JPS5939939Y2

JPS5939939Y2 - 複合化粧料容器

Info

Publication number: JPS5939939Y2
Application number: JP16712081U
Authority: JP
Inventors: 忠臣鳥羽; 俊男村田
Original assignee: 株式会社資生堂; ビツグウエイ株式会社
Priority date: 1981-11-11
Filing date: 1981-11-11
Publication date: 1984-11-10
Also published as: JPS5874412U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は複合化粧料容器に関するもので、具体的には１
本の筒状をなす容器の中に２種の化粧料を収納して携帯
に便ならしめ、外出先などでも化粧と化粧落としや、２
種の異なる化粧をすることを容易ならしめる複合化粧料
容器に関するものである。

一般に、マスカラ、アイライナ、アイシャドウ或いは口
紅などを使って化粧をした時に、外出先又は旅行先など
でこれを落して異なる色の、例えばアイシャドウや口紅
をつげたいことがある。

このような場合は、化粧料とその除去剤（リムーバー）
とを同時に携行しなければならないが、それぞれ別の容
器に入っているので、かさ張って不便である。

特に、化粧料やりムーバ−が液状である場合は、携行用
の配慮がしてないと漏出して不快である。

本−１はこのような事情に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは２種の化粧料又はそのリムーバーを
携行に便利なかさ張らない形状にコンパクト化すると共
に、内容物が漏出することのない構造とした、２種化粧
料を複合して収容する化粧料容器を提供することにある
。

また本考案は、かような複合容器を構成する１つの部材
を、第１の化粧料の塗布手段と第２の化粧料の収容器と
を結合した新規な単体構造とし、その製造を容易かつ安
価ならしめることをも目的としている。

さらに本考案は、従来上として液状で用いられていたも
の、特にリムーバーを固形化してこれを第２の容器内に
収容することにより、その容器の漏出防止構造を簡易化
乃至省略することをも目的とする。

本考案は、基本的に、３個の部分、すなわち、第１の化
粧料を収容する第１の容器と、第２の化粧料を収容する
第２の容器及び第１の化粧料の塗布又は支持手段を結合
した容器・塗布軸結合体と、第２の化粧料の塗布又は支
持手段を備えた部分と、０３つの部分を着脱自在に、か
つ漏出を防止するように、１本の筒状構造に複合して成
るものである。

第１の化粧料は、液状、線状又は固状など適宜の形態の
ものでよく、第２の化粧料も液、練、固状いずれでもよ
い。

従って、液と液、液と固、固と液、固と固・・・・・・
など種々の組合せが可能であり、またこれらのうち一方
が化粧料（色をつげるもの）、他方がそれを除去するも
の（色を落とすもの、いわゆるリムーバー）であっても
よい。

以下に説明する具体的実施例では、液状の化粧料を第１
容器に収容し液状のリムーバーを第２容器に収容する例
、固形リムーバーを第２容器に収容する例だけを示して
いるが、これは例示であって限定ではない。

次に、図面を参照して本考案の実施例について説明する
。

第１図は第１の実施例を示すもので、１は有底筒状の第
１容器であって、上端は開口部２となっている。

図示の例で第１容器１は、液状のマスカラ、アイライナ
ー、などの第１化粧料３を収容するものとして示しであ
るが、これに限らずアイシャドウなどの線状、又はその
地固状のものを第１化粧料として収容してもよい。

第１容器１の開口部２には、口ねじ・シール部材５が設
けられ、これは容器１の内壁に嵌合する筒状壁６と、開
口部２より突出し筒状壁６より細径である口ねじ部７と
、口ねじ部と筒状壁６の接合部から容器の内方中心に向
って延びるシール部材９とから成り、口ねじ部７の外周
には雄ねじ８が刻設され、筒状壁６は凹凸形状１０によ
って容器１内壁にスナップ嵌め又はプレス嵌めされると
共に下端をホットメルト等１１で接着固定される。

ロネシ部７の上端縁は平坦環状の肩１２となって、前記
シール部材９に加え第２のシール部を構成するようにさ
れる。

次に、両端が開放した金属製の中キヤツプ１３内には、
容器・塗布軸結合体１４が設けられる。

この結合体１４は、前記第１の化粧料３と異なる第２の
化粧料２３、好適には第１化粧料の除去のためのリムー
バー、第１図の例では液状リムーバーを収容する第２容
器であると共に、第１化粧料３のための塗布軸２１を構
成するものである。

