JP4425089B2 - 軸シール - Google Patents

軸シール Download PDF

Info

Publication number
JP4425089B2
JP4425089B2 JP2004243322A JP2004243322A JP4425089B2 JP 4425089 B2 JP4425089 B2 JP 4425089B2 JP 2004243322 A JP2004243322 A JP 2004243322A JP 2004243322 A JP2004243322 A JP 2004243322A JP 4425089 B2 JP4425089 B2 JP 4425089B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
shaft
bellows
pump
shaft seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004243322A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006057610A (ja
JP2006057610A5 (ja
Inventor
義昭 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikkiso Co Ltd filed Critical Nikkiso Co Ltd
Priority to JP2004243322A priority Critical patent/JP4425089B2/ja
Publication of JP2006057610A publication Critical patent/JP2006057610A/ja
Publication of JP2006057610A5 publication Critical patent/JP2006057610A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4425089B2 publication Critical patent/JP4425089B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)
  • Diaphragms And Bellows (AREA)

Description

本発明は、軸シールに関し、さらに詳しくは高圧往復動ポンプにも使用できるベローズ型軸シールを含む軸シールに関する。
一般に、往復動ポンプ(ポンプは流体を圧縮、移送する装置一般を表し、液体用のポンプ、気体用のコンプレッサー、圧縮機等を含む。以下同じ)は、ピストンまたはピストンロッド(ピストン、プランジャー、およびピストンロッドを合わせて軸ということがある。)に軸シールを有し、これによりポンプ内の流体を大気中とシールしている。通常、往復動ポンプの軸シールとしては、グランドパッキン、Vパッキン、リップシール、ラビリンス形ピストンロッドパッキン、セグメント形ピストンロッドパッキンなどが用いられている。しかし、これらのシールは、軸とシリンダーの摺動を可能にしながらシールする機構であり、流体を封止する部分に摺動部が存在するため、内部流体を完全に大気とシールすることは難しい。特に、内部流体がガス状で、高圧の場合には、構造的に完全に漏れを防ぐことはできない。オイルシールは高圧に適さず、給油式セグメント形ピストンロッドパッキンは、流体の漏れを防ぐ点では優れているが、オイルの循環が必要であり、シールの構造が複雑、大がかりになる。一方、ダイアフラムやベローズシールは比較的簡単で内部流体を完全に封止するシールであり、摺動部を持たないため完全な漏れ防止が可能である。しかし、ダイアフラムは変位量が小さく大ストロークに適さず、その構造および材質上、内部流体の圧力が高い場合はベローズが破壊してしまい、通常ベローズシールの利用できる内部流体の圧力は0.3MPa程度までとされてきた。このため、各種の検討がなされており、例えば、特許文献1には、高圧圧縮機の軸シール機構に特殊なリップシール構造を使用する方法が開示されている。しかし、内部流体が空気のような無害なガスの場合には有効でも、少量の漏れも許されない水素などには使用が難しいものである。
特開2003−222077号公報
本発明は、往復動ポンプの軸シールにおいて、高圧の内部流体の大気中への漏れを完全に封止できるベローズ型軸シールの提供を目的としている。
上記課題を解決するため本発明者らは、ベローズ型軸シールに補助シール等を組合わせた下記のような軸シールを発明した。
(1)ベローズ型軸シールを有する往復動ポンプにおいて、ベローズ型軸シール部よりも大気側の軸とシリンダーの摺動部に補助軸シールを設け、該補助軸シールに接する部分の軸またはシリンダーの直径をベローズの有効直径と等しくし、ベローズ型軸シール部よりもポンプ側の軸とシリンダーの摺動部に一次シールを設け、該一次シールに接する部分の軸またはシリンダーの直径をベローズの有効直径と等しくした往復動ポンプの軸シール。
