JPS5939854B2 - 陰極線管 - Google Patents
陰極線管Info
- Publication number
- JPS5939854B2 JPS5939854B2 JP7385477A JP7385477A JPS5939854B2 JP S5939854 B2 JPS5939854 B2 JP S5939854B2 JP 7385477 A JP7385477 A JP 7385477A JP 7385477 A JP7385477 A JP 7385477A JP S5939854 B2 JPS5939854 B2 JP S5939854B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oxide film
- cathode ray
- ray tube
- black oxide
- metal parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は陰極線管、特にその封装金属部品の成分の改良
に関する。
に関する。
陰極線管にはその機能を具有させるために必要な各種金
属部品がバルブ内に封装されている。
属部品がバルブ内に封装されている。
そしてこれら封装金属部品には鉄を主成分とする金属材
料で構成され、かつ表面に黒色酸化膜を形成したものが
ある。
料で構成され、かつ表面に黒色酸化膜を形成したものが
ある。
たとえば、カラー受像管においては、色選別を行つシャ
ドウマスク、このシャドウマスクを保持するフレーム、
このフレームをパネルに保持するバイメタルやホルダ、
地磁気や不要な電子ビームをカットするためのインナー
シールドなどがバルブ内に封装されている。
ドウマスク、このシャドウマスクを保持するフレーム、
このフレームをパネルに保持するバイメタルやホルダ、
地磁気や不要な電子ビームをカットするためのインナー
シールドなどがバルブ内に封装されている。
このような部品はいずれも鉄を主成分とする金属材料で
構成され、かつ電子ビームの乱反射防止および錆の発生
防止を目的として部品表面にFe3O4なる化学式で表
される黒色酸化膜を形成しである。
構成され、かつ電子ビームの乱反射防止および錆の発生
防止を目的として部品表面にFe3O4なる化学式で表
される黒色酸化膜を形成しである。
このような金属部品において、黒色酸化膜は、受像管の
製造過程において受ける種々の処理条件たとえば、空気
中における加熱、溶接あるいは振動に耐えなければなら
ない。
製造過程において受ける種々の処理条件たとえば、空気
中における加熱、溶接あるいは振動に耐えなければなら
ない。
特に、バルブ内において黒色酸化膜が剥落すると、マス
クの目詰りやスパーク不良やストレーエミッションなど
の原因となる。
クの目詰りやスパーク不良やストレーエミッションなど
の原因となる。
したがって、黒色酸化膜の耐剥離性に対する要求はきび
しく、それだけに、その製造条件やその管理幅はきびし
いものになっている。
しく、それだけに、その製造条件やその管理幅はきびし
いものになっている。
それにもかかわらず、従来、黒色酸化膜剥落に起因する
事故を絶無にできなかった。
事故を絶無にできなかった。
本発明者は封装金属部品の黒色酸化膜の剥離防止につき
、種々研究を行ったところ、金属部品の組成が、この剥
離に重大な関係があることを発見し、その原因物質を探
究したところ、実はシリコンの含有量がこの剥離に重大
な関係を有することを発見し、さらに研究して本発明を
完成したものである。
、種々研究を行ったところ、金属部品の組成が、この剥
離に重大な関係があることを発見し、その原因物質を探
究したところ、実はシリコンの含有量がこの剥離に重大
な関係を有することを発見し、さらに研究して本発明を
完成したものである。
本発明はこのような経緯に基づいてなられたもので、鉄
を主成分とする金属部品中のシリコン含有量を限定した
ことによって、黒色酸化膜が剥離しがたい陰極線管を提
供するものである。
を主成分とする金属部品中のシリコン含有量を限定した
ことによって、黒色酸化膜が剥離しがたい陰極線管を提
供するものである。
本発明者は従来のカラー受像管の封装金属部品としてシ
ャドウマスク、フレームおよびインナーシールドの3種
をとり、その成分を調査して次表の結果を得た。
ャドウマスク、フレームおよびインナーシールドの3種
をとり、その成分を調査して次表の結果を得た。
表中の数字はいずれも重量係を示す。そこで、本発明者
は上記金属部品のシリコン含有量と黒化処理温度との関
係から黒化処理後の膜剥落を主とした総合品位を調査し
、図示の結果を得た。
は上記金属部品のシリコン含有量と黒化処理温度との関
係から黒化処理後の膜剥落を主とした総合品位を調査し
、図示の結果を得た。
図は横軸にシリコンの含有量を係の単位でとり、縦軸に
処理温度を°Cの単位でとったもので図中実線および鎖
線で画成された部分は品位範囲を示す。
処理温度を°Cの単位でとったもので図中実線および鎖
線で画成された部分は品位範囲を示す。
すなわち、総てのシリコン含有量において処理温度55
0℃から600°Cまでのゾーン〔I〕は黒化が行われ
る範囲を示し、同様総てのシリコン含有量において処理
温度600°Cを越えるゾーン叩は黒化が行われるが同
時に部品が熱変形する範囲を示し、同様総てのシリコン
含有量において処理温度が550°Cに達しないゾーン
lは酸化膜中Fe2O3が多くて良好な被膜が得られな
い範囲を示す。
0℃から600°Cまでのゾーン〔I〕は黒化が行われ
る範囲を示し、同様総てのシリコン含有量において処理
温度600°Cを越えるゾーン叩は黒化が行われるが同
時に部品が熱変形する範囲を示し、同様総てのシリコン
含有量において処理温度が550°Cに達しないゾーン
lは酸化膜中Fe2O3が多くて良好な被膜が得られな
い範囲を示す。
さらに、実線で画成されたゾーン潤は、一部ゾーン(9
