JPS594474Y2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はトランスなど通電時に高温となる電気部品の
放熱構造を改良した高周波加熱装置に関する。

高周波加熱装置に備えているトランスは通電時に高温と
なるため、従来からその冷却に工夫をこらしている。

たとえば、底板に直接または取付台を介して浮かせた状
態に取着したトランスに、マグネトロンなどとともに冷
却するために設けた送風機およびこれから発生する風を
案内する通風路を対向させ、トランスの表面に直接風を
当てて冷却させている。

しかしながら、トランスに直接風を当てて冷却するもの
は、冷却効率が悪く、また送風機とトランスとをできる
だけ接近させて設置させる必要があるから、部品の設置
レアウトがおのずと限定されるという不都合があるとと
もに送風路を形成するためのダクトが必要となり、構成
も複雑で゛コストアップ０の原因になっている。

この考案は上記事情にもとづきなされたもので、その目
的とするところは、トランスなど通電時に高温となる電
気部品を底板に密接した状態に取着し、その取着部と対
応する底板に外気と熱交換して冷却される放熱部材を設
け、送風機によって直接トランスに送風することなく効
率よく冷却することができ、構成も簡単でコストダウン
を図ることができる高周波加熱装置を提供しようとする
ものである。

以下、この考案を図面に示す一実施例にもとづいて説明
する。

第１図ないし第３図中１は外箱で、この下面には複数個
の脚２・・・・・・を有する底板３が設けられている。

この外箱１の内部には前部に開口部４を有した内箱５が
収納されていて、内部に高周波加熱室６を形成している
。

そして、この高周波加熱室６の上部にはマグネトロン７
およびスタラファン８が設けられているとともに開口部
４には開閉扉９が枢着されている。

さらに、外箱１と内箱５との間には空間部１０が形成さ
れていて、この空間部１０に位置する底板３上にはトラ
ンスなど通電時に高温となる電気部品１１が底板３に密
接した状態に取着されている。

そして、この電気部品１１と対応する底板３の取着部１
２には下方へ切起した複数のフィン１３・・・・・・が
並設されていて、複数の通気孔１４・・・・・・を形成
した放熱部材１５が構成されている。

しかして、高周波加熱装置の使用時にトランスなどの電
気部品１１が高温に加熱されると、この熱量は密接する
底板３へ伝導するが、底板３の電気部品１１と対応する
部分には複数のフィン１３・・・・・・と通気孔１４・
・・・・・とからなる放熱部材１５が設けられているか
ら、外気と熱交換されて冷却されることになる。

この考案は以上説明したように、トランスなど通電時に
高温となる電気部品を外箱の底板に密接した状態に取着
し、その取着部と対応する底板に下方へ切起した複数の
フィンとこれらフィン間に穿設した通気孔とからなる放
熱部材を設けたから、電気部品から発生する熱は放熱部
材によって外気と熱交換されるため従来のように送風機
によって直接送風することなく効率よく冷却することが
できる。

したがって、送風機と電気部品との設置レイアウトも限
定されることはなく、ダクトも必要ないから構造的にも
簡素化し、コストダウンを図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す全体の縦断側面図、
第２図は同じく要部を拡大した縦断側面図、第３図（よ
同じく底板の斜視図である一Ｊ１・・・・・・外箱、３
・・・・・・底板、５・・・・・・内箱、６・・・・・
・高周波加熱室、１１・・−・・・電気部品、１２・・
・・・、・取着部、１５・・・・・・放熱部材、１３・
・・・・・フィン、１４・・・・・・通気孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底板を有する外箱と、この外箱内に収納され内部に高周
   波加熱室を形成する内箱とからなり、これら内外両箱間
   にトランスなど通電時に高温となる電気部品を設置した
   高周波加熱装置において、上記電気部品を底部に密接し
   た状態に取着し、その取着部と対応する底板に下方へ切
   起した複数のフィンとこれらフィン間に穿設した通気孔
   とからなる放熱部材を設けたことを特徴とする高周波加
   熱装置。