JPS5939619B2 - ロックドトレ−ンによる変速装置 - Google Patents
ロックドトレ−ンによる変速装置Info
- Publication number
- JPS5939619B2 JPS5939619B2 JP13157781A JP13157781A JPS5939619B2 JP S5939619 B2 JPS5939619 B2 JP S5939619B2 JP 13157781 A JP13157781 A JP 13157781A JP 13157781 A JP13157781 A JP 13157781A JP S5939619 B2 JPS5939619 B2 JP S5939619B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- train
- intermediate shaft
- helical
- stage gear
- gear train
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H1/00—Toothed gearings for conveying rotary motion
- F16H1/02—Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion
- F16H1/20—Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members
- F16H1/22—Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Gear Transmission (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はロックドトレーンによる変速装置に関するもの
である。
である。
さらに詳しくは、動力伝達効率を著しく向上し、かつ捩
れ振動を防止することができるようにしたロックドトレ
ーンによる変速装置に関するものである。
れ振動を防止することができるようにしたロックドトレ
ーンによる変速装置に関するものである。
ロックドトレーンは入力軸の動力を第1段目の歯車列に
より複数の中間軸に分配し、この複数の中間軸の動力を
第2段目の歯車列により出力軸に同時に集合伝達する構
成になっており、その特性上から大馬力用の変速機、特
に減速機として適用されることが多い。
より複数の中間軸に分配し、この複数の中間軸の動力を
第2段目の歯車列により出力軸に同時に集合伝達する構
成になっており、その特性上から大馬力用の変速機、特
に減速機として適用されることが多い。
これは入力軸の動力を変速するとき、複数め中間軸に分
配するようにするため、1本当りの中間軸が受ける負荷
は小さくなり、そのため動力伝達用の1個当りのギヤの
大きさを小型化することが可能であること、また入力軸
と出力軸とを同一軸線上に配列することが可能であるこ
となどの利益のため、全体として装置がコンパクトにで
きるという特長があるからである。
配するようにするため、1本当りの中間軸が受ける負荷
は小さくなり、そのため動力伝達用の1個当りのギヤの
大きさを小型化することが可能であること、また入力軸
と出力軸とを同一軸線上に配列することが可能であるこ
となどの利益のため、全体として装置がコンパクトにで
きるという特長があるからである。
また、各中間軸が受ける負荷が小さくなるため動力伝達
用ギヤのモジュールを小さくするえとができ、これがギ
ヤの小径化を可能にして周速度を減することができるの
で、騒音の低減にも有利であるという特長があるからで
ある。
用ギヤのモジュールを小さくするえとができ、これがギ
ヤの小径化を可能にして周速度を減することができるの
で、騒音の低減にも有利であるという特長があるからで
ある。
しかし、上述のロックドトレーンは1本の入力軸から複
数本の中間軸に同時に動力が伝達され、この複数本の中
間軸の動力が再び同時に1本の出力軸に集合伝達される
構成であるため、このロックドトレーンにより円滑な動
力伝達が行なわれるためには、第1段目および第2段目
の歯車列における各歯車の全てが常時適切な噛合をして
、各中間軸に荷重が均等に配分されるようにすることが
必要である。
数本の中間軸に同時に動力が伝達され、この複数本の中
間軸の動力が再び同時に1本の出力軸に集合伝達される
構成であるため、このロックドトレーンにより円滑な動
力伝達が行なわれるためには、第1段目および第2段目
の歯車列における各歯車の全てが常時適切な噛合をして
、各中間軸に荷重が均等に配分されるようにすることが
必要である。
しかしながら、歯車及びその位相の設定の工作に若干の
誤差が伴うのは不可避であり、この工作誤差により各中
間軸に対する荷重の不等配分が生ずる。
誤差が伴うのは不可避であり、この工作誤差により各中
間軸に対する荷重の不等配分が生ずる。
また、装置組立時においても、第1段目歯車列と第2段
目歯車列の歯の全ての位相が完全に位置するようにあら
かじめ調整しておかないと、同様に各中間軸)こ対する
荷重の不等配分が生ずる。
目歯車列の歯の全ての位相が完全に位置するようにあら
かじめ調整しておかないと、同様に各中間軸)こ対する
荷重の不等配分が生ずる。
従来この調整が極めて困難であるため、中空中間軸、ト
ーション軸およびギヤカップリング等で構成された複雑
な構造が採用されていた。
ーション軸およびギヤカップリング等で構成された複雑
な構造が採用されていた。
もし各中間軸に対する荷重の不等配分があれば動力伝達
は不円滑lこなり、かつ動力伝達効率は低下することに
なる。
は不円滑lこなり、かつ動力伝達効率は低下することに
なる。
一方、ディーゼル機関のようにトルク変動のある原動機
を減速機に接続する場合には、トルク変動に基づくねじ
れ振動の共振点が成る回転数のところに発生するために
、一般に原動機と減速機との間に弾性接手を介在させて
トルク変動を吸収させるようにしている。
を減速機に接続する場合には、トルク変動に基づくねじ
れ振動の共振点が成る回転数のところに発生するために
、一般に原動機と減速機との間に弾性接手を介在させて
トルク変動を吸収させるようにしている。
即ち、ねじれ振動の共振点では通常の伝達トルクの数倍
の力が歯車の歯面にかかることになるので、弾性接手の
ない状態では軸や歯車を破損してしまうことになるから
である。
の力が歯車の歯面にかかることになるので、弾性接手の
