JPS5941583Y2 - ジヤツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はプラグが挿脱されるスリーブがボディに突出
して形式され、このスリーブをジャック取付板に挿入し
て取付ける形式のジャックに関するものである。

従来のジャックは、そのジャック取付板への装着に際し
てボディに突出して形成されたプラグが挿脱されるスリ
ーブの外周部分にねじを形威し、スリーブをジャック取
付板に挿置してその突出部をナツトで固定して装着した
り或いはこのスリーブ部分をジャック取付板にかしめて
固定する方法が多く採用されていた。

又ワンタッチ方式でジャックをジャック取付板の取付孔
に圧入固定する方法も用いられることがあるが、この方
式のものはジャックの取付板への圧入部分の構造が複雑
であり、寸法公差が厳しくてその製作が困難であり、又
その装着に際しての圧入力が大きいなどの欠点を有して
いた。

この考案は上述の従来のジャックの欠点を解決し、簡単
な構造で小さな圧入力でも確実にジャック取付板に装着
可能なジャックを提供するものである。

即ちこの考案はボディにプラグが挿脱されるスリーブが
突出して設けられたジャックについて、そのジャックを
ジャック取付板に装着する操作を小さな圧入力でワンタ
ッチで行なうことを可能な構造にし、しかも装着後の抜
けのない確実な装着を実現したジャックを提供するもの
である。

このために、この考案のジャックは次のような構成とな
っている。

即ちジャックのボディに突出して設けられプラグが挿脱
されるスリーブ上に同軸心的に可撓性材で形成されたリ
ングが嵌装されている。

又このリングのボディと反対側の端面部分と係合する抜
は止めがスリーブの外周面に形成されている。

このスリーブにこの抜は止めよりボディ側にその外周に
周面に沿ったリング状の逃げ溝がスリーブと対向して形
式されている。

さらにリングの外周面にスリーブがジャック取付板の取
付孔に挿入された際に取付板と係合する係合部が一体に
形式されている。

以下、この考案のジャックをその実施例に基づき図面を
使用して詳細に説明する。

第１図はこの考案のジャックの実施例の構成を示す図で
、はぼ直方体の筒状体ボディ１２の１つの端面板１３に
金属材の円筒状のスリーブ１１の端部が取り付けられて
いる。

即ち例えば合成樹脂材のモールド製品として作戊された
はパ直方体の筒状体ボディ１２の１つの端面板１３に円
形の開孔１４が形成され、この開孔１４にその直径より
も僅かに小さい外径の金属材の円筒状のスリーブ１１の
端部が挿入される。

このスリーブ１１の外周面にはっは状の支持片１５が全
周面にわたって一体的に形成される。

ボディ１２内に挿入されたスリーブ１１の支持片１５と
ボディ１２の端面板１３間にリング状のアース片１６が
挟持保持され、このアース片１６の端部はアース端子１
７としてスリーブ１１の周面にはパ直角方向に取出され
る。

円筒状スリーブ１１のボディ１２内への挿入端部はりＨ
則に折り曲げられてボディ１２にひしめて固定される。

スリーブ１１を貫通してボディ１２内に挿脱されるプラ
グによって開閉制御される少なくとも１対の固定接片と
可動接片がボディ１２内に配設されている。

固定接片１９がボディ１２の中間部でボディ１２のスリ
ーブ１１との反対側の端面１８に固定して取付けられ、
この固定接片１９のスリーブ１１と反対側の端部は端面
１８に沿って折曲げられてボディ１２の外部に、その側
面に直角に取出されて第１の端子２０とされる。

その一端が常時はこの固定接片１９に弾性的に接するよ
うにはパ■字状に折曲げられた板ばねからなる可動接片
２１の他端部分がその屈曲部分をスリーブ１１側にして
ボディ１２の周面に固定される。

可動接片２１の固定接片１９との接点と反対側の端部は
一部が中間位置まで切起され、この切起された部分がボ
ディ１２から直角に外部に取出され第２の端子２２とさ
れる。

