JPS5939800Y2 - ケ−ブル接続点防護函 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、埋設されたケーブルの接続点を保護するケー
ブル接続点防護面に関するものである。

従来のケーブル接続点防護面は、略半割円筒状の保護部
材を突き合わせて円筒を形成し、その円筒内に埋設ケー
ブルの接続部分を収容し、ケーブル接続点を保護するも
のであり、上記保護部材の結合は、その両保護部材にそ
れぞれ設けられたフランジをボルト止めすることにより
なされていた。

従って多数の個所をボルト止めしなければならず、作業
効率が悪いという欠点を有していた。

本考案は、上記欠点を除くためになされたもので、一方
の保護部材のフランジには複数個の孔を穿設し、他方の
保護部材のフランジには、上記各孔内に挿通される屈曲
した係合部を設は該各係合部と孔を有するフランジとの
間に、各係合部間に亘る単一の係合部材を圧入嵌合する
ことにより、両保護部材を容易に結合しつるケーブル接
続点防護面を提供するものである。

以下、本考案を図示実施例により説明する。

第１図及び第２図は、略半割円筒状の保護部材１゜２を
突き合わせて形成した筒体を示す。

上記保護部材１．２は、亜鉛メッキを施した鉄板等の材
質より成シ、上側に配置される保護部材１と下側に配置
される保護部材２とは略同−の形状を有し、共に大径中
央部付近が外方へ張す出されて、それぞれの頂部が平面
３となるように形成され、筒体の平面部３における断面
は第５図に示す如く略六角形状となっている。

その上側保護部材１の平面３には、開口部４が設けられ
る。

又、保護部材１゜２により形成された筒体の両端部近傍
の部分には小径部５が設けられ、その小径部５は大径部
から次第に径が細くなる円錐状部に連設されており、更
にその小径部５の先端は若干口径が広く形成されている
。

上記小径部５の内径は、筒体内に収容されるケーブルの
外径と略同−である。

又、上下保護部材１．２の突き合わせ部両側縁には、そ
れぞれ水平方向に張り出したフランジ６．７が設けられ
る。

而して、上側保護部材１のフランジには所定の間隔で複
数の角孔８が穿設され、一方下側保護部材２のフランジ
Ｉには、上記角孔８と対応する位置に、先端を内方へ屈
曲させた保合部９を立設する。

この係合部９は、角孔８内を挿通しつるように、角孔８
の長さ及び巾よりも若干小さいものとする。

第３図及び第４図は、上記保護部材１，２を係合する係
合部材１０を示す。

保合部材１０は、その全長が保護部材１，２の長さと略
同−であり、上記角孔８及び係合部９と対応する部分が
、保合部９と略同−の長さに渡ってクランク状に折り曲
げられて同一方向へ向いた折曲部１１が形成されている
。

この折曲部１１が形成されている。この折曲部１１と、
係合部材１０の主部１２の両端の高さＡは、上記係合部
９の内側頂部と上側保護部材１の７ランジ６の上面との
間隔よう若干大きくなるよう形成されている。

又、係合部材１０には、その中央寄りの主部１２に把手
１３が設けられている。

把手１３は、第４図に示す如く、保護部材１０大径部の
径より若干大きい径の弧状でありその長さは円周のほぼ
１／４程度とする。

上記保護部材１．２及び係合部材１０により構成される
ケーブル接続点防護面を配設する場合を説明する。

１側保護部材１の下側保護部材２のフランジ６．７間に
パツキン１４を介してその両者を重ね合わせ筒体を形成
する。

この時、下側保護部材２の各保合部９は、上側保護部材
１の対応する角孔８内にそれぞれ挿通され、第５図、第
６図に示す如く孔内で直立する。

上記筒体の内部には埋設ケーブルの接続部分が収容され
ている。

次いで、上記係合部材１０を、その把手１３を第３図図
示の手前側に倒した状態で、係合部９の内側に位置させ
、その後、把手１３を上方へ押上げることにより、係合
部材１０の各折曲部１１が係合部９の内面上部に、又主
部１２が上側保護部材１のフランジ６上面に当接し、押
圧する。

その結果、係合部材１０の弾発力により、両保護部材１
．２は係止される。

以上のように形成された筒体の内部には、上記開口部４
からコンパウンドを充填した後、蓋体をボルト止めする
ことにより開口部４を閉塞する。

以上の如く、本実施例によれば、単一の係合部材の一動
作により上下保護部材１．２を容易に係止することがで
き、又係合部材１０の主部１２により、上側保護部材１
のフランジ６上面を相当長さに渡り押圧することとなり
、ボルト止めの場合に比し、より安定して係合すること
ができる。

ヌ。把手が円筒の外径に合致する弧状をしているため、
結合時には把手が筒体に当接しており、容易に外れるこ
とがない。

尚、筒体内を挿通させるケーブルの太さが、小径部５よ
りも細い場合には、ケーブルが小径部５内に位置する部
分にコンパウンドを装填することにより密封すればよい
。

又、フランジ６に設けられた角孔８を切欠としても良い
ことは勿論である。

更に、上下保護部材１，２のフランジ６．７０片側を蝶
番により支持し、他方の一測のみに本実施例に係る係合
手段を講じても良い。

以上述べた如く、本考案は、一方の保護部材のフランジ
には複数個の孔を穿設し、他方の保護部材のフランジに
は、上記各孔内に挿通される屈曲した係合部を設け、該
各係合部と孔を有するフランジの間に、各係合部間に亘
る単一の係合部材を圧入嵌合することにより両保護部材
を緊締結合するものであるから、両保護部材Ｑ結合を、
各係合部材間に亘って、単一の係合部材を圧入嵌合させ
るのみという単純な動作で達成でき、したがって従来に
比し著しい作業性の向上を図り得るとともに、上記単一
の係合部材によって得られる緊締力は孔のあるフランジ
に沿い該保合部材の長さの大部分に亘って及ぼされるた
め、極めて強固な緊締結合を保証し得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は、本考案の一実施例に係る保護部材を
示し、第１図は平面図、第２図は正面図、第３図、第４
図は係合部材を示し、第３図は正面図、第４図は側面図
、第５図は第２図のｖ−ｖ線に沿う断面図、第６図は第
５図の部分拡大図である。 １．２：保護部材、６．７：フランジ、８：孔、９：係
合部、１０：係合部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一方の保護部材にフランジを設け、他方の保護部材には
   上記フランジに合致するフランジを設け、上記両フラン
   ジを当接させ結合して筒体としたケーブル接続点防護面
   において、一方の保護部材に設けられたフランジには複
   数個の孔を穿設し、他方の保護部材のフランジには上記
   各孔内に挿通される屈曲した係合部を立設し、該各係合
   部と孔を有するフランジの間に、各保合部間に亘る単一
   の係合部材を圧入嵌合させて両保護部材を緊締結合した
   ことを特徴とするケーブル接続点防護面。