JPS5942429Y2 - 手摺などの取付部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は手摺やストレッチャー摺あるいは欄干などを壁
面等に取付ける際に用いられる取付部材に係るものであ
る。

一般に、手摺などは壁面等に固定された固定体に対し左
右方向に取付位置が調整できること、取付は後不要な揺
動を生じないことが望まれ、従来においては種々の取付
部材が用いられていたが、手摺などを一旦取付けた後に
おいては取外しが不可能となるものや、位置調整や取外
しが可能なものであっても必要とする部材が多く施工上
等に手数を要するなどの不都合があり、簡便に用いられ
かつ正確な取付けが得られる部材は見受けられなかった
。

そこで、本考案は従来品の欠点を改良した新しい取付部
材を提供しようとするもので、以下図面について本考案
の一実施例を説明すると、１は手摺などの本体で、背面
に長手方向に沿う溝条２が形成されており、この溝条２
には係止片３が対向して設けられている。

４は一端に溝条２に摺動自在に挿入されるフランジ５を
形成した回転筒体で内局には雌ねじ６を螺設している。

７は壁面等８へ固定される固定体で、前記雌ねじ６に螺
合される雄ねじ９を螺設した基体１０を形成している。

１１は固定体７を固定するボルトである。

而して、壁面等８の適所に固定体７を固定し、一方手摺
などの本体１には固定体７に対応する数の回転筒体４を
そのフランジ５を溝条２に摺動自在に挿入し、回転筒体
４を固定体７に螺合緊締して手摺などを取付けるのであ
る。

この際、回転筒体４は位置を左右方向に調整自在である
ことから壁面等８に固定された固定体７に応じて位置変
更して対応せしめることができ、しかも回転筒体４を回
転操作して螺合することから部品数も少なく施工作業が
容易に行えるのであって、基体１０の先方に固定用ボル
ト１１を突出したりあるいは介在物を設けることにより
、回転筒体４のフランジ５での係止片３の牽引と基体１
０の先方の溝条底面２′への押圧とが相俟って、手摺な
どの本体１を強固に取付けられるのである。

また、基体１０を回転筒体４より長く形成すれば、回転
筒体４０回転操作に伴い基体１０の先端部が回転筒体４
を介して溝条２の底面２′に押圧されることになり、ボ
ルト１１の突出や介在物を要することなく手摺などの本
体１を強固に取付けることができＪ作業を効率化できる
のである。

しかも、回転筒体４の外面が例えば六角形などの多角形
状に形成されている場合には、従来から存在する工具に
よる回転操作が簡単且つ確実に行えるのである。

上記のように、本考案の取付部材は使用部品数が少なく
、固定体７に対して回転筒体４の位置調整が自在であり
、単に回転筒体４を回転操作することで手摺などの本体
１を取付けることができ、その取付けは強固となるばか
りか施工後における保守点検にも容易に対処できるなど
種々の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は螺合前の縦断側
面図、第２図は取付状態における縦断側面図、第３図は
他の実施例の取付状態における縦断面図である。 １は手摺などの本体、２は溝条、３は係止片、４は回転
筒体、５はフランジ、６は雌ねじ、７は固定体、８は壁
面等、９は雄ねじ、１０は基体である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １１手摺などの本体１の係止片３を対向して設けた溝条
   ２に摺動自在に挿入されるフランジ５を有し且つ雌ねじ
   ６を螺設した回転筒体４と、前記雌ねじ６に螺合される
   雄ねじ９を螺設した基体１０を形成した壁面等８への固
   定体７とから戒る手摺などの取付部材。 ２、基体１０が回転筒体４より長尺である実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の手摺などの取付部材。 ３、回転筒体４の外面が多角形に形成されている実用新
   案登録請求の範囲第１項又は第２項記載の手摺などの取
   付部材。