この固定接片１９と可動接片２１はスリーブ１１を貫通
してボディ１２内にプラグが挿入されていない状態では
互に接触していて、第１の端子２０と第２の端子２２間
は電気的に接続されている。

又ボディ１２内にスリーブ１１を貫通してプラグが挿入
されると、この挿入されたプラグによって固定接片１９
と可動接片２１はその接触が断たれ、第１の端子２０と
第２の端子２２とはその電気的接続が断たれることにな
る。

この考案においては可撓性材からなるリング２３がスリ
ーブ１１上に同軸心的に嵌め込まれ、スリーブ１１の外
周面にリング２３のボディ１２と反対側の端面と係合す
る抜は止めが形成される。

即ち、例えば合成樹脂材の可撓性の円筒体のリング２３
がスリーブ１１にりＨ則から同軸心的に嵌め込まれる。

このリング２３の一端面は支持片１５と対接し端面２４
側の内周面にはリング状段部２５がその全周にわたって
形成されている。

スリーブ１１のボディ１２と反対側の端部の外周面には
その全周にわたって抜は止め２６が一体的に形成されて
いる。

この段部２５と抜は止め２６とが弾性的に係合し、更に
リング２３のボディ１２側の端面を支持する支持片１５
の存在により可撓性のリング２３はスリーブ１１から抜
は落ちることなく確実にスリーブ１１に同軸心的に嵌合
保持される。

なお抜は止め２６は実施例のものではスリーブ１１の全
外周にわたちで形成されているが、これはスリーブ１１
の一部に例えば軸心に対称に複数個設けるようにしても
よい。

又リング２３にはそのボディ１２側の端面にテーパ部２
７が設けられ、ボディ１２に近ずくに従ってその径が大
とされ、リング２３がスリーブ１１に嵌め込まれる際の
案内とされる。

抜は止め２６よりボディ１２側にお・いて、スリーブ１
１の外周にその周面に沿ったリング状の逃げ溝２８が全
周面にわたってリング２３と対向して形成されている。

即ちこの実施例ではスリーブ１１の外周で段部２５と連
続してボディ１２側にリング状の逃げ溝２８が外周の全
周面に形成されている。

リング２３の外周面にスリーブ１１がジャック取付板の
取付は孔に挿入された時に取付は板と係合される係合部
３０が一体に形成される。

即ちリング２３の外周面のボディ１２と反対側の端部の
外径がその他の部分よりも大とされてこ・に係合部３０
が形成され、この係合部３０の外周面はボディ１２から
離れるに従って外径が小さいテーパ面とされスリーブ１
１をジャック取付板の取付は孔に挿入する際に挿入し易
いようにする。

又、実施例において係合部３０の外径が大きい部分の軸
方向にお・ける位置がリング状逃げ溝２８の幅方向の中
心部に位置することが望ましい。

以上に説明した槽底のこの考案のジャックをジャック取
付板に装着する場合の装着状態について次に説明する。

第２図はスリーブ１１をジャック取付板３１の取付は孔
３２に挿入してジャックのジャック取付板３１への装着
を完了した状態を示す。

スリーブ１１に同軸心的に可撓性のリング２３を嵌め込
んだこの考案のジャックを第２図の矢印Ｘ方向に移動さ
せてジャック取付板３１の取付は孔３２に挿入すると、
先ずリング２３の先端部のデーパ７に沿って取付は孔３
２の端面がリング２３上をボディ１２方向に侵入し係合
部３０部分が軸心方向に圧縮力を受ける。