(2)一次シールよりもポンプ側の軸直径を一次シール部の軸直径と変化させ、直径を変化した軸とシリンダーの摺動部に二次シールを設け、ポンプ往復動により一次シールと二次シールとの間に形成される空間を減圧室とし、一次シールは該減圧室側からベローズ型軸シール側への流体の流入を抑制する一方向性構造とし、二次シールはポンプ側から減圧室側への流体の流入を抑制する一方向性構造とし、二次シールよりもポンプ側の軸とシリンダーの摺動部に無方向性構造の三次シールを設け、二次シールと三次シールとの間の空間をポンプ吸込側と導通した(1)に記載の軸シール。
(3)一次シールとベローズ型軸シールとの間の空間をポンプ吸込側と導通し、ポンプ側からベローズ型軸シール側への流体の流入を抑制する一方向性構造の一次シールを備えた(1)に記載の軸シール。
(4)ベローズ型軸シールと補助軸シールとの間の空間に液体を封入した、または/および一次シールとベローズ型軸シールとの間の軸とシリンダーの摺動部に無方向性構造の四次シールを設け、ベローズ型軸シールと四次シールとの間の空間に液体を封入した(1)〜(3)のいずれかに記載の軸シール。
本発明の軸シールは、ベローズ型軸シール部を有し、ポンプ側と大気側を完全にシールしているので内部流体の大気側への漏れはない。ベローズの破壊は、ベローズの大気側とポンプ側に圧力差が生じ、ベローズが軸の往復動に伴う変形とは異なる変形を受けることで、ベローズに強い剪弾力が働く場合に生ずる。このベローズの大気側とポンプ側に圧力差ベローズに異常圧力が加わった場合以外にも、ベローズが軸の往復動に伴うベローズ近傍の構成要素の運動による閉空間の容積変化による圧力の変化にもよる。本発明の軸シールは、ベローズに加わる圧力差を低減するために、閉空間の容積変化によるポンプ作用を用いること、およびベローズの大気側空間に非圧縮性の液体を封入し、ポンプの往復動によっても流体が封止された空間の容積を変化させないで、ベローズのポンプ側から高圧または異常圧がかかっても非圧縮性の液体が体積変化しないのでベローズの変形を防ぐことができる。すなわち、ベローズには圧縮荷重はかかっても剪断荷重はかからないのでベローズの異常変形および破損を防ぐことができる。
本発明の軸シールを、図1を参照にしながら説明する。図1のa図、b図は、本発明の軸シールの1態様の説明図である。ベローズ型軸シール部分を中心に表しており、下がポンプ側、上が大気側、かつ駆動部側である。そして、軸1が左側、シリンダー2が右側である。補助軸シール6を介して大気側と導通しているベローズ室3と、一次シール8を介してポンプ側と導通しているベローズ室4の間にベローズ5が設置されている。a図はピストンが最も下がった位置(下死点という。)であり、b図はピストンが最も上がった位置(上死点という。)を表している。ベローズ5は下死点で最も伸びており、上死点で最も縮んでいる。ベローズ5は、説明の簡略化の為つづら折れ状の線としているが、ベローズの役目を果たす材質、構造ならどのようなものでもよい。ポンプの内部流体の性質、内部流体の圧力、温度、軸シールの製造の容易性などを考慮して最適な材料、構造を選べばよい。一般に、金属ベローズとして使用される円錐台状の板を交互に重ねた波形のベローズやテフロン(登録商標)を切削加工して作られたコの字形に近いベローズ、樹脂を成形して作成したベローズなどが利用しやすい。
本発明で注意を要するのは、シリンダー2に設置されている補助軸シール6に接する軸1の直径である。この部分の軸1の直径をベローズ5の有効直径と等しくすることが必要である。ベローズ5の有効直径とは、ベローズ5の上端と下端の水平面と、ベローズ5の蛇腹状の円周部分、例えば円錐台状の板を交互に重ねたもの、とが作る略円柱(蛇腹状円柱という)の体積をこの蛇腹状円柱の高さで除したものを円の面積とみなして、その円の直径に相当する長さである。すなわち、有効直径は、この蛇腹状円柱を円柱とみなして体積を出すための仮想的な直径である。図1では、この有効直径をベローズ室のベローズの部分に線7で表している。この有効直径7は、ポンプのピストン、すなわち軸1の往復動、さらに連動しているベローズ5の伸縮に対して変化しない。そこで、ベローズ室3の上部にある補助軸シール6に接する軸1の直径を、ベローズ5の有効直径7と同じにすれば、補助軸シール6とベローズ5で仕切られたベローズ室3の容積は軸の往復動にかかわらず一定に保つことができる。言い換えれば、ベローズ室3は軸の往復動があっても容積、圧力とも変化しない。すなわち、大気側のベローズ室3に圧力変化が起こってベローズが破損することはない。よって、ポンプ内部流体、より正確にはポンプ側ベローズ室4の圧力とベローズ室3の圧力との差圧に耐えるベローズの構造であれば、ベローズ5はベローズ室3の圧力変化に起因する圧力差により破損することがない。
なお、図1のでは、補助軸シール6は、シリンダー2側に設置され、軸1とは摺動する構造で表しているが、逆に補助軸シール6が、軸1側に設置され、シリンダー2と摺動する構造でもよい。この場合は上述の、「シリンダー2に設置されている補助軸シール6に接する軸1の直径である。この部分の軸1の直径をベローズ5の有効直径と等しくすることが必要である。」との記述を「軸1に設置されている補助軸シール6に接するシリンダー2の直径である。この部分のシリンダー2の直径をベローズ5の有効直径と等しくすることが必要である。」と読み替えればよい。また、補助軸シール6は、どのような構造のシールでもよいが、例えばグランドパッキン、Oリングや、Vパッキン、リップシール、スプリング付きリップシールなど一方向性構造のシールを組み合わせても使用できる。なお、補助軸シール6は、流体の封止性に特に方向性のあるシールの必要はなく、グランドパッキン、Oリングなどが好適である。
