JPS5939161Y2 - 往復運動部の密閉機構 - Google Patents

往復運動部の密閉機構

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JPS5939161Y2
JPS5939161Y2 JP11892682U JP11892682U JPS5939161Y2 JP S5939161 Y2 JPS5939161 Y2 JP S5939161Y2 JP 11892682 U JP11892682 U JP 11892682U JP 11892682 U JP11892682 U JP 11892682U JP S5939161 Y2 JPS5939161 Y2 JP S5939161Y2
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JP
Japan
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oil
bellows
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oil storage
reciprocating
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JP11892682U
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Inventor
満雄 小柳
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防衛庁技術研究本部長
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、往復運動部の密閉機構に関し、特にスター
リングエンジンなど往復運動部の密閉に高い信頼性及び
耐久性を要求されるクローズドサイクル(密閉サイクル
)機構に用いて最適な往復運動部の密閉機構に関する。
一般に、スターリングエンジンは、複ピストンで弁をも
たない密閉サイクルの往復動式外燃機関であって、内部
に封入した作動気体を熱交換器を介して加熱及び冷却す
ることにより作動される構成となっていて、在来の内燃
機関に比べて騒音が低く熱効率が高いことなどから最近
研究開発が促進されている。
スターリングエンジンの実用化に際し重要な要素技術の
1つに、往復運動部の潤滑油等の不純物がシリンダ側へ
侵入することの無く往復運動部を密閉する機構が挙げら
れる。
往復運動部において作動気体を完全に密封するためには
、往復運動部の間隙に油等を保持させる必要がある。
作動気体を完全に密封できたとしても、シリンダ側に油
等の不純物が侵入したのでは(1)〜(4)の問題が生
ずる。
(1)作動気体と混合しく例えば水素)の熱伝導率が低
下する。
(2)熱交換器表面に油が付着して性能劣化をおこしそ
の熱伝達率が低下する。
(3)油がカーボンとなってピストンリング表面を摩耗
させる。
(4)油が熱分解して不純物ガスを発生させる。
これらはすべてスターリングエンジンの発生仕事を低下
させ、かつスターリングエンジン自体の耐久性をも低下
させる原因となる。
従来の往復運動部の密閉機構には、第5図に示すように
往復動されるロッドLとロッドLの案内部Nとの間隙に
円筒状のうすいのゴム面膜(ロールノック)Rを取り付
けてシリンダC内の高圧密閉気体Gと、ロッドLと案内
部N間の油OILとを物理的に遮断した形式のものがあ
る。
この密閉機構は、調圧器Jによって調圧された油OIL
によりゴム面膜Rの背面を支え、高圧化された密閉気体
Gによるゴム面膜Rの破裂を防ぐ構成となっており、調
圧器Jがクランク室に側に放出された油OILは、オイ
ル−ポンピングリングORによりロッドLの往復動に伴
いゴム面膜R側にもどされるようになっている。
ところがこの種の密閉機構では、ゴム面膜Rの内、外周
径のちがいから生ずる内外ひずみ差によっておこる(応
力集中による)予知できないゴム面膜Rの破裂がさけら
れないため、スターリングエンジンの実用化段階で致命
的問題となりかねない。
この考案は以上の点に鑑み成されたものであって、すな