ない状態では軸や歯車を破損してしまうことになるから
である。
したがって、特に船舶などのように犬馬力のディーゼル
機関を使用するものにあっては、上記トルク変動の対策
は重要な課題となっている。
機関を使用するものにあっては、上記トルク変動の対策
は重要な課題となっている。
しかしながら、弾性接手による手段は、現状では成る程
度のトルク塩はカバーできて実用化されているが、一定
以上の高トルク域のものにあってはそのトルク変動を吸
収しうる弾性接手を製作することに困難が予想され実用
化されるに至っていないのが現状である。
度のトルク塩はカバーできて実用化されているが、一定
以上の高トルク域のものにあってはそのトルク変動を吸
収しうる弾性接手を製作することに困難が予想され実用
化されるに至っていないのが現状である。
本発明の主目的は、ロックドトレーンを構成する歯車の
歯及びその位相に工作誤差に伴うずれがあっても、運転
中にネジ部材を利用した簡単な構造で全歯車の噛合状態
を全く同一にするための完全な調整が可能なようにし、
かつ運転中における歯車誤差に起因する各中間軸の荷重
の分担の不均衡を均一化して円滑な動力伝達及び高い動
力伝達効率を可能にするロックドトレーンによる変速装
置を提供せんとすることにある。
歯及びその位相に工作誤差に伴うずれがあっても、運転
中にネジ部材を利用した簡単な構造で全歯車の噛合状態
を全く同一にするための完全な調整が可能なようにし、
かつ運転中における歯車誤差に起因する各中間軸の荷重
の分担の不均衡を均一化して円滑な動力伝達及び高い動
力伝達効率を可能にするロックドトレーンによる変速装
置を提供せんとすることにある。
本発明の他の目的は、ロックドトレーンを構成する歯車
列の全てをへりカルギヤとすることによって噛合率を向
上し、動力伝達効率の向上とともに全体の小型化を可能
にするロックドトレーンによる変速装置を提供せんとす
ることにある。
列の全てをへりカルギヤとすることによって噛合率を向
上し、動力伝達効率の向上とともに全体の小型化を可能
にするロックドトレーンによる変速装置を提供せんとす
ることにある。
本発明のさらに他の目的は、静圧軸受を有効活用するこ
とにより、歯車の工作誤差等に伴う不円滑な動力伝達を
解消するばかりでなく、大馬力のディーゼルエンジンを
原動機とした場合のトルク変動に基づく捩れ振動の共振
を、高価な弾性接手を使用することなく効果的にダンピ
ングすることのできるようにしたロックドトレーンによ
る変速装置を提供せんとすることにある。
とにより、歯車の工作誤差等に伴う不円滑な動力伝達を
解消するばかりでなく、大馬力のディーゼルエンジンを
原動機とした場合のトルク変動に基づく捩れ振動の共振
を、高価な弾性接手を使用することなく効果的にダンピ
ングすることのできるようにしたロックドトレーンによ
る変速装置を提供せんとすることにある。
本発明のさらに他の目的は、中間軸のスラストを相殺さ
せることにより、これに対応する前記静圧軸受を稼動す
るためのポンプ容量を小さくす名ことができ、よって変
速装置全体の効率を向上することができるロックドトレ
ーンによる変速装置を提供せんとすることにある。
せることにより、これに対応する前記静圧軸受を稼動す
るためのポンプ容量を小さくす名ことができ、よって変
速装置全体の効率を向上することができるロックドトレ
ーンによる変速装置を提供せんとすることにある。
上記目的を達成する本発明は、入力軸の動力を第1段目
の歯車列により複数の中間軸へ分配し、この複数の中間
軸の動力を第2段目の歯車列により出力軸へ同時に集合
伝達すべくしたロックドトレーンによる変速装置におい
て、前記第1段目の歯車列および前記第2段目の歯車列
を歯の捩れ方向が共に同一であるヘリカルギヤにすると
共に、その第1段目の歯車列におけるへりカルギヤのヘ
リックスアングルαと第2段目の歯車列におけるへりカ
ルギヤのヘリックスアングルα′とを軸方向の該ラスト
がたがいに零に相殺されるように異ならせた構成とし、
前記中間軸の両端および前記入力軸を静圧軸受により軸
方向に移動可能に弾性支持し、該静圧軸受は絞りノズル
を介して所定の圧油を連続給油することによりスラスト
の変動に対しはシ一定の厚さを保持する油膜を形成し、
その油膜により軸方向のスラストを受けるように構成さ
れており、かつ前記中間軸両端の支持部にネジ部材を前
記中間軸の軸方向に螺進可能に設け、前記ネジ部材の螺
進tこより中間軸の端面を押圧し中間軸の位置を軸方向
に移動しうるようにし歯車の歯の位相調整を可能にした
ことを特徴とするものである。
の歯車列により複数の中間軸へ分配し、この複数の中間
軸の動力を第2段目の歯車列により出力軸へ同時に集合
伝達すべくしたロックドトレーンによる変速装置におい
て、前記第1段目の歯車列および前記第2段目の歯車列
を歯の捩れ方向が共に同一であるヘリカルギヤにすると
共に、その第1段目の歯車列におけるへりカルギヤのヘ
リックスアングルαと第2段目の歯車列におけるへりカ
ルギヤのヘリックスアングルα′とを軸方向の該ラスト
がたがいに零に相殺されるように異ならせた構成とし、
前記中間軸の両端および前記入力軸を静圧軸受により軸
方向に移動可能に弾性支持し、該静圧軸受は絞りノズル
を介して所定の圧油を連続給油することによりスラスト
の変動に対しはシ一定の厚さを保持する油膜を形成し、
その油膜により軸方向のスラストを受けるように構成さ
れており、かつ前記中間軸両端の支持部にネジ部材を前
記中間軸の軸方向に螺進可能に設け、前記ネジ部材の螺
進tこより中間軸の端面を押圧し中間軸の位置を軸方向
に移動しうるようにし歯車の歯の位相調整を可能にした
ことを特徴とするものである。
以下、図に示す本発明の実施例により詳細を説明する。
第1図〜第6図は本発明によるロックドトレーンによる
変速装置を減速装置として構成した実施例を示すもので
ある。
変速装置を減速装置として構成した実施例を示すもので
ある。
第1図において、1は入力軸であり、2は出力軸である
。
。
入力軸1はケーシング3によりスラスト方向に微動しう
るようにプレーンベアリング4゜5を介して回転可能に
支持されている。
るようにプレーンベアリング4゜5を介して回転可能に
支持されている。
入力軸1と原動機(図示せず)との結合は、例えばギヤ
カップリングのように入力軸1のスラスト方向の微動を
許容する構造のものであればよい。
カップリングのように入力軸1のスラスト方向の微動を
許容する構造のものであればよい。
一方、出力軸2はケーシング3に対し、ベアリング6.
