JPS5942871B2 - 表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は数字、文字、符号等を表示するための表示装
置に関する。

従来の文字表示装置、例えば米国特許明細書（ＮＯ３Ｏ
９６５４９，３６６８７ＯＯ）に記載されている文字表
示装置は文字の構成セグメントを表わすために７つの細
い開孔部をもつ不透明なプレートとして形成されたマス
クを備えている。

このマスクは文字構成セグメントの前に設けることを要
求され、横から見た場合にパララツクスを生じてこの表
示文字を見にくくする原因となる。この発明の目的は従
来の前面マスクを除去して横方向から見た場合でもパラ
ラツクスを生ずることなく表示文字を見ることの可能な
表示装置を提供することである。この発明の一態様によ
ると、複数のセグメント表示機構が平たんなベース・プ
レート上において、開放フレームにより囲まれるように
設けられている。

各セグメント表示機構は、磁界を発生させるために外部
から電気的に付勢されるところの、コア上に配置された
コイルを備えている。このコイルの両端部に設けられた
軟鉄磁極は非磁性のフレームにより小さな直方体のケー
ス内に保持された回転可能に設けられた磁石の近傍にお
いて、終結している。この磁極はコイルを支持するコア
と前記磁石を含む磁気回路の一部を構成している。この
磁石は磁界に応じて所定方向または逆方向に９０゜以上
回転する。またこの磁石は表示セグメントを支持するア
ームに固定されている。このアームは前記小さなフレー
ムの壁に当接して、表示セグメントの表示位置方向また
は非表示位置方向への回転を制限されている。前記磁石
は直径方向に磁化され、磁軸がどの方向を向いても前記
２個の磁極にひきつけられる。これにより、前記アーム
およびセグメントを表示位置または非表示位置に保持す
ることが可能となる。前面マスクが使用されていないの
で、表示位置にあるセグメントはあらゆる方向から観察
可能でさる。前記フレームは表示位置にある表示セグメ
ントと略同じ高さに形成され、前記磁石が９０゜以上回
転され得るように形成されていることにより、非表示位
置にある表示セグメントの観察は禁止される。以下図面
を参照してこの発明の一実施例に係る文字、数字、符号
等を表示する表示装置を説明する。

第１図ないし第４図は、側壁１４および端側壁１６をも
つ非磁性体の金属フレーム１２を備えたセグメント表示
ユニツト１０を示す。

このフレーム１２はフランジ２０および端側フランジ２
３に設けられた透孔に挿入された複数のねじ１９により
長方形の金属またはプラスチツク製のベース・プレー口
８に固定されている。端側壁１６および側壁１４はそれ
ぞれ補強材として使われるところの、内側に延びるフラ
ンジ２６および２８を備えている。横力向に延びる側壁
２７は横方向に延びる表示セグメント３′２′と隣接し
て配置され、フランジ３１および一対のねじ２１により
ベース・プレート１８に固定される。この側壁２７は補
強材として作用する上側フランジ２９を備えている。フ
レーム１２は第１図に示されるように、平行四辺形状に
形成されている。このフレーム１２内において、ベース
・プレート１８上に７個の表示部３０が配置されている
。この表示部３０は表示面１Ｚの下側に配置され、゛８
”字形に配置されるセグメント３２を備えている。各セ
グメント表示機構３０は非磁性金属により形成された方
形管状ケース３４を備えている。

このケース３４は同じ寸法の側壁３６，３８と、対向す
る側壁４０，４２とを備えている。この側壁４２は側壁
４０と同じ幅で、より長く形成されている。側壁４２の
側端部は側壁３６，３８の長い側端部と一体的に形成さ
れ、側壁４０の側端部は側壁３６，３８の短かい側端部
と一体的に形成される。側壁３６，３８は透孔のある方
形プタ３９を底面に有し、ケース３４をベース・プレー
ト１８上に取付けるためのねじ４４を受入する。方形状
のプラスチツク・フレーム４６はケース３４の上面に緩
く固定され、側壁３６，３８の内側方向に延びる一対の
くぼみにより支持される。このフレーム４６はピン・シ
ヤフト５２の両端と当接する一対の、間隔をおいて配置
されたところの、スロツトをもつ直立部５０により支持
される。円筒状磁石５４および回動可能なプラスチツク
・アーム５６はピン・シヤフト５２が挿入されるところ
の、それぞれ心合せされた透孔５８，６０を備えている
。アーム５６の中央部の断面は方形であり、このアーム
５６は例えば接着剤により固定されたり、磁石５４の端
面６１に隣接して固定される。このアーム５６および磁
石５４は共に回転する。アーム５６は一体的に形成され
た平たんなネツク部６２を有し、平たんな台６４で、終
結している。

