JPS5942089Y2 - オイルフイルタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はオイルフィルタに関し、とりわけ、該オイルフ
ィルタの中心部を取付用のセンターボルトが縦貫通する
ようになったオイルフィルタに関する。

一般に、エンジンの潤滑機構にはオイルフィルタが設け
られており、このオイルフィルタによって潤滑油中の不
純物や変質物を除去浄化するようになっている。

前記オイルフィルタは主に外側容器と、この外側容器内
に収納される環状のエレメントとで構成されており、前
記オイルフィルタを縦貫通するセンターボルトによって
基体、たとえばオイルパン外側に装着されるようになっ
ていへ従って、前記センターボルトは前記エレメントの
中心部をも縦貫通するため、該エレメントの前記基体側
端部に取付けられるエンドプレートには、前記センター
ボルトを挿通するための挿通孔が形成されている。

ところで、前記オイルフィルタを取付ける際＆ちまず外
側容器内にエレメントを収納しておき、次に、センター
ボルトを前記外側容器および前記エレメントに挿通して
これら両者を縦貫通させるのであるが、前述した従来の
オイルフィルタにあってはセンターボルトが全長に亘っ
て同一径、つまり、該センターボルトのねじ部と一般軸
部とが同一径となっていたため、前記基体側エンドプレ
ートの挿通孔は、前記センターボルトの一般軸部が挿通
可能となっていた。

従って、前記センターボルトの取付時にはこのセンター
ボルトが逆方向に挿入されてしまう恐れがあるという問
題点があった。

本考案はかかる従来の問題点に鑑み、センターボルトの
先端部に形成されるねじ部を一般軸部より小径に形成す
る一方、該ねじ部が位置するエレメントの基体側エンド
プレートには、エレメントが装着された筒体を閉塞する
ように支持プレートが固設され、この支持プレートには
挿通孔が形成され、該挿通孔を前記ねじ部より若干大径
で且つ、前記一般軸部より小径に形成するとともに、前
記筒体の内側面にはこの筒体を閉塞するように中間プレ
ートを固設し、該中間プレートに前記一般軸部と略同−
径の第２の挿通孔を形成し、前記支持プレートおよび中
間プレートを流体の通過が可能となすことにより、セン
ターボルトがオイルフィルタに逆方向からは挿入されな
いようにして、該センターボルトの逆組を防止できると
ともに、フィルタエレメントの逆組をも防止でき、さら
にはフィルタエレメントを所定の個所に正確に位置決め
できるオイルフィルタの提供を目的とする。

以下、本考案の一実施例を図に基づいて詳細に説明する
。

すなわち、図は本考案のオイルフィルタ１の要部を示す
断面図で、２は外側容器３内に収納されたエレメントを
示し、図中、該エレメント２の上側に基体としてのオイ
ルパンが位置する。

このエレメント２は中空筒状に形成され、多数の透孔が
穿設された多孔筒体７に装着されている。

４は前記エレメント２の前記基体側端に取付けられたエ
ンドプレートでこのエンドプレート４には、上記多孔筒
体７を閉塞するように、オイルの通過を許容する透孔４
ｂが穿設された支持プレー）４ｃが固設され、その中央
部には後述するセンターボルト５を挿通するための挿通
孔４ａが形成されている。

５は前記オイルフィルタ１を縦貫通し該オイルフィルタ
１を前記基体に装着するセンターボルトで、該センター
ボルト５の先端部には前記基体に螺着するねじ部５ａが
形成され、該ねじ部５ａは前記エンドプレート４の挿通
孔４ａに位置するようになっている。

ここで、本考案は前記ねじ部５ａを前記センターボルト
５の一般軸部５ｂより小径に形成する一方、前記挿通孔
４ａを前記ねじ部５ａより若干大径に形成し、かつ、前
記一般軸部５ｂより小径に形成しである。