7により回転可能に支持されている。
7により回転可能に支持されている。
入力軸1にはピニオンへりカルギヤ8が固定されており
、このピニオンへりカルギヤ8に対し複数の中間軸10
のそれぞれに固定されたへりカルギヤ9が複数個同時に
噛合している。
、このピニオンへりカルギヤ8に対し複数の中間軸10
のそれぞれに固定されたへりカルギヤ9が複数個同時に
噛合している。
中間軸10は好ましくは2〜4本の複数本が設けられ、
各中間軸10に固定されるへりカルギヤ9はピニオンへ
りカルギヤ8よりも多い歯数を有し、これによって入力
軸1の動力を減速して複数本の中間軸10へそれぞれ分
配伝達するようにしている。
各中間軸10に固定されるへりカルギヤ9はピニオンへ
りカルギヤ8よりも多い歯数を有し、これによって入力
軸1の動力を減速して複数本の中間軸10へそれぞれ分
配伝達するようにしている。
このピニオンへりカルギヤ8とヘリカルギヤ9とは第1
段目の歯車列を構成している。
段目の歯車列を構成している。
一方、複数本の中間軸10の他端側にはピニオンへりカ
ルギヤ11がそれぞれ固定され、この複数個のピニオン
へりカルギヤ11は出力軸2に固定のへりカルギヤ12
に同時に噛合している。
ルギヤ11がそれぞれ固定され、この複数個のピニオン
へりカルギヤ11は出力軸2に固定のへりカルギヤ12
に同時に噛合している。
ピニオンへりカルギヤ11は複数本の中間軸10の動力
を減速して出力軸2へ同時に集合伝達する第2段目の歯
車列を構成している。
を減速して出力軸2へ同時に集合伝達する第2段目の歯
車列を構成している。
各中間軸10の両端部はそれぞれケーシング3に対しプ
レーンベアリング13.14により支持され、スラスト
方向に微動しうるようになっている。
レーンベアリング13.14により支持され、スラスト
方向に微動しうるようになっている。
第1段目歯車列におけるヘリカルギ−F8.9の捩れ方
向と第2段目歯車列におけるへりカルギヤ11.12の
捩れ方向とは同一方向となっており、しかもへりカルギ
ヤ8,9のへリツクスアングルαとヘリカルギヤ11.
12のへリツクスアングルα′とは、両歯車列によって
それぞれ生起される軸方向のスラストが互いに零に相殺
されるように設定され、そのためα〉α′なる関係にな
っている。
向と第2段目歯車列におけるへりカルギヤ11.12の
捩れ方向とは同一方向となっており、しかもへりカルギ
ヤ8,9のへリツクスアングルαとヘリカルギヤ11.
12のへリツクスアングルα′とは、両歯車列によって
それぞれ生起される軸方向のスラストが互いに零に相殺
されるように設定され、そのためα〉α′なる関係にな
っている。
即ち、第7図を参照して説明すると、第1段目の歯車列
におけるヘリカルギヤ9の歯9aはピニオンへりカルギ
ヤ8の歯8aによって接線力Fを受けて中間軸10の軸
方向にスラストTを発生する。
におけるヘリカルギヤ9の歯9aはピニオンへりカルギ
ヤ8の歯8aによって接線力Fを受けて中間軸10の軸
方向にスラストTを発生する。
また、第2段目の歯車列におけるピニオンへりカルギヤ
11の歯11aは、ヘリカルギヤ12の歯12aに接線
力F′を与えることにより中間軸10の軸方向に上記ス
ラストTとは反対方向のスラストT′を発生する。
11の歯11aは、ヘリカルギヤ12の歯12aに接線
力F′を与えることにより中間軸10の軸方向に上記ス
ラストTとは反対方向のスラストT′を発生する。
本発明では、スラストTとT′とが互いに相殺されて零
となるように設定されるので、T=T’なるよりになっ
ている。
となるように設定されるので、T=T’なるよりになっ
ている。
即ち、T=Ftanα? T’ =F’ t a H(
1’であるから、F tanα= F/lan a’
−”(1)となっている。
1’であるから、F tanα= F/lan a’
−”(1)となっている。
一方、この実施例では減速装置であって、へりカルギヤ
9の半径はピニオンへりカルギヤ11の半径よりも犬で
あるので、同一トルクを伝達する中間軸10においてp
<p’なる関係になっている。
9の半径はピニオンへりカルギヤ11の半径よりも犬で
あるので、同一トルクを伝達する中間軸10においてp
<p’なる関係になっている。
したがって、上記(1)式よりα〉α′なる関係になっ
ている。
ている。
なお、ここで、上記ロックドトレーンの変速装置を増速
装置とするときは、F>F’となるので上喧l)式にな
るように中間軸の軸方向のスラストをバランスさせる場
合にはα〈α′なる関係になることになる。
装置とするときは、F>F’となるので上喧l)式にな
るように中間軸の軸方向のスラストをバランスさせる場
合にはα〈α′なる関係になることになる。
各中間軸10の両端部には、それぞれ一定圧力の圧油が
負荷されるようにした静圧軸受29が設けられており、
その構造の詳細は第2図〜第3図に示されている。
負荷されるようにした静圧軸受29が設けられており、
その構造の詳細は第2図〜第3図に示されている。
また、同様に入力軸1のピニオンへりカルギヤ8が固定
された位置の両側部にも静圧軸受19が設けられており
、その構造の詳細は第5図および第6図に示されている
。
された位置の両側部にも静圧軸受19が設けられており
、その構造の詳細は第5図および第6図に示されている
。
静圧軸受29について説明すると、第2図〜第3図に示
すように中間軸10の端面には円盤状の板状体30がボ
ルト31により固定されている。
すように中間軸10の端面には円盤状の板状体30がボ
ルト31により固定されている。
一方、この板状体30に対し小さな隙間37を介在する