わちこの考案は、耐久性及び信頼性に難点のあるゴム面
膜などの構成部品を使用せずに、往復運動部の往復動を
妨げることなく往復運動部とその案内部との間隙を密閉
して、シリンダ室内の高圧作動気体を完全に密閉でき、
高い信頼性及び耐久性を確保できる往復運動部の密閉機
構を提供することを目的とする。
したがって上記目的を達成するためにこの考案の往復運
動部の密閉機構は、シリンダとクランク室を往復動自在
として設げられる往復運動部とその案内部との間隙には
、該間隙をふさぐ二重のベローを有し、外側ベローの上
端は上記案内部側に固着され、かつ内側ベローの上端は
往復運動部側に固着されていると共に、外側及び内側ベ
ローの雨下端にはフランジ形のピストンが固着されてい
るベローズフラムが設けられており、上記外側ベロー、
案内部、ピストン上面とで囲まれる第1の油収容空間と
、内側ベロー、往復運動部、ピストン上面とで囲まれる
第2の油収容空間と、案内部、往復運動部、ピストン底
面で囲まれる第3の油収容空間に接続され、往復運動部
の位置にかかわらす、上記シリンダ室内に密閉された気
体がベローズ7ラムに加える圧力と、ベローズフラムを
へたてた油の圧力とを等しくする油回路を具備する構成
とされたことを特徴とする。
以下、図示の一実施例によりこの考案を説明する。
第1図は、この考案に係るベローズフラム式の密閉機構
を示しており、高圧の作動気体Gを有するシリンダ室1
と大気圧側のクランク室2との間に形成された案内部3
の中央には、ピストンロッド4が挿通されていて、該ピ
ストンロッド4はシリンダ室1の軸方向に沿って往復動
可能とされている。
該ピストンロッド4の外周に形成された溝部4aと案内
部3との間隙には、シリンダ室1側の位置に金属あるい
は硬質ゴム製の二重構造ベローズフラム5及びこのベロ
ーズフラム5の下端に取り付けられたフランジ形のピス
トン6が装着されており、該ピストン6は、案内部30
ストローク規制端3aによりストローク規制されるよう
になっている。
上記ベローズフラム5及びピストン6の詳細構造は第2
図に示してあり、ベローズフラム5は、同心状の外側ベ
ロー7と内側ベロー8とを有しており、外側ベロー7の
上端はその全周にわたって案内部3に固着されていると
共に、内側ベロー8の上端はその全周にわたってピスト
ンロッド4の溝部4aに固着されている。
また上記ピストン6は、ピストンロッド4の下降(また
は上昇)によっておこる案内部3の壁面とピストンロッ
ド4の壁面及びピストン6の底面によって囲まれる油収
容空間S3の容積増加を利用して、油OILをクランク
室2側から吸い上げると共に、ピストンロッド4の上昇
(または下降)によっておこる油収納空間S3の容積減
少及び次に述べるチェックバルブ11,14の動きによ
って、油OILをベローズ7ラム5の背面空間、すなわ
ち外側ベロー7と案内部3及びピストン6の上面との間
の油収容空間S、と内側ベロー8とピストンロッド4の
溝部4a及びピストン6の上面との間の油収容空間S2
に送りこむためのものである。
しかして、上記ベローズフラム5は、ピストンロッド4
の往復運動を妨げることなくピストンロッド4と案内部
3との間隙を密閉して、シリンダ室1内と高圧作動気体
Gと油OILとの間を密閉できるようになっていると共
に、ピストン6が油OILを吸い上げる動きを妨げない
構成となっている。
次に、案内部3内に形成された油回路を説明する。
油収容空間S3の案内部3壁面側とクランク室2とは、
油ドレイン路9により接続開口されていると共に、油収
容空間S3の底面側とクランク室とは油路10で接続さ
れており、その途中にクランク室2側から油収容空間S
3に向けてのみ油を通すチェックバルブ11が設けられ
ている。
この油路10は、油収容空間S3とチェックバルブ11
との間が分岐されて油量調節弁12に至る油路13が形
成されており、その途中には油収容空間S3から油#調
節弁12側に向けてのみ油を通すチェックバルブ14が
設けられている。
また、油収容空間S1の上部は、油路15により油量調
節弁12に接続されており、該油量調節弁12はクラン
ク室2側にドレイン16を介して接続開口されている。