表示セグメント３２は台６４の上側面に固定されている
。このセグメント３２の上面３３は白く、端部および下
側は黒である。回転可能な磁石５４およびアーム５６の
下側にはボビン６５が配置されている。このボビン６５
上には多数の巻数をもつコイル６６が設けられている。
第８図に示されるように、このコイル６６は中央でタツ
プが取出され、３本のリード線を有している。ボビン６
５は、コイル６６を固定させるために、ねじ７２を受入
する中央の透孔６３をもつ、このねじ７２は２個の軟鉄
磁極７６，７７のフランジ状端部を貫通している。この
磁極７６，７７はケース３４の長手方向に延び、これら
の磁極の自由端７８は磁石５４の直径方向に関し対向す
る側部と隣接して設けらてるいる。ねじ７２上のナツト
８０はボビン６５、コイル６６、および磁極７６，７７
をケース３４内において保持する。ねじ７２の自由端は
側壁４０のスロツト（図示せず）を介して延び、コイル
６６、ボビン６５、および磁極７６，７７をケース３４
内において保持するためにナツト８４と係合する。外部
のコンピユータ回路から正電圧がリード線６８，６９に
印加されると、コイル６６は磁界を形成し、磁極７６，
７７はＮ，Ｓ極をもつように磁化される。

この後、磁石５４およびアーム５６が例えば第４図にお
いて反時計力向に回転される。

これにより、表示セグメント３２は第４図において破線
で示した位置まで下げられる。磁石５４、アーム５６お
よび表示セグメント３２の運動はフレーム４６の上端部
と一体的に形成された突出部８８と平たんなネツク部６
２との接触により停止される。負電圧がリード線６９，
７０に印加されると、コイル６６は反対極性の磁界を発
生し、磁石５４、アーム５６および表示セグメント３２
は第３図および第４図において実線で示されるようにセ
グメント３２の表示部１２／へと時計方向に回転する。
セグメント３２の時計方向への回転はフレーム４ｆｆと
一体的に形成された突出部８９とアーム５６の内側端部
との接触により停止される。表示セグメント３２の自由
端面３３は例えば白く塗られ、ベース・プレート１８お
よびフレーム１２の他の部分は黒く塗られる。このよう
に、表示セグメント３２が引下げられると、白い自由端
面３３が見えなくなる。ケース３４は、第３図および第
４図に示されるように、フレーム１２の隣接する側壁に
対して傾斜している。従つて、引下けられたセグメント
３２の自由端面３３は下方に傾斜付けられる。これによ
り、引下げられたセグメント３２の自由端面３３は表示
ユニツト１０の前面から隠される。フレーム１２は前面
にマスクを備えていないので、表示位置においては各セ
グメント３２の全長および全幅があらゆる角度から観察
される。セグメント３２は表示位置にある時にフレーム
１２の前面１７と同一平面に存在する。またこのセグメ
ント３２が引下げられた場合には、上端部３５は第３図
に示されるようにフランジ２６，２８または２９の下側
に隠される。これによりフレーム１２の前面において、
セグメント３２のいかなる表示面も観察され得ない。磁
石５４は第４図および第５図に示されるように面Ｐの直
径方向に磁化される。

表示機構部３０のコイル６６がセグメント３２を表示す
るために付勢されると、このセグメント３２はこの後に
コイル６６が消勢されても、表示位置に保持される。こ
れは、磁石５４の、磁極７７方向への磁力のためである
。この磁石５４は、面ＰＯＮ領が磁極７７方向に可能な
限り回転した位置に保持される。またコイル６６が付勢
されると、磁極７７がこのコイル６６により発生された
磁界のＮ極となり、磁極７６がＳ極となる。これにより
、磁石５４は第３図において破線で示される引下げ位置
まで回転される。セグメント３２を引下げた後に、コイ
ル６６が消勢されると、このセグメント３２は磁石５４
の磁極７６に対する磁力により引下げ位置に保持される
。表示セグメントの前面は表示位置においては観察され
、引下げ位置においては完全に隠されるが、これはスロ
ツト面またはマスク面を使用することなく得られる効果
である。

コイル６６が表示セグメントを別の位置へと移動させる
ように付勢されるまで、このセグメントは磁気的に表示
位置または引下げ位置に保持される。第６図および第７
図は３５個の表示機構部３０をもつ 数字表示装置１０
Ａを示す。

