JPS5937271B2 - トラツクレコイル機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 装軌式トラクタは、トラックを緊張状態に維持し、而も
重衝撃荷重を受けた場合に、衝撃に対する十分な弾力を
附与するためにレコイル機構（ｒｅｃｏｉｌ ｍｅｃｈ
ａｎｉｓｍ ）を必要とする。

このようなレコイル機構は現場で交換しなければならな
いことが多く、したがって、現場用工具で取り扱うこと
ができなければならない。

大型の機械では、レコイル機構は、取り扱いに大きな危
険を伴なうような極めて大きい強力ばねを使用している
。

このため、現場でそのようなばねに予荷重をかけるため
の手段またはばねを負荷状態にして組み込む手段を当該
ばねに具備させることが望ましい。

更に、掘削機型車輌のトラック支持機構については他の
問題が存在する。

すなわちこのような車輌のトラックはその形状が高さに
おいて極めて背が低いのでレコイル機構を設けるための
空間が少ない。

したがって、このような機構はなるべくコンパクトに収
めることが望まれる。

本発明に対する従来技術としては、米国特許第２４．１
２６号、同第２，６８３，０６４号、同第２．７１７，
８１３号、同第２，８８７，３４２号、同第３．３３２
，７２５号、同第３，４０９，３３５号などが例示され
る。

これらの特許は上記提示された問題点に対し何れも満足
な解決を与えていない。

従って、本発明の第一の目的は従来技術に伴なう上記諸
問題を解決することにある。

本発明の他の目的は現場で容易に組み立てられ、または
車輌に組み付けることができるレコイル機構を提供する
ことにある。

本発明のさらに他の目的は、予荷重をかけた状態で車輌
に取り外しできるように取り付けることができるレコイ
ル機構を提供することにある。

本発明によれば、装軌式トラクタ用のレコイル機構は、
はね返し用ばねを予荷重状態で閉じ込めたハウジングを
含んでいる。

該ハウジングは、ばねに予荷重をかけた状態でトラック
アセンブＩＪ−に組み込まれ、アイドラーヨークのブツ
シュロッドを受けることができるようになっている。

以下添附図面に沿い本発明を説明するに、特に第１図を
参照すると、番号１０で略示された油圧掘削機が図示さ
れており、該掘削機１０は、機関、油圧システムおよび
運転台を含む上部フレームアセンブリー１２を備えてい
る。

上部フレームアセンブリーは車体フレーム１６に対し回
転できるように揺動機構１４により支持されており、一
方フレーム１６は、間隔をおいて配置されている一対の
トラックアセンブリー１８上に支持されている。

各トラックローラアセンブリーは、一対の間隔をおいて
配置したレール２０および２２を備え、該レールは無限
軌道２４を支持するためのアイドラー車とローラとを軸
支している。

トラックはアイドラースプロケット即ちアイドラー車２
６の囲りに巻き付けられ、その下部は複数のローラ２８
に係合され、これら各ローラーは、間隔をおいたレール
２０と２２とによって支持された二組の適当な軸受アセ
ンブリーにより軸支されている。

アイドラー車２６は適当なヨークアセンブリー３０によ
り軸支され、該ヨークアセンブリー３０は、３６で略示
されたレコイル機構にまで伸びて該機構と作動連結した
ブツシュロッド３２を有する。

第２図を見ると解る通り、レコイル機構３６はトラック
アセンブリーのレール２０と２２との間に配置されてい
る。

また第１図に示すトラックアセンブリーの構造は背の低
いトラック形状であるため、上部構造は、機械の安定を
良くするため低い形状を維持しながら垂直軸の囲りに自
由に回転できることが解るであろう。

したがって、トラックアセンブリーの低形状を確保する
ためにはレコイル機構をコンパクトな構成にする必要が
ある。

トラックローラアセンブリーそのものは、第３図に最も
良く図示されてい−るように、一体のハウジング即ちフ
レーム部材３８を備え、該フレーム部材３８は、一対の
端壁４２と４４とを相互連結する側壁即ち頂壁４０を備
えている。

頂壁４０は、第４図に最も良く示されているように、一
対の延長部４０ａおよび４０ｂを含み、該延長部は横方
向外方に延びていて、間隔配置したサイトレール２０お
よび２２に対して適当なボルト４６により結合されてい
る。

