JPS5940995B2 - 日射調整装置

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【発明の詳細な説明】本発明は、建築物の外壁１に設けた開口部２にガラス、
プラスチック等の透明の液槽３を挿着し、液槽３に日射
調整のための熱吸収液４を収納し、かつ熱吸収液４中に
気泡５を適宜に発生する気泡発生装置６を設けて成るこ
さを特徴とする日射調整装置に係るものである。

本発明の目的とするところは、太陽熱エネルギーを熱吸
収液に蓄熱して室内を保温できるキサもに熱吸収液の吸
収熱を再放出自在として室内の冷房負荷の軽減がはかれ
る日射調整装置を提供するにある。

以下本発明を添付図面により詳述する。

建築物の外壁１には梁材１Ａを介して開口部２を設けて
いる。

開口部２には液槽３を挿着して開口を仕切っている。

液槽３はガラス、プラスチック等の透明体で形成されて
いる箱体で火熱の入射熱エネルギーを有効に透過して蓄
熱利用できるようにしている。

液槽３には太陽熱を吸収するための水または吸収性物質
を溶解した水溶液等の熱吸収液４を一定の高さに収納し
ている。

液槽３の底部には気泡発生装置６の気泡吐出管１０を配
設している。

気泡発生装置６はダイヤフラムポンプのような十分な揚
程のポンプ１と吸気管８、供給管９、気泡吐出管１０等
より構成されていて、屋外に設置したポンプ７によって
気泡吐出管１０に外気を適宜に供給できるようになって
いる。

気泡吐出管１０には多数の吐出口１１を穿設していて、
熱吸収液４中に気泡５を放出するものである。

液槽３の上部には排気のための排気孔１２を室外に突出
している。

本発明の上記の実施例の作用について説明する。

液槽３には熱吸収液４を所定の高さに注入する。

熱吸収液４が太陽の日射たよって一定の温度以上になっ
たときまたは必要により、ポンプ１を駆動して吸収管８
から外気を吸入して、供給管９を介して気泡吐出管１０
の吐出口１１より気泡５を吐出させる。

吐出した気泡５は熱吸収液４を攪拌しながら熱吸収液４
中を上昇し、液槽３の上部排気孔１２より室外に排出さ
れる。

気泡５は太陽の光を乱反射し、熱吸収液４に吸収される
熱量を少なくするとともに、熱伝導により熱吸収液４に
吸収された熱をうばって屋外に排出するものである。

第２図は熱吸収液４を貯蔵する上部に空気抜き１５を設
けた貯蔵タンク１４を別設した実施例である。

本実施例は太陽の日射を検知して、ポンプ７を介して貯
蔵タンク１４に設けた吸収管１３、供給管９より液槽３
に移送し、日没後に再び液槽３よりポンプ７を介して貯
蔵タンク１４に返送できるようにしたものである。

液槽３内に熱吸収液４を必要により自由に出し入れして
、液槽３を断熱体としても利用できるものである。

ポンプＩは熱吸収液４の移送と気泡５の発生との両方を
兼用させてもよいものである。

なおポンプ１の揚程を液槽３の高さよりやや小さくして
おけば、オーバ−フローがないもので安全である。

本発明にあっては上述のように建築物の外壁に設けた開
口部にガラス、プラスチック等の透明の液槽を挿着し、
液槽に日射調整のための熱吸収液を収納したから、太陽
熱を熱吸収液に有効に吸収させて蓄熱し、室内を保温で
きて資源の節約がはかれるものである。

また液槽に日射調整のための熱吸収液を収納し、かつ熱
吸収液中に気泡を適宜に発生する気泡発生装置を設けた
から、たとえば液槽の熱吸収液が所定の温度に上昇して
も気泡発生装置により気泡を発生させることによって熱
吸収液に吸収した熱を再放出させたり、入射エネルギー
の吸収を抑制できるものである。

すなわち気泡の発生により熱吸収液を攪拌して熱吸収液
に吸収した熱を効果的に気泡に熱伝達させることができ
て、気泡が熱吸収液に吸収された熱をうばい去っていき
、熱吸収液の温度上昇を抑制できるものである。

またさらに気泡が太陽の光を乱反射するので熱吸収液の
温度が上昇しないように抑制できて、室内の冷房負荷を
軽減できる効果をもつものである。

さらに気泡の発生により室外からの視線を防ぐこともで
きる効果も併せ有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の一部省略した斜視断面図、
第２図は同上の他の実施例の構成説明図であって、１は
外壁、２は開口部、３は液槽、４は熱吸収液、５は気泡
、６は気泡発生装置を示すものである。

【特許請求の範囲】

１建築物の外壁に設けた開口部にガラス、プラスチッ
ク等の透明の液槽を挿着し、液槽に日射調整のための熱
吸収液を収納し、かつ熱吸収液中に気泡を適宜に発生す
る気泡発生装置を設けて成ることを特徴とする日射調整
装置。