ようにしてブロック32が対面している。
ようにしてブロック32が対面している。
ブロック32には板状体30側に向って開口するポケッ
ト34が設けられ、さらに給油口にこのポケット34に
連通ずる絞りノズル35が設けられている。
ト34が設けられ、さらに給油口にこのポケット34に
連通ずる絞りノズル35が設けられている。
絞りノズル35はさらにジヨイント331こより給油用
の導管36に連結されている。
の導管36に連結されている。
また、ポケット34は導管39を介して外部へ連通して
おり、この導管39の端部にはコック40を介して圧力
計41が設けられている。
おり、この導管39の端部にはコック40を介して圧力
計41が設けられている。
ブロック32は、ケーシング3に対し進退可能に螺合す
るネジ部材42に対し嵌合保持されている。
るネジ部材42に対し嵌合保持されている。
したがって、ブロック32を装着するときはネジ部材4
2に嵌合保持した状態で、そのネジ部材42をケーシン
グ3に解合し、適正な位置lこおいてロックナイト43
によりネジ部材42をロックするようにすればよい。
2に嵌合保持した状態で、そのネジ部材42をケーシン
グ3に解合し、適正な位置lこおいてロックナイト43
によりネジ部材42をロックするようにすればよい。
このようなブロック32の装着後、ジヨイント33によ
り給油用の導管36を連結する。
り給油用の導管36を連結する。
この給油用の導管36は、モータ101によって駆動さ
れる給油ポンプ102に連結されており、静圧軸受29
のポケット34に圧油が給油されるようにしである。
れる給油ポンプ102に連結されており、静圧軸受29
のポケット34に圧油が給油されるようにしである。
入力軸1に設けた静圧軸受19については、第5図およ
び第6図に示すようにピニオンへりカルギヤ8の両側面
には、それぞれ環状の板状体20゜20がボルト21,
21により固定されている。
び第6図に示すようにピニオンへりカルギヤ8の両側面
には、それぞれ環状の板状体20゜20がボルト21,
21により固定されている。
一方、この板状体20.20に対し小さな隙間27.2
7をそれぞれ介在するようにして環状のブロック22,
22がボルト23.23によりケーシング3にそれぞれ
固定されている。
7をそれぞれ介在するようにして環状のブロック22,
22がボルト23.23によりケーシング3にそれぞれ
固定されている。
ブロック22.22には環状空間のポケツl−24,2
4が設けられ、それぞれのポケット24.24の開口部
は上記板状体20.20に対面するようになっている。
4が設けられ、それぞれのポケット24.24の開口部
は上記板状体20.20に対面するようになっている。
ブロック22.22にはさらにポケット24.24に連
通ずる給油口に絞りノズル25゜25が設けられており
、この絞りノズル25.25を介してさらに給油用の導
管26.26が連結されている。
通ずる給油口に絞りノズル25゜25が設けられており
、この絞りノズル25.25を介してさらに給油用の導
管26.26が連結されている。
導管26.26は合体した後、モータ101により駆動
される給油ポンプ102に連結されている。
される給油ポンプ102に連結されている。
給油ポンプ102は静圧軸受19の隙間27および静圧
軸受29の隙間37からそれぞれ溢流する油を導管10
3を介して回収し、再び導管26.36を介して静圧軸
受19のポケット24および静圧軸受29のポケット3
4にそれぞれ圧送するようにする。
軸受29の隙間37からそれぞれ溢流する油を導管10
3を介して回収し、再び導管26.36を介して静圧軸
受19のポケット24および静圧軸受29のポケット3
4にそれぞれ圧送するようにする。
これらの静圧軸受1929はそれぞれ入力軸1および中
間軸10に発・生する軸方向のスラストを油膜のバネ作
用により弾性的に支持するようにしてそる。
間軸10に発・生する軸方向のスラストを油膜のバネ作
用により弾性的に支持するようにしてそる。
各中間軸10の両端に位置するネジ部材42゜42はそ
れぞれケーシング3に堺合することによって、中間軸1
0の軸方向に螺進することができるようになっている。
れぞれケーシング3に堺合することによって、中間軸1
0の軸方向に螺進することができるようになっている。
したがって、ネジ部材42゜42を適宜調節して位置を
移動させることにより中間軸10の端部を押圧し、中間
軸10の静止位置を軸方向に微小移動させることができ
る。
移動させることにより中間軸10の端部を押圧し、中間
軸10の静止位置を軸方向に微小移動させることができ
る。
したがって、このネジ部材42を利用すれば、簡単な構
造で運転開始前の初期条件としての第1段目歯車列と第
2段目歯車列における全ギヤの歯の噛合点の噛合接触を
完全に同一に達成させることができる。
造で運転開始前の初期条件としての第1段目歯車列と第
2段目歯車列における全ギヤの歯の噛合点の噛合接触を
完全に同一に達成させることができる。
第8図の模式図により説明すると、いま運転回始前にお
いて、矢印R方向に回転させられるべき第1段目歯車列
のヘリカルギヤ9の歯9aと、ピニオンへりカルギヤ8
の歯8aとの間には隙間Gがあり、かつ第2段目歯車列
のピニオンへりカルギヤ11の歯11aとへりカルギヤ
12の歯12aとの間には上記隙間Gとは寸法の異なる
隙間G′があるものとする。
いて、矢印R方向に回転させられるべき第1段目歯車列
のヘリカルギヤ9の歯9aと、ピニオンへりカルギヤ8
の歯8aとの間には隙間Gがあり、かつ第2段目歯車列