容器・塗布軸結合体１４の詳細は、第１図に示すように
、好適にはポリプロピレンなどのプラスチック製である
第２容器たる筒体１５の下端内周に前記雄ねじ８と螺合
する雌ねじ１６を形成し、上端外周には後述する上キャ
ップ２４内の第２の筒体２５と螺合する雄ねじ１７を形
成し、筒体１５の下端近くにパツキン材製などの底１８
を設けたうえ、その下に塗布軸取付は環体１９を好適に
はねじ込み式に設け、該環体１９の底面中心から前記塗
布軸２１を第１容器１の中へ延設して成るものである。

塗布軸２１の下端には、刷毛又はスポンジ体などの塗布
チップ２２を取付げる。

第１の化粧料が固形である時は、塗布軸２１そのものに
よって化粧料を支持することができる。

結合体１４の下端近くの環状表面、第１図の例では取付
は環体１９の下端面２０は、前記口ねじ部７の上端縁の
肩１２と係合して前記第２シール部を形成する。

第２容器・塗布軸結合体１４の上端には、上キャップ２
４が被せられる。

上キャップ２４内には、好適にポリプロピレンなどプラ
スチック製の第２の筒体２５が取付けられ、その内周に
前記雄ねじ１７と螺合する雌ねじ２６が形成される。

第２の筒体２５は上底２７を有し、その中心から第２化
鮭科２３の中へ第２塗布軸２８が延設され、先端にチッ
プ２９が取付けられる。

３０は、第２容器たる筒体１５の上端に設けられた第２
シール部材で、その上縁環状肩と上底２７の環状肩２７
ａとの間でもまたシール部が構成される。

かようにして本考案によれば、全体として１本の筒体を
なす構造の中に、第１化粧料を収容する第１容器と、第
２化粧料を収容すると共に第１化粧料の塗布軸を支持す
る第２容器と、第２化粧料の塗布軸を支持する上キャッ
プとが、着脱容易に螺合されて組合わされ、各化粧料に
ついてはそれぞれ塗布軸周囲をシールする第１のシール
部と螺合部の境をシールする第２のシール部とが構成さ
れているので、携帯に便であって、どこでも化粧をし、
かつ化粧を落とすことができると共に、２種の液状化粧
料を漏出のおそれなく保持することができる。

第２図は、第２容器と第１塗布軸の結合体１４の好適実
施例１４′を示すもので、第１図の実施例の対応する各
部の符号［（’）をつげて示しである。

この容器・塗布軸結合体１４′は、全体を適宜プラスチ
ックで一体成型して成るもので、第２容器たる筒体１５
′は下端内周に雌ねじ１６′を、上端外周に雄ねし１７
′を形成し、上端は開放とし、下端よりやや上に底１８
′を設け、その中心から下方へ第１化粧料のための塗布
軸２１′を延設しである。

いわば、第１図の実施例における底１８と取付は環体１
９を合体させ、筒体１５と一体に成型しよものである。

底１８′の下面円周沿いには、第１図の口ねじ部７の上
端縁と封合する環状肩２０′を設けである。

かような容器・塗布軸結合体１４′は製造が極めて容易
であって、一段の成型作業で多量生産できるので安価に
供給することができる。

なお、筒体１５′の外周は、第１図のように金属製の中
キャップ１３で被覆してもよく、或いは金属メッキ又は
蒸着など独自の仕上げ加工を施してもよい。

また、結合体１４′の下には第１図に示すような第１容
器１を組合せることができ、結合体１４′の上には第１
図に示すような第２塗布手段２８を有する上キャップ２
４を被せてもよく、又は第３図に示す第２化粧料塗布手
段の変形例を組合せてもよい。

第３図の変形例について説明すれば、これは第２化粧料
を、液状ではなく、固状物とした場合の変形例であり、
固状物は好適にリムーバーである。

適宜プラスチック製の第２容器たる筒体３５は、第１図
の１５、又は第２図の１５′とほぼ同様なもので、ただ
しその上端内周には、前例の外周雄ねじ１７、１７’
に代えて、雌ねじ３７が形成されている。

