JPS5942049B2 - 熱処理炉の密封装置 - Google Patents
熱処理炉の密封装置Info
- Publication number
- JPS5942049B2 JPS5942049B2 JP50061636A JP6163675A JPS5942049B2 JP S5942049 B2 JPS5942049 B2 JP S5942049B2 JP 50061636 A JP50061636 A JP 50061636A JP 6163675 A JP6163675 A JP 6163675A JP S5942049 B2 JPS5942049 B2 JP S5942049B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- strip
- gas
- chamber
- heat treatment
- treatment furnace
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は熱処理炉に於けるストリップ出入口部の雰囲気
ガス密封装置に関するものである。
ガス密封装置に関するものである。
従来、鉄鋼、銅、銅合金等のストリップの雰囲気熱処理
炉には炉内雰囲気ガスが空気の侵入により汚染されない
ようにストリップの出入口部にストリップを挟む上下に
一対のシールロールを設けてそのシールロールをストリ
ップ表面に強く押し付けながら回転させて密封している
。
炉には炉内雰囲気ガスが空気の侵入により汚染されない
ようにストリップの出入口部にストリップを挟む上下に
一対のシールロールを設けてそのシールロールをストリ
ップ表面に強く押し付けながら回転させて密封している
。
しかしながらこの構造は密封度が悪く高圧には適さない
ため高い炉内圧力の熱処理炉には適用できない難点があ
った。
ため高い炉内圧力の熱処理炉には適用できない難点があ
った。
またシールロールの替わりにフェルトをストリップ表面
に圧接して密封するものは成る程度の炉内圧力には対処
出来るがストリップの搬送速度が507717m1n程
度を限度としそれ以上の高速ではストリップの表面にス
リ疵が発生したりまた薄いストリップでは搬送時の張力
で坤びたり切断する等の問題が発生するのでフェルトに
よる密封方式は搬送速度が遅い言い換えれば処理能力が
小さい炉にしか適用出来ないものであった。
に圧接して密封するものは成る程度の炉内圧力には対処
出来るがストリップの搬送速度が507717m1n程
度を限度としそれ以上の高速ではストリップの表面にス
リ疵が発生したりまた薄いストリップでは搬送時の張力
で坤びたり切断する等の問題が発生するのでフェルトに
よる密封方式は搬送速度が遅い言い換えれば処理能力が
小さい炉にしか適用出来ないものであった。
これに対し特公昭46−31642号公報にはストリッ
プ表面へガスを吹付ける所謂ガスシールと前記シールロ
ールとを併用することが記載され、また、特公昭42−
3282号公報及び実開昭48−100802号公報に
もガス吹出ノズルを炉内側へ傾斜させて設けたガスシー
ル装置が記載されているが、これら従来の炉内側へ向け
てガス体を吹出す形式のものでは、外気を炉内に吸引す
る欠点があって密封性能は必ずしも満足できるものでは
なかった。
プ表面へガスを吹付ける所謂ガスシールと前記シールロ
ールとを併用することが記載され、また、特公昭42−
3282号公報及び実開昭48−100802号公報に
もガス吹出ノズルを炉内側へ傾斜させて設けたガスシー
ル装置が記載されているが、これら従来の炉内側へ向け
てガス体を吹出す形式のものでは、外気を炉内に吸引す
る欠点があって密封性能は必ずしも満足できるものでは
なかった。
本発明は上記欠点を解消すると共に、ガス流噴出による
密封能力を高めんとするものである。
密封能力を高めんとするものである。
次に本発明の一実施例を図面と共に説明する。
第1図は本発明に係る熱処理炉の縦断面図で、1はスト
リップ、2は加熱室、3は該加熱室内に付設された発熱
体、4は冷却室、5は炉内搬送用ロール、6は加熱室2
に雰囲気ガスを送給するパイプ、7はその流量調節弁、
8は冷却室4に雰囲気ガスを送給するパイプ、9はその
