JPS5940755B2 - 傾斜ビン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は傾動装置に関し、さらに詳しくはフォーク・リ
フト・トラックのフォークによつて操作されるようにな
つたピン（ｂｉｎ）、パレット、もしくはその他の荷重
支持装置を傾斜させるための傾動装置に関する。

多くの商品、荷物及び材料などは、ピンの中に入れたり
、あるいはパレットなどの上に載せたりして、フォーク
・リフト・トラックにより処理される。

材料がピンでもつて運ばれる場合、ピンを他のコンテナ
あるいは荷物運搬用乗物の中に傾斜し得るようにするこ
とが望ましい。多くのピンはフォーク・リフト・トラッ
クにより運搬され、ピンをからにするためには特別な乗
物が用意される。

例えば運搬用乗物にはフォークが設けられ、該フォーク
は、運搬用乗物により支持されたコンテナ内にピンを上
げたり、傾斜させたりする。しかしながら、このような
乗物はピン’をそれ自体のコンテナ内でからにすること
ができるだけである。本発明の目的は、フォーク・リフ
ト・トラックのフォーク上で支持されるピンあるいはパ
レットであつて、ピンあるいはパレットの本体を傾斜さ
せるようになつた傾動機構を備えるピンあるいはパレッ
トを提供することである。

本発明においては、ピンの傾動機構の傾動運動をフォー
ク・リフト・トラックの操作によつて自動的にもしくは
半自動的に制御することができる。

本発明によれば、フォーク・リフト・トラックに使用さ
れる傾斜ピンであつて、ピン本体とフォーク・リフト・
トラックのフォークを収容するようになつたベースと
からなる傾斜ピンにおいて、前記ベースが前記ピン本体
の底部に取付けられた前方部分と前記前方部分に対して
枢動するように前記ピン本体の底部に配置された後方部
分とからなり、前記前方部分が前記後方部分と整列して
いるとき、前記フオークが先ず前記後方部分を通過して
前記前方部分に入るようになつており、前記フオークを
前記前方部分から前記後方部分に引き抜くことにより前
記ピン本体が前方に傾斜するようになつていることを特
徴とする傾斜ピン。本発明を一層よく理解するために、
本発明の好ましい一実施例を以下に説明することにする
。そこには、フオーク・リフト・トラツクのフオークに
よつて支持されかつ運ばれるようになつたピンが利用さ
れ、また、かかるピンの代りとして同様な態様で操作さ
れるようなプラツトホーム．トレーもしくはパレツトな
どの構造物を設けて実施することもできる。本発明の好
ましい実施例では、ピンはピン本体１と、ベース２とか
らなり、ベース２にはガイドあるいはスロツトが設けら
れ、その内部にはフオーク・リフト・トラツクのフオー
クが収容されるようになつている。

ベース２は２つの部分、すなわち前方部分３と後方部分
４とに分割される。前方部分３はピン上にフオーク・リ
フト・トラツクから離れたピンの前方側に位置される。
この前方部分には後方部分４が枢着され、この後方部分
はまたフオークを収容するためのガイドおよびスロツト
を備え、このとき、かかる枢着部は好ましくはピンのほ
ぼ中央に設けられる。前方部分３は、ピン本体１のベー
スに固定された１対のチヤンネル部材５を有する。後方
部分４は１対の矩形の管状部材あるいは部分的に閉鎖さ
れた部材６を有し、このような部材は横部材７により支
えられてベースを形成し、また後方部材４は横断ピボツ
ト８により前方部分３に枢着される。

かくして、ピンが水平位置にあるとき、チヤンネル部材
５および閉鎖された部材６を一直線状にして、フオーク
・リフト・トラツクのフオーク９を後方部分４および部
分的に閉鎖された部材６を通してチヤンネル部材５内ま
で完全に挿入した場合には、チヤンネル部材および閉鎖
された部材６が共に固定されて枢動不能になることが理
解されるであろう。

さらに、フオーク９を後方部分４のみと係合するように
引つ込め、フオーク９が枢着点を越えないようにした状
態でフオーク９を持ち上げれば、ピンは前方に傾斜させ
られて、ピン内の内容物は放出されることになる。