図1のc図,d図も、本発明の軸シールの1態様である。a図,b図と同じような構造であるが、ベローズが上部で軸と接合しており、下部でシリンダーと接合している点がa図,b図と異なっている。そのため、大気側のベローズ室3がシリンダー側にあり、ポンプ室流体側のベローズ室4が軸側になる。また、ピストンはc図の場合に最上部(上死点)にあり、d図の場合に最下部(下死点)となる。大気側ベローズ室3の位置は上記a図,b図の説明と反対になるが、上述と同様ベローズ5の有効直径と補助軸シール6に接する軸の直径とを等しくすれば上述と同じ効果が得られる。
ここまでは、本発明の軸シールの大気側のベローズ室3を中心に説明してきたが、ポンプ側のベローズ室4についても同じことが言える。図1のa図,b図で説明すれば一次シール8が補助軸シール6と同じように内部流体とベローズ室4とを隔離している。そして、軸の往復動、すなわちベローズ5の伸縮によるベローズ室4の容積変化および圧力変化はない。これにより、ベローズ5は伸縮による大気側、ポンプ側の差圧の変化はほとんどなく、ベローズ5に対するポンプ往復動による圧力変化に起因する破損のおそれがさらに小さくなる。この一次シール8は、ベローズ室4側への流体の流入を抑止するような一方向性構造であればどのような構造のシールでもよいが、構造の比較的簡単なVパッキン、リップシール、スプリング付きリップシールなどが経済的で好適である。なお、通常は、一次シール8としては、ポンプ側の圧力がベローズ室4側の圧力より高いので、Vパッキン、リップシール等逆止弁的機能のあるのシールをベローズ室4側への流体の流入を抑止するような一方向性構造に設置する。
さらに、望ましい態様として図2のe図,f図に示す構造がある。上記図1のc図,d図に示した軸シールの構造に付加して、一次シール8よりもポンプ側の軸1の直径を一次シール部の軸1の直径と変化させ、変化した軸1とシリンダー2の摺動部に二次シール9を設ける。ちなみに、図2では、軸1の直径を細く変化させている。一次シール8と二次シール9との間の空間を減圧室12とし、一次シール8は減圧室12側からベローズ室4側への流体の流入を抑制するとともにベローズ室4から減圧室12側へ流体を流出させる一方向性構造とし、二次シール9はポンプ側から減圧室12側への流体の流入を抑制するとともに減圧室12からポンプ側へ流体を流出させる一方向性構造とする。さらに、二次シール9よりもポンプ側の軸1とシリンダー2の摺動部に三次シール10を設け、二次シール9と三次シール10との間の空間にポンプ吸込側との導通路11を設け、この空間の圧力をポンプ吸入側と同じくする。一次シール8は減圧室12側からベローズ室4側への流体の流入を抑制する一方向性構造とし、二次シール9はポンプ側から減圧室12側への流体の流入を抑制する一方向性構造とする。
これにより、軸の往復動に伴って、ベローズ室4および減圧室12は、ポンプの圧縮工程においても圧力上昇が抑えられる。減圧室12は、減圧室4に比べて高い圧縮比を持つため、ポンプの一方向性シールと組み合わせると往復導運動により、減圧室12、さらにはベローズ室4を減圧にすることができる。これにより、ポンプ吸入部の圧力が大気圧より高くても、ベローズ室4の圧力を大気圧近く、またはそれ以下にすることができ、ベローズ室4とベローズ室3の圧力差を0.1MPa以下とすることができる。さらに、二次シール9と三次シール10の間の空間はポンプ吸込側と導通しているのでポンプ吸込側の圧力より高くなることはない。よって、ベローズ室4は常にポンプ吸込口の圧力より高くなることはない。このようにすれば、ベローズ室4の圧力はさらに安定し、ベローズ5の破損の恐れはますます小さくなる。二次シール9についても、一次シール8と同様に材質、構造はポンプで操作される流体の性質、圧力、温度等に応じて適宜選択すればよい。例えば、簡便なVパッキン、リップシール、スプリング付きリップシール等逆止弁的機能のあるシールを、ポンプ側からの内部流体の流入を抑制する一方向性構造にして設けることが望ましい。また、三次シール10は上記補助軸シール6と同様どのようなシールでもよい。例えばOリング、ピストンリング、Vパッキン、リップシール、スプリング付きリップシール、ロッドパッキンなどが簡便で好都合である。また、説明図ではシールは、シリンダー側に設置し軸と摺動するように示しているが、軸側に設置しシリンダーと摺動するようにしてもよい。
上記態様の軸シールより簡易な軸シールとして、一次シール8、二次シール9、減圧室12を省いた構造の軸シールも有効な軸シールである。この場合は、図2では三次シール10で示されているが、機能上は一次シールであり、例えば、簡便なVパッキン、リップシール、スプリング付きリップシール等逆止弁的機能のあるシールをポンプ側からの流入を重点的に抑制する一方向性構造にして設けることが望ましい。これにより、ベローズ室4の圧力が常にポンプの吸込側圧力より高くなることはない。