さらに、油量調節弁12の軸には断面T字形の油案内路
12aが形成されており、この油案内路12aは軸の外
周に取り付けられたベローズフラム12b及び油路15
に接続開口されている。
尚、油量調節弁12は小室P内にあり、該小室Pはシリ
ンダ室1と通路17を介して接続されている。
また、油量調節弁12は、ベローズフラム5の油収容空
間S1 、S2内の油量が適正となる様に作動する構成
されている。
次に、以上の構成における作用を説明する。
まず第3図Aは、ピストンロッド4が最も下がった状態
を示しており、ピストンロッド4がここまで下がる間に
、ピストン6は、その下部が案内部30ストローク規制
端3aに規制されることから、油収容空間S3の容積は
増加し、油OILはクランク室2側からチェックパルプ
11を経て油収容空間S3に吸い上げられる。
一方、ピストンロッド4が下がる間に油収容空間S2の
容積は減少するので、油収容空間S2内の油OILは、
該油収容空間S2から押し出されて油量調節弁12を押
し上げてドレイン16を経てクランク室2側にもどり油
としてもどされる。
尚、油路13にはチェックパルプ14が設けられており
、このもどり油が油路13を経て油収容空間S3に流れ
こむおそれはない。
次に、第3図Bは、ピストンロッド4が上下動振幅の中
心位置にある状態を示しており、上述した第3図Aの状
態から第3図Bの状態に移る間に、油収容空間S3の容
積は減少するので、油収容空間S3内の油OILはチェ
ックバルブ14を経て油収容空間S1 、S2へ押し上
げられる。
また、油収容空間S2の容積は増加する由であるが、そ
の増加量は油収容空間S3の容積減少畦に比して少ない
ので、余計な分の油量は油量調節弁12を経てクランク
室2側にもどされる。
伺、第3図Aの状態から第3図Bの状態に移る間にピス
トン5についたベローズフラム5と、油量調節弁12に
ついたベローズフラム12bの伸縮が同期して油が振動
し、相方のベローズフラム5と12bが破損するといっ
た問題がおこりうるかのごとく見うけられる。
しかしながら、油は非圧縮性であること及び油が振動す
るためには、空間1内の油OILが圧縮されなくてはな
らないことより、その危惧は不要と判断できる。
次に、第3図Cはピストンロッド4が最も上がった状態
を示しており、第3図Bから第3図Cに移る間に、ピス
トンロッド4の上昇と共にピストン6も上昇され油収容
空間S3の容積は増加し、油収容空間S1 の容積が減
少する。
したがって、第3図Aの状態における作用と同様に、油
佼容空間S3の容積の増加に伴い、油OILはクランク
室2側からチェックバルブ11を経て油収容空間S3に
吸い上げられると共に、油収容空間S1の容積の減少に
伴い、油収容空間S1内の油OILは押し出されて油量
調節弁12を押し上げてドレイン16を経てクランク室
2側にもどされる。
さらに第4図は、油収容空間S3内の油量が一定以上に
なった場合を示している。
この場合では、油OJLはチェックバルブ14を経るこ
となくクランク室2側へもどされる様になっている。
油収容空間S3内の油量が一定以上になり得る可能性は
、第3図Aから第3図Bの状態に移る時にはピストンロ
ッド4がピストン6をいっしょに押し上げたのに対し、
第3図Cから第3図Bに移る時にはピストン6を下げる
力は、シリンダ室1の内圧力と油収容空間S2の容積変
動である点にある。
即ち、第3図A、B、Cの順に動作が移る時に油量調節
弁12を経てクランク室2側へもどる油量よりも、第3
図C,B、Aの順に動作が移る時に油量調節弁12を経
てクランク室2側へもどる油量の方が少なくなって、そ
のわずかであると考えられるが余り分が油収容空間83
に、たくわえられてゆ<場合には、ベローズフラム5の
伸縮量が増し耐久性が低下することになりかねない。
したがって、この様な危惧をとりのぞくため油収容空間
S3内の余分な油OILは、油ドレイン路9を経てクラ
ンク室2側へもどされる様になっている。
しかして、ピストンロッド4の下降に伴う油収容空間S
3の容積増加により油をクランク室2側から吸い上げ、
ピストンロッド4の上昇によって生ずる?′蛾容空間S
2の容積の減少及びチェックパルプ11,14の働らき
