B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51153806A JPS5946359B2 (ja) 1976-12-20 1976-12-20 エレクトロクロミツク表示装置を用いた腕時計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51153806A JPS5946359B2 (ja) 1976-12-20 1976-12-20 エレクトロクロミツク表示装置を用いた腕時計

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1627478A Division JPS5947276B2 (ja) 1978-02-14 1978-02-14 エレクトロクロミツク表示装置を用いた時計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5377562A JPS5377562A (en) 1978-07-10
JPS5946359B2 true JPS5946359B2 (ja) 1984-11-12

Family

ID=15570517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51153806A Expired JPS5946359B2 (ja) 1976-12-20 1976-12-20 エレクトロクロミツク表示装置を用いた腕時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5946359B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006001854A1 (de) * 2006-01-13 2007-07-26 Siemens Ag Display mit Energiespeicher, sowie Herstellungsverfahren dazu

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5377562A (en) 1978-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3701249A (en) Solid state timepiece with liquid crystal display
US6600527B1 (en) Display assembly including two superposed display devices
US4302751A (en) Driver circuit for electrochromic displays
US6515942B2 (en) Display assembly including two superposed display devices
US6587083B1 (en) Display assembly including two superposed display devices
US6556515B1 (en) Watch with liquid crystal display panel
US3950936A (en) Device for providing an electro-optical display of time
US3945191A (en) Electronic timepiece having complementary electro-optical and electro-mechanical displays
US6624858B2 (en) Light scattering type liquid crystal display panel for timepiece
US3760406A (en) Liquid crystal display circuit
US4535329A (en) Constant current/constant voltage drive for an electrochromic display cell
US4150362A (en) Regeneration of a memory state in electrochromic displays
JPS5946359B2 (ja) エレクトロクロミツク表示装置を用いた腕時計
JPS5947276B2 (ja) エレクトロクロミツク表示装置を用いた時計
JPS59110B2 (ja) エレクトロクロミツク表示装置
US4150365A (en) Driver circuit for electrochromic display device
JPH0248877B2 (ja)
US4242681A (en) Driving system for display
JPS599238Y2 (ja) エレクトロクロミツク表示装置の駆動装置
JPS5919320B2 (ja) 多重表示式電子時計
US4060974A (en) Method and apparatus for driving electrochromic display device
GB2067796A (en) Electrochromic display devices in electronic timepieces
US4117659A (en) Display cell
US4312000A (en) Driving technique for electrochromic displays of the segmented type including means for detecting a change in the display state of the segments thereof
US3949546A (en) Illuminating device for digital display wristwatches