これらの端壁は予め決められた距離だけ離れていて予め
調整した張力をばねに与えるようになっている。

端壁４２および４４には同軸上に整列した孔４８および
５０がそれぞれ設けられ、ハウジング内にばねアセンブ
リーをひっかけ或は保持するようになっている。

第３図に最も良く図示されているように、ばねアセンブ
リーそれ自体は、大きい圧縮ばね５２、と該ばね５２の
中に納められた幾分率さい圧縮ばね５４とを含んでいる
。

これらのばねは一対の座部材５６と５８および端壁４２
．！＝４４の間に圧縮されている。

これらの座部材はタイロッド６０のような適当な手段に
より相互連結されている。

すなわちタイロッド６０は部材５８に対し６２の所で螺
合され且つ部材５６の孔６４をも貫通して延ぎていてナ
ツト６６を有する。

このような配置となっているのではねアセンブリーのば
ねをハウジングの端壁４２および４４の間で圧縮するよ
うに作動させることができる。

したがって、この構造ではロッド６０と螺合するナツト
６６により部材５６および５８をともに相手側の方に引
張ることができる。

スリーブ６８がロッド６０を包囲していて停止手段とし
て役立ち、また当該装置のための案内手段としても役立
っている。

停止手段はスリーブ６８の端が各シート部材と係合する
ときに働く。

またスリーブは内ばねが塵垢或はわん曲しないようにば
ねを案内する助けとなるような直径とされている。

シート部材５６は軸方向に延びる環状突出部７０を含み
、該突出部７０は孔４８の中へ延びていて、シートの位
置をハウジング３８の端４２内に維持している。

シート部材５８は略カップ形をしており、プツシュロッ
ド３２の端を受けるための中央孔７２を有する。

部材５８の中には傘形部は円錐形の部分が孔７４の外端
に設けられていて、軸受スリーブエンドキャップ部材７
８の同様な形状の共同端部７６を受けている。

つまりエンドキャップ７８は部分７４と共同して係合す
る傘形部７６を有する。

スリーブ部材７８とシート部材５８との間のこの共同係
合によりシート部材をハウジング３８内で横方向の適正
位置に保持する。

スリーブ部材７８は、スリーブ軸受部材８０を含み、ロ
ッド部材３２がハウジング３８の中へ出入すすべく滑り
係合できるようにロッド部材３２を案内しながら支持し
ている。

第３図のアセンブリーから、アセンブリー全体が予め組
み立てられてハウジングの中へ納められ、車輌のレール
の間の位置へ容易に組み込まれることが理解されよう。

第４図に最もよく示すように、アセンブリーはレール２
０と２２との間に設けられ、そして完全にレールの間に
あって下方に突出しているのが理解されよう。

ハウジング３８は、図に示す通り三側面は解放し頂部だ
けを閉鎖するように構成することが望ましい。

長手状のストラップ部材８２および取り外し可能なボル
ト８４のような適当な案内手段が開放側面を横断して延
びるように設けることによりばね部材５２をハウジング
中の適正位置に保持しかつ案内することができる。

以下本発明の好適な実施態様を要約して示せば次の通り
である。

ｌ 前記第二のシート部材が、前記スリーブの延長部を
受けるために前記カップの周縁囲りに斜角部を含むよう
な前記特許請求の範囲に記載のレコイル機構。

２ 前記ばねをわん曲しないようにして案内するために
前記ハウジングの開放側に沿って延在する取り外し可能
な棒および固定棒を含む案内手段を備えた前記第１項に
記載のレコイル機構。

３ 前記ハウジングが一対のサイトレール間に収められ
るようにした前記第２項に記載のレコイル機構。

４ 前記ばねを前記ハウジング中に挿入するために同ば
ねを調節可能に圧縮するための調節手段が前記シート部
材間に延在する前記第３項に記載のレコイル機構。

５ 前記調節手段が前記シート部材間に延在する長手状
のロッドと、前記片方のシート部材を前記他方のシート
部材に対して偏倚させるため前記ロッドの一端を螺合す
る手段とを含む前記第４項に記載のレコイル機構。

６ 前記シート部材間で前記ロッドを包囲するスリーブ
を含む前記第５項に記載のレコイル機構。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明を取り入れた掘削機の側面図である。 第２図は、第１図の車輌のトラックアセンブリーの部分
の詳細図で、詳細を示すために部分切断している。 第３図は、第２図のレコイルアセンブリーの断面図であ
る。 第４図は、第３図のレコイルアセンブリーのハウジング
の正面図である０ ２０．２２・・・・・・サイトレール、２６・・・・・
・アイドラ、３０・・・・・旧−り、３６・・・・・・
レコイル機構、３８・・・・・・ハウジング、４０・・
・・・・頂壁、４２．４４・・・・・・端壁、４８．５
０・・・・・・孔、５２．５４・・・・・・ばね、５６
，５８・・・・・・シート部材、６０・・・・・・クイ
ロッド、６４・・・・・・孔、６６・・・・・・ナツト
、６８・・・・・・スリーブ、８２・・・・・・ストラ
ップ、８４・・・・・・ボルト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一対の間隔を明けられた水平に伸びるサイトレール
   と、ヨークアセンブリーと、アイドラーロッドとを含む
   無限軌道アセンブリーのためのトラックレコイル機構で
   あって； 軸線と、一対の間隔を明けられた端壁と、少くとも一つ
   の側壁と、一対のフランジとを有する長手状ハウジング
   を含み、当該ハウジングは前記フランジにより前記レー
   ル間に固定されており、前記端壁は各々開口を有し、か
   つ前記側壁に前記開口を整列状態にし、また前記軸線に
   沿って所定距離だけ離して連結されており； また前記開口の一つの中に位置決めされたパイロット部
   を有する第一の環状ばねシートと；前記開口の他方に向
   って伸びかつ前記アイドラーロッドを受は入れているカ
   ップ形状の部分を有する第二の環状ばねシートと； 前記ハウジング内で前記第一および第二のばねシート間
   に装着された一対のばねと； 前記第一および第二のばねシート間を相互連結し、かつ
   前記一対のばねの圧縮を調整可能なロッドと； 前記ハウジング内で前記カップ形状部分を位置保持する
   ための手段とを備えてなるトラックレコイル機構。