)と型組しているが、酸化膜が剥落しやすい範囲を示す
。
)と型組しているが、酸化膜が剥落しやすい範囲を示す
。
この図から知られるとおり、良好な黒色酸化膜を得るた
めにはシース丘を除くゾーン印の範囲内で黒化処理を行
うことが必要である。
めにはシース丘を除くゾーン印の範囲内で黒化処理を行
うことが必要である。
この見地からすると、従来のシリコン含有量0.1%の
材料を使用したものにおいては、処理温度を594〜6
00℃の範囲に選定することが必要で、この処理条件は
工業的には極めて過酷なものであり、従来黒色酸化膜の
剥離が多かったのも主としてこのためである。
材料を使用したものにおいては、処理温度を594〜6
00℃の範囲に選定することが必要で、この処理条件は
工業的には極めて過酷なものであり、従来黒色酸化膜の
剥離が多かったのも主としてこのためである。
これに対し材料中のシリコン含有量を0.03%以下に
限定すれは、処理温度が550〜600°Cの範囲にあ
れば、すなわちゾーンCI)を守れば必ず良品が得られ
、黒色酸化膜の剥離が防止できる。
限定すれは、処理温度が550〜600°Cの範囲にあ
れば、すなわちゾーンCI)を守れば必ず良品が得られ
、黒色酸化膜の剥離が防止できる。
しかも、ゾーンCI)が守られたか否かを検査するには
単に処理ずみ部品の色と形を見れば容易に判定できるの
で、検査も容易である。
単に処理ずみ部品の色と形を見れば容易に判定できるの
で、検査も容易である。
なお、本発明は鉄を主成分とする金属材料で構成され、
かつ表面に黒色酸化膜を形成された金属部品を封有する
総ての陰極線管に適用して同様な効果がある。
かつ表面に黒色酸化膜を形成された金属部品を封有する
総ての陰極線管に適用して同様な効果がある。
このように、本発明の陰極線管は封装金属部品で鉄を主
成分とする金属からなり表面に黒色酸化膜を形成したも
のの材料につき、シリコン含有量を0.03%以下に限
定したので、黒色酸化膜の剥離が防止でき、この結果、
これに基くシャドウマスクの目詰り、スパーク不良ある
いはストレーイミションなどの発生がほとんどなくなっ
た。
成分とする金属からなり表面に黒色酸化膜を形成したも
のの材料につき、シリコン含有量を0.03%以下に限
定したので、黒色酸化膜の剥離が防止でき、この結果、
これに基くシャドウマスクの目詰り、スパーク不良ある
いはストレーイミションなどの発生がほとんどなくなっ
た。
図は本発明の陰極線管において封装金属部品のシリコン
含有量を限定する理由を示すグラフである。
含有量を限定する理由を示すグラフである。
Claims (1)
- 1 鉄を主成分とする金属材料で構成されかつ表面に黒
色酸化膜を形成された金属部品を封装してなる陰極線管
において、上記金属材料中のシリコン含有量は0.03
%以下であることを特徴とする陰極線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7385477A JPS5939854B2 (ja) | 1977-06-23 | 1977-06-23 | 陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7385477A JPS5939854B2 (ja) | 1977-06-23 | 1977-06-23 | 陰極線管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS548963A JPS548963A (en) | 1979-01-23 |
JPS5939854B2 true JPS5939854B2 (ja) | 1984-09-26 |
Family
ID=13530147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7385477A Expired JPS5939854B2 (ja) | 1977-06-23 | 1977-06-23 | 陰極線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5939854B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6347564U (ja) * | 1986-09-17 | 1988-03-31 | ||
JPS63118157U (ja) * | 1987-01-26 | 1988-07-30 | ||
JPH0524110Y2 (ja) * | 1988-01-29 | 1993-06-18 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5881926A (ja) * | 1981-11-07 | 1983-05-17 | Toyo Kohan Co Ltd | シヤドウマスク用素材の製造法 |
JPS5880246A (ja) * | 1981-11-09 | 1983-05-14 | Toshiba Corp | カラ−受像管 |
-
1977
- 1977-06-23 JP JP7385477A patent/JPS5939854B2/ja not_active Expired
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6347564U (ja) * | 1986-09-17 | 1988-03-31 | ||
JPS63118157U (ja) * | 1987-01-26 | 1988-07-30 | ||
JPH0524110Y2 (ja) * | 1988-01-29 | 1993-06-18 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS548963A (en) | 1979-01-23 |
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