JPS594446A - イオン交換樹脂再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は陰イオン交換樹脂と陽イオン交換樹脂とを混合
したイオン交換樹脂を再生する装置に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

一般にたとえば原子力発電設備の復水等のイオンを除去
するイオン交換塔には粉末状の陰イオン交換樹脂および
陽イオン交換樹脂とを混合したイオン交換樹脂が用いら
れており、陰、陽画イオンを除去するように構成されて
いる。そして、このようなイオン交換樹脂を再生するに
は、まず陰イオン交換樹脂と陽イオン交換樹脂とを比重
差等を利用して分離し、分離した陰イオン交換樹脂と陽
イオン交換樹脂とを別々に再生薬液で再生していた．し
かし、このように陰イオン交換樹脂と陽イオン交換樹脂
とを分離する場合、分離された両樹脂の境界部には両樹
脂が混合しており、このため完全な分離が困難である。

そして、一方の樹脂に他方の樹脂が混合した場合には再
生の際に混合した他方の樹脂が逆再生されて逆にイオン
を吸着してしまう。

したがってこのようなものをイオン交換塔に再充填して
通水すると上記吸着していたイオンが水中に漏れ出し、
水質が悪化する不具合があった。

Ｃ発明の目的〕 本発明はイオン交換樹脂の混合による逆再生を防止し、
イオンの漏洩を確実に防止することができるイオン交換
樹脂再生装置を得ることにある。

〔発明の概要〕

本発明は陰イオン交換樹脂と陽イオン交換樹脂とを混合
したイオン交換樹脂を収容し比重差によって上下に分離
する分離再生塔と、この分離再生塔に接続され上方に分
離された樹脂層の下部に開口した分離樹脂移送管と、分
離された樹脂の中間にある混合樹脂層の下部に開口した
混合樹脂移送管とを設け、上方に分離した樹脂のみを上
記分離樹脂移送管を介して再生塔に移送し、また両樹脂
が混合した混合樹脂層の樹脂は混合樹脂移送管を介して
混合樹脂収容タンクに移送し、再生薬液供給機構によっ
て再生塔および分離再生塔にそれぞれ再生薬液を供給し
て再生塔内に移送され上方に分離された樹脂のみと分離
再生塔内に残った下方に分離した樹脂のみとをそれぞれ
再生し、また両樹脂が混合した混合樹脂層の樹脂は混合
樹脂収容タンク内に別に収容して再生をおこなわないよ
うにしたものである。したがって、イオン交換樹脂の逆
再生がなく、再使用時におけるイオンの漏洩を確実に防
止するものである。

〔発明の実施例〕

以下図面を参照して本発明の一実施例を説明する。図中
１はイオン交換塔であって、このイオン交換塔１内には
粉末状の陰イオン交換樹脂および陽イオン交換樹脂を混
合したイオン交換樹脂が収容され、通水管２を通して通
水される水の陰、陽画イオンを吸着するように構成され
ている。そして、このようなイオン交換塔１には本発明
のイオン交換樹脂再生装置が接続されている。

以下このイオン交換樹脂再生装置の構成を説明する。図
中３は分離再生塔であって、上記イオン交換塔１内のイ
オン交換樹脂が移送管４を介して移送されるように構成
されている。そして、この分離再生塔３は上記のイオン
交換樹脂を比重差を利用して陰イオン交換樹脂と陽イオ
ン交換樹脂とを上下に分離するように構成されており、
この一実施例では第２図に示す如く陰イオン交換樹脂要
因が上方に、陽イオン交換樹脂層（Ｃ）が下方に分離さ
れるように構成されている。また、前述した如＜Ｗ＠樹
脂の分離は完全にはおこなわれないので、両樹脂層の間
には両樹脂が混合した混合樹脂層（Ｂ）が形成される。

そして、この分離再生塔３には陰イオン交換樹脂移送管
５ｇ、混合樹脂移送管５ｂおよび陽イオン交換樹脂移送
管５ｃがそれぞれ接続されている。

上記陰イオン交換樹脂移送管５ａは上記上方に分離され
た陰イオン樹脂層に）の下部に開口している。また、上
記混合樹脂移送管５ｂは混合樹脂層ＣＢ）の下部に開口
している。また、陽イオン交換樹脂移送管５ｃは下方に
分離された陽イオン交換樹脂層（０の下部すなわち分離
再生塔３の下部に開口している。そして、上記陰イオン
交換樹脂移送管５ａは再生塔６に接続されている。