４１は第２容器３５の底３８から延設された第１化粧料
の塗布軸である。

上キャップ４４の中には、第２の筒体４５が取付けられ
、その下端外周には前記雌ねじ３７に対応する雄ねじが
形成され、筒体４５の内部には固形化した棒状リムーバ
ー４８（第２化粧料）の基部が保持され、棒状固形リム
ーバー４８は第２容器３５内へ延びている。

固形リムーバーは第１図の実施例における第２化粧料２
３とその塗布軸２８とを合体させたもので、シール部材
３０や上底２７を省略させるものである。

なお、第３図の塗布軸４１は、第１の化粧料が液状又は
線状である場合を予定しているが、第１の化粧料を固状
物とする場合は軸４１に代え鎖線で示す筒体４１′を底
３８の裏面から突設すれば、固形リムーバー４８と同様
に固状第１化粧料を保持することができる。

この場合は、第１図のシール部材９に相当する構造を第
１容器から省くことができる。

以上詳説したよ５ＶＣ１本考案は第１の化粧料を収容す
る第１容器と、第２の化粧料を収容する第２容器及び第
１の化粧料の塗布又は支持手段を結合した容器・塗布軸
結合体と、第２の化粧料の塗布又は支持手段を備えた部
分とを着脱自在にかつ漏出を防止する構成にして１本の
筒状構造に複合したから、かさ張らないで携行に便利で
あると共に、どこでも２種の化粧、又は化粧と化粧落と
しを行うことができる効果がある。

また、本考案によれば、かような複合容器を構成する容
器・塗布軸結合体を単体構造として一体成型することが
できるので、製造が容易で工程数を著しく減少させ、安
価に供給し得る利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る複合化粧料容器の第１の実施例を
示す縦断面図、第２図は本考案における容器・塗布軸結
合体の好適実施例を示す一部切欠立面図、第３図は第２
化粧料塗布手段の変形例を示す部分縦断面図である。主要符号、１・・・第１容器、２・・・開口部、３・・
・第ｌの化粧料、５・・・口ねじ・シール部材、９・・
・シール部材、１３・・・中キャップ、１４、１４’
・・・容器・塗布軸結合体、１５，１５’、３５・・・
第２容器たる筒体、１８．１８’、３Ｂ・・・底、２１
，４１・・・第１化粧料の塗布軸、２３・・・第２の化
粧料、２４゜４４・・・上キャップ、２５．４５・・・
第２の筒体、２８．４８・・・第２化粧料の塗布手段。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）一端に開口部を有し、第１の化粧料を収容する容
器、前記開口部内に嵌合固定され、該開口部よりねじを刻設
した一部分が突出し、かつ前記第１容器内中心に向かっ
て延びるシール部材を有する口ねじ・シール部材、第２の化粧料を収容する第２容器たる筒体と、その底か
ら前記第１容器内へ前記シール部材と摺接しつつ延びる
第１化粧料の塗布軸とを有し、該塗布軸を設けた開口部
には前記一部突出部と着脱自在に螺合するようにねじが
刻設され、もう一方の開口部にはねじが刻設された一部
分が突出し、該開口部に嵌合固定され前記第２筒状容器
内中心に向かって延げるシール部材を有する容器・塗布
軸結合体、及び、前記容器・塗布軸結合体の上端に着脱自在に螺合するよ
うにねじが刻設され、前記第２容器内へ延びる第２化粧
料の塗布手段を支持している第２の筒体から成り、前記
第１容器、第２容器、第２の筒体の外径が等しいところ
の複合化粧料容器。
（２）前記容器・塗布軸結合体の外周を金属製の中キャ
ップで包被して成る前記第（１）項記載の複合化粧料容
器。
（３）前記容器・塗布軸結合体の外周に金属メッキ又は
蒸着を施して成る前記第（１）項記載の複合化粧料容器
。
（４）前記第２の筒体が金属製の上キャップで包被
されている前記第（１）項記載の複合化粧料容器。
（５）前記容器・塗布軸結合体が全体をプラスチッ
クで一体成型されている前記第（１）項記載の複合化粧
料容器。
（６）前記第２化粧料の塗布手段が前記第２の筒体の上
底から前記第２容器たる筒体の中へ延びる第２塗布軸か
ら成り、前記第２容器内には第２の化粧料たる液状リム
ーバーが収容されている前記第（１）項記載の複合化粧
料容器。（′７）前記第２化粧料の塗布手段が前記第２の筒体に
支持された棒状固形リムーバーである前記第（１）項記
載の複合化粧料容器。