JPS5938716Y2 - 製品排出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は石灰焼成炉等の如き竪型炉に於て、炉下より製
品を排出する装置に関するものであるで、竪型焼成炉に
おける下方製品排出装置において複数の流下口２１，２
１’・・・を炉下力に円座形成いは長剣形に配設し、且
つ各流下口下端に夫々別個に操作し得る排出機器２２，
２２’・・・を設けた構造とするものである。

従来から、石灰焼成炉等の如く上部から投入した原料石
が下方からの熱風により焼成され下方から製品が取出さ
れる竪型炉においては第１図に示す如く炉体１０周に設
けた焼成用バーナ１１が相当間隔あけて複数個設ける故
、操炉状況によっては炉内の燃焼ガスが部分的に不均一
となることがある。

又炉体内こう着物がある場合には燃焼ガス、空気流のみ
でなく原料石の流れも均一でない場合がある。

従ってその場合は焼成も均一となくなり、焼むらの発生
する場合がある。

加えるに、この焼むらの発生によって、炉内に於ける原
料石の流れは焼成度により流下速度が変化するから、焼
むらが発生した場合、焼成度合により焼成物の比重が異
なり、炉内の降下速度に差が生じる。

そして焼成を加えねばならない原石状のものの滞留時間
が短かくして一層焼成不足となり、他方面に焼成した生
石灰状のものの滞留時間が長くして一層過焼を招くのみ
でなく、過焼部分と未焼成部との発生は炉内ガス流れを
も一層悪化し、悪循還を助長した。

尚、従来の竪型炉における炉下力の製品排出装置２２は
、環状流下口１３から環状搬出テーブル１４上に流下す
る製品を、該テーブル上を周回運動する排出体によって
過焼部分の下方と未燃成部分の下方とを均等に排出する
構造であるから、焼むら防止に何ら役立たなかった。

本考案は斯る竪型焼成炉における欠点を排除するために
下記のように改善されたものである。

竪型焼成炉において、従来の環状流下口１３に替えて複
数個の再錐形の流下口２１，２１’・・・を円座形成い
は長剣形に配設する。

そして、第２図に示す如く角錐形流下口２１，２１’・
・・を円座形に配した場合、各隣合う角錐形流下口２１
，２１′ ・・・の境界線２５は第３図に示す如く焼成
炉の冷却帯において高く位置させ、内角錐形流下口２１
゜２１′・・・の境界頂部２６．は第３図に示す如く下
方位置する焼成用バーナ１１にて形成される焼成帯近傍
に至る高さである。

又、各角錐形流下口２１゜２１′・・・に油圧式ピスト
ン等による排出機器２２゜２２′・・・を設け、前記各
機器を夫々別個に操作し得る構造とする。

そして全排出機器２２，２２’・・・の下口端を受ける
ホッパー２３を設け、何れの排出機器からの製品も一ケ
所に集めて処理するように構成する。

本考案は上述の如く竪型焼成炉における下方製品排出装
置を、複数の角錐形流下口２１，２１’・・・を炉下方
に円座形成いは長列形に配設し、各角錐形流下口２Ｌ２
１’・・・の上端は焼成帯近くに至る位置まで高くし、
且つ各流下口下端に夫々別個に操作し得る排出機器２２
，２２’・・・を設けた構造とするものである。

この様に角錐形流下口２１．２１’・・・の上端を高く
した故、焼成炉における冷却帯を各流下口２１，２１’
・・・に分割することとなり焼成不足部分相当の下方流
下口における製品排出装置の排出操作回数を減少して炉
内渋滞を生じせしめて炉内流下速度を緩漫とし、以て焼
成を所期とすることができるのである。

又他方通暁部分相当の下方流下口における製品排出装置
の排出操作回数を増加して鉄部の下方炉内空隙を生じせ
しめて炉内流下速度を速くせしめ、以て通暁を防止する
ことを本装置によってできるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の竪型焼成炉要部断面図にして、第２図は
本考案に係る竪型焼成炉製品排出装置の実施例断面図、
第３図は要部拡大図。 １０・・・・・・竪型焼成炉、１１・・・・・・バーナ
、１３・・・・・・環状流下口、２１・・・・・・角錐
形流下口、２２・・・・・・排出機器、２３・・・・・
・ホッパー ２５・・・・・・境界線、２６・・・・・
・境界頂部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 竪型焼成炉における下方製品排出装置において複数の角
   錐形流下口を炉下力に円座形成いは長剣形に配設し、該
   角錐形流下口の上端は焼成帯に近い高さとし、且つ各角
   錐形流下口下端に夫々別個に操作し得る排出機器を設け
   た構造を特徴とする製品排出装置。