JPS5942568Y2 - ガス複合調理器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はガスバーナによる燃焼熱気と、高周波発振器
からの高周波電波を調理室内に供給し、いわゆるガスオ
ーブンによる焙焼機能と電子レンジによる加熱機能を付
加したガス複合調理器に関する。

この種調理器は調理室開口周縁とこの開口を塞ぐ開閉扉
との間から高周波電波と燃焼熱気とが漏洩する。

そのため一般的に扉には電波漏洩を防止するチョークボ
ックスと、燃焼熱気の漏洩を防止する熱絶縁性バッキン
グとを別々に設けである。

しかるに電波防止手段と熱絶縁手段とを制約された扉周
縁に別々に設けることは、実質上困難であり、従って両
者を完全に防止することができなかった。

本考案は斯る点に鑑みなされたものでチョークボックス
の入口に設けるバッキングを熱絶縁性でかつ可撓性にす
ることにより実質上両防止手段を一ケ所で行うようにし
、限られた扉周縁のスペースを有効に利用するものであ
る。

以下図に示す実施例に基づいてこの考案を詳述する。

なお、これによってこの考案が限定されるものではない
。

第１〜３図において、ガス複合調理器１は調理室２と、
その下方に燃焼室３と調理室後方の循環ファン４の収納
室５とを備えると共に、調理室２の上方にマグネトロン
等の高周波発振器からの高周波電波が導入される電波照
射室６を付設し、調理室２内に高周波電波とガス燃焼熱
気の供給を受けてガス調理と高周波調理を併せて可能に
するものである。

而して７は調理室２を開閉する密閉扉体（開閉扉）で、
平面形状が額縁状で断面形状がＵ字状の扉枠板８、裏板
９、表板１０、シリコンゴム製バッキング１１．扉化粧
枠１２、チョーク板１３、パンチング板１４及び透明ガ
ラス１５．１６．１７を主たる構成要素としている。

すなわち、扉枠板８の中央開口を前方より閉塞するよう
透明ガラス板１５を扉化粧枠１２の前内向片１８によっ
て押圧固定し、更に扉化粧枠１２の後内向片１９によっ
て裏板９の後向片２３を押圧し扉枠板８に固定している
。

なお、２１は扉化粧枠１２と扉枠板８の後向片２２との
結合ネジである。

更に裏板９の内向片２０には後方から表板１０及びパン
チング板１４を介してチョーク板１３がネジ止めされて
いる。

而して裏板９の後向片２０と扉化粧枠１２の後内向片１
９との間並びに表板１０の後向片２３とチョーク板１３
との間にはバッキング１１の両端片２４．２５が挟圧支
持されている。

かくして調理室２の開口周縁面３３に対向する扉体７内
周辺部に、裏板９と前面のチョーク板１３とによってチ
ョークボックスＢが形成され、更に電波に対して透過性
のバッキング１１によってそのチョークボックスＢの入
口が覆われる。

従ってこのバッキング１１によってチョークボックスＢ
へのゴミ、ホコリなどの侵入がなく衛生的であり、更に
バッキング１１が略断面 状に形成され、その中央の
山部３２が扉体７閉塞時に本体３０の調理室２の開口周
縁面３３に弾性密接し調理室開口を密閉することができ
る。

チョークボックスＢの入口はチョーク板１３の外周に位
置し、扉体７の閉塞時にはチョーク板１３も所定巾にお
いて開口周縁面３３に当接する。

そして調理室２内の熱はまずチョーク板１３と開口周縁
面３３との当接構造において遮断され、その間から漏洩
する熱はさらにバッキング１１の存在により遮断され外
部への熱の漏洩が完全に防止される。

上記の二重の熱の漏洩の防止構造は、オープン運転の際
の調理室内の高温の熱にバッキング１１が直接さらされ
ることを防ぎ、バッキング１１の劣化が防止される。

以上のように本考案は電波漏洩防止用のチョークボック
スの入口に取り付けられるバッキングを熱絶縁性でかつ
可撓性材料で形成し、しかも調理室開口周縁にこのバッ
キングを当接させたものであるので電波漏洩と熱漏洩を
実質上−ケ所で行うことができ冒頭で述べたような目的
が達成できた。

とくに開閉扉の閉塞時に、チョーク板とバッキングとを
調理室開口周縁面に対して特定の位置においてそれぞれ
が当接する構造としであるので、熱の外部への漏洩が二
重に防止され、またバッキングの調理室内の直接の熱に
よる劣化も防止される。

なお、第１図において、３４は導風ダクト、３５はスタ
ー２４４０回転軸に連結された駆動羽根、３６は排気口
、３７は排気ダクト３８からの排気と導風ダクト３４か
らの風を混合する混合空間、３９は循環ファン４のモー
タ、４０は吸入口、４１は点火器、４２はガスバーナ、
４３は耐熱ガラス、４５は扉ハンドルである。

また第３図において２６はネジ２１との当接防止用凹部
である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るガス複合調理器の縦断面図、第
２図はその正面図、第３図はそのＡ−Ａ’端面図である
。 １・・・・・・ガス複合調理器、２・・・・・・調理室
、７・・・・・・扉体（開閉扉）、８・・・・・・扉基
板、９・・・・・・裏板、１１・・・・・・バッキング
、１３・・・・・・チョーク板、３０・・・・・・本体
、３３・・・・・・開口周縁面、Ｂ・・・・・・チョー
クボックス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガスバーナからの燃焼熱と高周波発振器からの高周波電
   波の供給を受ける調理室の開口を塞ぐように開閉扉が取
   り付けられ、前面にチョーク板を備えるとともにそのチ
   ョーク板の外周位置に入口を備えるチョークボックスが
   、前記調理室の開口周縁面に対向する前記開閉扉内の周
   辺部に設けられ、上記チョークボックスの入口には高周
   波電波に対しては透過性で熱的には絶縁性の可撓性部材
   から構成したバッキングが取り付けられ、開閉扉が閉じ
   られた際に所定巾のチョーク板とバッキングとが調理室
   の開口周縁面に当接する構成であるガス複合調理器。