さらに好適な軸シールの態様として、上記ベローズ室3と補助シール6とが作る空間、および/またはベローズ室4と軸1の一次シール8のベローズ室4側に設けた四次シールとが作る空間に液体を封入することが望ましい。液体は、非圧縮性で、使用温度範囲で気化し難く、熱膨張の少ないものが好ましい。液体としては、潤滑油のように補助軸シール6から大気側へ漏れ難い性質のものが好ましい。しかし、あまり粘度が高いと軸の往復動やベローズの伸縮の抵抗になるので、ピストンの往復導速度等も勘案して液体を選択する必要がある。通常は機械油などを用いればよいが、液化ガスのように低温環境でのポンプの使用では、ベローズ室の温度に即した液体の選定にも注意が必要である。なお、ベローズ室4に液体を封入する場合は、軸1の一次シール8のベローズ室4側に四次シールを設ける。四次シールは、補助軸シールと同様どのようなシールでもよいが、グランドパッキンなどのシール機能に方向性のない無方向性のシールが望ましい。
また、一次シール8、二次シール9および三次シール10、および四次シールはピストン軸に設置しなくとも、ピストンに設置されていてもよい。また、ポンプとピストンの区別がないプランジャーポンプのような場合には、本発明で説明した軸はプランジャーの意味である。
参考例
本発明の参考例である軸シールについて例示する。図3は、液体水素用プランジャーポンプの軸シールの断面図である。図示していないが、下部に液体水素用のポンプ部があり、およそ−253℃に冷却保温されている。上部には、図示していないがプランジャーの駆動装置がある。図において、中心線の左側はプランジャーが下死点の状態を示している。中心線の右側は、プランジャーが上死点の状態を示している。ベローズ5は金属製のベローズであり、補助軸シール6は常温のOリングである。また、一次シール8および二次シール9は、Vパッキンを用い、三次シール10はピストンリングなどのシールである。一次シール8および二次シール9は内部流体の水素がポンプ側からベローズ型軸シール部へ流入することを抑制する一方向性構造に設置してある。導通路11は、全部は図示していないがポンプ吸込部に繋がっている。このような軸シールは、ポンプ圧縮工程においても、圧縮された水素が三次シール10を通過しても導通路11を通って吸入部に戻り、二次シール9と三次シール10との間の空間はポンプ吸入側の圧力より高くなることはない。また、減圧室12は、ベローズ室4側から二次シール9と三次シール10との間の空間側へと流体を排出するポンプの機能を持っている。すなわち、ベローズ室4の流体は、減圧室12へと排出され、減圧室12の流体は二次シール9と三次シール10との間の空間側へと排出される。よって、ベローズ室4は減圧室12の圧力以下、さらに吸入口の圧力以下に保たれる。
一方、ベローズ5より大気側の空間であるベローズ室3は、ベローズの有効直径(B)と補助軸シール6と接する部分の軸1の直径が同じになっているので、ピストンの往復動に対してその容積が変わらない。すなわち、ベローズ5がポンプ往復動による伸縮変形のみで、ポンプ側ベローズ室4の圧力変動等による変形をしなければ、大気側ベローズ室3は、常に一定圧力に保たれる。つまり、ベローズ5の両側にかかる差圧はピストンの動きにかかわらず、一定であり、ベローズの両側の圧力差による破損の恐れはなくなる。ベローズ5の両側にかかる差圧が大きいときには、大気側ベローズ室3に補助シール6から漏れ難い潤滑油等を満たすことで、ポンプ側ベローズ室4と同じ程度の圧力の反力がかかるため、ベローズ5の両側に同じ圧力がかかるため差圧はほぼ0となる。
本発明の軸シールは、複雑なシール機構を設けることなく、各種の往復動ポンプ、特に内部流体の漏れを確実に防止し、高圧の内部流体を取り扱う往復動ポンプに適している。
図1は、本発明の軸シールの説明図である。 図2は、本発明の軸シールの他の態様の説明図である。 図3は、本発明の参考例となる軸シールの説明用断面図である。
a: 大気側ベローズ室が軸側にある場合の、本発明の軸シールのピストンが上死点にある状態の説明図
b: 大気側ベローズ室が軸側にある場合の、本発明の軸シールのピストンが下死点にある状態の説明図
c: 大気側ベローズ室がシリンダー側にある場合の、本発明の軸シールのピストンが上死点にある状態の説明図
d: 大気側ベローズ室がシリンダー側にある場合の、本発明の軸シールのピストンが下死点にある状態の説明図
e: 図1のc図に減圧室を付加した場合の、本発明の軸シールのピストンが下死点にある状態の説明図
f: 図1のd図に減圧室を付加した場合の、本発明の軸シールのピストンが下死点にある状態の説明図
A: 補助軸シール部の軸の直径
B: ベローズの有効直径
C: ベローズ部の軸の直径
D: 二次シール部の軸の直径
1: 軸
2: シリンダー
3: 大気側ベローズ室
4: ポンプ側ベローズ室
5: ベローズ
6: 補助軸シール
7: ベローズの有効直径を表す仮想線
8: 一次シール
9: 二次シール
10:三次シール
11:導通路
12:減圧室