また、上記混合樹脂移送管５ｂは混合樹脂収容タンク７
に接続されている。そして、上記再生塔６、混合樹脂収
容タンク７および分にＣ再生塔３にはそれぞれ移送用水
供給管８＊９ｒＩＯが接続され、イオン交換樹脂を移送
するための水が供給されるように構成されている。なお
、分離再生塔３に接続された移送用水供給’ｒｆｌＯは
第２図に示す如く３本の分岐管１０ａ＋　１０ｂ−ｔｌ
ｏｅに分れ、これら分岐管１０ｍ　、　１０ｂ　、　１
０ｃは分離再生塔３の上部、混合樹脂要因の下部および
陽イオン交換樹脂層（０の上部に対応した位置にそれぞ
れ接続されている。そして、これら分岐ｇ１０ａ　、　
１０ｂ　、　ｊＯｃの途中にはそれぞれ開閉弁１１ｍ　
ｐ　ｌｌｂ　＋　ｌｌｃが設けられている。そして、上
記再生塔６および混合樹脂収容タンク７にはそれぞれ排
出管１２．１３が接続され、これら排出管１２．１３、
および陽イオン交換樹脂移送管５ｃはそれぞれ混合塔１
４に接続され、この混合塔１４には戻し管１５が接続さ
れ、この戻し管１５はイオン交換塔１に接続されている
。

そして、上記分離再生塔３および再生塔６にはイオン交
換樹脂の再生薬液を供給する機構たとえば再生薬液供給
ポンプ１６．１７が接続されている。

次に上記一実施例の作用を説明する。イオン交換樹脂は
移送管４を介して分離再生塔３内に送られ、この分離再
生塔３内で分離される。次にこの分離再生塔３内で上方
に分離された陰イオン交換樹脂層（４）のみが陰イオン
交換樹脂移送管５ｍを介して再生塔６に送られ、また再
樹脂が混在している混合樹脂層（Ｂ）は混合樹脂移送管
５ｂを介して混合樹脂収容タンク７に送られ、また陽イ
オン交換樹脂層（Ｑのみが分離再生塔３内に残される。

次に再生塔６および分離再生塔３内に再生薬液が供給さ
れ陰イオン交換樹脂および陽イオン交換樹脂のみが再生
され、両樹脂が混在している混合樹脂は再生処理されな
い。

したがって、イオン交換樹脂の逆再生は生じない。そし
て、再生が終了したら再生塔６内の陰イオン交換樹脂、
混合樹脂収容タンク７内の混合樹脂、分離再生塔３内の
陽イオン交換樹脂は排出管１２．１３および陽イオン交
換樹脂移送管５ｃを介して混合塔１４に送られて混合さ
れたのち戻し管１５を介してイオン交換塔１に戻される
。よって両樹脂が混在している部分である混合樹脂層ω
）は再生処理されずにイオン交換塔１に戻されるので逆
再生によるイオンの漏洩を確実に防止できるものである
。

〔発明の効果〕

上述の如く本発明は陰イオン交換樹脂と陽イオン交換樹
脂とを混合したイオン交換樹脂を収容し比重差によって
上下に分離する分離再生塔と、この分離再生塔に接続さ
れ上方に分離された樹脂層の下部に開口した分離樹脂移
送管と分離された樹脂の中間にある混合樹脂層の下部に
開口した混合樹脂移送管とを設け、上方に分離した樹脂
のみを上記分離樹脂移送管を介して再生塔に移送し、ま
た両樹脂が混合した混合樹脂層の樹脂は混合樹脂移送管
を介して混合樹脂収容タンクに移送し、再生薬液供給機
構によって再生塔および分離再生塔にそれぞれ再生薬液
を供給して再生塔内に移送された上方に分離された樹脂
のみと分離再生塔内に残った下方に分離した樹脂のみと
をそれぞれ再生し、また両樹脂が混合した混合樹脂層の
樹脂は混合樹脂収容タンク内に別に収容して再生をおこ
なわないようにしたものである。したがって、イオン交
換樹脂の逆再生がなく、再使用時におけるイオンの漏洩
を確実に防止することができる等、その効果は大である
。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示し、第１図は全体の概略構成
図、第２図は分離再生塔の概略構成図である。 ３・・・分離再生塔、５ａ・・・陰イオン交換樹脂移送
管、５ｂ・・・混合樹脂移送管、５Ｃ・・・陽イオン交
換樹脂移送管、６・・・再生塔、７・・・混合樹脂収容
タンク、１７．１８・・・再生薬液供給ボン式再生薬液
供給機構）。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）陰イオン交換樹脂と陽イオン交換樹脂とを混合し
   たイオン交換樹脂を収容するとともに比重差により陰イ
   オン交換樹脂と陽イオン交換樹脂とを上下に分離する分
   離再生塔と、この分離再生塔に接続され上方に分離され
   た樹脂層の下部に対応して開口した分離樹脂移送管と、
   この分離樹脂移送管に接続された再生塔と、上記分離再
   生塔に接続され上記上方に分離された樹脂層と下方に分
   離された樹脂層との間に形成される陰イオン交換樹脂と
   陽イオン交換樹脂の混合した混合樹脂層の下部に対応し
   て開口した混合樹脂移送管と、この混合樹脂移送管に接
   続された混合樹脂収容タンクと、上記分離再生塔および
   再生塔内に再生薬液を供給する再生薬液供給機構とを具
   備したことを特徴とするイオン交換樹脂再生装置。
2. （２）　　前記分離再生塔、再生塔および混合樹脂収容
   タンクは樹脂混合タンクに接続されていることを特徴と
   する特許 載のイオン交換樹脂再生装置。