JPS5944523B2 - 繊維質ロ−ル - Google Patents
繊維質ロ−ルInfo
- Publication number
- JPS5944523B2 JPS5944523B2 JP7334777A JP7334777A JPS5944523B2 JP S5944523 B2 JPS5944523 B2 JP S5944523B2 JP 7334777 A JP7334777 A JP 7334777A JP 7334777 A JP7334777 A JP 7334777A JP S5944523 B2 JPS5944523 B2 JP S5944523B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- fibrous
- layers
- fibrous sheet
- nonwoven fabric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は繊維質ロールに関し、更に詳細には繊維質シー
トの多孔性や柔軟性を損うことなくそのまま保持し、し
かも形態安定性の優れた繊維質ロールに関するものであ
る。
トの多孔性や柔軟性を損うことなくそのまま保持し、し
かも形態安定性の優れた繊維質ロールに関するものであ
る。
従来繊維質ロールとしては繊維質シートを円板状に型抜
きし、ロール芯方向に圧縮成型したロールが知られてい
る。
きし、ロール芯方向に圧縮成型したロールが知られてい
る。
このロールは十分な形態安定性を得るために多数の円板
状エレメントを圧縮して締め付けるため、硬度の硬いロ
ールを得ることは容易である反面柔軟な多孔質のロール
を得ることは困難である。又、精度の要求されない簡易
なロールとして繊維質シートをロール芯に巻き付けて端
末処理を施したロールも知られているが、このようなロ
ールにおいては使用中に巻き付け層間のズレが生じロー
ル全体の形態安定性は非常に悪く耐久性がほとんど無い
という欠点を有している。
状エレメントを圧縮して締め付けるため、硬度の硬いロ
ールを得ることは容易である反面柔軟な多孔質のロール
を得ることは困難である。又、精度の要求されない簡易
なロールとして繊維質シートをロール芯に巻き付けて端
末処理を施したロールも知られているが、このようなロ
ールにおいては使用中に巻き付け層間のズレが生じロー
ル全体の形態安定性は非常に悪く耐久性がほとんど無い
という欠点を有している。
一方、柔軟で多孔質なロールとして天然若しくは合成の
スポンジなどの発泡体を利用したロールも知られている
が、これらの場合には耐摩耗性、耐傷性などが悪く又長
期間の使用により反撥弾性の低下が著るしいという欠点
を有している。
スポンジなどの発泡体を利用したロールも知られている
が、これらの場合には耐摩耗性、耐傷性などが悪く又長
期間の使用により反撥弾性の低下が著るしいという欠点
を有している。
本発明は上記のような従来技術に鑑みなされたもので、
繊維シートの多孔性や柔軟性がそのままロールに生かさ
れ、しかも形態安定性、ロール精度、耐摩耗性に優れた
繊維質ロールを提供するものである。即ち、本発明は、
繊維質シートをロール芯体の円周にそつて巻回して積層
し、多層間を繊維質シート表面に部分的に施された接着
剤により接着して全体を一体化したことを特徴とする繊
維質ロールである。
繊維シートの多孔性や柔軟性がそのままロールに生かさ
れ、しかも形態安定性、ロール精度、耐摩耗性に優れた
繊維質ロールを提供するものである。即ち、本発明は、
繊維質シートをロール芯体の円周にそつて巻回して積層
し、多層間を繊維質シート表面に部分的に施された接着
剤により接着して全体を一体化したことを特徴とする繊
維質ロールである。
つまり、本発明の繊維質ロールは、ロール芯体の円周に
そつて幾重にも積層された繊維質シートと、この層間に
部分的に存在して層間を強固に接着する接着剤とにより
なるものである。
そつて幾重にも積層された繊維質シートと、この層間に
部分的に存在して層間を強固に接着する接着剤とにより
なるものである。
従つて、本発明の繊維質ロールは繊維質シートの多孔性
と柔軟性がそのまま維持され、繊維質シートの層間の接
着も部分的に行なわれているので繊維質シートの特性が
これにより損なわれることがない。
と柔軟性がそのまま維持され、繊維質シートの層間の接
着も部分的に行なわれているので繊維質シートの特性が
これにより損なわれることがない。
又ロールの使用により各巻付層間にズレを生じさせる応
力が作用した場合も、層間に部分的に存在する接着箇所
によりロール内部に向うに従つて除々に吸収され、層間
のズレを生じることはなくロール全体の変形には到らな
いのでロールの形態安定性は極めて良好である。本発明