Claims (4)

  1. ベローズ型軸シールを有する往復動ポンプにおいて、ベローズ型軸シール部よりも大気側の軸とシリンダーの摺動部に補助軸シールを設け、該補助軸シールに接する部分の軸またはシリンダーの直径をベローズの有効直径と等しくし、ベローズ型軸シール部よりもポンプ側の軸とシリンダーの摺動部に一次シールを設け、該一次シールに接する部分の軸またはシリンダーの直径をベローズの有効直径と等しくした往復動ポンプの軸シール。
  2. 一次シールよりもポンプ側の軸直径を一次シール部の軸直径と変化させ、直径を変化した軸とシリンダーの摺動部に二次シールを設け、ポンプ往復動により一次シールと二次シールとの間に形成される空間を減圧室とし、一次シールは該減圧室側からベローズ型軸シール側への流体の流入を抑制する一方向性構造とし、二次シールはポンプ側から減圧室側への流体の流入を抑制する一方向性構造とし、二次シールよりもポンプ側の軸とシリンダーの摺動部に無方向性構造の三次シールを設け、二次シールと三次シールとの間の空間をポンプ吸込側と導通した請求項1に記載の軸シール。
  3. 一次シールとベローズ型軸シールとの間の空間をポンプ吸込側と導通し、ポンプ側からベローズ型軸シール側への流体の流入を抑制する一方向性構造の一次シールを備えた請求項1に記載の軸シール。
  4. ベローズ型軸シールと補助軸シールとの間の空間に液体を封入した、および/または一次シールとベローズ型軸シールとの間の軸とシリンダーの摺動部に無方向性構造の四次シールを設け、ベローズ型軸シールと四次シールとの間の空間に液体を封入した請求項1〜3のいずれかに記載の軸シール。
JP2004243322A 2004-08-24 2004-08-24 軸シール Expired - Lifetime JP4425089B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004243322A JP4425089B2 (ja) 2004-08-24 2004-08-24 軸シール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004243322A JP4425089B2 (ja) 2004-08-24 2004-08-24 軸シール