のピニオンへりカルギヤ11の歯11aとへりカルギヤ
12の歯12aとの間には上記隙間Gとは寸法の異なる
隙間G′があるものとする。
先ず、上記の状態において入力軸1と出力軸2とを回転
しないように完全にロックし、次いで中間軸10の両端
のネジ42.42を緩め、中間軸10が軸方向へ自由に
移動できる状態にする。
しないように完全にロックし、次いで中間軸10の両端
のネジ42.42を緩め、中間軸10が軸方向へ自由に
移動できる状態にする。
上記の準備が完了したら、次に一定のトルク値に設定し
たトルクレンチにより、第8図の中間軸10の左側に位
置するネジ部材42を中間軸10側へ向って螺進するよ
うに回動させる。
たトルクレンチにより、第8図の中間軸10の左側に位
置するネジ部材42を中間軸10側へ向って螺進するよ
うに回動させる。
ネジ部材42のトルクがトルクレンチで設定したトルク
値に達すると、ネジ部材42はそれ以上回動しなくなる
ので、その時点でトルクレンチを反対方向に回わし、中
間軸と静圧軸受との端面が油膜の形成に必要な小間隙が
とれるだけ戻して、ロックナツト43によりネジ部材4
2をその位置にロックするようにする。
値に達すると、ネジ部材42はそれ以上回動しなくなる
ので、その時点でトルクレンチを反対方向に回わし、中
間軸と静圧軸受との端面が油膜の形成に必要な小間隙が
とれるだけ戻して、ロックナツト43によりネジ部材4
2をその位置にロックするようにする。
左側のネジ部材をロックしたら、次に右側のネジ部材4
2を中間軸10に向って螺進させ、静圧軸受29が中間
軸10の端面に接当したところで、前記と同様に静圧軸
受端面と中間軸との間に油膜形成に必要な小間隙を形成
する分だけ戻し、上記ネジ部材42をロックナツト43
により同様にロックするのである。
2を中間軸10に向って螺進させ、静圧軸受29が中間
軸10の端面に接当したところで、前記と同様に静圧軸
受端面と中間軸との間に油膜形成に必要な小間隙を形成
する分だけ戻し、上記ネジ部材42をロックナツト43
により同様にロックするのである。
即ち、上述の操作において、第8図に示すように、先ず
中間軸10はへりカルギヤ9の歯9aがピニオンへりカ
ルギヤ8の歯8aと接当するまで矢印A−B方向の移動
を行なう。
中間軸10はへりカルギヤ9の歯9aがピニオンへりカ
ルギヤ8の歯8aと接当するまで矢印A−B方向の移動
を行なう。
歯9aが歯8aに接当した後、さらに中間軸10が右側
へ向って押し続けられると、歯9aは歯8aの傾斜面に
沿って矢印B−C方向へ摺動するため、ヘリカルギヤ9
はR方向の回動を行ないながら右側へ移動を続けること
になる。
へ向って押し続けられると、歯9aは歯8aの傾斜面に
沿って矢印B−C方向へ摺動するため、ヘリカルギヤ9
はR方向の回動を行ないながら右側へ移動を続けること
になる。
ここで第1段目歯車列のヘリカルギヤ8,9のへリツク
ヌアングルαは第2段目歯車列のへりカルギヤlL12
のへリツクスアングルα佳りも大きいので、やがて第2
段目歯車列におけるピニオンへりカルギヤ11の歯11
aは矢以B−D方向の回転によりへりカルギヤ12の歯
12aに接当し、その回転運動を阻止される結果となる
のである。
ヌアングルαは第2段目歯車列のへりカルギヤlL12
のへリツクスアングルα佳りも大きいので、やがて第2
段目歯車列におけるピニオンへりカルギヤ11の歯11
aは矢以B−D方向の回転によりへりカルギヤ12の歯
12aに接当し、その回転運動を阻止される結果となる
のである。
即ち、第1段目歯車列および第2段目歯車列とも各ヘリ
カルギヤの歯8aと9asおよび歯11aと12aは同
時に噛合接触状態となって位相を合わせることになる。
カルギヤの歯8aと9asおよび歯11aと12aは同
時に噛合接触状態となって位相を合わせることになる。
この状態に達すると、上記トルクレンチは設定したトル
ク値に達し、ネジ部材42に対して空転するだけになる
。
ク値に達し、ネジ部材42に対して空転するだけになる
。
逆に左方へ中間軸を移動させれば、前記の関係は逆とな
り、この場合移動に伴う中間軸の回転はα′により起さ
れることになるので歯9aは歯8aから離れていくこと
になる。
り、この場合移動に伴う中間軸の回転はα′により起さ
れることになるので歯9aは歯8aから離れていくこと
になる。
即ち、右方へ移動させればロックされた状態になり、左
方へ移動させればルーズになるわけである。
方へ移動させればルーズになるわけである。
上記操作は、残りの中間軸に対しても同様に行なうこと
により、ロックドトレーンを構成する全ギヤの歯の位相
を合致させることができる。
により、ロックドトレーンを構成する全ギヤの歯の位相
を合致させることができる。
このように、初期条件としての位相合わせをすれば、以
後の運転において各中間軸に発生する動力伝達の不等配
は、実質的に歯車の工作誤差に基づくものだけになる。
後の運転において各中間軸に発生する動力伝達の不等配
は、実質的に歯車の工作誤差に基づくものだけになる。
又、中間軸の軸方向の移動は一方向は噛合がロックされ
るよう番こなり、反対方向は噛合が離れるようになるの
で、両端に静圧軸受で支持すれば、中間軸の左右の微動
によって完全に歯車誤差による動力伝達の不等配分を回
避することができるようになる。
るよう番こなり、反対方向は噛合が離れるようになるの
で、両端に静圧軸受で支持すれば、中間軸の左右の微動
によって完全に歯車誤差による動力伝達の不等配分を回
避することができるようになる。
さて、上述の変速装置を運転すると、歯車の工作誤差が