なお、図中符号８は、上記エンドプレート４の外側面に
取付けられたバンキングである。

以上の構成により、オイルフィルタ１を組付ける際には
、外側容器３内にエレメント２を収納しておき、センタ
ーボルト５を前記外側容器３０図外の下端部から挿入す
るのであるが、誤って、センターボルト５が外側容器３
の上端部から挿入されようとすると、センターボルト５
のねじ部５ａはエンドプレート４の挿通孔４ａを通過す
るが、一般軸部５ｂは前記挿通孔４ａに引っ掛かってし
まいそれ以上の挿入が不可能となってしまう。

従って、センターボルト５の逆組が防止されるのである
。

また、このことはフィルタエレメント２が外側容器３に
対して逆に組立てられていると、センターボルト５のね
じ部５ａが正規に向いた状態で図外の下端部から挿入さ
れても、同様に一般軸部５ｂが挿通孔４ａに引っ掛かる
ため、エレメント２の逆組をも防止できる。

ところで、本実施例にあっては、エレメント２の装着さ
れた多孔筒体７の中間部内側にセンターポル）５ａの一
般軸部５ｂと略同径の第２の挿通孔６ａが形成され、且
つオイルの通過する透孔６ｂを有する中間プレート６を
固設し、この中間プレート６によって前記センターボル
ト５の中間部（一般軸部５ｂ）をエレメント２側に支持
するようにしである。

このようにセンターボルト５の中間部を第２の挿通孔６
ａで支持することによって、エレメント２は前記支持プ
レート７と共に２点で支持されることになり、該ニレフ
ッ１２０図中下端部が傾斜されるのを防止することがで
きるとともに、これを外側容器３に対して正確に位置き
めすることができる。

このようにエレメント２の傾斜を防止し且つ正確に位置
きめすることによって、該エレメント２と、このニレフ
ッ１２０図中下端部に配設される図外のバッキング、お
よび基体側エンドプレート４のバッキング８と外側容器
３との間のシール機能を確実に達成することができへ以
上説明したように本考案のオイルフィルタにあっては、
センターボルトの先端部に形成されるねじ部を一般軸部
より小径に形成する一方、該ねじ部が挿通されて位置す
るエレメントの基体側の挿通孔は、エンドプレートに固
設された支持プレートに形成され、その孔径を前記ねじ
部より若干大径で、且つ、前記一般軸部より小径となす
とともに、エレメントが装着された多孔筒体に前記一般
軸部と略同−径の第２の挿通孔を形成した中間プレート
を固設し、これら支持プレート、中間プレートを流体が
通過できるようにすることで、オイルフィルタを組付け
する際、前記センターボルトが逆向きとなって挿入され
るのを阻止することにより、簡単な構造にして該センタ
ーボルトの逆組を完全に防止できるとともに、フィルタ
エレメンントの逆組をも防止し、さらにバッキングのシ
ール機能を確保できるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案のオイルフィルタの要部を示す断面図である
。 １・・・・・・オイルフィルタ、２・・・・・・エレメ
ント、３・・・・・・外側容器、４・・・・・・エンド
プレート、４ａ・・・・・・挿通孔、５・・・・・・セ
ンターボルト、５ａ・・・・・・ねじ部、５ｂ・・・・
・・一般軸部、６・・・・・・中間プレート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外側容器およびこの外側容器に収納される多孔筒体に装
   着されたエレメントを備えたオイルフィルタの中心部を
   縦貫通し、先端部に形成したねじ部を介して前記オイル
   フィルタを基体に装着するようにしたセンターボルトが
   設けられると共に、前記ねじ部が前記エレメントの基体
   側エンドプレートの挿通孔に位置するようになっている
   オイルフィルタであって、前記ねじ部をセンターボルト
   の一般軸部より小径に形成する一方、前記挿通孔は前記
   エンドプレートに前記筒体を閉塞するように固設された
   支持プレートに形成され、該挿通孔を前記ねじ部より若
   干大径で、且つ前記一般軸部より小径となすとともに、
   前記筒体の内側には該筒体を閉塞するように中間プレー
   トを固設し、該中間プレートに前記一般軸部と略同−径
   の第２の挿通孔を形成し、前記支持プレートおよび中間
   プレートは流体の通過を可能にしてなることを特徴とす
   るオイルフィルタ。