JPS5937320B2 - アルカリ洗浄剤 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ガラス、金属、プラスチック等の硬質物体の表面の汚れ
を除去するため、アルカリ洗浄剤を用い 。

て洗浄することは広く行われている。これらのアルカリ
洗浄剤はその洗浄性能の向上のため界面活性剤を含むの
が通例である。しかしながらこれら界面活性剤は起泡性
であり、発生する多量の泡のため洗浄工程のトラブルや
、洗浄条件の変更を余 。儀なくされる場合がしばしば
見られる。従つて消泡目的のためシリコーン系消泡剤や
、鉱油（界面活性剤を含む）系消泡剤が使用されて来た
が、シリコーンはアルカリ洗浄の消泡剤としては高価で
あり、また効果も充分でなく、特に持続性に欠ける欠点
がある。鉱油系消泡剤は効果が充分でないことも欠点で
あるが、被洗浄物を汚染する懸念があり、食品、飲料の
容器等の洗浄には全く使用できない。本発明は起泡性の
界面活性剤を含む公知のアルカリ洗浄剤に使用する消泡
剤を提供することを目的とする。

本発明は、起泡性の界面活性剤を含む公知のアルカリ洗
浄剤において、消泡剤として、活性水素基を２ないし８
個有する化合物にプロピレンオキシドを付加重合させて
得られる分子量１０００以上のポリエーテルポリオール
、または活性水素基を２ないし８個有する化合物にエチ
レンオキシドおよびプロピレンオキシドをランダムもし
くはブロック付加重合させて得られる分子量１０００以
上のポリエーテルポリオールを含有することを特徴とす
るアリカリ洗浄剤にかゝる。

本発明において使用する消泡剤は、アリカリ洗浄に際し
洗浄性能を阻害することなく、すぐれた消泡効果を有し
、かつ長期的に安定であり、効果が持続性である。

また臭いや毒性もないから飲食品容器等の洗浄にも安全
に使用することができる。本発明の消泡剤は分子量１０
００以上であるべきであり、分子量１０００未満のもの
は消泡効果が少ない。またその添加量は、アルカリ洗浄
液中の濃度が１０ｐμｍ以上、好ましくは１００ｐμｍ
以上となるような割合である必要があり、洗浄液中の濃
度が１０ｐμｍ未満であるときは消泡効果が実用に達し
ない。

これらポリエーテルポリオールは、公知方法により活性
水素基を２ないし８個有する化合物にプロピレンオキシ
ドを付加重合するか、またはエチレンオキシドおよびプ
ロピレンオキシドをランダムもしくはブロツク付加重合
させて製造することができる。

活性水素基２ないし８個を有する化合物の例としては、
エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペン
チルグリコール、１・６ーヘキサンジオール、テトラメ
チレングリコール、△ジエチレングリコール、グリセリ
ン、トリメチロ一ルプロパン、ペンタエリスリトール、
ジグリセリン、アドニツト、アラビツト、ソルビトール
、シヨ糖などがある。起泡性の界面活性剤を含むアルカ
リ洗浄剤は公 １知であり、起泡性の界面活性剤として
は、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ塩、直鎖アルキ
ルベンゼンスルホン酸ソーダ塩、ポリオキシエチレンア
ルキルまたはアルキルヘエニールエーテル硫酸エステル
、ポリオキシエチレンアルキルまたはア ｌルキルフエ
ニールエｉテルリン酸エステル等のアニオン界面活性剤
、ポリオキシエチレンアルキル（アルキル基は炭素数８
〜２２の飽和または不飽和アルキル基）エーテル、ポリ
オキシエチレンア］※ｉルキル（アルキル基は炭素数８
〜２２の飽和または不飽和アルキル基）フエニールエー
テル等の非イオン界面活性剤、アルキル（アルキル基は
炭素数８〜２２の飽和または不飽和アルキル基）カルボ
キシルベタイン型、アルキル（アルキル基は炭素数８〜
２２の飽和または不飽和アルキル基）アミノカルボン酸
型、アルキル（アルキル基は炭素数８〜２２の飽和また
は不飽和アルキル基）イミダゾリン型等の両性界面活性
剤等が使用される。

本発明に用いる消泡剤は、いずれも公知の金属の電解洗
浄、金属、ガラス、陶磁器、プラスチツク等の硬質表面
のスプレー洗浄、浸漬洗浄、超音波洗浄等アルカリ洗浄
に用いる洗浄剤または洗浄液に添加することにより、有
効かつ長期間安定に消泡効果を発揮する。実施例 公知の方法に従つて表１に示すポリエーテルポリオール
を合成した。

表１のポリエーテルポリオールの消泡性をテストした。

を使用し、 これに表２に示す濃度（Ｐｐｍ）で消泡 剤を添加し、１００ｍ１ネスラ一管に５０ｍ１採取し、
５０℃および８０℃で３０回／１０秒で振とうし、直後
および１分後の泡量を測定した。

ただしアルカリ洗浄液に使用した非イオン界面活性剤は
、炭素後１２〜１５の脂肪族高級アルコールにエチレン
オキシドを９モル付加したポリオキシエチレンアルキル
エや型非イオン活性剤ＨＬＢ＝１３である。結果を表２
に示す。次に表１の消泡剤のいくつかを選び、前出のア
ルカリ洗浄液を用いて電解洗浄を実施した。

結果を表３に示す。起泡性テストは表２のテストと同様
に行なつた。電解洗浄は、被洗浄鉄板として市販テスト
ピースに、モービル油８０部、大豆油２０部を含浸させ
た口紙を交互に重ね合わせ、１００℃、１００ｋｇ／Ｃ
ｄの圧力下３時間処理したもの（付着オイル量１００〜
／Ｃｄ）を極性カソード処理して行つた。

電解条件は次のとおりである。洗浄性の評価は、電解洗
浄後直ちに３０℃、２００ＷＬｔの流水中で２０秒水洗
し、１５秒間風乾後、水濡れ面積（％）を測定し、洗浄
性を評価した。

上記の結果は、本発明品はいずれも消泡性、洗浄性にす
ぐれていることを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 起泡性の界面活性剤を含む公知のアルカリ洗浄剤に
   おいて、消泡剤として、活性水素基を２ないし８個有す
   る化合物にプロピレンオキシドを付加重合させて得られ
   る分子量１０００以上のポリエーテルポリオール、また
   は活性水素基を２ないし８個有する化合物にエチレンオ
   キシドおよびプロピレンオキシドをランダムもしくはブ
   ロック付加重合させて得られる分子量１０００以上のポ
   リエーテルポリオールを１０ｐｐｍ以上含有することを
   特徴とするアルカリ洗浄剤。