あればロックドトレーンの各中間軸10には荷重の不均
等配分が発生し、各中間軸10に軸方向のスラストの不
均等があられれるが、このスラストは上述した静圧軸受
29の油圧バネ作用により吸収され、荷重の不等配が修
正される。
あればロックドトレーンの各中間軸10には荷重の不均
等配分が発生し、各中間軸10に軸方向のスラストの不
均等があられれるが、このスラストは上述した静圧軸受
29の油圧バネ作用により吸収され、荷重の不等配が修
正される。
したがって、ロックドトレーンによる円滑な動力伝達が
可能となり、高い動力伝達効率が得られることになる。
可能となり、高い動力伝達効率が得られることになる。
静圧軸受における油膜は、一般のプレーンベアリング等
に発生する自然発生の油膜と異なり、ポンプtこよる圧
油の負荷および給油口lこ設けた絞りノズル等の効果に
より、あらかじめその油膜剛性を任意に調節することが
できるため、広範囲の調整が可能であり、特に大馬力用
の変速装置に適用する場合にその効果は大きい。
に発生する自然発生の油膜と異なり、ポンプtこよる圧
油の負荷および給油口lこ設けた絞りノズル等の効果に
より、あらかじめその油膜剛性を任意に調節することが
できるため、広範囲の調整が可能であり、特に大馬力用
の変速装置に適用する場合にその効果は大きい。
また、静圧軸受は機械的バネのようにヘタリを発生する
ことがないので、この点からも大馬力用としての効果は
大である。
ことがないので、この点からも大馬力用としての効果は
大である。
また、静圧軸受は機械的バネのように変形量(歪量)に
よって弾性力が変化するようなことがなく、非線形の油
圧バネ作用を有し、かつ弾性方回復による振動を発生し
ないから、極めて安定した振動吸収を行い、すぐれたス
ラスト変動調整を可能にする。
よって弾性力が変化するようなことがなく、非線形の油
圧バネ作用を有し、かつ弾性方回復による振動を発生し
ないから、極めて安定した振動吸収を行い、すぐれたス
ラスト変動調整を可能にする。
また、本発明の変速装置では第1段目歯車列と第2段目
歯車列とが共に捩れ方向が同一のへりカルギヤで構成さ
れ、しかも両歯車列におけるへりカルギヤのへリツクス
アングルα、α′が軸方向のスラストが相殺されて零と
なるように異なる角度に設定されているので、上記静圧
軸受29は両スラストの差分だけの小さなスラストを支
持するだけでよいようになっている。
歯車列とが共に捩れ方向が同一のへりカルギヤで構成さ
れ、しかも両歯車列におけるへりカルギヤのへリツクス
アングルα、α′が軸方向のスラストが相殺されて零と
なるように異なる角度に設定されているので、上記静圧
軸受29は両スラストの差分だけの小さなスラストを支
持するだけでよいようになっている。
したがって、比較的小容量の給油ポンプ102であって
も、大馬力用の変速装置lこ適用が可能となる。
も、大馬力用の変速装置lこ適用が可能となる。
また、小容量のポンプでよいため、静圧軸受機構を含め
全体をコンパクトにすることもできる。
全体をコンパクトにすることもできる。
中間軸10の両端部に静圧軸受29を設けるとともに、
さらに軸方向に移動可能にした入力軸1にも静圧軸受1
9を設けた上記装置では、各中間軸10の荷重の不等配
を修正するのみならず、原動機のトルク変動に基づく捩
れ振動の共振によって発生する大きなトルク変動をも同
時にダンピングすることができる。
さらに軸方向に移動可能にした入力軸1にも静圧軸受1
9を設けた上記装置では、各中間軸10の荷重の不等配
を修正するのみならず、原動機のトルク変動に基づく捩
れ振動の共振によって発生する大きなトルク変動をも同
時にダンピングすることができる。
すなわち、原動機で発生するトルク変動は、第1段目の
ヘリカルギヤの歯車列において入力軸1および中間軸1
0のスラストの変動としてあられれるが、この変動は静
圧軸受19.29が、板状体20.30との隙間27゜
37、即ち油膜厚さが自動的に変化して吸収されること
になる。
ヘリカルギヤの歯車列において入力軸1および中間軸1
0のスラストの変動としてあられれるが、この変動は静
圧軸受19.29が、板状体20.30との隙間27゜
37、即ち油膜厚さが自動的に変化して吸収されること
になる。
このとき、スラストの変動量とスラスト方向に微動する
物体の質量の比は、小さなピニオンへりカルギヤ1個の
みの入力軸1の方が中間軸10より明らかに大きいので
、入力軸1のスラスト方向変動が追随性が大きい。
物体の質量の比は、小さなピニオンへりカルギヤ1個の
みの入力軸1の方が中間軸10より明らかに大きいので
、入力軸1のスラスト方向変動が追随性が大きい。
したがって、変動トルクの吸収は大部分が入力軸1の変
動によって行なわれ、中間軸は補助的な役割をはたして
いる。
動によって行なわれ、中間軸は補助的な役割をはたして
いる。
圧力計4L41’は静圧軸受29のポケット34内の圧
力を検知するためのもので、運転中にコック40を開く
ことによってポケット内圧力を知り、各中間軸10の荷
重の分担を読取ることが可能となる。
力を検知するためのもので、運転中にコック40を開く
ことによってポケット内圧力を知り、各中間軸10の荷
重の分担を読取ることが可能となる。
不均等な荷重の中間軸があったときは、その中間軸に対
応するネジ部材42を回転させて軸方向に進退させるこ
とにより、中間軸を軸方向に移動させ荷重の等配を完全
に調整することができる。
応するネジ部材42を回転させて軸方向に進退させるこ
とにより、中間軸を軸方向に移動させ荷重の等配を完全
に調整することができる。
上述したように本発明のロックドトレーンによる変速装