流量調節弁、10は雰囲気ガス発生装置(図示せず)に
連結されている基幹パイプである。
リップ、2は加熱室、3は該加熱室内に付設された発熱
体、4は冷却室、5は炉内搬送用ロール、6は加熱室2
に雰囲気ガスを送給するパイプ、7はその流量調節弁、
8は冷却室4に雰囲気ガスを送給するパイプ、9はその
流量調節弁、10は雰囲気ガス発生装置(図示せず)に
連結されている基幹パイプである。
ストリップ1の入口部には従来と同様にストリップ1の
上下両表面に圧接して転動する一対のシールロール10
,10’を設け、また該シールロールの炉内側に前室1
1を形成しこれにストリップ1を挟んでプレナムチャン
バ12 、12’を対設する。
上下両表面に圧接して転動する一対のシールロール10
,10’を設け、また該シールロールの炉内側に前室1
1を形成しこれにストリップ1を挟んでプレナムチャン
バ12 、12’を対設する。
ス) IJツブ1の出口部には入口部と同様にシールロ
ール13 、13’ヲ設け、該シールロールの炉内側に
後室14を形成しこれにストリップ1を挟んでプレナム
チャンバ1i s 、 i s’を対設する。
ール13 、13’ヲ設け、該シールロールの炉内側に
後室14を形成しこれにストリップ1を挟んでプレナム
チャンバ1i s 、 i s’を対設する。
これらのプレナムチャンは出入口部において同様の構成
であるので以下これを拡大して示した第2図乃至第5図
に従い入口部のプレナムチャンバ12 、12’につい
て説明する。
であるので以下これを拡大して示した第2図乃至第5図
に従い入口部のプレナムチャンバ12 、12’につい
て説明する。
即ち前室11にはストリップ1を挟むように該ス) I
Jツブ1と平行な案内板16 、16’が該前室11の
横幅いっばいに形成され、この両案内板16 、16’
の前後縁にスリット状のノズル部17゜17′を形成す
る。
Jツブ1と平行な案内板16 、16’が該前室11の
横幅いっばいに形成され、この両案内板16 、16’
の前後縁にスリット状のノズル部17゜17′を形成す
る。
該ノズル部17 、17’はプレナムチャンバ12 、
12’内のガス体が互いに内向に傾斜して噴出されるよ
うに傾斜状に形成する。
12’内のガス体が互いに内向に傾斜して噴出されるよ
うに傾斜状に形成する。
また、下部の案内板16′についてそのノズル部17′
の外側に同じようなスリット状の吸気口18を形成し、
この吸気口18を上部の案内板16側のノズル部17と
相対するように位置させる。
の外側に同じようなスリット状の吸気口18を形成し、
この吸気口18を上部の案内板16側のノズル部17と
相対するように位置させる。
そして第5図に示すように吸気口18とファン19を循
環ダクト20により連通せしめファン19の出側を分岐
ダクト21,21’により夫々プレナムチャンバ12
、12’に連通させる。
環ダクト20により連通せしめファン19の出側を分岐
ダクト21,21’により夫々プレナムチャンバ12
、12’に連通させる。
なお、22は分岐ダクト21の流量調節弁、22′は分
岐ダクト21′の流量調節弁である。
岐ダクト21′の流量調節弁である。
上記構成の熱処理炉の密封装置は、高速搬送にも通した
シールロールi o 、 i o’により先ず第1段階
の密封がなされたストリップ1を前室11に送る。
シールロールi o 、 i o’により先ず第1段階
の密封がなされたストリップ1を前室11に送る。
そして前室11内ではファン19の回転でプレナムチャ
ンバ12 、12’内に還元性若しくは不活性ガスが圧
送されノズル部17 、17’よりストリップ表面にそ
のガス体が先絞りの状態で噴出されるので案内板16
、16’とストリップ1間即ち第2図におけるe部、f
部にガス体の静圧域が構成され第2段階の密封がなされ
る。
ンバ12 、12’内に還元性若しくは不活性ガスが圧
送されノズル部17 、17’よりストリップ表面にそ
のガス体が先絞りの状態で噴出されるので案内板16
、16’とストリップ1間即ち第2図におけるe部、f
部にガス体の静圧域が構成され第2段階の密封がなされ
る。
噴出したガス体は吸気口18から吸引され循環ダクト2
0を経てファン19により分岐ダクト21.21’へ再