に使用される繊維質シートは厚み方向に弾性を有する不
織繊維質構造を持つたものが好ましく、例えばニードル
パンチ不織布、バインダーボンド不織布、ファイバーボ
ンド不織布、或はスパンボンド不織布などの各種不織布
が使用できる。
力が作用した場合も、層間に部分的に存在する接着箇所
によりロール内部に向うに従つて除々に吸収され、層間
のズレを生じることはなくロール全体の変形には到らな
いのでロールの形態安定性は極めて良好である。本発明
に使用される繊維質シートは厚み方向に弾性を有する不
織繊維質構造を持つたものが好ましく、例えばニードル
パンチ不織布、バインダーボンド不織布、ファイバーボ
ンド不織布、或はスパンボンド不織布などの各種不織布
が使用できる。
又ロールの用途に応じて、紙・編物・織物・皮革などを
使用しても良い。これらの繊維質シートはロール芯体に
巻回される前に接着剤が施される。
使用しても良い。これらの繊維質シートはロール芯体に
巻回される前に接着剤が施される。
接着剤としてはSBR.NBR.NR.CRなどのゴム
系接着剤、ポリエチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビ
ニル、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン或はこ
れらの共重合体等の熱可塑性樹脂、エポキシ、フエノー
ルなどの熱硬化性樹脂等の広範囲な接着剤が利用できる
。ロールの用途、接着すべき繊維質シートの種類に応じ
て適宜選択すれば良い。これらの接着剤を繊維質シート
上に部分的に施す方法としては、例えばこれらをペース
ト状、溶融状或は溶液状としてスクリーンプリント法や
彫刻ロールプリント法などにより繊維質シート上に塗布
すれば良い。
系接着剤、ポリエチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビ
ニル、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン或はこ
れらの共重合体等の熱可塑性樹脂、エポキシ、フエノー
ルなどの熱硬化性樹脂等の広範囲な接着剤が利用できる
。ロールの用途、接着すべき繊維質シートの種類に応じ
て適宜選択すれば良い。これらの接着剤を繊維質シート
上に部分的に施す方法としては、例えばこれらをペース
ト状、溶融状或は溶液状としてスクリーンプリント法や
彫刻ロールプリント法などにより繊維質シート上に塗布
すれば良い。
又スプレー法、スパンボンド法により接着剤を繊維質シ
ート上にくもの巣状に施しても良い。このような繊維質
シートを加熱しながらロール芯体の円周にそつて簀巻状
に或は螺旋状に巻回して積層することによりロールが製
作される。
ート上にくもの巣状に施しても良い。このような繊維質
シートを加熱しながらロール芯体の円周にそつて簀巻状
に或は螺旋状に巻回して積層することによりロールが製
作される。
本発明のロールは以上のように構成されているので使用
する繊維質シートの種類を選択することにより硬度(J
ISA)500以下のものから94り程度のものまで、
又空隙率も60%程度のものから80〜90%程度のも
のまで幅広い物性を持つロールを得ることができる。し
かし本発明においては繊維質シートの多孔性や柔軟性を
損うことなく形態安定性の優れたロールが得られるとい
う点に最大の特徴があり、特に繊維質シートとして三次
元的に繊維が絡み合つた不織布を使用したときには、繊
維質シート内部に存する繊維間隙と、部分的に接着剤に
より接着された層間に存する層間間隙とにより極めて多
孔質な繊維質ロールが得られる。従つて本発明の繊維質
ロールは、吸液ロール、塗布ロール、或は給液ロールと
して極めて好適に使用されるものである。
する繊維質シートの種類を選択することにより硬度(J
ISA)500以下のものから94り程度のものまで、
又空隙率も60%程度のものから80〜90%程度のも
のまで幅広い物性を持つロールを得ることができる。し
かし本発明においては繊維質シートの多孔性や柔軟性を
損うことなく形態安定性の優れたロールが得られるとい
う点に最大の特徴があり、特に繊維質シートとして三次
元的に繊維が絡み合つた不織布を使用したときには、繊
維質シート内部に存する繊維間隙と、部分的に接着剤に
より接着された層間に存する層間間隙とにより極めて多
孔質な繊維質ロールが得られる。従つて本発明の繊維質
ロールは、吸液ロール、塗布ロール、或は給液ロールと
して極めて好適に使用されるものである。
以下に実施例を挙げ、本発明を更に具体的に説明する。
実施例 1
ポリアミド繊維40%重量部、ポリエステル繊維40%
重量部、レーヨン繊維20重量部からなる繊維目付32
y/M2のランダムウエブを形成し、アクリル系樹脂で
