JPS59430A - 地下構造物の施工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は地下構造物およびその施工法に関する。その
目的は地盤を余堀シすることなく地下構造物が構築でき
、かつ止水性が高く施工性が優れた地下構造物およびそ
の施工法を提案するにある。

近年、地価高騰、土地過密、日照問題、騒音問題、省エ
ネルギー問題等の理由から地下室に対する関心が高まっ
てきた。従来の地下室は一般にＲＣの現場打工法が主流
であシ、ＲＣ作りの場合は外壁面に防水性を付与するた
めに、ＲＣ壁面外側にモルタル塗膜、防水シート等によ
る防水施工が必要で、このための人が入って作業できる
余堀が必要であった。ところが近年は隣地境界一杯に構
造物を構築し、余堀不可能な場合が多い。このような場
合は外側防水の代わりに、内防水としてブロック等によ
る二重壁構造を採用したシ、あるいはＲＣ壁を構築する
に先だち、コンクリート打設用の型枠の外側枠板屋内側
面に予め防水層を形成しておき、この面に接してコンク
リートを打設してＲＣ作り壁外側面に防水性を付与する
提案もある。しかじ余堀が不可能な場合は、施工が繁雑
でコスト高となシ、かつ、止水性の信頼性が低かった。

この発明は上記問題点に着目してなされたものであシ、
その要旨は、側壁にセメント系パネルを敷き並べ構成し
てなり、該セメント系パネルの外表面に防水層が設けて
あり、パネル相互間目地は内側から目地貼シし閉塞しで
ある地下構造物である。ｔた、掘削した地盤内に躯体鉄
骨を建方後その屋外側に、外表面に防水層が設けである
セメント系パネルを敷並べ配して取付け、このパネル相
互間目地を構造物屋内側から目地貼シして閉塞すること
を特徴とする地下構造物の施工法である。

以下この地下構造物の施工の実施例を図面を用い説明す
る。

第１図（ａ）〜ｃｆ）は施工工程を埴に示すものである
。

（ａ）図は根伐りした地下構造物を構築すべき若干の余
堀がある掘削地盤１である。この地盤１底に割栗２．捨
コンクリート３．防水シート４および保膜モルタル５を
順に配しくｂ図）、この上にコンクリートを打設して基
礎６を設け（０図）、躯体鉄骨７を建込む（ｄ図）。こ
の鉄骨７の屋外側Ｋ、外表面に防水層８．さらにその表
面に断熱層・９を積層したセメント系パネル１０を敷並
べ配し躯体鉄骨７に取付ける（ｅ図）。この敷並べたセ
メント系パネル１０の目地を屋内側から目地貼１１を施
して閉塞し、余堀部分を埋戻して地下構造物は施工され
る。

この発明に用いるセメント系パネルはＡＬＣ板（オート
クレーブ養生軽量気泡コンクリート板）ＰＣ板（プレキ
ャストコンクリート板）あるいは石灰質原料、珪酸質原
料岬からなりセメントを用いないＡＬＣ板等から選択さ
れる。第２図（ａ）に示すセメント系パネル１０は片表
面、厚み端面および他方の表面縁部を覆って防水層８が
積層して設けてあり、片表面の防水層８０表面に断熱層
（兼緩衝層）９が積層されている。なお図面で１２はパ
ネル取゛付用のボルト孔である。第２図（ｂ）は（ａ）
図と同様構造のパネルであるが、半地下構造物用のもの
で、地上に露出する部分には防水層８．断熱層９が設け
られていない。防水層材料としては非加硫ブチルゴムシ
ート、薄鋼板の両表面に塩化ビニル系樹脂を積層した積
層鋼板、あるいは合成樹脂、加硫ゴム等のシート類、そ
の他合成樹脂塗膜等から選択できる。

第２図のパネル１０を用い前記施工例になる地下構造物
は第３図のごとく側壁がセメント系パネル１０で構成さ
れ、その外表面には防水層８があり、パネル１０間の目
地は屋内側から目地貼１１によシ閉塞されている。第４
図は目地貼り１１の態様例であって、（ａ）図はパネル
１０．１０の端面を突合せてなった目地に沿い、パネル
屋内表面縁部にまわシ込んだ防水層８の上から防水テー
プ１３を増貼りし、その上を帯状の押え金物１４をビス
１５で止めて目地を閉塞したものである。（ｂ）図はパ
ネル屋内表面縁部にまわり込んだ防水層８の上に防水テ
ープ１３を熱あるいは溶剤接着して目地貼りし閉塞した
ものである。この態様は例えば防水層８が塩化ビニル系
樹脂と鋼板との積層鋼板であり、防水テープ１３が塩化
ビニル系樹脂を用いた場合は同種材料であるので熱ある
いは溶剤接着により強固に固着して閉塞できる。

