JPS5937983Y2 - ジヤツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は筐体に対してその開口面側から筐体の端子取
出端板から接片に設けられる端子が取出されるように筐
体に対して取付けられた接片が開口面を塞いで筐体に挟
装させる蓋体により筐体に固定装着されるジャックに関
するものである。

プラグ挿入孔を有するジャックの筐体に対してこのプラ
グ挿入孔からプラグが挿入されることによって筐体内に
装着された各接片がら筐体外に引き出し配設された端子
間のスイッチ切換、或はこれらの端子に対してプラグを
介して電源の投入が行われるスイッチ付ジャックが使用
されている。

この種のジャックにお・いてその筐体に装着されて使用
される切換用の接片においては、筐体内に挿入されるプ
ラグの先端部分と接触する位置の接片上に接点が設けら
れ、プラグとの接触によってこの接点が設けられている
端部が弾性的に偏位する。

この切換接片の端部側の偏位によって、この偏位した切
換接片に近接して筐体内に配設される他の切換接片と、
この偏位された切換接片の接点とが接触状態となり、ス
イッチの切換動作が行われる。

又電源投入用の電源接片においてはプラグの挿入によっ
て筐体内に配設された電源接片とプラグが接触して、筐
体外に取出し配設される電源接片の端子に対して、プラ
グを通じて電源が供給される。

従来のジャックに用いられる接片は、筐体内に挿入され
るプラグと接触して偏位する切換接片の端部の比較的近
傍にジャックの筐体外に導出される端子部分が形成され
ている。

又この種のジャックにおいては接片をジャックの筐体に
装着するには、その接片の端子の筐体外における取出し
位置或はジャック内に挿入されるプラグとの相対位置な
どを考慮してジャックの筐体に対してそれぞれの方向か
ら取付けられていた。

このためにジャックの筐体に対する各種の接片の組込み
取付構造が複雑化し、筐体の一端板上に各接片からの端
子を整然とそろえて取出すことが困難であった。

又例えばジャックの基板への取付けなどに際して筐体外
に取出された端子部分１こ対して半田付作業を施すと、
筐体外に取出された端子が配設される筐体端板の端子取
出位置の周辺部分から半田フラクスが筐体内に侵入する
ことがある。

筐体内に半田フラクスが侵入すると、従来の例えば切換
用接片においては端子位置とプラグと接触する接点が設
けられ、プラグの接触によって偏位する接片の接点取付
端部とが比較的近いために接片の接点部分に半田フラク
スが流れ込み、これが原因で切換接片に対して不良動作
を誘起するおそれもある。

この考案はこれら従来のジャック用接片における諸難点
を解決し筐体の開放面側からその一部に形成された端子
が筐体の同一端板から整然と配列され取出されるように
複数個の接片が筐体に対して取付けられ、筐体の開放面
を塞ぐように筐体に対して挟装される蓋体によって筐体
に対して取付けられる接片が筐体に固定されるジャック
を提供するものである。

この考案によればジャックの筐体に対してその開放面側
から複数個の接片が装着され、その装着方向に対して延
長配設された接片の一部が筐体の端子取出端板から取出
されて取付端子とされる。

この考案においてはこの開放面を塞ぎ各接片を筐体に対
して固定する蓋体が筐体に挟装され、この蓋体には一体
に端子取出端板に平行に嵌合板が形成される。

この蓋体に形成された嵌合板によって筐体に取付けた接
片中のアース端子が形成される接片が固定されるように
構成される。

以下この考案のジャックをその実施例に基づき図面を使
用して詳細に説明する。

第１図はこの考案のジャックの実施例に使用される第１
の接片の形状を示すもので、接片１１は導電材でほぼ長
方形板状に板面が形成される。

この板面の中央部分が板面の端部より突出した形状とさ
れ、この突出部分の両側縁に沿って板面の側縁に平行に
切込み１２−１．１２−２が形成される。

この切込み１２−１．１２−２に沿って板面の中央部分
が切起されて可動体１３とされる。

この可動体１３は切込み１２−１．１２−２の端部側の
板面部分を軸として板面に対して直角方向に弾性的に偏
倚移動可能に形成されている。

可動体１３の板面端部からの突出部分側の端部中央には
長手軸方向に溝１４が形成されて可動体１３の端部は二
肢状に分岐される。

切込み１２−１．１２−２のそれぞれの外側方向の板面
ば、それぞれ支持片１５−１．１５−２とされる接片１
１の溝１４と反対側の端部、即ちジャックの筐体に対す
る装着方向の開始端側の端部において接片１１の一部が
分離されて延長片１６とされる。

