JPS5937115Y2 - 浴槽 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、浴槽、特にＦＲＰその他の合成樹脂、ステ
ンレススチール、ホーロー、陶器などの非木質系素材で
成形した浴槽の改良に関するものである。

上記したような非木質系素材で成形された浴槽は、検討
などの天然木材で作った浴槽に較べ、水密性、耐蝕性、
生産性にすぐれており、材量費、加工費などが高く高価
になりがちの木製浴槽に代って浴槽の主流を占めている
。

しかしながら昔より国民生活に密着している木製浴槽は
、木の香り、肌に触れる温みのある感触、落着さなと、
非木質系素材の浴槽からは得られない、独特の味合い、
風格を備えており忘れ難い存在となっている。

そこで、この考案は非木質系素材の浴槽に、木製浴槽の
長所を採り入れ、感覚的に劣る非木質系素材の浴槽の欠
点を改め、浴槽としての商品両値を高め、国民感情會こ
合った浴槽を提供することを目的とするものである。

このような目的ｆこおいて、この考案は非木質系素材で
成形した浴槽本体の少くとも内側壁に、比較的厚手の板
木材からなる内装体を取付けてなることを要旨とするも
のである。

つぎにこの考案を図示の一実施例により詳細に説明する
。

図において、１はＦＲＰその他の合成樹脂、ステンレス
スチール、ホーロー、陶器などの非木質系素材で成形さ
れた浴槽本体を示し、浴槽本体１の四方の内側壁２は上
半部２ａが外方へ張出し、段部２ｂを介して下半部２ｃ
に連なるようになっている。

そして内側壁２の上半部２ａとその上縁部２ｄを覆うよ
うに断面］形の枠状の内装体３が取付けである。

この内装体３は、檜その他の天然木材、化粧貼り積層材
などの比較的厚手の板木材で成形されており、浴槽本体
１へ嵌め込まれ、上縁３ａと側壁３ｂとが浴槽本体の内
側壁２の上縁部２ｄ、上半部２ａにそれぞれ当接し、内
側壁２の上半部２ａと下半部２ｃとが面一となるよう内
装体３の側壁３ｂは、内側壁２の上半部２ａの張出し分
に相当する厚さ寸法を有している。

浴槽本体１に嵌めこまれた内装体３は、その上縁３ａと
浴槽本体１の内側壁２の上半部２ｄとが掛止具４で着脱
自在に固定され、浮力による内装体の浮上りを防ぎ、内
装体３が浴槽本体１の内側壁２の上半部２ａと上縁部２
ｄとに密接するようｆこなっている。

なお前記の掛止具４の代りに内装体３の密接面に吸盤な
どを設けてもよく、また接着その他の結合手段により固
着してもよい。

前記実施例においては、内装体３は浴槽本体１の四方の
内側壁２の上半部２ａと上縁部２ｄに被着されているが
、内装体３の上縁３ａの一方または三方に同一素材のエ
プロンを設けてもよく、また側壁のみで構成されている
もの、側壁と上縁とが別体構造のもの（図示の実施例は
一体構造）のものでもよい。

以上述べたように、この考案によれば水密性、耐蝕性、
耐久性、生産性などの機能面にのみ長所を有し、香り、
肌触りなどの感覚的な面、保温性などにおいて木製浴槽
に比肩すべくもない非木質系素材の浴槽擾こ、木製浴槽
の感触、香り、保温性を感じさせる内装体を被着せしめ
ることにより、木製浴槽の長所を十分に取り入れた浴槽
を得ることができ、浴槽としての商品価値を倍加せしめ
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す断面斜視図である。 １・・・・・・浴槽本体、２・・・・・・内側壁、２ａ
・・・・・・上半部、２ｃ・・・・・・下半部、２ｄ・
・・・・・上縁部、３・・・・・・内装体、３ａ・・・
・・・上縁、３ｂ・・・・・・側壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ＦＲＰその他の合成樹脂、ステンレススチール、ホーロ
   ー、陶器などの非木質系素材で成形した浴槽本体の、少
   くとも内側壁に比較的厚手の板木材からなる内装体を被
   着してなることを特徴とする浴槽。