また、セメント系パネル１０の端面形状を第５図（ａ）
のごとくさねはぎ構造としたり（ｂ）のごとく、あいし
ゃくり構造とすると目地の止水性が高まり、突合せた端
面を接着剤力どで接着するとより好ましい。防水層８は
屋外側となるパネルの片表面のほか、端面を覆い屋内側
となる他表面縁部にまわり込み形成し、目地貼１１をそ
の上から行なうことが目地の止水性を高める上で重要で
ある。

この実施例においては、・鉄骨柱を支える基礎６の先端
に屋外側が低面１６となった段差部１７を設け、防水シ
ート４の縁部を基礎６の外側面に添い折曲げ段差部１７
を覆い配置し、この段差部１７低面１６にパネル１０の
下端間を接して載置し、同時に基礎６に固定した躯体鉄
骨を構成するＬ形鋼７−１に挿通したボルト１８によっ
て基礎６に引き付け、パネル屋内側面下縁部を段差部立
上り面１９に圧接し、パネル１０下端部と基礎６とを防
水層８と防水シート４とを介して密着せしめ目地を止水
性高く閉塞しである。

この地下構造物は以上の構成であり、セメント系パネル
は予め屋外側となる片表面に防水層を設けておき、躯体
鉄骨に取付けた後に屋内側から目地貼りして目地を閉塞
し市水性を付与することができるので、余掘りの必要か
鹿く、狭隘な土地に作業性よく、地下構造物を構築でき
る。また、工場生産したセメント系パネルを用いるので
、ＲＣ作りに比ベニ期が短かく、工費も低摩であり、止
水性の信頼性も向上する。

この発明は前記した実施例に限定されるものではない。

例えば、余掘りが全く不可能な場合の施工例を第６図に
より説明する。

第６図（ａ）は構築すべき地下構造物寸法に略等し　４
゜く根伐りし矢板２０を周囲に建込んだ掘削地盤１′　
底に、前記実施例と同様に割栗２．捨コンクリート３．
防水シート４．保護モルタル５を配し、その上に形成し
た基礎６に、鉄骨７を建”込んだものである。その外側
表面に（ｂ）図のごとく防水層８．断熱層９を積層した
セメント系パネル１０を屋内側から鉄骨７の間を通過し
て、あるいは上方から矢板１７と鉄骨７との間を通過し
て鉄骨７の外側に敷並べ取付け、パネル１０間の目地を
屋内側から目地貼り１１を施して地下構造物は構築され
る。

なお、セメント系パネル１０の外表面防水層８表面に断
熱層９を設けておくと、断熱性が向上することは云うま
でもないし、防水層の保護にも表る。しかし必ずしも断
熱層を設けておく必要はない。

この発明は以上の通りであり、狭隘な土地に余掘するこ
となく、短期・低コストで止水信頼性が高い地下構造物
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）　、　（ｂ）　、　（Ｑ）　、　（ｄ）　
、　（６）　、　（ｆ）はこの発明の地下構造物の施工
過程を順に示す縦断面図、第２図（ｐＬ）　、　（ｂ）
はそれぞれこの発明に用いるセメント系パネルの斜視図
、第３図は地下構造物の側壁縦断面図、第４図（ａ）　
、　（ｂ）はそれぞれパネル目地部分を示す断面図、第
５図（ｊＬ）　、　（ｂ）はそれぞれパネル端面断面形
状の変形例を示す断面図、第６図（ａ）　、　（ｂ）は
余掘りが不可能な場合の施工の工程を順に示す縦断面図
である。 １．１′　　・・掘削地盤、２・・割栗、３・・捨コン
クリート、４・・防水シート、５・・保護モルタル、６
・・基礎、７・・躯体鉄骨、７−１・・Ｌ形鋼、８・・
防水層、９・・断熱層、１０・・セメント系パネル、１
１・・目地貼り、１２・・ボルト孔、１３・・防水テー
プ、１４・・押え金物、１５・・ビス、１６・・低面、
１７・・段差部、１８−・ボルト、１９書−立上り面、 ２０・・矢板。 第１図 （。）（ｂ） （ｃ）（ｄ） （ｅ）（ｆ） 第２図 （０） （ｂ）

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）側壁にセメント系パネルを敷き並べ構成してなシ
   、該セメント系パネルの外側面に防水層が設けてあυ、
   パネル相互間目地は内側から目地貼シして閉塞されてい
   ることを特徴とする地下構造物。
2. （２）　　セメント系パネルの一方の外側面に設けた防
   水層は該パネルの端面および内側面縁部にまたがり配し
   であることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の地
   下構造物。
3. （３）セメント系パネルは屋外側が低面と々っ九段差部
   力鴎る躯体基礎の上Ｋ、パネル下端面を段差部低面に接
   し載置し、かつ構造物屋内側方向に引き付はパネル内側
   面下縁部を段差部立上り面に圧接して取付けであること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項または第２項記載の
   地下構造物。
4. （４）地下構造物を構築すべき掘削地盤内に躯体鉄骨建
   方後、外表面に防水層が設けであるセメント系パネルを
   前記躯体鉄骨外側に敷並べ取付け、該パネル相互間目地
   を構造物屋内側から目地貼シして閉塞することを特徴と
   する地下構造物の施工法。