JPS594563Y2 - 磁石付き容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、容器本体と蓋体とを各後縁部で枢着させると共
に、容器本体前部と蓋体前部とにそれぞれ磁石を設けて
両磁石の引合う力で蓋体閉塞状態が保持されるよう設け
たコンパクト等の容器に係る。

この種容器は、磁石を利用して蓋体の閉塞状態が維持さ
れるためにその閉塞が確実となる効果があるが、その引
き合う力が強すぎると蓋体を開は難くなる欠点があった
。

本案はそのような欠点を除去したもので、以下図面につ
いて説明すると、１はコンパクト、２はその容器本体、
３は蓋体である。

容器本体と蓋体とは後部側面において枢着させである。

蓋体閉蓋によって互いに接する容器本体と蓋体との前部
当接面４，４の一方には固定用磁石５を埋設させ、又、
他方には、左右方向に長い磁石収納室６を設けて、該収
納室内に２箇の摺動用磁石７，７を、室内左右両端に空
隙部を残して、該空隙部への移動が可能に収納させであ
る。

これ等両磁石は、上記固定用磁石と互いに引き合う位置
に左右に並べてあり、第２図に示すように、蓋体閉塞状
態において固定用磁石５の左部下方に左方の摺動用磁石
の右部が位置し、又固定用磁石の右部下方に右方の摺動
用磁石の左部が位置するよう設けるとよい。

又、それ等両磁石は円板状にするとよい。上記磁石収納
室６の前壁８の中間部には、押釦９を前後方向への摺動
可能に設けである。

図示例では押釦に長孔１０を穿設させ、該長孔を前壁側
に植立させたピン１１へ遊嵌させたが、要するに押釦が
前後方向へ摺動可能でかつ押釦が外れなければよい。

押釦９の後部は左右両側部を傾斜面１２．１２とする山
形状部１３に形成させ、その後部を面摺動用磁石７，７
間に位置させて、押釦を後方へ押込むことで面摺動用磁
石が傾斜面１２．１２で押されて磁石収納室内の両端部
へ各々移動可能としてあり、該移動によって両磁石と固
定用磁石との引き合う力を弱めることとしている。

尚押釦９は押込みを離すと前進し、又面摺動用磁石７，
７も押釦の前進に従って両磁石が元位置まで近ずくよう
設ける。

そのための構造としては両磁石の引き合う力を利用する
ことが可能であり、又その力が不充分であれば、弾性材
又は更に他の磁石等を利用することも可能である。

上記構成において、蓋体３を閉塞すると、固定用磁石と
摺動用磁石とが互いに引き合うことでその閉塞状態が維
持され、又押釦９を押込むとその引き合う力が弱められ
るため容易に開蓋出来る。

尚容器本体と蓋体との枢着部に開蓋用スプリングを設け
てもよく、このようにすれば、その開蓋は更に容易とな
る。

本案は上記構成とするもので、磁石収納室の前壁に、後
部両側部を傾斜面とする山形状部に形成させた押釦を前
後方向への摺動可能に設けたから、該押釦の後方への押
込みにより、山形状部の傾斜面に押されて面摺動用磁石
が磁石収納室の両端部へ移動することとなり、該移動操
作は少い力で容易に行うことができ、又、該移動操作に
よって、容器本体と蓋体とに設けた両磁石間の引き合う
力を弱めることができる。

従って、開蓋も容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案構造を有するコンパクト本体の一部を切欠
いた平面図、第２図はそのコンパクトを閉じた状態での
断面図、第３図はそのコンパクト本体に付設された押釦
を押込んだ状態での断面図である。 ２・・・・・・容器本体、３・・・・・・蓋体、５・・
・・・・固定用磁石、６・・・・・・磁石収納室、７・
・・・・・摺動用磁石、９・・・・・・押釦。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器本体と蓋体とを後部側面で枢着させたコンパクト等
   の容器において、それ等容器本体と蓋体との各前部当接
   面４，４の一方には固定用磁石５を埋設させ、他方には
   左右方向に長い磁石収納室６を設けて、該収納室内に２
   箇の摺動用磁石７゜７を、室内左右両端に空隙部を残し
   て、上記固定用磁石５と互いに引き合う位置に左右に並
   べて、かつ、該室内空隙部への移動可能に収納させ、又
   、上記磁石収納室の前壁８には、後部両側部を傾斜面１
   ２．１２とする山形状部１３に形成させた押釦９を、該
   押釦後部を上記左右側摺動用磁石間に位置させて、前後
   方向への摺動可能に、がっ、該押釦を後方へ押込むこと
   で、左右面摺動用磁石が上記山形状部の両傾斜面１２．
   １２にそれぞれ押されて、磁石収納室の両端部へ移動可
   能に嵌着させたことを特徴とする磁石付き容器。