JPS5942267Y2 - 車輛シ−ト用表皮のプロテクタ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車輌シート用表皮プロテクター、特にシートク
ッション部の底部側における表皮がロアーレールにより
損傷するのを防止したプロテクターに関するものである
。

一般に、車輌シートは第１図、第２図に示すようにフレ
ーム１の上に載置された緩衝材２を被う表皮３かも構成
され、上記表皮３の端末側はフレーム１の下部方向に延
長されて、クリップ４により、上記フレーム１に固定さ
れている。

上記フレーム１の底部側にはアッパーレール５が固定さ
れており、そのアッパーレール５は車輌の床６側に固定
されたロアーレールＩに摺動自在に位置され、これによ
りシートクッション部Ｓは前後に摺動可能となっている
。

通常上記アッパーレール５はシートＳを最後部に移動し
た時その先端５ａ側が、ロアーレール１の先端７ａより
も後方に位置するように摺動する。

このため表皮３の端末ｍ側がロアーレール７つ先端側上
部ｎに近接することになり、この表皮３の端末ｍにたる
みが発生している場合、又は着座した身体の荷重を受け
て、シー）Ｓの前部側に撓みｍ′が発生した場合、この
端末ｍ及び撓み部分ｍ′がロアーレールＩの先端上面ｎ
に接触して、この部分が長期間の使用において損傷して
しまったり、或いはロアーレールＩに付着された油がこ
の表皮端末ｍ′撓み部部分ｍ′に付着してし渣い、表皮
３及びシートクッション部Ｓに着座する乗員の一部を汚
してし筐５という欠点を有していた。

そこで、第３図に示すようにロアーレールＩの先端側が
対応する表皮３の端末ｍ側を鎖部８により押え付けるよ
うにしているが、鎖部８を取り付けるために表皮３に孔
９を設けなければならず、この孔９かも表皮３が破れて
しまうという欠点を有していた。

又、第４図に示すようにアッパーレール５の先端側は対
応する表皮３の一部を切り欠くようにして切欠部１０を
設けることも提案されているが、これによればフレーム
１の一部が露出してし昔い見映えが悪くなるという欠点
を有していた。

本考案の目的はロアーレール１の先端上面ｎに対応する
個所にシートクッション部Ｓ側と一体となる板状のプロ
テクターを設け、上記欠点を除去するものであり、以下
実施例を用いて詳細に説明する。

第５図、第６図は本考案による車輌シート用表皮のプロ
テクターの一実施例を示す簡略構成図であり、第２図と
同じものは同一符号を用いている。

同図においてロアーレール１はＵ字状に成形され、その
一端側には取付は片１ａが設けられ、かつ側壁には長手
方向に沿って孔７ｂが設けられ、その孔７ｂにアッパー
レール５に固定された図示しないロック部材が嵌合する
ことになり、アッパーレール５の位置を規制できる。

上記アッパーレール５とロアーレール１との間には図示
しないローラが収納され、またアッパーレール５の先端
側には、フレーム１を取付けるための孔５ａが設けられ
ており、さらに、アッパーレール５の先端側上面にはロ
アーレール７の先端方向に、その一端が突出する板状の
プロテクター１１が、上記孔５ａを貫通するねじ部等に
よって固定されている。

このプロテクター１１は、金属板２合成樹脂板より成り
、このプロテクター１１はロアーレール１の先端上面ｎ
に対向し、この先端上面ｎに対向する表皮の端末側を被
っており、これにより表皮３の端末側にたるみ又は撓み
が生じても、この端末がロアーレール７の先端上面ｎ側
に当接することがなく、したがって端末がロアーレール
Ｉの接触によって破れてし１つたり、あるいはレール５
，１に付着した油が付着してし渣うという問題を解消す
ることができる。

従って、従来のように鎖部８で押え付けたり、切欠部１
０を設ける必要がなく、表皮の破れを防止でき、見映え
を良くできる。

なお、上記プロテクター１１は孔５ａを貫通するねじ部
により取付けることなく接着剤などを用いて取付けても
よく、又このプロテクター１１を、アッパーレール５の
先端側を前方に突出させることにより形成してもよい。

すなわちプロテクター１１とアッパーレール５と一体化
してもよい。

又、上記プロテクター１１はアッパーレール５に取付け
ることに限定されず、第７図に示すように通常シートク
ッション部Ｓのサイド側に取付けられるリクライニング
デバイスカバー１２に取付けるか、又は一体化してもよ
い。

この場合、上記カバー１２の先端側にシートクッション
Ｓのコーナ一部Ｓａを被うコーナーカバー１３を設け、
このコーナーカバー１３の底部側に、上記プロテクター
１１を一体化してもよい。

また、プロテクター１１の先端にシートクッション部Ｓ
の前面側を被う立上り部１１ａを設けてもよい。

以上説明したように本考案による車輌シート用表皮のプ
ロテクターによれば、アッパーレールが後部方向に移動
した時に露出するロアーレールの先端上部に対応する部
分に板状のプロテクターを設け、これにより表皮の端末
の一部を被うようにしたので、表皮の端末の一部がロア
ーレールの先端上面側に接触することがなく、破れ又は
汚れを防止することができ、しかも従来のように表皮の
端末に鎖部を取付けるための孔を設ける必要がなく、表
皮の破れを防止でき、又切欠部を設げる必要がないので
フレームの一部が露出してし壕い見映えが悪くなるとい
う問題を解消できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は、従来の車輌シート用表皮のプロテク
ターの一例を示す側面図及び断面図、第３図、第４図は
従来の車輌用シートのクッション部の裏側の外観を示す
図、第５図、第６図は本考案による車輌シート用表皮の
プロテクターの一実施例を示せ斜視図及び側面図、第７
図は本考案による車輌シート用表皮のプロテクターの他
の実施例を示す斜視図である。 １・・・・・・フレーム、２・・・・・・緩衝材、３・
・・・・・表皮、５・・・・・・アッパーレール、Ｉ・
・・・・・ロアーレール、１１・・・・・・ブローチク
ター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車輌の床面側に固定されたロアーレールに摺動自在に位
   置されるアッパーレール上に固定されたシートクッショ
   ン部と、このシートクッション部とシートバンク部との
   接続部の側部に設けられたリクライニングデバイスカバ
   ーを有する車輌シートにおいて、ロアーレールの先端上
   面と、シートクッション部を構成する表皮の端末との間
   に板状のプロテクターを介在させ、このプロテクターを
   上記リクライニングデバイスカバーに設けるようにした
   ことを特徴とする車輌シート用表皮のプロテクター。