各機構部は白い前面３３／をもつ円形の表示セグメント
３２′を備えている。各セグメント３′２′は例えば表
示機構部３０の台６４に固定された薄いデイスクである
。第５図において破線で示されるように、円形プレート
３′２′の代わりに細長いプレート３２を使用しても良
い。セグメント３′２′は第３図に示されるように傾斜
位置へと引下げられ、白い前面３３′は観察され得なく
なる。表示セグメント３２′は、表示位置にある場合に
は、相互に同一平面上にあり、フレーム１２″の自由端
面１′２′の下側に配置されている。このセグメント３
２′は数字または文字を表示する。第６図においては、
表示機構部３０は文字゛Ｂ゛を表示するように付勢され
ている。これらのセグメント３２は任意の数字、アルフ
アベツトまたは必要に応じて符号等を表示するように付
勢される。この表示ユニツト１０Ａの表示ユニツト１０
と同じ部分は同じ参照符号により示されている。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例に係る表示装置に使用され
る表示機構部の上面図、第２図は第１図を２−２線に沿
つて見た側面図、第３図および第４図はそれぞれ第１図
を３−３線および４−４線に沿つて切断して示す断面図
、第５図は前記表示機構部の一部の展開図、第６図は前
記表示装置の上面図、第７図は第６図に示す表示装置の
側面図，第８図は前記表示機構部を付勢するために使用
されるコイルの概略図である。 １２・・・・・・フレーム、１８・・・・・・ベース・
プレート、３０・・・・・・表示機構部、３２・・・・
・・表示セグメント、５６・・・・・・アーム、６６・
・・・・・コイル、７６，７７・・・・・・磁極。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ベースプレート、およびこのベースプレート上に所
   定の配列パターンで配置されたところの複数のセグメン
   ト表示機構部を備えたところの、文字、数字等を表示す
   るための表示装置において、前記各セグメント表示機構
   部は、表示すべき文字、数字等の一部を表示するための
   表示端面をもつ実質的に平たんな表示セグメントと、こ
   の表示セグメントに略直角に取付けられた支持アームと
   、前記表示セグメントから離れた位置においてこの支持
   アームに固定され、かつ前記ベースプレートと平行な表
   示面より下方位置において所定の角度範囲内で回動自在
   に取付けられた磁石と、前記ベースプレートに取付けら
   れ、電気的に付勢されるコイルと、このコイルに印加さ
   れる付勢電圧に応じて反対極性に磁化されて前記磁石に
   作用力を与えるところの、前記磁石の両側に配置された
   ２個の磁極片とにより構成され、前記磁石は、前記コイ
   ルに印加される付勢電圧の極性に応じて、前記所定の角
   度範囲内において一方向または反対方向に選択的に回転
   されて、前記表示セグメントの表示端面が前記表示面に
   合致する表示位置と、この表示端面が前記表示面に対し
   て前記ベースプレート方向に実質的に９０°より大きい
   角度だけ回転された非表示位置との間において前記表示
   セグメントを回転駆動し、かつ前記表示位置または非表
   示位置に選択的に保持し、所望の文字は選択された複数
   の表示セグメントを前記表示位置に磁気的に保持すると
   共に残りの表示セグメントを前記非表示位置に磁気的に
   保持することにより表示されるところの表示装置。 ２ 前記表示機構部を取囲むように前記ベース・プレー
   ト上に固定され、前記表示面と同一平面まで上方に延出
   するフレームを更に備えたことを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の表示装置。 ３ 前記表示セグメントが薄い円形プレート状に構成さ
   れることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の表示
   装置。 ４ 前記表示機構部が文字、数字、符号等を表わすため
   に７個以上設けられていることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の表示装置。 ５ 前記セグメント表示機構部の前記アームは、一対の
   側壁が相互に平行に対向して配置され、下端部が前記ベ
   ース・プレートに固定された管状ケースの開放上端部に
   設けられた非磁性フレームに回転可能に取付けられ、前
   記表示セグメントが前記非表示状態にある時には前記フ
   レームと当接していることを特徴とした特許請求の範囲
   第１項記載の表示装置。 ６ 前記回動手段および磁石手段が前記アームに固定さ
   れ、直径方向に磁化された円形磁石と、前記ケース内に
   固定されたところの、電気的に付勢されるコイルと、前
   記円形磁石の直径方向における対向端部と隣接して配置
   されたところの、前記コイルの両端に設けられた２個の
   磁極片とを備え、このコイルの両端に印加される電圧の
   極性により前記磁石の回転方向が決定されるところの特
   許請求の範囲第５項記載の表示装置。 ７ 前記フレームは、前記磁石が前記磁極片に引きつけ
   られた時に、前記表示位置および非表示位置において前
   記アームが当接する突出部と一体的に形成されたことを
   特徴とする特許請求の範囲第６項記載の表示装置。 ８ 前記表示機構部のすべてを取囲むように、上端部が
   開放されたフレームが前記ベース・プレートに固定され
   、前記非表示位置にある表示セグメントを隠すように配
   置されていることを特徴とする特許請求の範囲第７項記
   載の表示装置。 ９ 前記表示セグメントが薄い円形プレートにより構成
   されていることを特徴とする特許請求の範囲第７項記載
   の表示装置。 １０ 前記表示機構部が文字、数字、符号等を表わすた
   めに７個以上設けられていることを特徴とする特許請求
   の範囲第９項記載の表示装置。