置によると、中間軸両端の支持部にネジ部材を設けるこ
とによって中間軸を軸方向に移動可能にすることにより
、従来の発想とは全く異なった簡単な構造で、運転開始
前の初期条件として第1段目歯車列と第2段目歯車列の
ギヤの全噛合点を、あらかじめ簡単な操作で同一の噛合
接触状態に設定することが可能となり、しかも第1歯車
列および第2歯車列とも同−捩れ方向のヘリカルギヤと
して中間軸のスラストを相殺きせると共に、その両端を
静圧軸受で弾性支持することによって、各中間軸に対す
る荷重の不等配分を修正し、円滑な動力伝達と高い動力
伝達効率を達成することができる。
置によると、中間軸両端の支持部にネジ部材を設けるこ
とによって中間軸を軸方向に移動可能にすることにより
、従来の発想とは全く異なった簡単な構造で、運転開始
前の初期条件として第1段目歯車列と第2段目歯車列の
ギヤの全噛合点を、あらかじめ簡単な操作で同一の噛合
接触状態に設定することが可能となり、しかも第1歯車
列および第2歯車列とも同−捩れ方向のヘリカルギヤと
して中間軸のスラストを相殺きせると共に、その両端を
静圧軸受で弾性支持することによって、各中間軸に対す
る荷重の不等配分を修正し、円滑な動力伝達と高い動力
伝達効率を達成することができる。
さらに、中間軸のスラストを静圧軸受で受けるため、そ
の油圧バネ作用を有する広範囲に設定可能となり、大馬
力用の変速装置であってもコンパクトな構成で円滑な動
力伝達が得られるようになる。
の油圧バネ作用を有する広範囲に設定可能となり、大馬
力用の変速装置であってもコンパクトな構成で円滑な動
力伝達が得られるようになる。
また、入力軸を軸方向に移動可能とし、この入力軸の軸
方向のスラストをも静圧軸受で受けているので、各中間
軸に対する荷重不等配分が修正されて円滑な動力伝達が
得られるばかりでなく、同時に原動機のトルク変動に基
づく捩れ振動の共振を、高価な弾性接手などを用いるこ
となく、かつコンパクトな構成でダンピングすることが
可能となる。
方向のスラストをも静圧軸受で受けているので、各中間
軸に対する荷重不等配分が修正されて円滑な動力伝達が
得られるばかりでなく、同時に原動機のトルク変動に基
づく捩れ振動の共振を、高価な弾性接手などを用いるこ
となく、かつコンパクトな構成でダンピングすることが
可能となる。
第1図は本発明の実施例からなる変速装置の縦断面図、
第2図は同装置における中間軸端部の静圧軸受の縦断面
図、第3図は第2図のl−111断面図、第4図は第2
図のIV−IV断面図である。 第5図は上記装置における入力軸の静圧軸受の縦断面図
、第6図は第5図のVI−VI断面図である。 第7図は上記装置の中間軸における力のバランス状況を
説明する模式図、第8図は上記装置の初期条件としての
ギヤの歯の位相合せ操作を説明する模式1・・・・・・
入力軸、2・・・・・・出力軸、3・・・・・・ケーシ
ング、8・・・・・・ピニオンへりカルギヤ、9・・・
・・・へりカルギヤ、10・・・・・・中間軸、11・
・・・・・ピニオンへりカルギヤ、12・・・・・・ヘ
リカルギヤ、19.29・・・・・・静圧軸受、42・
・・・・・ネジ部材、43・・・・・・ロックナツト。
第2図は同装置における中間軸端部の静圧軸受の縦断面
図、第3図は第2図のl−111断面図、第4図は第2
図のIV−IV断面図である。 第5図は上記装置における入力軸の静圧軸受の縦断面図
、第6図は第5図のVI−VI断面図である。 第7図は上記装置の中間軸における力のバランス状況を
説明する模式図、第8図は上記装置の初期条件としての
ギヤの歯の位相合せ操作を説明する模式1・・・・・・
入力軸、2・・・・・・出力軸、3・・・・・・ケーシ
ング、8・・・・・・ピニオンへりカルギヤ、9・・・
・・・へりカルギヤ、10・・・・・・中間軸、11・
・・・・・ピニオンへりカルギヤ、12・・・・・・ヘ
リカルギヤ、19.29・・・・・・静圧軸受、42・
・・・・・ネジ部材、43・・・・・・ロックナツト。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 人力軸の動力を第1段目の歯車列により複数の中間
軸へ分配し、この複数の中間軸の動力を第2段目の歯車
列により出力軸へ同時に集合伝達すべくロックドトレー
ンによる変速装置において、前記第1段目の歯車列およ
び前記第2段目の歯車列を歯の捩れ方向が共に同一であ
るへりカルギヤにすると共に、その第1段目の歯車列に
おけるヘリカルギヤのヘリツクヌアングルαと第2段目
の歯車列におけるヘリカルギヤのへリツクスアングルα
′とを軸方向のスラストがたがいに零に相殺されるよう
に異ならせた構成とし、前記中間軸の両端および前記入
力軸を静圧軸受により軸方向に移動可能に弾性支持し、
該静圧軸受は絞りノズルを介して所定の圧油を連続給油
することによりスラストの変動に対しはシ一定の厚さを
保持する油膜を形成し、その油膜により軸方向のスラス
トを受けるように構成されており、かつ前記中間軸両端
の支持部にネジ部材を前記中間軸の軸方向へ螺進可能に
設け、前記ネジ部材の螺進により中間軸の端面を押圧し
中間軸の位置を軸方向に移動しうるようにし歯車の歯の
位相調整を可能にしたことを特徴とするロックドトレー
ンによる変速装置。 2 ロックドトレーンが減速機構を構成し、第1段目の
歯車列におけるヘリカルギヤのへリツクスアングルαが
第2段目の歯車列におけるへりカルギヤのへリツクスア
ングルα′よりも犬である特許請求の範囲第1項記載の
ロックドトレーンによる変速装置。 3 ロックドトレーンが増速機構を構成し、第1段目の