即ち接片１１の溝１４と反対側の端部の一側縁が板面に
平行に一体に分離延長され、その延長部分が支持片１５
−■に平行に溝１４方向に連続して延長され、そこに延
長片１６が形成される。

この延長片１６は支持片１５１の端部の近傍において、
板面に直角に屈曲され、さらに板面に平行に支持片１５
−１から離れるように屈曲され、その端部に端子１７が
形成される。

支持片１５−２の端部に近い側縁部には筐体への取付け
に使用する突片１８が形成される。

第２図に示す実施例にお・いてはこの第１の接片１１と
異なる形状の第４図に示すような第２の接片１１−Ｅが
筐体１９に対して装着され、この接片１１−Ｅの端部が
アース端子１７−Ｅとして端子取出端板２２から取出さ
れる。

この第２の接片１１−Ｅはほぼ長方形板状に形成され、
その板面が端部で幅が狭められて可動体５０とされその
端部に彎曲部５１が取付けられる。

第２の接片１１−Ｅはこの彎曲部５１側において板面に
直角に弾性的に偏位移動可能に形成されている。

又板面の彎曲部５１と反対側の端部が板面から直角に延
長されてアース端子１７−Ｅとされる。

この考案の第２図に示す実施例においてはこのような形
状の第１の接片１１が複数個及び第２の接片１１−Ｅが
１個ジャックの筐体１９に対してその開放面側から同一
方向に取付は可能な構造とされ、又各接片を筐体１９に
対して取付けた状態で、この開放面が第３図に示すよう
な蓋体２０で被われるような構成とされている。

即ち筐体１９の接片の接着方向に対する両側板３０−１
．３０−２にその開放面側から筐体１９の長手方向に沿
って嵌合溝３１−１．３１−２が形成される。

一方蓋体２０の端板３３の下縁部に端板３３に直角に係
合片３４−１．３４−２が形成され、これらの係合片３
４−１．３４−２がそれぞれ筐体１９の開放面側の下縁
部に形成された係合孔３５−１．３５−２とそれぞれ係
合可能に形成される。

さらに蓋体２０の端板３３の係合片３４−１．３４−２
に対向する上縁部において端板３３に対して直角に突出
して嵌合板３６が形成され、この嵌合板３６が筐体１９
の端子取出し面２２の中央部にその開放面側から形成さ
れた取付は溝３７と嵌合可能な構成とされる。

第１の接片１７−１１についてその筐体１９への装着構
造を説明すれば筐体１９の開放面側において筐体１９の
端子取出面２２の周縁り部分において端子取出面２２の
表面及び裏面側から図示していない隔壁をはさんで取付
は溝２１が形成される。

この取付は溝２１は接片１１の溝１４と反対側の端部か
らこの端部と延長片１６との連結部分の幅Ｓ１に等しい
距離までは端子取出面２２を貫通して連続するように溝
が切られている。

この取付は溝２１に沿って筐体１９の開放面側から第１
の接片１７−１１が挿入され、溝２１の端部位置におい
て第１の接片１７−１１が嵌合固定される。

筐体に形成される取付は溝３７の長平方向の両画周面が
端子取出面２２に平行に内周面に直角に切り込まれ、こ
の両画周面部分に取付は溝２１−Ｅが形成される。

この取付は溝に沿ってその両側縁を挿入させるようにし
て第２の接片１１−Ｅが筐体１９に対して挿入装着され
、アース端子１７−Ｅが端子取出面２２から直角に取出
される。

ジャックの筐体１９に対してその開放面側から複数個の
第１の接片１１及び１個の第２の接片１１−Ｅが上述し
たようにそれぞれ対応する取付は溝２１に沿って接着さ
れる。

装着方向の開始端側、即ち接片１１の溝１４と反対側の
端部側から装着方向に対して平行な筐体１９の端板、即
ち実施例にお・いては端子取出面２２に沿って接片１１
の一部が延長片１６として分離配設される。