ピンがフオーク・リフト゜トラツクのフオークから不意
に抜けてしまわないようにするために、安全チエーン１
４が後方部分４とフオーク・リフトトラック自体とに取
り付けられる。

チエーン１４は、フオーク９がピボツト８を通過するよ
うな距離だけ引つ込められるようにその長さが調節され
る。図面かられかるように、フオークは十分に挿入され
た位置１０Ａから引つ込められた位置１０Ｂへと引つ込
められる。傾斜を制限するため、別のチエーンあるいは
同様な可撓性部材（図示せず）をピンとフオーク・リフ
ト・トラツクのマストあるいは他の可動な部材もしくは
制御可動な部材とに取り付けて、このチエーンがピンの
傾斜を制限するようにしてもよい。

このような別のチエーンは、また、自動的にりセツトす
ることを許すという利益あるいはピンをまつすぐな位置
に逆戻りさせるという利益を持つ。

ピンがコンテナなどの内にもしくは荷物運搬用乗物にさ
え傾斜されることとなるような高さでピンの作動を行う
ことができ、このときピンを上昇させかつコンテナの縁
部上でピンの基部を載せることにより、フオークは枢着
点を通過するまで引”つ込められ、この結果、ピンがそ
の放出位置まで自動的に傾斜させられない場合には、ピ
ンはフオーク自体の僅かな上昇０こよつて傾斜させられ
る。それから再びピンをコンテナの縁部に載せてピンを
前方に運動させることを妨げるならば、フオーク・リフ
ト・トラツクの前方運動はフオークをコンテナの後方部
分にまつすぐに再係合させ、それによつてコンテナは持
ち上げられ、次いで再び荷を積みはじめるため次の位置
まで戻される。変更例ではピンはフオーク・リフトを押
し下げることによつてその直立位置にまで戻すことがで
きる。というのは、ピンはフオーク・リフトの僅かの後
方運動によりその垂直位置まで戻されるだろうし、前方
運動はフオークをチヤンネル部材の中に再係合させるか
らである。第３図に示す別の変更例では、ピン前方切断
面１２と開口前方側１３とを備えたバケツト１１として
形成することができ、ユニツトは自立積荷バケツトとし
て使用することができると共に前記したと同様な方法に
より明かにすることができる。

上記した本発明は特にコンテナに関して記述されてきた
が、本発明は平らなパレツトのようなものにも適用され
得ることができ、その上に載せた荷重はその土から容易
に傾斜させることができ、またその上にケージもしくは
側部を持つパレツトに一側で開いたもしくは全側で閉じ
た側から容易に傾斜させることができるということが理
解できよう。また別の変更例として、矩形状の管もしく
はチヤンネル部材を備えた後方部分と前方部分とに代え
て、ベースに鉛直スタツドを備えた枠組を設けてフオー
ク・ガイドとすることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、ピンを負荷位置に示す図。 第２図は、ピンを傾斜位置に示す図。第３図は、ピンが
バケツトとして構成されている図。１・・・・・・ピン
本体、２・・・・・・ベース、３・・・・・・前方部分
、４・・・・・・後方部分。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ フォーク・リフト・トラックに使用される傾斜ビン
   であつて、ビン本体と、フォーク・リフト・トラックの
   フォークを収容するようになつたベースとからなる傾斜
   ビンにおいて、前記ベースが前記ビン本体の底部に取付
   げられた前方部分と、前記前方部分に対して枢動するよ
   うに前記ビン本体の底部に配置された後方部分とからな
   り、前記前方部分が前記後方部分と整列しているとき、
   前記フォークが先ず前記後方部分を通過して前記前方部
   分に入るようになつており、前記フォークを前記前方部
   分から前記後方部分に引き抜くことにより前記ビン本体
   が前方に傾斜するようになつていることを特徴とする傾
   斜ビン。 ２ 前記第１項に記載の傾斜ビンにおいて、ベースの前
   方部分および後方部分がチャンネルもしくは矩形の管状
   部材からなることを特徴とする傾斜ビン。 ３ 前記第１項に記載の傾斜ビンにおいて、ベースの後
   方部分をフォーク・リフト・トラックに対して係留する
   ためのチェーンが設けられ、これによりフォークが不注
   意に引き抜かれないようにされていることを特徴とする
   傾斜ビン。