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006057610A JP2006057610A (ja) 2006-03-02
JP2006057610A5 JP2006057610A5 (ja) 2009-12-03
JP4425089B2 true JP4425089B2 (ja) 2010-03-03

Family

ID=36105280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004243322A Expired - Lifetime JP4425089B2 (ja) 2004-08-24 2004-08-24 軸シール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4425089B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006057610A (ja) 2006-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4244192A (en) Refrigeration system and reciprocating compressor therefor with pressure stabilizing seal
US6428014B2 (en) Piston sealing ring assembly
US20110256001A1 (en) Reciprocating Compressor
US3216651A (en) Seal
US6227814B1 (en) Reciprocating type refrigerant compressor with an improved internal sealing unit
JPS6119953A (ja) スタ−リングエンジン
CA2966733C (en) Diaphragm pump with dual spring overfill limiter
US2668656A (en) Sylphon sealed pump
JP4425089B2 (ja) 軸シール
JP2016121762A (ja) 軸封装置および圧縮機
JP2006057610A5 (ja)
JPWO2010109864A1 (ja) 往復動圧縮機
JP4398326B2 (ja) 往復動ポンプ軸シール
JP2013068114A (ja) 往復動圧縮機
JP6474707B2 (ja) 軸シール機構
JP2006144741A (ja) 往復動ポンプ
JPS5841278A (ja) 往復動ポンプ
US11761536B2 (en) Pump seal
WO2024157388A1 (ja) 往復ポンプ
JP2770384B2 (ja) スターリング機関圧縮機
JPS5939161Y2 (ja) 往復運動部の密閉機構
JPH0421029Y2 (ja)
US2105067A (en) Pump
CN110107485A (zh) 一种换向阀式膜片泵系统
JP2009281232A (ja) ピストン往復動式圧縮機のピストンリング

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091113

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4425089

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151218

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250