JPS5940437B2 - 野菜類の無菌自動洗浄装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は熱を加えないで製造する野菜ジュース類の連
続製造プラントに使用して好適な野菜類の無菌自動洗浄
装置に関するものである。

従来から３比較的軽量で形が不整なものを自動で洗浄す
る装置には適当なものが見当らなかった。

特に、加熱しない食品の洗浄はこの工程で無菌にしなけ
ればならず、衛生面からいっても満足するものは皆無で
あった。

この発明は無菌状態で被洗浄物を洗浄することができる
とともに、使用後においても完全に分解消毒できる洗浄
装置を提供することで、前記の要望に応えたものである
。

以下、この発明の具体的な実施例を図面を参照して説明
する。

第１図はこの発明に係る洗浄装置の縦断面図、第２図は
同じく平面図の一部であるが、この洗浄装置は本体１と
上蓋２とで密閉した水槽３をユニットとし、これを順次
下手側へ直列的に接続したものである。

各ユニットの中には適当量水４を張り、その下手側に木
取出口５を設け、上手側には水面よりやや上方に噴射ノ
ズル６を本体１の横方向に掛架し、両者５，６０間をパ
イプ７等で連結するとともに、配管中にポンプ８、フィ
ルター９等を介設し、水４を上手から下手へ向けて強制
的に流通させる。

さらに、水槽３内には上手から前記噴射ノズル６の直下
に被洗浄物１０投入用のシュート１１を設けるとともに
、その後方に上下２組からなる、上手から下手へ流れる
水４の攪拌のための噴射ノズル１２．１２ を設ける
。

また、シュート１１に接近させ、始端を水中に没しせし
め、終端を水面から出し、かつ、次位の水槽３内に臨ま
すコンベア１３を設ける。

なお、上方の噴射ノズル１２の噴射口は水面よりＪＰＪ
Ｐ上方へ設定する他、シュート１１とコンベア１３０間
には多孔板、または金網状の渡し板１４を渡掛けるとと
もに、コンベア１３は、いわゆるネットコンベアが適し
、表面に適宜スラットを形成しておく。

その他、第１図中、１５は水４を張るための水供給口で
あり、１６はこの水４を抜くためのドレンである。

このような構成からなる各ユニットを上手から順次直列
的に接続するのであるが、これらが上手から荒水洗ユニ
ット１７、薬洗ユニット１８、仕上水洗ユニット１９を
構成する。

なお、仕上水洗ユニット１９は必要に応じ、１または２
以上接続するが、高度に水洗するには少な（とも複数個
接続するのが望ましい。

一方、薬洗ユニット１８と次位の仕上水洗ユニット１９
の間に、水面上方の空間２０を流通する空気を遮断すべ
くシャツ１−２１を設ける。

シャッター２１の構造は種類を問わないが、一例として
、上蓋２から本体１一杯の巾を持つ隔絶板を垂下−１ｆ
しめ、その下端を水面下に没しせしめるものが考えられ
る。

シャッター２１より下手側の仕上水洗ユニット１９の水
面上方の空間２０には殺菌用のエアーロ２２を突入せし
め、これから殺菌エアーが送入されるようにしておく。

次に、この無菌自動洗浄装置を用いて野菜類の洗浄を行
なう場合について説明する。

まず、適度に細切された野菜類の被洗浄物１０を荒水洗
ユニット１１の最上手に形成された投入口２３にコンベ
アや人力によって供給してやるとシュート１１の傾斜と
噴射ノズル６から噴射される水流によって被洗浄物１０
は水中に投入される。

次いで、上下の噴射ノズル１２．１２ から噴射され
る水によって水中を攪拌されて荒水洗されつつ、水槽３
内で上手から下手側へ同って起こされる水流に乗ってコ
ンベア１３側へ近づくから、こレヲコンベア１３がすく
い、コンベア１３の終端が薬洗ユニット１８内へ臨んで
いることも相まって、薬洗ユニット１８のシュート１１
へ落し込み、以下同様に、今度は薬洗が行なわれる。

この間に荒水洗、薬洗が行なわれ、薬洗の終了した被洗
浄物１０は前記と同様に、第１の仕上水洗ユニット１９
のシュート１１へ投下されて仕上水洗されつつ、最終の
仕上水洗ユニット１９のコンベア１３終端から排出口２
４へ排出され、次の工程へ移される。

このような構成からなる無菌自動洗浄装置を使用すると
、次のような効果が期待できる。

まず、第一に洗浄効果が高い点が挙げられる。

すなわち、荒水洗、薬洗、仕上水洗と理想的な洗浄過程
を経て順次洗浄され、特に、仕上水洗過程中は無菌状態
に維持され、かつ、仕上水洗過程は必要度に応じ、幾ら
でも長く選択できる。

さらに、各洗浄ユニットはシュート１１、噴射ノズル１
２．１２’、コンベア１３等簡単な構造の少ない部品か
ら構成され、かつ、分芳が容易であるので、使用後、分
解して消毒することが可能である。

したがって、加熱殺菌ができない生物であっても、繰返
し連続殺菌ができる。

また、無人状態で連続して洗浄できるから、ジュース類
の自動製造プラントに組み込むことができ、この面から
の利用も期待される。

その他、各洗浄ユニットは同一の形態、同一の機器から
構成されるので、コスト的に安く表作できるメリットも
ある。

なお、以上は被洗浄物１０として野菜について述べたが
、この発明はこれらに限定されるものではなく、みかん
やぶどう等の果実、もやし、にんじん、大根等の野菜類
、うどん、ラーメン等の麺類であつ℃も適用できるのは
明白である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示すもゐで、第１図は縦断面
図、第２図は一部平面図である。 （符号）、２・・・・・・上蓋、３・・・・・・水槽、
４・・・・・・水、６・・・・・・噴射ノズル、１０・
・・・・・被洗浄物、１１・・・・・・シュート、１２
・・・・・・噴射ノズル、１３・・・・・・コンベア、
１８・・・・・・薬洗ユニット、１９・・・・・・仕上
水洗ユニット、２１・・・・・・シャッター。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 適当量水４を張って密閉した水槽３内で、上手から
   下手へ向けて水流を起させる一方、前記水槽３内におい
   て、上手から被洗浄物１０投入用の噴射ノズル６を備え
   たシュート１１、前記水槽３内の水４を攪拌するための
   噴射ノズル１２、および始端を水中に没し、終端を水面
   から出し、かつ、次位の水槽３内に臨ませた被洗浄物１
   ０搬送用のコンベア１３等を配置した水洗ユニットを、
   上手から荒水洗、薬洗、および仕上水洗と順次直列的に
   接続させるとともに、前記薬洗ユニット１８とこれに続
   く仕上水洗ユニット１９の間に、水面上方の空気の流通
   を遮断すべくシャッター２１を設け、このシャッター２
   １より下手側の各仕上水洗ユニット１９に殺菌用のエア
   ーを送入したことを特徴とする野菜類の無菌自動洗浄装
   置。 ２ シャッター２１が薬洗ユニット１８の次位の仕上水
   洗ユニット１９内において、被洗浄物１００投入用スペ
   ースを確保して、上蓋２から垂下する隔絶板であり、か
   つ、その下端を水中に没しせしめたものであることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の野菜類の無菌自動
   洗浄装置。