含浸して繊維間を結合せしめ目付50y/7rIの不織
布を得た。
重量部、レーヨン繊維20重量部からなる繊維目付32
y/M2のランダムウエブを形成し、アクリル系樹脂で
含浸して繊維間を結合せしめ目付50y/7rIの不織
布を得た。
更にこの不織布表面に接着剤として粘度3万CPSのポ
リ塩化ビニルペーストをスクリーンプリント法にて点状
に18y/M2塗布し、その後140℃に加熱してロー
ル芯体の円周にそつて簀巻状に巻回して積層し、層間を
接着して繊維質ロールを得た。硬度(JISA)は40
質ライニング層の空隙率は85%であつた。
リ塩化ビニルペーストをスクリーンプリント法にて点状
に18y/M2塗布し、その後140℃に加熱してロー
ル芯体の円周にそつて簀巻状に巻回して積層し、層間を
接着して繊維質ロールを得た。硬度(JISA)は40
質ライニング層の空隙率は85%であつた。
実施例 2
ポリエステル繊維100%重量部、目付707/Rrl
のフアイバーポンド不織布に融点80℃のポリエチレン
粉末をロールフラッシュ法により均一に50y/M2散
布付着せしめ、更にテープ状に裁断し、ロール芯体の円
周にそつて螺旋状に巻回して積層し、加熱して各層間を
接着して繊維質ロールを得た。
のフアイバーポンド不織布に融点80℃のポリエチレン
粉末をロールフラッシュ法により均一に50y/M2散
布付着せしめ、更にテープ状に裁断し、ロール芯体の円
周にそつて螺旋状に巻回して積層し、加熱して各層間を
接着して繊維質ロールを得た。
硬度(JISA)は83て、ライニング層の空隙率は7
5%であつた。実施例 3 ポリアミド繊維70%重量部、ポリエステル繊維30%
重量部、目付557/イのランダム繊維ウエブをNBR
系ゴムラテツクスで繊維間を結合し目付757/M゜の
不織布を得た。
5%であつた。実施例 3 ポリアミド繊維70%重量部、ポリエステル繊維30%
重量部、目付557/イのランダム繊維ウエブをNBR
系ゴムラテツクスで繊維間を結合し目付757/M゜の
不織布を得た。
更にこの不織布表面にポリアミド樹脂を溶融してくもの
巣状に均一に塗布し、これをロール芯体に円周にそつて
簀巻状に巻回して積層しながら130℃に加熱し一体化
して繊維質ロールを得た。硬度(JISA)は300ラ
イニング層の空隙率は98%であつた。実施例 4 ガラス繊維100%重量部、目付227/M2をエポキ
シ樹脂で結合し、目付357/Trlのガラス繊維不織
布を得た。
巣状に均一に塗布し、これをロール芯体に円周にそつて
簀巻状に巻回して積層しながら130℃に加熱し一体化
して繊維質ロールを得た。硬度(JISA)は300ラ
イニング層の空隙率は98%であつた。実施例 4 ガラス繊維100%重量部、目付227/M2をエポキ
シ樹脂で結合し、目付357/Trlのガラス繊維不織
布を得た。
Claims (1)
- 1 繊維質シートをロール芯体の円周にそつて巻回して
積層し、多層間を繊維質シート表面に部分的に施された
接着剤により接着して全体を一体化したことを特徴とす
る繊維質ロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7334777A JPS5944523B2 (ja) | 1977-06-22 | 1977-06-22 | 繊維質ロ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7334777A JPS5944523B2 (ja) | 1977-06-22 | 1977-06-22 | 繊維質ロ−ル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS548253A JPS548253A (en) | 1979-01-22 |
JPS5944523B2 true JPS5944523B2 (ja) | 1984-10-30 |
Family
ID=13515524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7334777A Expired JPS5944523B2 (ja) | 1977-06-22 | 1977-06-22 | 繊維質ロ−ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5944523B2 (ja) |
-
1977
- 1977-06-22 JP JP7334777A patent/JPS5944523B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS548253A (en) | 1979-01-22 |
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