この分離配設された延長片１６は実施例にお・いては取
付は溝２１に沿って筐体１９に装着される。

この延長片１６の端部が取付は溝２１の端部から筐体１
９外に取出され、端子取出面２２に直角方向に屈曲され
て端子１７が形成される。

延長片１６の先端部分は筐体１９外において所望の方向
に延長配設させることが可能であり、又その先端に設け
られる端子１７を筐体１９の端子取出面２２上の所望の
位置に配設することが可能である。

又接片１１の端子１７は筐体１９外に配設される延長片
１６を介して接片１１と接続されているので、例えば切
換用の接片においては筐体１９内に挿入されるプラグに
よって偏位移動され、スイッチ動作が行われる接片部分
より端子１７を離れた所望位置に配設することができる
。

従って例えば端子１７に対して半田処理を施しても半田
フランスが筐体内に侵入してスイッチ動作部分に達して
不良動作を誘起することはない。

又一般には第２図の実施例に説明したようにジャックの
筐体１９の開放面と反対側のプラグの挿入口側に最も近
い位置にお・いてアース端子１７−Ｅが筐体１９の端子
取出面２２から取出し配設される。

このアース端子１７−Ｅが端部に取出される第２の接片
１１−Ｅは筐体１９の端子取出面２２の中央部にその開
放面側から形成された取付は溝３７に嵌合する蓋体２０
の嵌合板３６によって筐体１９に対して固定保持される
。

なおこの考案のジャックに装着して使用される第１の接
片１１の形状は第１図に示すような形状のものに限らず
、例えば筐体１９に対して接片の装着方向の開始端側に
近い位置から延長片１６を筐体１９外に延長して取出し
端子１７を接片１１の装着方向の開始端側に近い位置に
お・いて筐体１９の端子取出面２２上に配設することも
可能である。

このようにこの考案のジャックによればジャックの筐体
１９に対して複数個の接片１１をその取出端子１７を筐
体１９の共通の端子取出面２２からそろえて取出すよう
にして配設することができる。

それぞれの端子１７は対応する接片１１の延長端部で装
着方向に対して分離した位置に設けられるので、端子１
７に対して半田処理を施しでも半田フランスが筐体内に
侵入してスイッチ動作部分に達して不良動作を誘起する
ことはない。

その筐体１９に対する接片１１の装着も筐体１９の開放
面側からこれら複数個の接片１１を筐体１９に対して挿
入するように取付け、この開放面を塞ぐように蓋体２０
を筐体１９に対しで嵌装するという簡単な操作で接片１
１を筐体１９に対して固定させることが可能である。

特にこれら端子１７の内地のものとは離れた位置に配設
されるアース端子１７−Ｅも蓋体２０に対して接片１１
の装着方向に延長して一体に形成される嵌合板３６によ
り筐体１９に対して簡単に固定され、その組立製作工程
が著しく簡易化される。

以上詳細に説明したようにこの考案によるとその組立製
造が簡単で製造工程の能率を大幅に向上させることが可
能で、且つ筐体の端子取出面の所望の位置にすべての端
子を整然と配列して取出すことが可能となり、さらに端
子を接片のスイッチ動作部から分離して配設させた接片
を使用することにより端子に対する半田付作業によって
も半田フランスのスイッチ動作部への侵入を防止するこ
とが可能なジャックを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のジャックに使用する第１の接片の形
状の一例を示す図、第２図はこの考案のジャックの実施
例において筐体に対して接片を挿入して取付けた状態を
示す斜視図、第３図はこの考案のジャックの実施例に用
いられる蓋体の形状を示す斜視図、第４図はこの考案の
ジャックに使用する第２の接片の形状の一例を示す図で
ある。 １１：接片、１２−１．１２−２ ：切込み、１３：可
動体、１５−１．１５−２ ：支持片、１６：延長片、
１７：端子、１９：筐体、２１：取付は溝、２２：端子
取出面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筐体に対してその開放面側から複数個の接片が同一方向
   に装着され、その装着方向に対して延長配設された前記
   接片の一部が前記筐体の端子取出端板から取出されて端
   子とされ、前記開放面を塞ぎ且つ前記接片を前記筐体に
   対して固定保持する蓋体が前記筐体の前記開放面に対し
   て挟装され、この蓋体に一体に形成され、前記端子取出
   端板に平行に前記装着方向に延長された嵌合板によって
   前記接片中のアース端子が形成される接片が固定される
   ように構成されてなるジャック。