この圧縮力によってリング２３がスリーブの逃げ溝２８
内に押し込まれ、リング２３全体がはパ相似形の形状を
維持したま・で軸心方向に圧縮される。

このために取付は孔３２はリング２３の係合部３０を通
過して取付板３１のボディ１２側の面が、支持片１５の
ボディ１２と反対側の面に押付けられる。

支持片１５のボディ１２と反対側の面と、係合部３０の
ボディ１２側の端面間の距離が取付板３１の板厚にはパ
等しく設定されている。

従って取付板３１のボディ１２側の面が支持片１５のボ
ディと反対側の面に押し付けられた状態で係合部３０は
その軸心方向の圧縮力を解除されて弾性的に復元する。

この状態で取付板３１は支持片１５と係合部３０間に弾
性的に挟持されるので、ジャックはジャック取付板３１
に完全に取り付けられ抜は落ちることはない。

第４図に示すのは、この考案のジャックの他の実施例で
あり第１図の実施例と同一部分には同一符号を付して対
比的にその構成が示されている。

この他の実施例においでは、逃げ溝２８に対応するリン
グ２３の部分に、この逃げ溝２８内にわずかに突出した
凸部２９が形成されている。

この逃げ溝２８とリング２３の凸部２９とにより、スリ
ーブ１１がジャック取付板の取付は孔に挿入される際に
リング２３にその外周部分から軸心方向に圧縮力が印加
されると最初に凸部２９が逃げ溝２８内に押し込まれる
。

このためにリング２３の圧縮が極めて円滑に行なわれ、
リング２３は圧縮力が印加される前と相似的に全体が無
理なく変形し、その内部に歪みが発生しないためこの他
の実施例によるとジャック取付板への装着がより円滑に
行なわれる。

なお、この考案のジャックは以上に説明した各実施例の
構造に限るものではなく、例えばリングの材質によって
はリング２３の構造を第３図に示すようにしてその周面
の一部に割溝３１を形成しその可撓性を向上させてスリ
ーブ１１に対して取付は易く、又、取付板３１への装着
も確実に行なわせる構造のものとすることも可能である
。

以上詳細に説明したようにこの考案のジャックはプラグ
が挿脱されるスリーブに２９則から同軸心的に可撓性の
リングが嵌め込まれ、スリーブの外周の取付板への挿入
側端部にその部分のリング端部と係合する抜は止めが設
けられ、又この抜は止めよりボディ側のスリーブの夕Ｈ
則面に沿ってリング状の逃げ溝が形成され、リング外周
面にはジャック取付板との嵌装時に取付板と係合する係
合部が形成されている。

このためにジャックをジャック取付板に嵌装する際に、
可撓性のリングが逃げ溝に押し込まれ、リングは形状の
歪みなくはパ相似形状に圧縮された後に弾性的に復元し
てリングの係合部で取付板をリングの弾性力により弾性
的に確実に挟持する。

従って小さな圧入力で簡単にワンタッチ取付けが可能で
しかもジャックがジャック取付板にリングの弾性力によ
って強く保持され抜は落ちることはない。

更に装置の構造が小型堅固で簡単であり、スリーブ部分
もリング部分も円形形状で金型などで安価に多量のもの
を製作可能であってその工業的意義は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のジャックの実施例の構成を示す図、
第２図は第１図の実施例に示すこの考案のジャックをジ
ャック取付板に取り付けた状態を示す図、第３図はこの
考案に用いられるリングの変形例を示す図、第４図はこ
の考案のジャックの他の実施例の構成を示す図である。 １１ニスリーブ、１２：ボディ、２３：リング、２６：
抜は止め、２８：逃げ溝、３０：係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プラグが挿脱されるスリーブが、ボディに突出して設け
   られたジャックにおいて、可撓性材からなるリングが前
   記スリーブ上に同軸心的に嵌め込まれ、前記スリーブの
   外周面には前記リングのボディと反対側の端面と係合す
   る抜は止めが形成され、その抜は止めより前記ボディ側
   において前記スリーブの外周にその周面に沿って前記リ
   ングと対向してリング状の逃げ溝が形式され、前記リン
   グの外周面には前記スリーブがジャック取付板の取付は
   孔に挿入された時にその取付板とを係合される係合部が
   一体に形式されてなるジャック。