循環される。
0を経てファン19により分岐ダクト21.21’へ再
循環される。
そして両プレナムチャンバ12,12’間にストリップ
1が介在しない部分即ち第3図及び第4図に表われるス
) IJツブ1の両側縁から炉壁内面に至る間では両ノ
ズル部17 、17’から噴出したガス体は一部は衝突
するが吸気口18の吸引力によって第5図に示したよう
にノズル部17からの下向のガス流とノズル部17′か
らの上向のガス流とが二重のガスカーテンを形成しガス
体の静圧域gが構成させるので密封能力が高くでき炉内
雰囲気ガスの圧力を高く保持できるものである。
1が介在しない部分即ち第3図及び第4図に表われるス
) IJツブ1の両側縁から炉壁内面に至る間では両ノ
ズル部17 、17’から噴出したガス体は一部は衝突
するが吸気口18の吸引力によって第5図に示したよう
にノズル部17からの下向のガス流とノズル部17′か
らの上向のガス流とが二重のガスカーテンを形成しガス
体の静圧域gが構成させるので密封能力が高くでき炉内
雰囲気ガスの圧力を高く保持できるものである。
また、前記流量調節弁22,22’の開度を調整して、
一方の幅狭のノズル部17′からは他方の幅広のノズル
部11よりも速い速度でガス体を噴出させるようにすれ
ば、ノズル部17′から噴出したガス体は速度が速いた
め先絞りに噴出する指向性がさらに強くなりノズル部1
7′より噴出したガス体の内側により強力なガスカーテ
ンを作り、このためガス体の静圧域gの圧力がさらに強
力で構成されるので炉内圧力を一層高く保持山菜るもの
である。
一方の幅狭のノズル部17′からは他方の幅広のノズル
部11よりも速い速度でガス体を噴出させるようにすれ
ば、ノズル部17′から噴出したガス体は速度が速いた
め先絞りに噴出する指向性がさらに強くなりノズル部1
7′より噴出したガス体の内側により強力なガスカーテ
ンを作り、このためガス体の静圧域gの圧力がさらに強
力で構成されるので炉内圧力を一層高く保持山菜るもの
である。
このように本発明では、前室および後室にストリップを
挟むように該ス) IJツブと平行な一対の案内板を夫
々室幅いっばいに形成し、この両室内板の前後縁にガス
流が夫々案内板の内向きに傾斜して噴出されるようにス
リット状のノズル部を傾斜状に形成したので、ストリッ
プが介在している部所ではストリップ両面と両案内板間
に該ガス流の噴出による静圧域が構成され、さらに、一
方の案内板側にはそのノズル部の外側にスリット状の吸
気口を他方の案内板側のノズル部と相対するように形成
したので、ストリップの両側縁の外側でストリップが不
介在の部所では両案内板間に互いに反対方向のガス流に
よる二重のガスカーテンができて、そのいずれでも高い
密封能力の静圧域が構成される。
挟むように該ス) IJツブと平行な一対の案内板を夫
々室幅いっばいに形成し、この両室内板の前後縁にガス
流が夫々案内板の内向きに傾斜して噴出されるようにス
リット状のノズル部を傾斜状に形成したので、ストリッ
プが介在している部所ではストリップ両面と両案内板間
に該ガス流の噴出による静圧域が構成され、さらに、一
方の案内板側にはそのノズル部の外側にスリット状の吸
気口を他方の案内板側のノズル部と相対するように形成
したので、ストリップの両側縁の外側でストリップが不
介在の部所では両案内板間に互いに反対方向のガス流に
よる二重のガスカーテンができて、そのいずれでも高い
密封能力の静圧域が構成される。
このため炉内圧力を高くしても従来のガスシール装置の
ように炉内ガスを漏洩させない。
ように炉内ガスを漏洩させない。
そして従来ガスシール装置のようにガス体を炉内側へ向
けて吹出すのみでないので外気を炉内に吸引することは
改善されるものである。
けて吹出すのみでないので外気を炉内に吸引することは
改善されるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る熱処理炉の一実施例を示したもので
、第1は熱処理炉全体の縦断面図、第2図は要部の拡大
縦断面図、第3図は第2図のA−A線断面矢視図、第4
図は第2図のB−B線断面矢視図、第5図は作動状態を
示した要部の拡大縦断面図である。 1・・・・・・ストリップ、10 、10’、 13