歯車列にへりカルギヤのへリツクスアングルαが第2段
目の歯車列におけるヘリカルギヤのへリツクスアングル
α′よりも小である特許請求の範囲第1項記載のロック
ドトレーンによる変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13157781A JPS5939619B2 (ja) | 1981-08-24 | 1981-08-24 | ロックドトレ−ンによる変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13157781A JPS5939619B2 (ja) | 1981-08-24 | 1981-08-24 | ロックドトレ−ンによる変速装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5834254A JPS5834254A (ja) | 1983-02-28 |
JPS5939619B2 true JPS5939619B2 (ja) | 1984-09-25 |
Family
ID=15061300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13157781A Expired JPS5939619B2 (ja) | 1981-08-24 | 1981-08-24 | ロックドトレ−ンによる変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5939619B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH052294Y2 (ja) * | 1985-02-25 | 1993-01-20 | ||
DE4414098C2 (de) * | 1994-04-22 | 1998-11-26 | Johannes Dr Ing Weber | Getriebe |
JP2008044425A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Jtekt Corp | 電動パワーステアリング装置 |
CN102619946B (zh) * | 2012-04-13 | 2015-07-15 | 中国航空动力机械研究所 | 分扭传动结构及其安装方法 |
-
1981
- 1981-08-24 JP JP13157781A patent/JPS5939619B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5834254A (ja) | 1983-02-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5695425A (en) | Outer tooth profile of planetary gear apparatus | |
JP3075483B2 (ja) | エンジンの出力シャフトからトルクを伝達するギヤ構造 | |
US4898065A (en) | Planetary reduction gear | |
US4090416A (en) | Gear boxes | |
US5123884A (en) | Planetary speed changing device | |
US4252508A (en) | Pump unit | |
US5117704A (en) | Elastomeric torsional isolator | |
US4487091A (en) | Speed reducer and method for reducing blacklash | |
US4310768A (en) | Constant speed drive | |
JPH10180843A (ja) | 2軸押出機の駆動伝達装置 | |
EP3892484A1 (fr) | Systeme de propulsion pour vehicule electrique | |
US4622818A (en) | Bearing system for a gas turbine | |
JPS6367060B2 (ja) | ||
JPS5939619B2 (ja) | ロックドトレ−ンによる変速装置 | |
US20200362943A1 (en) | Simplified parallel eccentric rotary actuator | |
CA1194710A (en) | Orbital speed reducer with compensation coupling | |
US5388473A (en) | Bearing arrangement for heavy duty marine transmission | |
JPS588848A (ja) | ロツクドトレ−ンによる動力伝達装置 | |
JPS6313939A (ja) | 制御用変速装置 | |
JPS5942176B2 (ja) | ロックドトレ−ンによる変速装置 | |
JPS5939620B2 (ja) | ロツクドトレ−ンによる変速装置 | |
US20170271948A1 (en) | Simplified parallel eccentric rotary actuator | |
KR100242207B1 (ko) | 내접식 유성치차 감속기 | |
JP4638059B2 (ja) | パラレル駆動の変速機 | |
JPS58113650A (ja) | ロツクドトレ−ンによる変速装置 |