により油をベローズフラム5に送りこめる。
これにより、シリンダ室1に密閉された作動気体Gがベ
ローズフラム5に与える圧力を補償する油量と、ピスト
ンロッド4の外周面に付着してクランク室2側へ漏洩し
た油量、即ち油収容空間S3よりもれた油量を補償する
油量との合計油量が常に油収容空間5l)S2及びS3
に供給されることになる。
また、二重構造のベローズフラム5の伸縮によって、シ
リンダ室1内に密閉された作動気体Gのベローズフラム
5に加える圧力とベローズフラム5をへたてた油OIL
の圧力とをピストンロッド4の位置にかかわらず等しく
でき、ベローズフラム5の負荷状態を良好にできる。
そして、油OILはピストンロッド4の動きに伴い油回
路及びクランク室2を循環するいわゆる呼吸作用をして
いるので、摩擦により温度上昇をおこしかねないピスト
スロット4、案内部3及びベローズフラム5を冷却でき
る。
また、二重構造のベローズフラム5は、これと等しい長
さを有する従来の単一構造のベローズフラムに比べて2
倍の伸装置が得られベローズフラムのコンパクト化が図
れる。
以上のことから、密閉された作動気体Gの高圧力により
ベローズフラム5が破裂するおそれはなく、シリンダ室
1内の作動気体を完全に密閉できることになる。
以上説明したようにこの考案によれば、往復運動部とそ
の案内部との間隙に二重構造のベローフラムとベローフ
ラムの下端に固着されたピストンを設け、シリンダ室内
の高圧気体がベローズフラムに加える圧力とベローズフ
ラムをへたてた油の圧力を等しくする油回路を具備する
横取としたので、往復運動部の往復動を妨げることなく
往復運動部とその案内部との間隙を密閉して、シリンダ
室内の気体に油等の不純物が混入することなく完全に密
閉でき、かつ気体の圧力によるベローズフラムの破裂を
防いで高い信頼性及び耐久性を確保できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係る密閉機構の一実施例を示す断
面図、第2図は、ベローズフラムとピストンの斜視図、
第3図A、B、Cは、密閉機構の動作説明図、第4図は
、油収容空間S3内の油量が一定以上となった場合の動
作説明図、第5図は、従来の密閉機構を示す断面図であ
る。 1・・・シリンダ室、2・−・クランク室、3・・・案
内部、4・・・往復運動部としてのピストンロッド、5
・・・ベローズフラム、6・・・ピストン、7・・・外
側ベロー8・−・内側ベロー、Sl・・・第1の油収容
空間、S2・・・第2の油収容空間、S3・・・第3の
油収容空間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダとクランク室を往復動自在として設けられる往
    復運動部とその案内部との間隙には、該間隙をふさぐ二
    重のベローを有し、外側ベローの上端は上記案内部側に
    固着され、かつ内側ベローの上端は往復運動部側に固着
    されていると共に、外側及び内側ベローの雨下端にはフ
    ランジ形のピストンが固着されているベローズフラムが
    設けられており、上記外側ベロー、案内部、ピストン上
    面とで囲まれる第1の油収容空間と、内側ベロー往復運
    動部、ピストン上面とで囲まれる第2の油収容空間と、
    案内部、往復運動部、ピストン底面で囲まれる第3の油
    収容空間に接続され、往復運動部の位置にかかわらず、
    上記シリンダ室内に密閉された気体がベローズフラムに
    加える圧力と、ベローズフラムをへたてた油の圧力とを
    等しくする油回路を具備する構成とされたことを特徴と
    する往復運動部の密閉機構。
JP11892682U 1982-08-06 1982-08-06 往復運動部の密閉機構 Expired JPS5939161Y2 (ja)

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JPS5924954U JPS5924954U (ja) 1984-02-16
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