、13’・・・・ウールロール、12,12’、15,
15’・・曲プレナムチャンバ、16 、16’・・・
・・・案内板、17゜17′・・・・・・ノズル部、1
8・・・・・・吸気口、19・・・・・・ファン、20
・・・・・・循環ダクト、e、12g・・・・・・静圧
域。
、第1は熱処理炉全体の縦断面図、第2図は要部の拡大
縦断面図、第3図は第2図のA−A線断面矢視図、第4
図は第2図のB−B線断面矢視図、第5図は作動状態を
示した要部の拡大縦断面図である。 1・・・・・・ストリップ、10 、10’、 13
、13’・・・・ウールロール、12,12’、15,
15’・・曲プレナムチャンバ、16 、16’・・・
・・・案内板、17゜17′・・・・・・ノズル部、1
8・・・・・・吸気口、19・・・・・・ファン、20
・・・・・・循環ダクト、e、12g・・・・・・静圧
域。
Claims (1)
- 1 ストリップが搬送される熱処理炉の出入口部に前室
および後室を形成し、該前室および後室にストリップを
挟むように該ストリップと平行な一対の案内板を夫々室
幅いっばいに形成し、この両案内板の前後縁にガス流が
夫々案内板の内向きに傾斜して噴出されるようにスリッ
ト状のノズル部を傾斜状に形成し、さらに、一方の案内
板側にはそのノズル部の外側にスリット状の吸気口を他
方の案内板側のノズル部と相対するように形成してなる
ことを特徴とした熱処理炉の密封袋も
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50061636A JPS5942049B2 (ja) | 1975-05-22 | 1975-05-22 | 熱処理炉の密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50061636A JPS5942049B2 (ja) | 1975-05-22 | 1975-05-22 | 熱処理炉の密封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS51136511A JPS51136511A (en) | 1976-11-26 |
JPS5942049B2 true JPS5942049B2 (ja) | 1984-10-12 |
Family
ID=13176872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50061636A Expired JPS5942049B2 (ja) | 1975-05-22 | 1975-05-22 | 熱処理炉の密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5942049B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5533550A (en) * | 1978-08-30 | 1980-03-08 | Chugai Ro Kogyo Kaisha Ltd | Method and device for sealing up heat treatment furnace |
JPS61110725A (ja) * | 1984-11-02 | 1986-05-29 | Rozai Kogyo Kk | ストリツプ熱処理炉の出入口流体シ−ル装置 |
JP2552929B2 (ja) * | 1990-02-20 | 1996-11-13 | 富士写真フイルム株式会社 | 処理室壁のウエブ貫通部のガスシール装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5127210Y2 (ja) * | 1972-02-29 | 1976-07-10 |
-
1975
- 1975-05-22 JP JP50061636A patent/JPS5942049B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS51136511A (en) | 1976-11-26 |
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